作品一覧 2024/03/15更新 クイズ化するテレビ 試し読み フォロー 芸人最強社会ニッポン 試し読み フォロー 紅白歌合戦と日本人 試し読み フォロー 社会は笑う・増補版 試し読み フォロー 社会は笑う ボケとツッコミの人間関係 試し読み フォロー ジャニーズの正体 エンターテインメントの戦後史 試し読み フォロー すべてはタモリ、たけし、さんまから始まった ──笑いと日本社会の現在地 試し読み フォロー SMAPと平成ニッポン~不安の時代のエンターテインメント~ 試し読み フォロー テレビだョ!全員集合 自作自演の1970年代 試し読み フォロー 中居正広という生き方 試し読み フォロー ニッポン男性アイドル史 試し読み フォロー 平成アイドル水滸伝~宮沢りえから欅坂46まで~ 試し読み フォロー マツコの何が“デラックス”か? 試し読み フォロー 「笑っていいとも!」とその時代 試し読み フォロー 1~14件目 / 14件<<<1・・・・・・・・・>>> 太田省一の作品をすべて見る
ユーザーレビュー すべてはタモリ、たけし、さんまから始まった ──笑いと日本社会の現在地 太田省一 笑いの歴史を綴った本は多数あります。 しかしこの本は「お笑いビッグ3」である タモリ、ビートたけし、明石家さんま以降 の笑いに焦点を当てています。 間違いなく彼ら3人はお笑いの世界を変え ました。しかし普通の人からすると、今で もお笑い界を引っ張っているのは明石家さ んまだけではないのでは?と思...続きを読むってしまい ます。 ある一面ではその通りなのですが、別の面 では「今」の笑いも、彼ら無くしては成立 しない部分もあるのです。 なるほど、歴史を知ると現在が見えてくる という好例です。 読書が苦手な人も、こういう本から入って くると、やがて読書という行為がバラエテ ィー番組を観るように楽しくなってくるき っかけを与えてくれる一冊です。 Posted by ブクログ すべてはタモリ、たけし、さんまから始まった ──笑いと日本社会の現在地 太田省一 テレビとお笑いの歴史と社会の関係を考察する社会学的な言説。お笑いビッグ3の立ち上がりがら、今の傷つけない笑いやユーチューバーへの変遷について。80年代初頭の漫才ブームから、社会の同質性をベースとして立ち上がってきたお笑いビッグ3と、笑いが社会のメインストリームになった笑う社会。それが、徐々に変遷しつ...続きを読むつ、ダウンタウンなどの登場、M1などで変わるお笑いの構造とビッグ3の立ち位置の変遷。そして、同質的な社会が崩壊し格差が生じ、価値観が多様化する社会で相互性の笑いへと変遷した現在のお笑い第7世代。 昨今のお笑いやらご意見版やら、著名人の炎上騒ぎに見られる感性の硬直化が問題な中、社会とお笑いの関係と時代性を感じ感性をアップデートできる、良書。 Posted by ブクログ SMAPと平成ニッポン~不安の時代のエンターテインメント~ 太田省一 SMAPを平成の日本(特にエンタメ関係)を関連づけながら解説した1冊。SMAPがグループアイドルの歴史を変えたということ、平成のドラマ、バラエティ、音楽の変遷に適応していったということが、わかりやすく説明されていると思います。ジャニーズもSMAP以前、以後で大きく変わる、ということですね。 Posted by ブクログ 芸人最強社会ニッポン 太田省一 ピース又吉の芥川賞受賞とは何か? 芸人が、文学界の最高峰の一つである芥川賞を受賞した事を、どうするのが今の時流に乗っていると言えるのか。 芥川賞受賞をネタにする事が今の時流の一つの到達点なのでは、と。 別に芸人でなくとも、賞の受賞に対してネタ的なスタンスを取ってきた人はいる。 同じ芥川賞を受賞した...続きを読む羽田圭介なんかもその受賞に対してのスタンスは随分とネタにしているような感じだった。 つまり、「笑い」を取りに来ていた。それも日本的な空気を読むコミュケーションとしての「笑い」だ。あえてボケて突っ込ませると言う様な。 Posted by ブクログ 芸人最強社会ニッポン 太田省一 ■日本の笑いは漫才やコントに限らず基本的にどれも「ボケ」と「ツッコミ」で成り立っており,この「ボケとツッコミの関係」を詳細に観察した時,笑いが起こるのはツッコミをきっかけにしていることに気付く。 ・スタンダップ・コメディが日本人に全く受けないのも「ボケ」だけでなく「ツッコミ」がないから ・南原清隆は...続きを読む「日本人の笑い」の基盤には狂言のような古典芸能にも現代のお笑いにも共通する「対の文化」があると結論付ける ■萩本欽一は「オールスター家族対抗歌合戦」に出場した素人の「笑いの瞬発力」にはかなわないと痛感した。 ・テレビにおける「芸の変質」 ・素人が生み出すアクシデントに負けてしまうことを萩本は見抜く ・芸人の「計算された失敗」の更に先を行くもの ・萩本は出だしの頃のジミー大西を見て,初めて「天然」という表現を現在の意味で用いた ・テレビにおける笑いの可能性を突き詰めていく中で「素人という新たな主役」を発見 ■阿部謹也は世間をこう定義する。「世間とは個人個人を結ぶ関係の環であり,会則や定款はないが,個人個人を強固な絆で結びつけている。しかし,個人が自分から進んで世間をつくる訳ではない。何となく自分の位置がそこにあるものとして生きている。」(「世間」とは何か) ・日本的世間には集団への同調を促す力が強く働く ・個々人の意志を第一に尊重する西洋社会に対し日本の世間ではまず周囲に合わせることが重視 ・「言わずとも察する」ことが当たり前とされるようになる。「以心伝心」。 ■内閣府が2008年度に実施した「第8回世界青年意識調査」では日本の青年が日本人についてもつイメージのトップは「勤勉」で,次いで「礼儀正しい」。 ・この調査は1972年から5,6年ごとに継続して行われているが「勤勉」がトップである結果はずっと変わっていないが,その割合は変化 ・98年調査までは6~7割が「勤勉」 ・03年度は46.1%,08年度には49.3%と半数を割る結果 ・90年代から00年代の間に「日本人=まじめ」観に陰りが見えた ・マンザイブームから「お笑いビッグ3」の時代へと続く流れの中ですべてを笑いに変えていく「おもしろ」志向が勢力を拡大し始めた ・ここへきて再び「おもしろ」から「まじめ」へと時代の空気が変わりつつある Posted by ブクログ 太田省一のレビューをもっと見る