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  • 海外ルーツの子ども支援 言葉・文化・制度を超えて共生へ
    4.5
    1巻2,200円 (税込)
    日本で生活している海外ルーツの子ども10万人のうち、1万人は何の支援もない無支援状態だ。こうした無支援状態の子どもたちや、自治体による支援制度の対象にならない子どもたちは、主に地域ボランティアが運営する日本語教室などでサポートを受けてきた。支援者らは日本語を教えるだけでなく、外国人保護者に学校の「おたより」をわかりやすく説明したり、困りごとの相談に乗るなど、外国人と地域・情報とをつなぐ「仲介役」を担ってきた。 しかし、新型コロナウイルスのためにその活動が休止を余儀なくされるなか、情報弱者になりやすい外国人や海外ルーツの子どもたちの支援が空白になりつつあり、地域社会にも大きな影響を与えている。 平時から、義務教育の対象外であることや、支援体制の整備の遅れなどから教育機会へのアクセスが限定的になりやすい海外ルーツの子どもたちにとって、現在の事態は教育機会の一層の断絶につながりやすく、リスクが高い状況にある。 日本語を母語にしない子どもたちへの支援活動を続けている著者が、支援現場の実態と提言をまとめる。ともに生きる未来をめざして!

ユーザーレビュー

  • 海外ルーツの子ども支援 言葉・文化・制度を超えて共生へ

    Posted by ブクログ

    海外ルーツの子どもたちは、日本語がペラペラに話せるけど勉強ができないことに対して発達障害だ、頭が悪いなどと思われることもあると知り、話せるだけでなく読み書き面でのサポートの重要性を感じた。母語を十分に習得していないと、ダブルリミテッドに陥ってしまう可能性があるとは恐ろしいなと思った。母語と外国語の関係について解明されていないことが多いが、とても気になる。やさしい日本語が、共生社会の共通語になると外国人と日本人相互にとってストレスなく会話できるのでよりよいものになる。

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    2025年11月12日
  • 海外ルーツの子ども支援 言葉・文化・制度を超えて共生へ

    Posted by ブクログ

    ダブルリミテッドという言葉を初めて知った。
    私がこの本を手にとったのは、日本語教師が国家資格化されその職業について調べていた一環であったが、とても勉強になった。

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    2025年04月20日
  • 海外ルーツの子ども支援 言葉・文化・制度を超えて共生へ

    Posted by ブクログ

    海外ルーツの子どもたちの現状や課題が大変わかりやすくまとめられています。
    多様性の時代と言われますが、それが目の前に来るとどうしていいかわからない人が多いです。ひとりでも多くの人に、この本を読んでもらいたいです。

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    2021年10月06日
  • 海外ルーツの子ども支援 言葉・文化・制度を超えて共生へ

    Posted by ブクログ

    入門編レベルだが、学び多い。2019年末時点で日本で生活する在留外国人は290万人。その子どもたちの多くが、義務教育において十分な支援を受けられない。事実上、移民を受け入れているのに、正面から認めていないため、「いつか帰る人達」の扱い。更に驚いたのは、「義務教育」とは日本国籍を持つ子どもたちに限られているということ。日本に暮らし、我々と共に生活していく以上、社会的な統合のためにも、義務教育は最低限必要なことではないだろうか。

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    2021年07月12日
  • 海外ルーツの子ども支援 言葉・文化・制度を超えて共生へ

    Posted by ブクログ

    「母語も日本語も中途半端になってしまったために抽象的な思考ができず思春期の成長に影響する」「言語の習得度合いが違うことで家族間で単純な会話しかできない」など、想像するだけでもつらいような事が、実際に起こっている。そういった複雑な問題に丁寧に立ち向かう人たちにも感銘をうけたし、もっとこの本が広まってほしいと思いました。 数年前だったら、この本に書いてある内容を理解できなかったのかもしれない。それくらい、世間の目線は目まぐるしく変わっていると思います。この本によってさらに社会が一歩前進しますように。

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    2021年12月25日

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