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疫病と政治的混乱の中、最下層民でありながら皇帝にまで登り詰め、約550年に及ぶ明清王朝の礎を築いた朱元璋。何がこの偉業を可能にしたのか。それは「聖賢と豪傑と盗賊の性格をかね備えていた」と清の智者・趙翼が指摘した資質によるものが大きいだろう。紅巾軍に身を投じた当初は盗賊の活動をし、地方政権を樹立するとひとかどの豪傑となり、皇帝となってからは諸々の制度を定め聖賢の働きをした。しかしこの三つの性格は時系列ではなく同時に併存していたのであり、治世中の残忍極まる大粛清も「聖賢」の紛れもない一側面であった。歴史上類を見ない巨人のドラマを、膨大な史料で描き出す。
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Posted by ブクログ
疾病と政治的混乱の中、最下層民から成り上がった男の記録。日本でいえば豊臣秀吉にあたるがスケールは比べようも無い。
聖賢と豪傑と盗賊の要素が入り混じっていたとあるが頷ける。戦乱の中で日々勉強して知見を広めた事、鉄の掟で経済力に勝る敵を打ち破る、明の建国後の復興に成功するなどはやはり英雄と言える。彼の資質もあったが妻である馬皇后と硬骨漢ともいうべき参謀劉基の存在が大きかったものと思われる。
大量殺戮による事で評価が下がるが功臣たちの奢りも原因だった事は否めない。
最後の皇孫に対する思いは秀吉の秀頼に対する思いに通じるものがある。
それにしても彼の顔は実際のところどうだったのだろう。
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