人物評伝作品一覧

  • 昭和の能楽名人列伝
    -
    今や語りぐさ、伝説となりつつある能楽の昭和の名人といわれる人を取り上げ、能楽において、昭和という時代にどのような人々がどのように活躍したかを資料と実見から掘り下げて紹介します。シテ方を中心に、ワキ方・狂言方・囃子方(笛・小鼓・大鼓・太鼓)30余名を人物ごとに取り上げます。 シテ方:初世梅若万三郎・二世梅若実・観世華雪・松本長・野口兼資・一四世喜多六平太能心・近藤乾三・櫻間弓川・初世金剛巌・櫻間道雄・豊嶋弥左衛門・後藤得三・喜多実・五五世梅若六郎・高橋進・松本惠雄・三川泉・友枝喜久雄・粟谷菊生・観世寿夫・八世観世銕之亟・片山幽雪、ワキ方:宝生新、狂言方:善竹弥五郎・三世山本東次郎・六世野村万蔵・九世三宅藤九郎・三世茂山千作・四世茂山千作、囃子方:川崎九淵・幸祥光・藤田大五郎・二二世金春惣右衛門
  • 竹鶴とリタの夢 余市とニッカウヰスキー創業物語
    3.5
    NHK朝のテレビ小説「マッサン」の主人公のモデルとなったニッカウヰスキー創業者竹鶴政孝とリタ夫人の生涯を辿り、日本初のウィスキー造りへの夢と労苦とそれを支えた夫婦の信頼を描く。当時の貴重な写真多数。朝ドラの物語の背景がよくわかります。巻末に、ニッカウヰスキー余市蒸溜所を訪れる人のためのガイド「余市蒸溜所の歩き方」付き。
  • 知識ゼロからの西郷隆盛入門
    -
    2018年大河ドラマも決定し、歴史上の人物の中でも不動の人気を誇る西郷隆盛。 革命家、政治家、教育者、思想家、軍人と数多くの顔を持つ西郷どんの、謎多き実像に迫ります。 西郷隆盛の実像を、豊富な図像資料とともに紐解きます。 西郷ファン必読の一冊! 【もくじ】 巻頭カラー CGで甦る! 幕末・維新・西南戦争の世界 序章 徹底解剖! 西郷隆盛――謎多き維新の巨星、その実像に迫る! ・徹底解剖!西郷隆盛(1)西郷の容姿 (2)西郷の人物像 (3)西郷評 ほか 第1章 幕末カリスマを育てた出会いと別れ ・吉之助誕生 ・西郷、入水 ・寺田屋騒動 ほか 第2章 新時代を切り開く討幕の志士たちとの交流 ・生麦事件と薩英戦争 ・薩長同盟 ・西郷の戊辰戦争 ほか 第3章 西郷の運命を決した明治新政府の人々 ・廃藩置県 ・朝鮮使節派遣問題 ・西郷チルドレン ほか 第4章 西郷と西南の役を巡る群像 ・鹿児島と新政府 ・西南戦争 ・西郷の死の影響 ほか
  • 奪われた若き命 戦犯刑死した学徒兵、木村久夫の一生
    -
    1941年、日本は大東亜戦争(太平洋戦争)に突入する。日本では多くの国民が徴兵され、戦場に向かうことになった。そんな時代に行われた学徒出陣で徴兵された若者たちの中に、木村久夫という一人の青年がいた。終戦後、戦地であったカーニコバル島の島民殺害事件に関わった人物として、木村久夫さんはイギリスの戦犯裁判にかけられ、死刑を言い渡された。その時木村さんが書いた遺書は、学徒兵の遺書をまとめた『きけわだつみのこえ』に収録されたことでよく知られている。その『きけわだつみのこえ』を読み、木村久夫という個人に心惹かれた著者は、木村久夫さんの妹、孝子さんと何年も文通を重ね、木村さんのことをさらに深く知っていった。その後、孝子さん夫妻と実際に何度も会い取材を重ねていく中で、著者は木村久夫さんが歩んできた人生の足跡を辿っていくことになる。著者の度重なる取材によって、形づくられていった木村久夫という一人の若者の一生。2015年に戦後70年の節目を迎える今だからこそ、多くの人々に読まれる意義のある作品といえるだろう。

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  • さらば・・ えぞ地  松本十郎伝【HOPPAライブラリー】
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    ああ えぞ地よ これが見納めか… 大判官松本十郎 涙の抗議。庄内藩とえぞ地警備・初めてのえぞ地・庄内戊辰戦争・開拓使へ・再びえぞ地へ・漁業開拓に活路・黒田次官と岩村大判官の対決・大判官として・庄内と西南戦争・晩年の十郎

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  • えぞ侠商伝 幕末維新と風雲児柳田藤吉【HOPPAライブラリー】
    -
    『幕末維新のえぞ地にかけた壮大な夢!!風雲児・大実業家 柳田藤吉はゆく』 初の異人買い(貿易)、ブラキストン・ガルトネル・宣教師ニコライ・福沢諭吉との出会い、庄内藩士六百人の送還と新政府(箱館府)の尋問、八隻五百人の根室渡航、藤野家の影、松本十郎判官の眼力、相次ぐ持ち船の遭難事故と経営の苦悩、「根室」と呼ばれて、根室前浜埋め立て事業の敢行・根室銀行の創設そして国会議員に

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  • 幕末維新 えぞ地異聞 豪商・もののふ・異国人たちの雄飛【HOPPAライブラリー】
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    幕末維新 男たちの熱い夢と行動のドラマ。えぞ地に雄飛する豪商・もののふ・異国人たち。豪商たちのえぞ地・幕末の箱館奉行所・ペリー艦隊の箱館来航ショックとその後の箱館駐留外国人の活躍・松前藩と維新の波・箱館戦争秘話・開拓使の夢

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  • 幕末維新 えぞ地にかけた男たちの夢【HOPPAライブラリー】
    -
    幕末維新男たちの熱い夢と行動のドラマを描く。「えぞ地」から新生「北海道」誕生へ。青年公家・清水谷公考と岡本監輔、山東一郎の情熱 榎本武揚と幻の蝦夷島政権 黒田清隆の函館攻略鍋島直正の北方防衛思想 外交プロの東久世通禧島義勇と兵部省の確執 岩村通俊と黒田清隆の対立松本十郎と樺太アイヌ強制移住問題 そして徳川斉昭のえぞ地領有運動 松浦武四郎の抱いた夢と絶望ブラキストン函館滞在20年 越前大野藩とえぞ地進出 飛蝗大襲来の秘話。

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  • 青雲の果て 武人黒田清隆の戦い【HOPPAライブラリー】
    -
    稀代の軍略家 黒田清隆の熱い戦いの日々を描く!!開拓長官 黒田の知られざるもう一つの顔  生麦事件・薩英戦争・薩長連合・長岡城攻防・箱館戦争・江華条約・屯田兵創設・西南戦争での活躍…。そしてライバル山県有朋との確執・榎本武揚との真の友情・家庭の崩壊・大久保利通惨殺事件・清隆の死…。

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  • 開拓使にいた!龍馬の同志と元新撰組隊士たち【HOPPAライブラリー】
    -
    戊辰戦争後、意外な選択 開拓使に入っていた!龍馬の同志たち4人、元新撰組隊士たち 5人それぞれの人物像を探る。

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  • 規格外
    -
    考えすぎない、肩肘張らない、計算しない―――篠原流、ご機嫌に生きるヒント 人生のほとんどを人よりも顔2つ分飛び出してきた。流され続けて好きでもない柔道をやって、シドニーオリンピックでは無念の銀メダル。日本代表の監督になってA級戦犯と言われたり、会社を立ち上げてみたり、バラエティー番組に出たり。デカさと生き方は「規格外」かもしれないけど、「規格外」に幸せな僕の人生の、ちょっとしたコツやヒントのようなもの。 項目 酒場で仕事を語るな/人にされたことは覚えておけ、自分のしたことは忘れてよし/恋愛にロマンチックを求めない/尊敬の念は「真似っこ」で表す/実って垂れるほどの頭はあるか/隠れファンの存在を信じる/「好き」というモチベーションに頼らない/ミーハーに大物なし/男たるもの「かっさら」であれ/放牧教育論/「弱いから負けた」の真相/齢40からの再スタート
  • ひとことの力―松下幸之助の言葉
    5.0
    「経営の神様」は部下に何を話してきたのか。 幸之助の晩年に最も寵愛された側近中の側近が明かす、実践的帝王学のすべて。 松下幸之助さんに何度もお会いしたが、本書には私の知らない話もあり、興味深く読んだ。 また実録としても貴重な資料であり、多くの皆さんに推薦したい。【推薦・堺屋太一】 この書は、松下幸之助の生の言葉、話をまとめたものである。晩年の23年間、お読みいただけるとおわかりになると思うが、ほとんど毎日、毎夜、松下との間で交わされた話を、その折々にとったメモと記憶をもとに、ほぼ、ありのままに記述した。ときに、いままで世に出されていない松下の話も出てくる。二人だけの会話であるから、いままで伏せていたものもあるが、もう、松下幸之助も歴史上の人物になったのだから、お許しをいただけるだろう。(中略)本書は、いままで幾多の、いわゆる、 「松下幸之助語録」のように、すなわち、松下幸之助の書籍から、言葉や文章を抽出し書きまとめたものでもなければ、 「また聞き」の言葉を集めたものでもない。直接、松下幸之助が、私に言った言葉、話を、私がまとめたものである。おそらく、本書は、 「読み物」としてだけでなく、松下幸之助の実態を知るための「資料」としても、後世に受け継がれていくものと、確信している。(本書「はじめに」より抜粋) 【主な内容】 1、 心を許して遊ぶな 2、 心のなかで手を合わすように 3、 風の音を聞いて悟る人もおるわな 4、 人生と経営は賭け事ではないで 5、 多くの知恵を借りることが大事や 6、 あとは、わしに任せておけ! 7、 わしの言う通りにやるんやったら、きみは、要らんよ 8、 自主自立の心持ちが、大事やね 9、 きみの声を聞きたい 10、 汗のなかから知恵を出せ など50項目
  • 魂の在処
    4.3
    サッカーにすべてを捧げた男。 希代のストライカー、その実像。 足が折れても走り続ける熱情の源を、自身の言葉と関係者の証言で明らかに! 中山雅史の核にあるのは負けず嫌いとサッカーを愛する気持ちだけ。ほかにはなにもないから中山雅史だった。なにもないからなにかを得ようともがき苦しみ、もがき苦しむことから抜け出すために、手を伸ばし、その先をつかもうと努力した。ずっとその繰り返しだった。 (本文「なにもないから中山雅史」より抜粋) 本番になったら本気でやるというスーパーな選手がいる。それができるのならすごいと思う。 でもぼくはスーパーじゃない。本番になったら本気でやるということはあり得ない。言いわけをしないためには練習のときから本気を積み重ねるしかない。自信は積み重ねのなかからしか生まれない。 (本文「自信は積み重ねのなかからしか生まれない」より抜粋)
  • 誰も書かなかった 武豊 決断
    3.6
    「『自分が武豊であること』の意地と矜持と覚悟を、どん底から這い上がる過程で、非常に強く持つようになった」(本文より)。有名馬主との確執から悪夢の落馬事故、そしてどん底のスランプまで。天才は何を悩み、「決断」したのか? 20年来の“心友”作家が初めて明かす、天才騎手・武豊の「苦難の日々」と、逆境から這い上がるまでの「心の軌跡」全記録! 競馬ファンのみならず、逆境に苦しみ、日々葛藤するすべての人に読んで欲しい一冊です。
  • 美女図鑑
    3.7
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ジェーン・バーキン、オードリー・ヘップバーン、マリリン・モンロー、ソフィア・ローレン…世界の美女の秘密をカラフルなイラストで徹底解剖! 何を着て、何を愛し、どう生きたのか? ステキに生きる「女の子」のためのバイブル!
  • アインシュタイン講演録
    1.0
    今世紀最大の科学者アインシュタインは、1922年の末日本を訪れ、約1ケ月半にわたって各地で講演し、熱狂的な歓迎をうけた。この本は、アインシュタインが日本の学生に語った私はいかにして相対性理論を創ったかなど生々しい苦心談や講演、アインシュタイン自身が筆をとった日本感想記、さらに岡本一平の漫画と文章で構成されている。アインシュタインがいかに親しみ深く謙虚で、子供のような好奇心と茶目気を失わない愛すべき人物であったかを生き生きと描いた唯一の記録。 (※本書は1986/6/1に発売し、2022/1/7に電子化をいたしました)
  • 朴槿恵  心を操られた大統領
    -
    【電子版先行発売】 韓国の憲政史上初めて弾劾審判によって罷免された朴槿恵前大統領。彼女は、朴正煕元大統領の娘として政界入りし、圧倒的な支持を受けて大統領に当選したはずだった……。しかし、側近・崔順実とのスキャンダルによって前代未聞の弾劾、罷免された大統領となってしまった。なぜ、朴槿恵前大統領はこのような事態に陥ったのか。“親友”崔順実が、親子二代にわたって朴槿恵を洗脳し続けた「黒幕」だった事実を現地報道と取材で読み解いた、大統領洗脳の歴史。
  • 現代日本バカ図鑑
    3.0
    バカとは知識がないことではありません。価値判断ができないことです。 豊富な知識と立派な肩書きをもつバカは大勢います。 いつの時代でも一番強いのはバカなのです。「非学者論に負けず」という 言葉があるように、バカは論破できないから。批判する側は疲弊し、バカをみるのです。 バカにバカと言ったところで、奴らが反省するわけでもないし、無駄な反発をかうだけだし、徒労である。 しかし世の中には言ってもムダかもしれないけど、言わなければならないことがあります。 バカが圧倒的な権力を握るようになってしまった今の時代、国を滅ぼすバカには、 やはりバカと言うしかありません。 週刊文春の好評連載「今週のバカ」を再構成。 主な登場人物は、石原慎太郎、橋下徹、安倍晋三、みのもんた、朴槿恵、秋元康、朝日新聞、ネトウヨ、松本人志・・・。
  • 真田幸村
    5.0
    2016年のNHK大河ドラマ『真田丸』の主人公、真田幸村。その唯一の決定的な評伝。 もっとも知られた武将でありながら、名前さえ確実な史料に残っていない真田幸村。その謎に満ちた生涯を、信濃を拠点とする郷土史家が、真田家の歴史をふまえて、丁寧に追った唯一の決定的評伝。家康をあわやのところまで追い詰めた英雄の実像が明かされる。
  • 創作者の体感世界~南方熊楠から米津玄師まで~
    4.7
    文学や芸術作品には、およそ一般的な身体感覚から遊離した表現が多く見られる。それらを読み解く鍵は、発達障害につうじる特性が握っていた? 「天才」とされる創作者の仕事に触発されて、発達障害を診断された著者の経験するさまざまな「感」が立ち現れていく。かつてなく「当事者」が増えたこの時代に、「わからない」「理解できない」と否定されるものを捉え直す。「障害」の意味を肯定的に読み替える「当事者批評」実践の書。
  • 聖トマス・アクィナス
    -
    「カトリック哲学の第一義的にして基本的な部分が、実は生の賛美、存在の賛美、世界の創造主としての神の賛美であるということを理解しない人は、誰も最初からトマス哲学、言いかえれば、カトリック哲学を理解することはできない」。文学者一流の機知とともに描かれるトマス・アクィナスの肖像。聖人の歩みをたどりながら、哲学は神学に、神学は聖性に依存することをチェスタトンは説く。鋭敏な感覚を通して築き上げられたトマスの理論体系。それは、実際的なものと不可分であるがゆえに、われわれの精神に今も近しい。専門家から無条件の賞賛を勝ち得たトマス入門の古典。
  • 三島由紀夫 薔薇のバロキスム
    4.0
    内と外という二元論を危うくする薔薇の花弁、腹からこぼれ出る腸の美しさ――皮膚や表層にこだわり続けてきた美学者である著者は、「内部へ出る」ことにより逆説的に肯定される表面にこそ、三島独自の美意識すなわちバロキスムが賭けられていると見る。内面と外面、精神と肉体、素顔と仮面、美しい無智者と醜い智者といった対比、そして薔薇のみならず作品を豊かに彩るさまざまな植物的イメージを自在に横断しながら、それらすべてが昭和45(1970)年11月25日の壮絶な自死へと収束されていく過程を詳らかにたどる、スリリングかつ斬新な三島論。文庫書き下ろし!
  • 哀しみのヴァイオリニスト 人間パガニーニ伝
    -
    悪魔のヴァイオリン弾きと呼ばれる伝説の名ヴァイオリニスト、ニコロ・パガニーニが2022年に生誕240年を迎えることを記念して、その生涯を克明に描いた伝記的読み物をはじめて日本語で出版します。 パガニーニの没後60年余り後に、イギリスのオルガニストで音楽評論家のストラットンにより、当時できうる限りの資料を元に、生々しいパガニーニの人物像が描かれています。 パガニーニが作曲した作品についても、没後から近年までに発見された作品、またはすでに紛失している作品など、ほとんどの作品の解説を巻末に加えて、演奏家として、作曲家として、人間としてのパガニーニの姿に迫ります。 パガニーニにまつわる絵画などの図版も豊富に掲載しています。
  • 評伝 ナンシー関 「心に一人のナンシーを」
    3.3
    【目次】 まえがき プロローグ 第一章 ナンシー関の才能とその影響力 ・作家 宮部みゆきの場合 ・天性の観察眼と「規格外」という自意識 ・「後悔はしないのか」 ・テレビプロビューサー 土屋敏男の場合 ・視聴率とは別の、もう一つの指針 ・コラムニスト 小田嶋隆の場合 ・視聴者と同じ目線の高さ ・イラストレーター 山藤章二の場合 ・“自己批判"という新しいジャンル 第二章 <ナンシー関>が誕生するまで ・照れ屋のちょっと変わった女の子 ・「ホットドッグ・プレス」での初仕事 ・改行なしのコラム原稿 ・たけしの「オールナイトニッポン」の影響 ・マブダチとの出会い ・丁稚で勝負 ・消しゴムを彫って生きる覚悟 ・「ビックリハウス」に単身で売り込みに行く ・「ミュージック・マガジン」の表紙に抜擢 ・自分自身の物差し ・独自のスタイルが完成 第三章 青森での関直美 ・子どもころから「大人」 ・実家でのナンシー ・クラスの中の“最後の砦" ・マツコとの鼎談 ・高校受験に失敗 ・サブカルチャーに傾倒 ・「演歌はいいけど、精神的演歌は嫌だ」 ・はじめて消しゴムハンコを彫る ・投稿ハガキが読まれ、拍手喝采 第四章 旅するナンシー、歌うナンシー ・香港でパーマをかける ・ハンコとスタンプ台を持ち歩く ・台湾社員旅行の過酷すぎるスケジュール ・「今考えれば、いいこと浮かぶかも」 ・ナンシーのバンド時代 ・染之助・染太郎の前座でバンドデビュー ・なぜか「嫌いじゃなくなった」カラオケ ・サブカル好きなお相撲さんと出会う ・憧れのムーンライダーズに緊張 ・いくつもあったカラオケの十八番 ・免許持つ人、持たぬ人 ・箱根への日帰りドライブ 第五章 ナンシー関の全盛期 ・はじめての単行本 ・愛用の消しゴム ・「噂の真相」での連載開始 ・見えるものしか見ない「顔面至上主義」 ・日常生活では「人の顔など見ちゃいない」 ・永ちゃんのコンサートに「潜入」 ・「フォーエバー毒蝮」 ・「テレビには出ない」という決断 ・本領発揮のプロレス技 ・ページはじまって以来の抗議の投書 ・大月隆寛との対談「地獄で仏」 ・ナンシーの外見と文章 ・週刊誌コラム連載で全国区に ・テレビコラムを主戦場に定めて ・デープ・スペクターとの論争 ・松本の外したような笑いのセンス ・定点観測の視点 ・リリー・フランキーとの対談「小さなスナック」 ・ワンアンドオンリーの存在感 エピローグ あとがきにかえて <巻末インタビュー> マツコから見たナンシー 〈解説〉 ナンシー関と雑誌の時代 与那原恵
  • カーネギー自伝 新版
    3.5
    貧しいスコットランド移民の子から全米の鉄鋼王となり、後半生は公共事業や世界平和の実現に尽くしたカーネギー。その圧倒的な楽観主義に裏付けられた成功哲学と社会福祉への思いが綴られた感動の自伝。カーネギーを敬した渋沢栄一が本邦初訳版に寄せた序文ほかを新たに収録。〈解説〉亀井俊介/鹿島 茂
  • 沢村栄治 裏切られたエース
    4.3
    ――私は野球を憎んでいます。 その年最高の投手に与えられる特別賞「沢村賞」に名を遺す沢村栄治。 職業野球選手一期生として活躍し、太平洋戦争中に兵士として27歳で命を散らした男は、死の直前そう書き残しました。 六大学野球が全盛の時代に、職業野球(プロ野球)は、スタート直後世間の蔑視に晒されていました。 中学の野球部で指導を受けた監督の縁があった慶応大学への進学を夢見た沢村栄治は、家庭の経済状況から果たせず、中学を中退して出来てまもないプロ野球の世界に。 その後は親族が無軌道に膨らませていく借金に拘束されて、学業に戻ることも叶わず、その結果、戦争の状況が悪化すると、沢村には徴兵猶予の特典もなく、戦死するまで繰り返し兵役へ駆り出されました。 日米戦ではベーブルースと対峙し、アメリカにも二度渡ってその名を轟かせた沢村栄治の軌跡と、波乱にみちた職業野球の誕生の物語を自身も東大で六大学野球をプレイした作家が描きます。
  • 技術王国・日立をつくった男 創業者・小平浪平伝
    -
    明治初期、国を挙げての外国技術導入の時代に、ひらすら「国産技術の自主開発」に情熱を傾けた男、小平浪平。その骨太の半生を追い、「技術の日立」と呼ばれる今日を築き上げた、強烈な創業者精神を描く。 【目次より】●第一章 起業へ歩む ●第二章 栃木時代 揺籃の記 ●第三章 中学・高校時代 苦悩と宴 ●第四章 大学時代 挫折と立志 ●第五章 血涙の基礎づくり 悪戦と苦闘 ●第六章 一流としての評価 試練と挑戦 ●第七章 不況下の挑戦と戦時体制 ●終章 レクイエム
  • 夜が明けたら 蒼井そら 分冊版 上
    -
    【電子版のご注意事項】 ※一部の記事、画像、広告、付録が含まれていない、または画像が修正されている場合があります。 ※応募券、ハガキなどはご利用いただけません。 ※掲載時の商品やサービスは、時間の経過にともない提供が終了している場合があります。 以上、あらかじめご了承の上お楽しみください。 日本一有名な元AV女優の半生を描いた激動の物語。電子上巻では本誌に掲載できなかった未公開・初体験のエピソードも収録! 書籍では掲載できなかった電子限定未公開エピソードも多数収録。 蒼井そらさんの初体験から名前も知らない男との火遊びまで、 学生時代に体験した男性とのエピソードを電子版「夜が明けたら 蒼井そら 分冊版 上」ではノーカットでお届けします。 藤原 亜姫(ふじわらあき): 2008年ケータイ小説史上空前のアクセス数を誇った『インザクローゼット blog中毒』(河出書房新社)で作家デビュー。 他著書には同作品のスピンオフ『クローゼット・フリーク』『東京娼女』などがある。 人間の弱みや闇を独自の視点で痛快な物語に変える。 蒼井 そら(あおいそら):1983年11月11日、東京都に生まれる。 2002年6月にグラビアデビュー。それから4年間、日本を代表する国民的セクシータレントとして、 グラビア、バラエティ、アダルトビデオ、Vシネマなどで幅広く活躍。 2018年1月に結婚し現在は双子の母。中華人民共和国でもタレントとして活動。 中国版Twitter・Weiboではフォロワー数1900万人超えの人気タレント。
  • 大正十五年の聖バレンタイン 日本でチョコレートをつくったV・F・モロゾフ物語
    -
    これは、神戸の二大洋菓子メーカーの一つ、モロゾフの真の創業者・ヴァレンタイン・モロゾフ一家の物語である。ロシア革命後の亡命から神戸で洋菓子店を開き成功するも、その後、日本人共同経営者による裏切りから「モロゾフ」という屋号を名乗ることが許されない悲劇。そして神戸大空襲と敗戦による苦難……大正十五年に始まったモロゾフ親子の苦闘の歴史を綴ったのが本書である。ロシアで成功した富豪でありながら、そのために革命後に国を去る決断をし、ハルビンから日本を目指すも、関東大震災に出会い、日本をあきらめシアトルへ、そしてまた日本の神戸と流転する。モロゾフ一家の足跡をたどることによって、革命下の家族離散の悲劇、亡命者の苦難、戦前・戦後の神戸や日本の近代史の一側面が描かれている。高級チョコレートにはほろ苦くも深い人生の味がある。
  • 実歴阿房列車先生
    4.5
    貴君、僕は大阪へ行って来ようと思う――。一九五〇年秋、この一言から汽車に乗りたかった内田百間の『阿房列車』シリーズは始まった。以後、五年間にわたる全行程に同行した〈ヒマラヤ山系〉こと元国鉄職員の著者。百鬼園の旅と日常を豊富なエピソードを交えつつ綴った好エッセイ。
  • 知らなきゃよかった世界の大偉人展
    -
    ルイ16世ばかり取り上げられるフランス革命ですが、その革命のおかげで、活字にするのもはばかられるほどひどいあつかいを受け、わずか10歳で亡くなったルイ17世の人生を知っていますか? 渡米するために結婚詐欺同然のマネまでして金をかき集め、その金さえ飲み食いに使ってしまったばかりか、肩書きをいつわっていた野口英世の裏の顔を知っていますか?この本は「偉人伝」ではなく「偉人展」……いや、ひょっとすると「奇人展」「超人展」かもしれません。読んでゲッソリ、知ってガックリかもしれませんが、教科書ではゼッタイに習うことのできない、トンデモ、かつ、ダークな歴史上の人物たちの素顔を紹介いたします。「偉い人」のお話しばかりでは、歴史の勉強は面白くなるはずがありません!後輩に嫉妬したモーツァルトの先輩や、潔癖症で生きるのがつらすぎる小説家などなど、濃ゆ~いメンツが額縁の向こうでお待ちしております。
  • 星の文人 野尻抱影伝
    -
    飽くことなく星への憧憬を語って大正・昭和の天文少年少女を魅了し尽した“星の文人”野尻抱影。ハマッ子の洒脱、江戸趣味人の博識、心霊学への肩入れ、末弟・大佛次郎に見せる長兄の厳しさ……。「二世天文屋」を自任した天文学者による決定版評伝。 『野尻抱影―聞書“星の文人”伝』を改題 〈解説〉渡部潤一
  • 我が心の上海 父・安井源吾と私
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    法律家として初代居留民団長を勤め上げ、戦時下で「公平な判断」を武器に多くの中国人を救った、一人の日本人がいた。戦雲急を告げる時代、一人の誇れる日本人として父は上海で如何に生きたのか、何を思い、何を私達へ伝えようとしたのか。娘が綴る、父の魂の記録。

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  • 英才の家系―鳩山一郎と鳩山家の人々
    -
    家系とは何か。鳩山家は、和夫・一郎・威一郎・由紀夫・邦夫と四代にわたり、東大出身でかつ各時代の政治のリーダーを育てあげた。特に一郎は、日ソ国交回復を成し遂げた。その後また、由紀夫が首相に擬せられる。教育者でもある春子・薫子らの妻たちも通して、名家のルーツと叡智とリーダー陶冶の条件を探る。『鳩山一郎――英才の家系』改題。首相の器となる英才をどう育てたのか? 四代にわたる指導者育成の秘密に迫る!
  • おさむ事典(KKロングセラーズ)
    -
    戦後1945年から1970年まで「修」という字は名前ランキングのトップ10に入っていました。日本がこれからより良く前進し、成長していこうという時代を象徴した名前のひとつだといっても過言ではありません。そして日本には様々な分野ですごい「おさむ」さんが大勢います! 本書はそんな「おさむ」さんをクローズアップし、生き方・人生哲学をまとめた一冊です。手塚治虫、橋本治、鈴木おさむ、設楽統、林修など、日本のすごい「おさむ」さんが集結! 「おさむ」さんをこよなく愛する会長と、同じく「おさむ」さんの人生に憧れる現役大学生による新感覚人物伝!!
  • THE DRIFT KING ドリフトキング 土屋圭市風雲録
    -
    「不器用な田舎モンでもやる気があったからできたんだ」 土屋圭市、真のメッセージ

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  • ざんねんな名言集
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 歴史に名を残す偉人たちは、ネガティブすぎる性格だった? 人間的には欠点が多く、社会人として、家庭人として、「失格」の烙印を押された偉人たち。それでもなお、人生を投げなかった結果、彼ら彼女らは輝かしい業績を残した。そんなざんねんだけど魅力ある偉人たちの名言の数々を紹介。読めば不思議と元気になる一冊。
  • 夏目漱石を江戸から読む 付・正宗白鳥「夏目漱石論」
    -
    夏目漱石の作品を江戸の文学――読本、歌舞伎や人形浄瑠璃と、欧米文学との交点に生まれたものと捉え、比較文学の手法を用いてその関係性をひもとく。文庫化にあたり書き下ろしのコラムや、参考資料として正宗白鳥の「夏目漱石論」を付録として収載した。(『夏目漱石を江戸から読む――新しい女と古い男』改題)
  • 回顧録(上)
    5.0
    1~2巻1,100~1,320円 (税込)
    維新の功臣大久保利通を父に生まれた伸顕は、少年時アメリカに学び、長じてヨーロッパに使し、のち大臣、重臣として近代日本そのものの生涯を送った。政治・外交の表裏にわたる貴重な証言。上巻は幼年時代よりイタリア駐在、ウィーン勤務まで。
  • 随想録
    5.0
    日本財政の神様がその晩年に語った、自由主義者として生きた生涯の軌跡。未曾有の金融恐慌を乗り切った財政政策や、政党政治家として接した原敬、山本権兵衛、牧野伸顕、田中義一らの横顔。そして自身の宗教観や家庭観、教育論など幅広く、深い知見に満ちた思索。〈解説〉井上寿一
  • 安部公房とわたし
    4.0
    ノーベル賞候補の作家・安部公房と、NHK朝ドラ女優の20年以上続いた愛は、なぜ秘められなければならなかったのか?文壇・芸能界を騒然とさせた自伝の文庫化
  • 僕らが愛した手塚治虫 1
    5.0
    手塚漫画に魅入られた作家の自伝的探書記!  幼少の頃に手塚漫画に夢中になり、漫画の神様・手塚治虫の足跡を追ううちに長じてミステリ作家となった著者。その著者が成長とともに奥深い手塚作品の世界に踏み入り、ときに迷宮のような謎に挑みながら、膨大な作品を当時の状況とともに解説していく記録であり、あふれ出る手塚への愛と造詣を綴った偏愛エッセイ。ファンの間では知られる長期連載をまとめた単行本の、文庫化第一弾。「この本では、一人の少年と、彼と同じように手塚マンガを愛した多くのファンやマニアの心象を通して、手塚マンガの魅力に迫ろうとしています。そういう意味では、この本は、これまでの手塚マンガの解説書や評伝とは、少しだけ違っています」「書くにあたっては、自分の持っている収集品をフルに活用し、できるだけ多くの図版をしようと考えました。僕自身、手塚マニアとしての自負もあり、図版を見るだけでも楽しめる本にしたかったのです」(本書まえがきより)。  今回は、単行本未収録の手塚治虫原画をカラーで掲載。
  • 雑学3分間ビジュアル図解シリーズ マザー・テレサ
    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 近年で最も世界に影響を与えた女性「マザー・テレサ」の人生を伝記ではなく、事実を分析する形をとって、わかりやすく解説しています。第1章のマザー・テレサが大切にしたことば……では常日頃使われていた「ことば」を中心に解説。第2章ではマザー・テレサの生い立ち、第3章・4章では多くの活躍をした地・インドでの出来事を中心に解説している。第5章ではマザー・テレサが出会い交流を深めた人々を紹介しつつ、マザー・テレサの人となりを探り、6章のいろいろなエピソードから、偉人としてよりもより人間的でチャーミングな人柄を紹介、7章では世界中に愛され尊敬された活動について解説している。多角的に人間マザー・テレサを図解するとともにとってもわかりやすく解説することで、マザー・テレサがなくなられたいまも尚、多くの人々に影響を与え続ける源泉が明らかにされている。
  • 太陽王ルイ14世 ヴェルサイユの発明者
    値引きあり
    3.0
    富と美の象徴「ヴェルサイユ宮殿」。いわば豪華絢爛美学の究極を造りあげたのは「太陽王」ルイ14世である。その複雑な人物像から政治手腕、女性遍歴と宮殿改築の知られざる関係まで徹底解剖する歴史エッセイ! ※本書は2014年5月~2016年4月にカドカワ・ミニッツブックで連載された『ヴェルサイユ』を改題したものが底本です。
  • かかる師ありき 恩師・江本茂夫傳
    完結
    -
    戦闘的英語教育者として“話す英語”の教育に生涯を捧げた江本茂夫(1888~1966年)の一代記 本書は、戦闘的英語教育者として“話す英語”の教育に生涯を捧げた江本茂夫(1888~1966年)の一代記であり、その同時代史でもある。 江本の英語スピーカーとしての名声は 昭和十年代の日本で一世を風靡した。その語学力は、彼の天津軍司令部、横浜専門学校、函館俘虜収容所時代にも遺憾なく発揮されたが、戦後の公職追放令により英語教育界への復帰は絶たれた。しかし、私塾による前途有為な青年男女に英語教育を通して、日本人としての道を終生教え続けた。 英語教育のあり方にゆれる今の世に送る書。 【著者】 吉村和嘉 1927年札幌市生まれ。1945年札幌商業学校を卒業後、志願して海軍特別幹部練習生となり、武山海兵団入団。のち平塚、辻堂の海軍実戦部隊で教育中、敗戦となる。戦後、小樽経専及び一橋大学を卒業、1985年まで石川島播磨重工業に勤務。1998年11月、江本茂夫傳の執筆を開始、2008年12月これを完成す。
  • 城主になった女 井伊直虎
    -
    東に東海の雄・駿河の今川義元!北に信濃から侵攻してきた武田信玄!西は三河の徳川家康と織田信長の連合軍!たえず三方から狙われ、脅かされてきた遠江の小国・井伊家。次々と当主が殺され、出家した姫が、地頭職を継いで、井伊谷の平和のために立ち上がった。後の徳川四天王・井伊直政を育て上げた、知られざる戦国の女領主・次郎法師直虎の生涯。直虎を扱った歴史小説の作者であり、その生涯をいま、いちばんよく知る著者による徹底解説本。史蹟ガイド・年表も収載。
  • 陸奥宗光とその時代
    5.0
    著者には、すでに『陸奥宗光(上下)』(PHP文庫)という著作がある。これは、陸奥宗光の一生を描いた長編評伝である。その著者が、なぜ再び陸奥宗光を素材に、『陸奥宗光とその時代』と銘打ち本書を著したのか。その意図は、まさに「その時代」の4文字を付したところにある。つまり、英国との条約改正を成功させ、三国干渉を素早く収拾した陸奥宗光という、明治日本の生存と尊厳を守り抜いた外交官の波乱の生涯をとおして、日本における近代とは如何なる意味を持っているのかについて、客観的な論考を試みようとした点である。この試みにこそ、元駐タイ大使であり、外交史の研究家としての、なみなみならぬ意欲がうかがわれるのである。本書は、小村寿太郎、幣原喜重郎、重光・東郷、吉田茂と続く、「外交官とその時代」シリーズ全5部作の第一弾である。外交史、近現代史の研究者はもちろん、明治以降の日本の歩みを考えるうえで恰好の読み物である。
  • 重光・東郷とその時代
    -
    満洲事変から真珠湾、そして敗戦へ……。大東亜戦争によって大日本帝国は灰燼に帰した。幣原喜重郎外相退陣以降、敗戦にいたるまでの、この14年間、日本の外交をリードしたと言える人物はいない、と著者は言う。歴史に「もし」はないが、その間、もし陸奥宗光・小村寿太郎・幣原喜重郎のような練達の外交官が、長期間、責任を持たされて、わが国の外交を担っていたとしたら、歴史はまた別の結末を迎えていたかもしれない。本書は、長期的な戦略も情勢判断もなく、戦争への道を歩み出し、ついに苦渋の選択をするにいたった、大日本帝国の「滅びの叙事詩」を描いた、長編歴史評論である。だれも英雄でないこの14年間を、これまでのこのシリーズのように、個人の伝記の形式で描くのは不可能なことである。本書が徹底して個人的な解釈を廃し、歴史の事実を忠実に追うことで敗戦までの道のりを描かざるを得なかったのは、まさにそういう事由によるためである。
  • 逸翁自叙伝 阪急創業者・小林一三の回想
    3.3
    阪急電鉄の創業者、宝塚少女歌劇の生みの親として知られる小林一三銀行を辞して妻子とともに大阪に行った彼は妻子を抱えてたちまち生活に窮してしまいます。しかし、電鉄事業に将来性を見た彼は、「箕面有馬電気軌道」なる会社の専務に就任。ここから大きく運命が拓けてきます。顧客は創造するものと考えた小林は、郊外に宅地造成、割賦分譲販売、遊園地や劇場、ターミナルデパートと次々とアイディアを繰り出していく……。
  • 一老政治家の回想
    5.0
    新聞『日本』の記者として活躍、犬養毅の知遇を得て政界入り、大正デモクラシー真っ只中にあって犬養を支え、政党政治確立に尽力する。やがて二大政党制の欠陥が露わとなるなか犬養は兇弾に倒れ、政党政治は終焉を迎える……。議会政治の裏側を知り尽くした傲骨の政治家の証言。 〈解説〉筒井清忠
  • 共に生きるということ be humane
    3.8
    時代を切り開いてきた人の半生をたどり、思いや夢に迫るNHKBSの番組「100年インタビュー」の単行本化。今回は元国連難民高等弁務官で、現在国際協力機構特別顧問の緒方貞子さんのお話。父は外交官、曽祖父は犬養毅元首相という家に生まれ、アメリカや中国で幼少期を過ごす。大学卒業後、二度のアメリカ留学を果たし、結婚後は夫の仕事で大阪、ロンドンに住み、子育てをしながら、国際基督教大学の非常勤講師に。市川房枝の働きかけで国連公使として総会へ出席。その後、多国間外交の経験を積む。1991年、それまでヨーロッパの男性政治家が就いていた国連難民高等弁務官に初の女性、初の学者出身者で就任。冷戦集結後の宗教や民族間の対立が激化した10年間、世界中の難民支援を指揮した。その後、国際協力機構理事長として復興支援に尽力。前例のない難局を乗り越えてきた日々に貫いてきた信念、平和を築く哲学、国際社会での日本の役割を語る。

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  • トウ小平
    4.5
    「綿中に針を蔵す」(当たりは柔らかく芯は硬い)と毛沢東に評された稀代のリアリスト、トウ小平。「白猫黒猫」論の徹底した柔軟思考と、「発展」を目指す鉄の意志とが、百年変わらなかった中国を巨大経済国家に変えた。若き日のパリ留学。蜂起。3度の失脚を乗り越えて世界を牽引する経済建設へ。毛路線を覆し、現代中国の父となった「小さな巨人」の全貌。(講談社学術文庫)
  • 広岡浅子徹底ガイド おてんば娘の「九転び十起き」の生涯
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 江戸末期に京都の豪商に生まれ、大阪の両替商に嫁ぎ、ピストル片手に炭鉱事業を成功させ、日本初の女子大をつくった伝説の女性実業家――2015年後期のNHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の主人公・広岡浅子の生涯を紹介するガイドブック。この本があれば朝ドラを10倍楽しめますよ! 写真:吉田篤史、石川奈都子、岡利恵子 主婦と生活社刊 ※電子版は一部内容を変更しております。ご了承ください。
  • いっさい夢にござ候 本間雅晴中将伝
    3.5
    フィリピン攻略戦でマッカーサーを敗走させたものの、バターン半島に立て籠もった敵を攻めあぐね、ついに大将の夢叶わず、予備役に編入された本間。敗戦後、捕虜虐待等の責任に問われた夫を救うため、妻・富士子はマニラに飛び、軍事法廷の証言台に立った――。理性的で情に厚い“悲劇の将軍”の生涯を描いた本格ノンフィクション。 解説・野村 進
  • 寺田寅彦 わが師の追想
    4.7
    その文明観・自然観が近年再び見直されている寺田寅彦。科学と文学を高い次元で融合させた寺田に間近に接してきた教え子・中谷宇吉郎による追想録。自身も随筆家として名を成した中谷の筆致は、大正から昭和初期の「学問の場」の闊達な空気と、濃密な師弟関係を細やかに描き出す。漱石の思い出や、晩年に注力した「墨流しの研究」の紹介など、その話題は広範囲にわたる。(講談社学術文庫)
  • ハル回顧録
    4.5
    一九四一年、日米交渉の最中に「ハル・ノート」を突きつけ、日本に対米開戦を決意させたことで知られるハルは、「国際連合の父」としてノーベル平和賞を受賞した、戦後体制の樹立者でもあった。十二年にわたり国務長官としてルーズベルト政権を支えた外交官が綴る国際政治の舞台裏。 〈解説〉須藤眞志。
  • 回顧七十年
    4.5
    二・二六事件の熱さめやらぬ昭和十一年五月、議会での「粛軍演説」で喝采を浴びた民政党議員・斎藤隆夫は、四年後に「支那事変処理」についての質問演説を問題視され除名処分を受けた。陸軍を中心とする「革新」派が台頭する中、「現状維持」を訴えてやまなかった保守政治家の自伝。〈解説〉伊藤 隆

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  • 開高 健 電子全集17 耳の物語/珠玉
    -
    さまざまな「音」の記憶を通じて、自らの人生を綴ったオリジナリティ溢れる自伝、『耳の物語 破れた繭 』、『耳の物語 夜と陽炎 』。 草の呼吸、虫の羽音。 焼夷弾の無慈悲な唸り。焼跡を流れるジャズのメロディ。驚きとともに聞いた「できたらしい」という女のひと言などなど、大阪に生まれてから大学を卒業するまでの青春時代を、《音》の記憶によって再現している、オリジナリティ溢れる自伝。日本文学大賞を受賞作。 その他、アクアマリン、ガーネット、ムーン・ストーン、3つの宝石に托して語られる、遺作となった『珠玉』や、晩年の傑作純文学『赤い夜』、『一日』の3作品を収録しています。 【収録数】4本 付録:開高健ゆかりの編集者による回顧談など4点
  • ケネディ演説集
    -
    「世界じゅうの市民諸君、アメリカが諸君のためになにをなしてくれるかを問わず、われわれが、人類の自由のために、ともになにをなし得るかを問いたまえ」。東西冷戦、人種対立に揺れ動くアメリカに颯爽と登場したケネディが世界に発信し、救いと希望を与えた珠玉の言葉たち。

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  • 利休の師 武野紹鴎
    -
    我が国の風土を吸収し、和歌の情を融合させ、わび茶を確立させた堺の茶人・武野紹鴎。その末裔が、武野紹鴎の生涯と利休の死の真相に迫る。

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  • 幕末外交事始 文久遣欧使節竹内保徳
    -
    「武士」でもなく「志士」でもなく、ただの"士"として、誠実に他国と向き合ってきた幕末の外交官竹内保徳。華やかではない、けれど日本の外交史に確かな第一歩を残した彼の足跡を通して、日本の近代化の一側面をとらえる。

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  • 斎藤一人物語 エピソード1 十夢想家編
    4.3
    人生を変える縁(えにし)は、 ある日突然やってくる! 「銀座まるかん」の創設者であり、納税額日本一の実業家としても知られている斎藤一人さん。 9人のお弟子さんたちと出会い、事業が広がっていったことは周知のとおりですが、 そんな誰もが知りたかった斎藤一人さんの物語が、初めて一篇の小説になりました! 舞台は喫茶店「十夢想家(トムソーヤ)」。夢見るフツーの女の子が、1人の紳士との出会いから人生を輝かせていく――。 「しあわせって、誰でもなれるものなんですかね?」 「なれるよ、誰でも」 「私、今もしあわせだけど、もっと、しあわせになれますか?」 「なれるよ。人は誰でも、しあわせになるために生まれてきたからね」 *目次より ◎白いジャガーの紳士   ~幸運の女神がほほえんだ!?~ ◎ツヤツヤ顔と福の神   ~一人ひとりに幸運の天使が舞い降りた~ ◎人のしあわせを願う   ~自分も人も、しあわせになる方法~ ◎ラッキー☆スター大作戦  ~えっ!? 私がスターになれるの?~ ◎“本当の自分”と出会う旅へ  ~魂のきらめき、愛の波動 そして、私たちは今……~
  • 長島 茂雄 その栄光の足跡
    -
    長嶋茂雄氏引退直後の1974年11月に発行した記念本の復刻版。58年入団当時からの華やかな足跡を負った当時の担当記者渾身のリポートです
  • 太宰治 生涯と文学
    -
    今も光芒を放ちつづける太宰の全作品を読み直し、その生涯をたどって、太宰文学へ誘う入門書の決定版。生い立ちから、青年時代、そして死へと向かう太宰の生き様と文学への情熱が余すところなく描かれている。生前、親交が厚く、『太宰治全集』の編集を手がけた著者ならではの、限りない愛情と理解に富んだ一冊。
  • Mr.フットボール堀田哲爾回顧録 : ワールドカップサッカーへの旅
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 昭和30年代、サッカーはまだマイナー競技だった。その頃、ワールドカップ出場を夢み、その夢を子供たちに託そうと動き出した男がいた。三浦知良・長谷川健太・小野伸二…多くの才能を送り出したサッカーのまち、清水のドン回顧録。
  • もうガマンならん : わが国老人パワー先駆者の足跡
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 元町田市議会議員 古宮杜司男の生き様。日本の老人福祉の貧困、政治の腐敗に憤り、「もうガマンならん」と、全国行脚や断食・座り込みなどの抗議行動で身を以て活動した実績の記録。
  • 世界に通用する紳士たれ 平生釟三郎・伝
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 今、なぜ平生釟三郎か-21世紀に通用する偉大なる明治人。実業家として-東京海上・川崎造船所・日本製鉄のトップ、社会奉仕家として-甲南学園・甲南病院の創設者、政治家として-陸軍幼年学校廃止を提案した文部大臣。

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  • 日本の著名的無名人〈5〉震災後に元気をくれる達人たち
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日本の歴史、相良源氏の宝庫を磨く「繊月酒造」。人に優しい無添加商品を作る「ファンケル」。山梨から世界に夢を発信する「ジット」。地域おこし活性化運動をする「東光石油」。印刷の美に匠の技を駆使する「朝日印刷」。日本を元気にする5社にスポットを当てる。

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  • 関東侠客列伝
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 国定忠治、飯岡助五郎、笹川繁蔵、平手造酒、大前田栄五郎ら関東に覇をとなえた侠客、また東海道の清水次郎長、秩父事件の田代栄助等々、彼らの虚像と実像を「黄金バット」原作者の著者がそのウンチクを傾けて語る。

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  • チャレンジが道をひらく 野球この素晴らしきもの
    3.3
    時代を切り拓いてきた各界一流のプロの半生をインタビューで説き明かす人物ドキュメント、NHKBSプレミアムで放送中の「100年インタビュー」を単行本化。今回は、王貞治氏。東京の下町で、周囲の愛情につつまれて育った幼少時代。早稲田実業高校の野球部で甲子園のヒーローとして活躍。憧れの巨人に入団したが「三振王」と言われるほど振るわず、プロの壁にぶつかる。しかし、「キミ、左で打ってごらん」と中学時代、通りすがりにアドバイスをくれた運命の人が巨人のコーチとなって現れ、猛特訓で生まれた「一本足打法」。その後、ホームラン王として868本の本塁打を記録。ホームランを打つのが当たり前と期待されている選手の心境や、常勝軍団巨人の監督から17年もAクラスにあがっていなかったチームの監督を引き受け九州に来て優勝に導くまでの苦労、第1回WBCの優勝監督としての喜び、世界少年世界大会推進にかける思いなど、野球への愛を語る。

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  • 流転の王妃の昭和史
    4.0
    嵯峨侯爵家に生まれた美貌の姫君・浩。軍部の政略から満州国皇帝弟の溥傑に嫁ぐが、終戦後は夫と離ればなれになり次女を連れて混乱する大陸を流浪。帰国してからは物資不足の苦しい生活、そして長女の死……。日中のかけはしとして、激動の人生を生きぬいた、ひとりの女性の自伝的昭和史。

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  • 遊学I
    5.0
    古今東西より選ばれし知の巨人たち149人を評じた松岡遊学の原点。伝説の雑誌「遊」より生まれた渾身の著。I巻ではピタゴラスからエジソンまで。
  • 日本代表・李忠成、北朝鮮代表・鄭大世~それでも、この道を選んだ~
    4.0
    「アジアカップの決勝ゴール、なぜトラップではなくボレーシュートだったのか?」「なぜ国歌斉唱のとき、号泣するのか?」「日本代表の重み、北朝鮮代表の重み」……テレビディレクターである著者が、李忠成と鄭大世の取材を始めてから3年。2011年9月に、2人が日本代表FWと北朝鮮代表FWとして対峙するまでに起きた、さまざまな出来事をこの本に記した。それぞれの「道」を選んだ2人、知られざる1000日の記録。

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  • 監督ザッケローニの本質~18人の証言で探る知将の戦略~
    4.0
    海辺の町チェゼナティコで小さなホテルを切り盛りしながら地元の子どもたちにサッカーを教えていた若者が、30年後、世界的な名声を持つ監督として日本代表を率いアジアカップを天に掲げるまで――。イタリア人敏腕記者と現地在住16年の日本人ジャーナリストが、ザッケローニに関わってきた人々に徹底取材。貴重な証言から、日本代表監督の知られざる実像を多角的に解き明かす。ザッケローニ監督の独占インタビューも収録。
  • フジ子・ヘミングI 奇蹟のカンパネラ
    5.0
    1~2巻1,100~1,320円 (税込)
    HK『ETV特集』で番組が組まれ、視聴者の希望によって半年間に異例の4回の再放映がおこなわれたピアニスト、フジ子・ヘミング。奇跡のピアニストといわれ、文字通り奇跡の復帰をなしとげたピアニスト、フジ子・ヘミングの波乱にみちた人生と音楽を紹介。

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  • 二十世紀の10大ピアニスト
    4.4
    〈名ピアニスト〉はいつの世もいる。しかし世紀を代表する〈巨匠〉は稀である。天才的な技巧や感性、音楽的業績だけでは計れない〈巨匠〉という存在、それは戦争で世界が混乱する二十世紀、同時多発的に開花した。当時、作曲家としてよりピアニストとして名高かったラフマニノフ、神技のホロヴィッツ、情感溢れるルービンシュタイン……他、計10人の大ピアニストが運命的に出会い、からみ合い、それぞれの人生と音楽を変えてゆく――。歴史の流れと共に消えた最後の巨匠たちの物語。
  • 与謝野晶子(学習まんが 世界の伝記NEXT)
    4.0
    女性の地位が低かった時代、つつみかくさない恋の情熱をうたった与謝野晶子の短歌は、世の中に衝撃を与えました。戦争を批判したときは手ひどい攻撃を受けましたが、その後も晶子はことばを武器にして古い考えと戦います。女性の自立と自由を高らかにうたった情熱の歌人の生涯です。
  • 早世の画家・廣瀬勝平 日本と欧州、その足跡
    -
    明治から大正時代にかけて活躍した洋画家・廣瀬勝平。東京美術学校(現東京藝術大学)卒業後、新聞の挿絵、雑誌の風刺画、博覧会への出品、後進への指導など幅広く活躍したのち、ベルサイユ講和条約締結取材のため渡仏。ナポリ滞在中に病魔に倒れ客死する。勝平を知る人達が綴った文献や資料、資料収集の過程で得た貴重なエピソード等を、孫にあたる著者がまとめたエッセイ。
  • ルソン島に散った青年とその時代を生きた女性たち
    -
    第二次世界大戦が激化し、日本が破滅に向かって突き進んでいた1944年11月25日、ひとりの青年がフィリピンのルソン島で戦死した。 その青年とは私の大伯父である。 その大伯父と同時代を生きた、美しい4人の女性芸術家たちがいた。 日本人として初めてショパンコンクールに出場し、世界へと羽ばたいたピアニストの原智恵子。それまでになかったモダンな雰囲気で日本映画界に新風を吹き込んだ映画女優の桑野通子。本格的なジャズ歌手の誕生と称賛され、戦後、ブギの女王となった笠置シヅ子。そして、命懸けで自分の愛する大切な歌を守り続けたブルースの女王・淡谷のり子。 きっと青年は、彼女たちの演奏や歌声をラジオを通して耳にし、映画を通してその演技を目にしていたことだろう。 それぞれの戦前・戦中・戦後を生きた女性たちと、戦後を待たずしてルソン島という戦場に散った、大勢の兵士たちの中のひとりの青年の生涯を、独自の解釈を交えて書き上げた渾身のレクイエム。 今一度知ってほしい、激動の時代を生きた4人の女性芸術家と、22歳の若さで戦場に散った名もなき青年の生きた証を。
  • 寅さんのことば 生きてる? そら結構だ
    -
    人生のつらいとき、迷ったときこそ、寅さんのことば――。能力や生産性が重視される社会でストレスをため、鬱々と生きる人たちが増え続けているいま、「人間らしく生きること」、「相手の幸せを願うこと」、「懸命に生きること」の大切さを思い出させてくれる、アウトローで二枚目(生き方が)の寅さんのことばの数々をまとめた1冊。 2019年12月27日公開の最新作(50作)「男はつらいよ おかえり寅さん」でも、大人になった満男が迷ったときに思い出すのは寅さんのことば。寅さんの過去の映像とともに出てくることば(本書にも多数掲載)が、心の支え、人生の指南書になっている。 寅さん研究家でもある佐藤氏の短くテンポよい解説は、名場面の背景や、50年前の1969年にカウンターカルチャーとして生まれた寅さんを通じ、日本がどう変化してきたかも教えてくれる。国の繁栄のピークが過ぎ、生きるのがますます難しくなっている世の中で、本当のしあわせとは何か、あなたは日々しあわせか、ということをあらためて問いかけ、思い出させてくれる本。 (※中日新聞連載『寅さんのことば』の第二部のまとめ+新規原稿) ●今夜中にこの雨もからっと上がって明日はきっと気持ちのいい日本晴れだ。お互えにくよくよしねえで頑張りましょう。(第8作「男はつらいよ 寅次郎恋歌) ●生きてる? そら結構だ(第48作『男はつらいよ 寅次郎紅の花』) ●思ってるだけで、何もしないんじゃな、愛してないのと同じなんだよ。(第45作『男はつらいよ 寅次郎の青春』) ●人生についてようく考えろって。ぼけっとしてる間に、あっという間に骸骨になっちゃうんだから、人間は。(第22作『男はつらいよ 噂の寅次郎』……ほか
  • もうひとりの偉人伝
    -
    世界にその名をとどろかせた偉人たちの活躍のウラには、 “もうひとり”偉大な人物がいた! 教科書や伝記でその活躍が伝えられる偉人たち。 彼らの人生ははじめから順風満帆だったのか? ……いやいや、全然そんなことはなかった! 何者でもないどころかむしろダメ人間だった偉人たちが、 とある人物との“奇跡の出会い”をきっかけに才能を開花させ、 歴史に名を刻むまでのエピソードを紹介する小学生向けの偉人伝。 偉人と、彼らが功績を成し遂げるきっかけを作った人物 ――「もうひとりの偉人」のちょっと変わったエピソードを、 クスッと笑えるイラストと共に楽しめます。 偉人伝でありながら、本書のテーマは「絆」。 歴史人物たちの活躍を楽しく学べるだけでなく、 人は一人きりで何かを成し遂げられるわけではないこと、 出会いによって引き起こされる化学反応が奇跡を生むこと等がわかり、 人間関係に対する心の視野も広がる1冊です。 【もくじ】 第1章 キミの才能にメロメロ編 *野口英世と血脇守之助 *ゴッホとテオ *マルクスとエンゲルス *夏目漱石と小宮豊隆 第2章 かくれた才能……見つけた!編 *ルイ・ブライユとジャック神父 *ヘレン・ケラーとアン・サリヴァン *エジソンとナンシー・エジソン *勝海舟と大久保一翁 第3章 その成功、この人のおかげじゃね?編 *織田信長と平手政秀 *豊臣秀吉と黒田官兵衛 *徳川家康と服部半蔵 *杉田玄白と前野良沢 *マルコ・ポーロとルティスケロ 第4章 一心同体!キミじゃなきゃダメなんだ編 *手塚治虫と壁村耐三 *グラハム・ベルとワトソン *マーガレット・サッチャーとデニス・サッチャー *井深大と盛田昭夫 第5章 あなたがいたからがんばれた!編 *ライト兄弟とオットー・リリエンタール *葛飾北斎と春好 *ニュートンとフック *シューベルトとゲーテ *ナイチンゲールとハーバード 第6章 深くて重い(?)家族のきずな編 *坂本龍馬と乙女 *マッカーサーとメアリー・マッカーサー *ナポレオンとジョゼフィーヌ コラム迷惑をかけられた偉人伝
  • 拗ね者たらん  本田靖春 人と作品
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    孤高のジャーナリストの生涯を描いた傑作評伝! 若者よ。『拗ね者たらん』を読みなさい。 そうすれば、君も少し大人の男に近づくだろう。 ――伊集院静氏、推薦 読売新聞社会部エース記者として名を馳せ、 独立後は『誘拐』『不当逮捕』など数々の名作を遺した ジャーナリズムの第一人者、本田靖春。 「戦後」にこだわり続けた代表作を精緻に読み解きながら、 新聞記者・担当編集者など関係者の証言をもとに、 濃密なる七十一年の生涯を描く、傑作人物ノンフィクション。
  • ここ過ぎて 白秋と三人の妻
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    北原白秋をめぐる三人の妻を描いた長編小説。 国民的詩人・北原白秋が没して四年後の一九四六年暮れ、大分県香々地の座敷牢で一人の女性がひっそりと息を引き取った。歌人であり詩人であったその才女の名は江口章子。白秋の二番目の妻でもあった。詩集『邪宗門』をはじめ、数多くの詩歌を残し、膨大な数の童謡や校歌などの作詞も手掛ける一方で、姦通罪による逮捕など様々なスキャンダルにまみれた稀代の天才の陰には、俊子、章子、菊子という三人の妻の存在があった。丹念な取材を元に瀬戸内寂聴が一九八四年に発表した渾身の長編小説に最新書き下ろしの「あとがき」を収録。白秋の生涯を描いた2019年1月11日公開の映画『この道』の原点。
  • 高木文一 初登攀の軌跡 : われ、谷川岳にアルピニズムの濫觴を見ゆ
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    若き日の高木文一の山に対する真摯な姿に焦点を絞ったものが本書である。ここでは、五つの初登攀の記録を取り上げた。さらに、彼がどのようにしてスポーツ登山に傾倒していったのか、特に岩登りに集中していったのはなぜか、についても探った。

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  • 雨夜譚 渋沢栄一自伝
    3.6
    激動の幕末維新を背景に大実業家・渋沢栄一(一八四〇‐一九三一)が疾風怒濤の青春を語る自伝。尊攘倒幕の志士→徳川家家臣→明治政府官僚→在野実業家と転身を重ねる著者の生き方は鋭い現実主義に貫かれた魅力をもち、維新変革をなしとげたエネルギーが生きいきと伝わってくる。実業家時代を概観した「維新以後における経済界の発達」併収。

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  • 川路利良 日本警察をつくった明治の巨人
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    薩摩藩の下級武士の家に生まれながら、戊辰戦争の活躍で西郷隆盛に引き立てられ、幕末の激動の時代を生き抜いた川路利良。大久保利通の信頼も得て、維新後に警察の創設を任され、フランス視察を経て、日本に近代的警察機構を作り上げる。しかし、新政府の方針を巡り、西郷と大久保が対立。川路は、大恩人である西郷の敵となり、政府軍を率いて西南戦争へ赴く――。日本という新しい国家と警察組織に一身を捧げ、初代大警視(警視総監)まで上り詰めた男の生涯を描く。
  • 英もよう 女形ひとすじ 二代目英太郎の生涯
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    2016年11月、惜しまれながらこの世を去った劇団新派俳優・二代目英太郎。 孤独と闘いながら、新派伝統の女形芸を真摯に守り続けた81年の足跡。 ・家族や知人の証言をもとに振り返る、現役女形を貫き続けた激動の人生。 ・演劇評論家や役者仲間が語る、舞台の裏側や知られざる横顔。 ・名舞台の数々を、写真やエピソードとともに一挙紹介。 二代目英太郎は、演劇界に何を残したのか――。

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  • Peace Hill (上) 天狗と呼ばれた男岡部平太物語
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    1~2巻1,056円 (税込)
    福岡県糸島郡に生まれた平太は、子どもの頃から規格外の身体能力の持ち主だった。柔道八段、剣道五段、相撲、野球、将棋、テニス……ずば抜けた才を発揮し、時代に翻弄されながらも豪快に明朗快活に生きる姿に周りの人々は魅了されていく――。「天狗の平太」と呼ばれた破天荒な子ども時代、幼馴染との初恋、柔道、師・嘉納治五郎との出会い、仲間、結婚、そして渡米。スポーツ風雲児の熱く輝く青春時代を描いた岡部平太物語前編。

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  • 高橋是清自伝(上)
    4.0
    生まれて四日にして仙台藩士の家に里子に出され、十四歳にして海外を放浪。帰国後、大蔵省に出仕するも失職と復職を繰り返し、やがて宮仕えに飽きたらず、銅山経営のため南米ペルーに渡るが……。日本財政の守護神と称えられた明治人の、破天荒な生き様と足跡が語られる。
  • 東京オリンピック野球復活・陰の立役者 アイク生原の知られざる生涯
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    2020年の東京オリンピックで、3大会ぶりに野球が追加種目として復活する。 野球が初めて国同士の対戦として五輪種目に採用されたのは1984年、ロサンゼルス大会のことである。 その2年前、ロス五輪での野球競技実現に情熱を燃やした一人の男がいた。 27歳で単身渡米、大リーグ・ドジャースの雑用係からオーナー補佐に登りつめた日本人、“IKE”とはいったい何者だったのか? 55年間の人生すべてを野球に捧げた、その知られざる生涯に迫る。 <内容> ・ロス五輪組織委員長・ユべロスからの電話 ・夢がかなったバルセロナ大会 ・早慶6連戦で5試合完投の安藤投手を熱烈指導 ・弱小・亜細亜大学野球部の礎を築き、一部昇格 ・元祖「日米野球の架け橋」鈴木惣太郎の紹介状 ・空港で歓迎した先代オマリー会長 ・ミスター・長嶋との絆 ・大洋ホエールズのオファーを断る ・村田兆治をよみがえらせたジョーブ博士 ・山本昌・衝撃の再留学 ・最後の仕事は長嶋一茂 ・毎晩見舞いに来たオマリー ・病床にミスターから監督復帰の電話 ・あとがきにかえて 安部磯雄とアイク生原 ほか
  • 遺書  -関東連合崩壊の真実と、ある兄弟の絆-
    4.3
    初めて明かされる真実。 関東連合が唯一敗北した、「伝説の兄弟たち」の物語。
  • 外村繁の世界
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 近江商人のふるさと・五個荘の豪商の家に生まれ、自らをモデルに商家の暮らしの明と暗を描ききった作家・外村繁。両親への手紙などをもとに、「筏三部作」や「澪標」といった作品が生まれた背景と作者の実像に迫る評論集。
  • めぐみと私の35年
    4.5
    13歳の娘が下校中に忽然と姿を消した35年前、毎日あてもなく探し回った。その娘が北朝鮮に拉致されたと分かった15年前、すぐにも娘に会えると期待した。そして、小泉総理が訪朝し娘の死を告げられた10年前、絶対に取り戻すと決意した。「私に残された時間はもう短い」。日本政府、国民、そして北朝鮮にむけた最後の訴え。

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  • 名軍師ありて、名将あり
    -
    2014年大河ドラマの主人公 黒田官兵衛に代表される、 名軍師たちの実像に迫る! 戦国時代を動かしていたのは、織田信長、武田信玄といった武将だけではない。兵法の知識を生かして彼らを補佐し、心理面でのバックアップも行った軍師・参謀的な存在を忘れてはならない。本書では、名軍師たちの活躍や信念に光を当て、現代の組織運営やリーダーシップにつながるエッセンスを取り出す。 第1章 黒田官兵衛―秀吉に天下を取らせた男 第2章 太原雪斎―今川義元を「海道一の弓取」に育てた名僧 第3章 山本勘助―“義”を貫いた策士 第4章 立花道雪―手輿に乗った猛将 第5章 竹中半兵衛―“情”あつき知将 第6章 山中鹿介―尼子氏再興にかけた一生 第7章 片倉小十郎―政宗の右眼として生きた名参謀 第8章 直江兼続―“愛”を掲げた忠臣

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  • 神様の女房
    4.0
    松下幸之助を、陰で支え続けた“もう一人の創業者”、妻・むめの。五里霧中の商品開発、営業の失敗、資金の不足、関東大震災と昭和恐慌、最愛の息子の死、そして戦争と財閥解体…。幾度も襲った逆境を、陰となり日向となり支え、「夫の夢は私の夢」と幸之助の描いた壮大なスケールの夢を二人三脚で追いかけた感動の物語。
  • 新編 後藤田正晴 異色官僚政治家の軌跡
    3.8
    政治家として自民・非自民の双方から敬意を集めた後藤田正晴。旧内務省官僚、浅間山荘事件など治安の総帥として指揮を執り「カミソリ」と呼ばれた警察官僚を経て、内閣官房長官時代には自衛隊海外派遣に強く反対した。律儀で真摯で明瞭な生き方を振り返り、氏の歴史的普遍性に迫る。

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  • 日本資本主義の群像 ──人物財界史
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    近代日本経済の礎はいかにして築かれ、発展していったか。渋沢栄一、岩崎弥之助、住友吉左衛門、団琢磨、池田成彬、鮎川義介など、明治維新から太平洋戦争終結までに活躍した、日本実業界の巨頭10人の活動を通して描く。巻頭の1章「概観 日本財界小史」は、卓抜な近代日本経済史ともなっている。財閥研究で知られる経営史研究者が、広範な読者に向けてものしたリーダブルな一冊。登場する財界人の自伝・伝記一覧など、関連資料を付す。
  • 渋沢栄一 ――日本のインフラを創った民間経済の巨人
    3.8
    「近代日本資本主義の父」とも称される実業家・渋沢栄一(1840―1931)は、日米・日中関係改善に尽力した「民間」外交家であり、さらには社会福祉、教育などにも深く関わった慈善事業家でもあった。本書は、論語・算盤・「民主化」という三つのキーワードをもとに、東アジアの伝統と文化の中で育まれた渋沢の精神を明らかにし、渋沢の構想した「英米資本主義」を超える日本発の新しいグローバル資本主義を考察しながら、稀有なリーダーの足跡を余すところなく踏襲する試みである。
  • 一を以って貫く 人間 小沢一郎
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    55年体制の崩壊、進まぬ政界再編、戦後50年を過ぎて、混乱を極めている日本の政治。そんな中で党首という表舞台に立っていた小沢一郎。彼は何を考え、この国をどうしようというのか? 彼を抜きにはこの国の政治は語れない、乱世の男・小沢一郎を生みだした背景、その人間性に鋭く迫る、話題の力作! 乱世のカギを握った男の、生き様と知られざる素顔。
  • 花顔の人 花柳章太郎伝
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    湯島の芸者置屋に育ち、新派に入門。恋も芸のうちと奔放な恋に生き、昭和40年に70歳で急逝した花柳章太郎。「夢の女」のお浪、「大つごもり」のおみね、「あぢさゐ」のきみ……。情を表現して秀逸、新派の大輪の花……。一時代を画した新派の不世出の天才名女形の生涯と素顔、光と影を、新派の盛衰と人間関係の愛憎を軸に、綿密な取材で描いた渾身の一冊。大佛次郎賞受賞作。

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