辻泉のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
スター誕生!からハロプロ(ASAYAN)、おニャン子クラブ、そして最近のBritain's Got Talentや中国超級女声(Super Girl)などの素人オーディションからドキュメンタリーとしてのオーディションに移りつつある系譜をひたすら辿った文化分析。森昌子以降の客観的なプロダクション選抜過程を見せた(ふりをした)スター誕生!から、おニャン子クラブ、ASAYAN、NiZIUが語られる。出来レースで「推し」を楽しむおニャン子クラブは、アイドルをカスタマイズ可能な思い入れできる部品として扱ったアイドルグループであった。ASAYAN(浅草ヤング洋品店)は選抜プロセスに客観性はなくとも経過が楽しく、ドキュメンタリーとして楽しむオーディションであった。観客参加型オーディションを志向したNiZIUは現在のオーディションの主流となっているように見える。
一方でアイドルではなくバンドを選ぶ「イカすバンド天国(イカ天)」はBEGINやたまを生んだが、なんと1989-1990しか続かなかったというのは意外であった。1990年は、ザ・ベストテンや夜のヒットスタジオといったメディア主導の音楽プロモーション番組が終わった年であり、テレビ番組が、メディア間の軋轢により魅力を失い音楽プロモーションの主要ツールとしての役割を終えた時期と重なる。
推し活はコロナ以降日本のエンターテイメント消費形態として広く認知されてきたが、その端緒は1971年のスター誕生!に遡るというのも興味深い観察であった。 -
Posted by ブクログ
視聴者投票型の鯖番オタクなので(そして最近日プシーズン4を見たで)読んでみた。スター誕生からASAYANなど日本のオーディション番組の歴史から、韓国、中国、アメリカやイギリスなど各国のオーディション番組事情が載っていた。論じるというよりは紹介って感じかな?特に視聴者投票型サバイバル番組の危険性(視聴者が審査員になるため誹謗中傷が増えてしまうことや、脱落者でも名前が知られてしまっているためデジタルタトゥーになり得ること、一部を切り取った悪編による誤解・批判)は私も感じていたので興味深かった。No No Girlsのように少しずつでも改善されていくといいなと思った。視聴者投票型鯖番を論じた本がいつか出て欲しい。