作品一覧

  • 白人になれない白人たち 中欧の反リベラリズムとレイシズム
    3.0
    1巻3,410円 (税込)
    〈リベラル〉に反旗を翻す白人たち―― 何が〈中欧〉の人々を憎悪に走らせているのか? 2014年に「非リベラルな民主主義」を高らかに宣言したハンガリーのオルバーン首相。その理念は米国のトランプやロシアのプーチンとも共鳴し、強権的政治が世界に広がりつつある。中欧は反リベラル現象の震源地なのか? 中欧出身の文化人類学者が、民主主義の危機の背景にある「白人」間の人種差別(レイシズム)を解き明かす衝撃作。朝日新聞、日経新聞など各紙で書評! 「いろいろなことが中欧ではひどい状態になっているし、西欧のほうがよい状態だということは僕も認める。でも僕が本当に言いたいのは、西欧のほうが「それほど」よいとは言えないということ。そしてもし、中欧のほうがよくないとしたら、それは西欧にも責任の一端があるということだ。」(「まえがき」より) 目次 まえがき あるカナダ系「中欧人」の告白 序章   人種、非自由主義、中欧 第一章  こうして東欧人はあまり白人でなくなった 第二章  こうして中欧人は東欧人になった 第三章  こうして中欧人は何度も中欧人になった 第四章  中欧――「半分だけの真実」と事実 第五章  最後の白人男性――白無垢な中欧 第六章  「東欧人は恥を知らないのか? 」      ――中欧における反ユダヤ主義、レイシズム、同性愛嫌悪 第七章  拒絶された模倣      ――西欧はなぜ中欧に東欧のままでいてほしいのか 第八章  「我々は植民地にはならない!」 第九章  スラヴィア・プラハ対グラスゴー・レンジャーズ      ――あるサッカーの試合を教訓に 終章   移民がやって来るとき 訳者解説――文化人類学者がみた中欧の政治
  • グローバル人材とは誰か 若者の海外経験の意味を問う
    4.0
    1巻2,860円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 国際的な産業競争力を向上するために「内向き志向」を改善して海外に目を向け、語学力やコミュニケーション能力、主体性をもつことを期待される若者=グローバル人材。近年では、文科省や経産省がその育成に力を注ぎ、経団連が必要性を訴えている。 留学も含め海外に渡る若者は現在でも多いのにもかかわらず、行政や企業が強く求める「グローバル人材」とはいったい誰なのか。 海外滞在経験をもつ若者ともたない若者へのインターネット調査と、カナダやオーストラリアに実際にやってきた若者へのフィールドワークを組み合わせて、「普通の若者」にとっての海外経験の意味をすくい取り、期待される「グローバル人材」とのズレに、階層やジェンダーという、「若者の意識」だけには還元できない問題があることを明らかにする。そして、「グローバル人材」といった特権的な人材層の育成だけに目を向けるのではなく、若者のキャリア形成の多様性を確保しながら、若者に広い視野を与える環境づくりの必要性を指摘する。

ユーザーレビュー

  • グローバル人材とは誰か 若者の海外経験の意味を問う

    Posted by ブクログ

    想像していた内容とぜんぜん違ったけれど、いい方向に裏切られた。

    海外に出る人は一定数いるのに、なぜ相も変わらずグローバル人材の不足が言われるのか。その答えを探るため、海外に出ている人は、おもにどういう人なのかということが詳しい。

    企業が求めているグローバル人材とはなにか、明確なのか。ここに割く分量は少ないが、これはこれで面白い。
    企業が求める人材と、その候補になる人が海外に出るかどうかは、ゲーム理論で説明できそう。
    企業は自分で自分の首を締めているというか、言いたいことだけ言って自分たちのやるべきことをやらないのだなあと感じた。

    海外に出る人の背景、出てからの生活は想像以上に厳しい。聞い

    0
    2016年05月29日
  • 白人になれない白人たち 中欧の反リベラリズムとレイシズム

    Posted by ブクログ

    ブラック ライブズ マターも中欧の人からみたら自国の問題と被る。
    日本は単一民族国家といわれているので、レイシズムやアイデンティティにはかなり疎い。
    ヨーロッパのサッカーではこういった表現もよく使われ、個人的には心にもゆとりがない人が私が嫌いな表現をする。

    0
    2025年02月16日

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