作品一覧

  • 福島、語り継ぐ生活史 大学生が聞いた暮らしと原発事故

    福島、語り継ぐ生活史

    ビジネス・実用

    -
    1巻2,640円 (税込)
    社会の風景を一変させた、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から15年。この15年という年月に、福島に暮らす人々はどのような思いを抱き、どのように過ごしてきたのか。一方で、福島の「外」にいる人々や当時の記憶があまりない若い世代は、「いま」の福島をどれくらい知っているのだろうか。 現在でも原発周辺には広大な帰還困難区域が存在し、多くの住民が戻ることができないこと。避難指示解除後に、震災前のふるさとの風景を取り戻そうとする人がいること。移り住んだ土地で新たな取り組みを始める人がいること。震災前の建物が壊され、真新しい建物へと造り変えられていること。終わりのみえない廃炉作業に懸命に取り組んでいる人がいること。 いまだに続く原発事故の影響と推し進められる復興とのはざまで、「地元」である福島大学が取り組んでいるのが、若い世代による「記憶の継承」である。授業を通して、学生が原発事故被災地を繰り返し訪れ、避難を経験した住民に対するインタビューを実施し、アーカイブ化することで、県内外を問わず深刻化している「記憶の風化」に抗おうとしている。 人類史の失敗とも位置づけられる原発事故の記憶を、そして、震災前から息づいてきた福島の日常を、学生たちが書き起こす住民たちの「生活史(語り)」として記録する。次世代へ十分な継承がなされないままに進められる「教訓なき復興」と「社会の忘却」「無関心」を乗り越え、日本社会全体が福島と向き合う未来を目指して。
  • 学校の「男性性」を問う 教室の「あたりまえ」をほぐす理論と実践
    値引きあり

    学校の「男性性」を問う 教室の「あたりまえ」をほぐす理論と実践

    ビジネス・実用

    4.2
    1巻990円 (税込)
    学校は男女平等に見えて、実際には男性を標準とし、「良いこと、目指すべきこと」とされる基準の多くが「男性性」と結びついている。 しかし教師はそれを意識することなく、当たり前に受け入れていないだろうか。学校で日々行っていることの多くが日本のジェンダー不平等の大きな原因なのかもしれない。 学校の日常をジェンダーの視点から問い直す。
  • 基礎ゼミ ジェンダースタディーズ

    基礎ゼミ ジェンダースタディーズ

    ビジネス・実用

    5.0
    1巻2,090円 (税込)
    女性はメイクをすべき? スポーツは男性向き? 災害の被害は平等? LGBTは私のまわりにいない? 女性専用車両は「男性差別」? 少子化は「女性の社会進出」が原因? 思い込みから自由になる技法(わざ)を学ぼう! ジェンダー研究の基本から最前線までを貫く、究極の入門書。 ――本書の特長(「はじめに」より) ①インターセクショナリティの視点を重視する ②多様な性のあり方を前提とする ③多彩なトピックについて、第一線で活躍する研究者が執筆 ④「問い」をデータで検証していくスタイル ⑤考察や問いを広げる、豊富なワーク ⑥ジェンダー研究を身近に感じられるコラム
  • 「地方」と性的マイノリティ 東北6県のインタビューから

    「地方」と性的マイノリティ

    ビジネス・実用

    5.0
    1巻2,200円 (税込)
    「進んでいる東京/遅れている地方」は本当なのだろうか。 日本の性的マイノリティと「地方」を研究テーマとする初の書籍。 全国でおこなわれている「同性婚」訴訟や自治体のパートナーシップ認定制度、差別禁止を目的とした法整備に関する議論など、性的マイノリティをめぐる社会的な動きは近年ますます活性化している。 活性化した背景には、当事者が中心になり立ち上げた勉強会や交流会、セミナーやシンポジウム、政策提言、プライドパレードなど、 さまざまな団体が長年おこなってきた市民運動がある。そうした活動は東京などの大都市が中心と見られ、「地方は遅れている」という一面的な見方をされる場合も多いが、はたして本当にそうだろうか。実際に地方で活動する性的マイノリティ団体のスタッフたちは、地域性や自分たちの活動をどのように考えているのだろうか。 東北6県の19団体・23人のインタビューからは、「都市」/「地方」という単純な二項対立では捉えられない多様な実態が見えてきた。地域の実情に応じた活動手法、自分が生まれ育った「地元」で活動することへの思いと葛藤。「露出」することやメディアに対する柔軟な考え方。2011年の東日本大震災以前から続く、厚い活動の蓄積。そして震災が東北の団体の活動に与えた影響……。 いままでのセクシュアリティ研究で見過ごされてきた「地方」の実態を、当事者・団体スタッフたちの豊富な語りから考察し、性的マイノリティをめぐる政治と地域性についての新たな見取り図を提示する。

ユーザーレビュー

  • 「地方」と性的マイノリティ 東北6県のインタビューから

    Posted by ブクログ

    大都市(特に東京)と地方における性的マイノリティが置かれている状況にある乖離にびっくりしたLGBTQへの理解が進みつつある現代でも、生まれ育った地元でマイノリティであることを公にするのはリスクがあるし、東京のように当事者同士が集まれるようなコミュニテイも限られている。
    限られているが、特に東日本大震災以後に各県から団体が生まれたのは、震災を経て当事者同士の連帯が一層求められていることを実感したからに過ぎない。
    また、ダイバーシティを認めよう!差別反対!と声を上げることだけが地方の性的マイノリティの救いになるとは限らないというのは新しい発見だった。

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    2026年02月16日
  • 学校の「男性性」を問う 教室の「あたりまえ」をほぐす理論と実践

    Posted by ブクログ

    学校の「男性性」を問う 教室の「あたりまえ」をほぐす理論と実践。大江未知先生の著書。学校は男女平等に見えて、実際には男性を有利に取り扱うジェンダー不平等世界。学校がジェンダー不平等なのだからいつまでたっても日本がジェンダー不平等なのは当たり前のこと。学校関係者も文部科学省もジェンダー不平等の現実から目を背けている人が多すぎるからいつまでたっても何も変わらない。

    0
    2025年12月31日
  • 学校の「男性性」を問う 教室の「あたりまえ」をほぐす理論と実践

    Posted by ブクログ

    自分自身の教室での原風景を思い浮かべながら、言われてみれば構造的に男性優位のただ中にいたことに気付かされた。
    メンタルを崩してはじめて構造的課題に気づいた女性教員、男子校で教鞭を取る女性教員らの経験に基づく示唆が生々しく迫ってくる。

    > 「現実の男性(そして女性たちも)全員が同じものを目指しているわけではない。それでもなぜ一定の性別秩序がー男性優位の秩序がーできあがってしまうのか?それこそが説明されなければならない」  

    まだまだ、自分が認識していないアンコンシャス・バイアスがそこここにある。

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    2025年09月24日
  • 学校の「男性性」を問う 教室の「あたりまえ」をほぐす理論と実践

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    教員だけでなく、親御さんにもちょっと難しいかもしれないけど読んで欲しいですね。
    初めの方の「学校で行われていることは暴力的」っていうあたりは、胸が痛いのですが、教員の自分の経験や、学校教育における改善点など、愛にあふれた本でした。
    高校は男子校は「○○高校」だが、女子校は「○○女子高校」と男子校には「男子高校」とつかない。とか全く気づいていなかったです。

    以下、ネタバレです。
    ーーーーーーーー
    ・高校は男子校は「○○高校」だが、女子校は「○○女子高校」と男子校には「男子高校」とつかない。(p.10)
    ・教員は、生徒に恐怖を与え、生徒の自由を奪い、生徒をコントロールするための手段として、様々な暴力を用いていないだろうか(p.21)
    ・教員は、「成長」を願うが、この成長は教員の価値観で測定されがち。(中略)学校外での「成長」は軽視されがち(p.22)
    ・男性教員が生徒の心や身体、思考などをコントロールしようとしたとき、体罰に限らず暴力的な手段(大声、バカにする、にらむ、無視するなど)を用いてしまいやすい背景に、男性と暴力の近さがあることは間違いない(p.25)
    ・子供のこえを聴く、子どもに応答することは、弱い教師の甘い実践に貶められる。それが習慣化されれば、子どもたちは、力関係に敏感になる。できない、わからないと言えなくなり、こえを聞き合って分かりあうことや、関係を結んで協力することを経験できなければ、強い教師に従う家父長制的な価値観が強化され、応答関係や女性を軽視する態度形成が進む(p.57)

    加害的な男児の心のほぐしかた
    ・「人ってされていることを誰かに返しちゃうんだよ。意地悪されると誰かに意地悪したくなるし、やさしくされたら、やさしくなれる。だから、誰かを傷つけたってことは、君自身が傷ついているのではないかと思って心配なんだ。だいじょうぶ?」(p.80)

    ・性別にとらわれない、とあえて性別に目を向けるのあいだを行きつ戻りつしながら、子供達の尊厳と可能性を守っていく。決めつけない柔軟さ。(p.83)

    ・教師自身が生徒の前で、悩みや困りを吐露し、表現することが貴重な経験だった(p.143)

    ・「男性の女性化」と「女性の男性化」は非対称(p.147)

    ・社会があらゆる人に対して、信頼感をもてるような場にならなければならない。こんな社会に生きるのがいやだ、こんな社会なら生きてもしょうがない、という場になってはならない(p.150)

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    2025年08月31日
  • 基礎ゼミ ジェンダースタディーズ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    非常に勉強になりました。
    大学で様々なジェンダーに関するレクチャーを受けた気分です。
    女性はメイクすべきか、男子同士のふざけ、スポーツは男性の方がむいているのか、女性専用列車は男性差別?、家族とは何、などなど。
    それぞれに、自分を問い直すワークがついているのも秀逸です。

    中でも、一番しっくりきたのは第5章「男性学、ホモソーシャルな絆」です。
    男の子同士の「カンチョー」「ズボン下ろし」などの性的なふざけ。女子がやるとすごく怒られるのに、男子なら男の子だからね、みたいな部分があったりしますよね。
    ”男子間の性的侵害行為”は性被害という認識が働きにくい。
    男子の方が攻撃的な”はやし言葉”(殺してやる、ぶっとばす)とかを使いがち。男子の攻撃性は社会から容認されがち。
    男同士の異性愛前提の下ネタ、エロ話ができて一人前の男とみなされるのは「ホモソーシャルな絆」という言葉で表現されている。男性を性的主体、女性を客体ととらえる意識を持ちやすい。
    これに気乗りしないのに合わせなければならない男子もいる。そして、異性愛主義、男性の攻撃性は認められる文化からから性被害につながっていく。
    戦い遊びや性的ふざけの危険性を授業で伝えることは、子どもだけでなく、保育者・教師にも行う必要性がかかれている。

    グサっときたのは、
    痴漢被害にあいたくなければ女性専用列車を使えば良いという考えがあるが、「女性専用車両があること自体、恥ずかしいことではないだろうか。」という一言。

    第14章女性にも「特権」はあるの?
    このワークが素晴らしかったです。(p.154)
    (1)「特権」に関する以下の項目についてあてはまるものに丸をつけよう
    1、あなたの名前は?と尋ねられたら躊躇せずに答えられる
    2、友人の親からどこに住んでいるか尋ねられたら、迷わずに答えられる
    3、履歴書などの性別欄に、躊躇うことなく性別を言える
    4、生理や妊娠、出産のことを考えずに、自分の予定や仕事の予定を考えられる
    5、恋人のことを、躊躇うことなく人前で話すことができる
    6、運動会では、いずでかの種目に出ることができる
    7、家族の構成を尋ねられたら、躊躇なく答えられる
    8、親の勤務先を尋ねられたら、迷わずに答えられる
    9、家族の世話などを気にせずに、自分の予定を決められる
    10、結婚に関して、自分の姓が変わることなど想像しない

    (2)あなた自身、社会における自らの位置についてどのように感じただろうか。また、特権を利用するとどんな気分になるだろうか。なぜ、そのような気分になるだろうか、考えてみよう。

    見えない世界を言語化されました。勉強になる一冊です。

    0
    2025年06月16日

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