作品一覧 2023/03/03更新 アイドルについて葛藤しながら考えてみた 試し読み フォロー 「アイドル」の読み方 試し読み フォロー 乃木坂46のドラマトゥルギー 試し読み フォロー 1~3件目 / 3件<<<1・・・・・・・・・>>> 香月孝史の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 乃木坂46のドラマトゥルギー 演じる身体/フィクション/静かな成熟 香月孝史 これまで「推す」ということがなかった自分が乃木坂にハマって、 なぜ自分はアイドルに惹かれるんだろうと知りたくなって読み始めた。 乃木坂がAKBと比べてある意味AKBへのアンチテーゼであることがなるほどと思った。 AKBは、「会いに行けるアイドル」で物理的に近かったけど、乃木坂は心理的に近い感じがする...続きを読む。 「私たちと一緒だ(等身大)」と思えるのが乃木坂の魅力なのかなと思った。 アイドル論についてさらに知りたくなるきっかけになった。 使っている言葉は難しくてついていくのに必死だったけど、勉強になった。 Posted by ブクログ 乃木坂46のドラマトゥルギー 演じる身体/フィクション/静かな成熟 香月孝史 乃木坂46は本書でも触れられているAKB48との(一種の)混同や世間の秋元康アレルギーもあって精度の高い批評を受ける機会が限られてきたグループだと思う。要は女性アイドル史における転換点でありながら、その事に気付かれてすらいない。その点において非常に貴重かつ有益な論考が記された一冊。乃木坂46に限らな...続きを読むいアイドル論としても読むことが出来、特にジェンダー論やエイジズムに足を踏み入れる第6章が興味深かった。 Posted by ブクログ 「アイドル」の読み方 混乱する「語り」を問う 香月孝史 昨今、熱狂の渦の中心とも、批判の対象ともなることも言及されることが多くなった「アイドル」。アイドルについてされがちな言説についての交通整理を行い、それぞれの言説をフラットな立ち位置に立たせ、「アイドル」(特に女性アイドル)の現状を冷静に見ることができるようになれる本。 「アイドルの歴史はこうだった...続きを読む」とか「アイドルはこういう解釈だ」「アイドルとはこういうものだ」という本や文章は多いけれども、それらの言説を整理するという意味では、この本はアイドルについての論壇の中で非常にレアであり、かつ重要な位置づけができるはず。 ただ、香月さんのように非常に丁寧な交通整理をもってしても、いやむしろ丁寧な手法だからこそ、「「アイドル」自体が日本社会のなかで、一見非常にわかりやすそうで、実際にはものすごくつかみどころがない言葉なのだ。アイドルについて語るとき、我々はアイドルは何なのか、あまりにわかっていない」(あとがきより)ことが明示されるというジレンマを改めて実感することができた。 個人的には昨年のさわやかさんの『AKB商法とは何だったのか』と双璧のアイドルについての批評本なんじゃないかと思っている。 Posted by ブクログ アイドルについて葛藤しながら考えてみた ジェンダー/パーソナリティ/〈推し〉 香月孝史 / 上岡磨奈 / 中村香住 アイドルというものを、ジェンダーやセクシュアリティという観点から語る論考集。アイドルを「疑似恋愛」の対象と見るのではなく、パフォーマンス重視で見ている自分としては、アイドルを見る切り口が違って違和感はあったが、どの論者もアイドルへの愛ゆえに葛藤しながら思考しているので、不快感はない。参考になる一書だ...続きを読むった。 Posted by ブクログ アイドルについて葛藤しながら考えてみた ジェンダー/パーソナリティ/〈推し〉 香月孝史 / 上岡磨奈 / 中村香住 奇しくもAKB48岡田奈々が熱愛報道を受けて卒業を発表したり「推し疲れ」が話題になったりしているタイミングで読んだ。恋愛禁止という摩訶不思議な慣習から「推す」という行為が本質的に内包する暴力性、アイドルと性的消費など興味深い論考ばかり。ただし、タイトルに「葛藤」とあるようにいずれも何か明快な結論を提...続きを読む示するわけではない。アイドルファンである読者も一緒に考える。個人的にはアイドルを観る・推すということを賭博になぞらえて考察した第9章が目から鱗だった。参考文献の『賭博/偶然の哲学』も読んでみたい。 Posted by ブクログ 香月孝史のレビューをもっと見る