作品一覧

  • アイドル・オーディション研究 オーディションを知れば日本社会がわかる
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    K-POPの世界的な人気獲得に刺激を受けて、グローバルな展開を志向する日本のアイドルも増えている。アイドルが文化として日常に根づき、「推し活」が活況を呈するいまを読み解くために、オーディション番組の変遷をたどり、日本独自のアイドルシーンの本質に迫るのが本書である。 まず、『スター誕生!』から『夕やけニャンニャン』『ASAYAN』までの代表的なオーディション番組をたどり、K-POPのサバイバル・オーディションとファン実践を取り上げて、オーディションの歴史の基礎知識をレクチャーする。 そのうえで、『イカ天』や旧ジャニーズのオーディション番組、アメリカ・イギリス・中国のオーディションのケーススタディーを通じて、各時代・各地域を彩ってきたアイドルとオーディションの関係性を整理し、理解を深めていく。 アイドル・オーディションに潜む選別の暴力性、ジェンダーをめぐる不均衡、ファンによる消費の実態を明らかにしてアイドル文化のありように迫り、「集団から個へ」という日本社会の変化も浮き彫りにする初の「オーディション・スタディーズ」。
  • 趣味とジェンダー 〈手づくり〉と〈自作〉の近代
    5.0
    1巻3,300円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ハンドメイドは女性、プラモデルは男性――ものづくりの趣味は男性らしさ・女性らしさと強固に結び付き、趣味としてただ楽しんでいるつもりでも性別役割分業と密接な関係を築いてきた。 「ジュニアそれいゆ」(1954―60年)と「子供の科学」(1924年―)という2つの雑誌を読み込み、手芸・人形・インテリアなどの女性と結び付けられる〈手づくり〉と、工作・模型・ミリタリーなどの男性に割り当てられる〈自作〉をキーワードに、手づくり趣味の近・現代史を描き出す。 コミケやデザインフェスタの盛況、郊外に点在するホームセンター、「Instagram」にあふれるハンドメイド――現代の「あえて自分で作って楽しむ趣味」の源流をたどり、男性・女性に分かれ、双方が排他性をもってしまう手づくり趣味をめぐる文化の内実に迫る。

ユーザーレビュー

  • 趣味とジェンダー 〈手づくり〉と〈自作〉の近代

    Posted by ブクログ

    とてもおもしろい本でした。叙情に流されるような論調ではなく、緻密にデータ集計をした上での論調なので、整然とした気持ちで読むことができました。
    グラフ誌のFRONTが大戦への意識を鼓舞させた対象は、成人や青年ですが、子供に対して鼓舞を煽った本はあるのかなあと以前から気になってはいました。

    子供の科学だったのか。。


    戦後以降の子供の科学では、発明的な内容を避け、娯楽や教育の併存に徹しているそうで、それは、戦争を鼓舞させた痛みゆえのことなのかもしれません。

    雑誌航空ファンの歴史や桜谷軽便鉄道のボランティアのエピソードも興味深かったです。

    どのトピックも、バイアスを生むことになった引き金は幼

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    2021年05月29日

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