作品一覧

  • 「地方」と性的マイノリティ 東北6県のインタビューから
    5.0
    1巻2,200円 (税込)
    「進んでいる東京/遅れている地方」は本当なのだろうか。 日本の性的マイノリティと「地方」を研究テーマとする初の書籍。 全国でおこなわれている「同性婚」訴訟や自治体のパートナーシップ認定制度、差別禁止を目的とした法整備に関する議論など、性的マイノリティをめぐる社会的な動きは近年ますます活性化している。 活性化した背景には、当事者が中心になり立ち上げた勉強会や交流会、セミナーやシンポジウム、政策提言、プライドパレードなど、 さまざまな団体が長年おこなってきた市民運動がある。そうした活動は東京などの大都市が中心と見られ、「地方は遅れている」という一面的な見方をされる場合も多いが、はたして本当にそうだろうか。実際に地方で活動する性的マイノリティ団体のスタッフたちは、地域性や自分たちの活動をどのように考えているのだろうか。 東北6県の19団体・23人のインタビューからは、「都市」/「地方」という単純な二項対立では捉えられない多様な実態が見えてきた。地域の実情に応じた活動手法、自分が生まれ育った「地元」で活動することへの思いと葛藤。「露出」することやメディアに対する柔軟な考え方。2011年の東日本大震災以前から続く、厚い活動の蓄積。そして震災が東北の団体の活動に与えた影響……。 いままでのセクシュアリティ研究で見過ごされてきた「地方」の実態を、当事者・団体スタッフたちの豊富な語りから考察し、性的マイノリティをめぐる政治と地域性についての新たな見取り図を提示する。

ユーザーレビュー

  • 「地方」と性的マイノリティ 東北6県のインタビューから

    Posted by ブクログ

    団体主催者のインタビュー内容が多いから読みやすいし共感、イメージしやすい。たくさん学ぶものがあり感謝してます。

    「地方だから」ではなく「地元だから」活動しにくい。
    東京の人だって、地方の地元で顔を出して活動するのはいまだに難しいのでは。
    そして東京出身だったら、東京の地元では活動しにくいし、

    東日本大震災で明らかになった、一般メディアが期待する避難所の「トイレの不便さ」などはカミングアウト済みな人の問題。多くの人が対峙したのはそれ以前の問題。そしてだからこそ、東北の団体は震災後増えていった。

    0
    2023年02月23日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!