田中宝紀のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
海外にルーツを持つ子供たちの日本語教育の現状について、考えさせられた。
著者はそんな子供たちのために、日本語教室を開催している。
しかし、現場の人々だけの力では、子供たちの支援は十分ではない。
例えば、幼稚園や日本の学校において、日本語の習得の遅い子供に対し、非母語話者の母親に家庭での日本語使用が勧めることがある。
しかし、これは子供が母語を失う危険性があり、それによりアイデンティティの喪失が起きたり、母親が日本語がそれほど得意でない場合、母語を失った子供との意思疎通が困難になる可能性もある。
これは、幼稚園や日本の学校の教師などが、日本語教育に関する知識がないために起きる。
だから、日本語教