北斎になりすました女 葛飾応為伝

北斎になりすました女 葛飾応為伝

1,320円 (税込)

6pt

「おうい」「おーうい」
仕事の合間、繰り返される呼び声。北斎の口ぐせ。
天才絵師の壮大な画業を支えた共作者、三女お栄の画号はここからきた。
光と影の女絵師・葛飾応為。
「美人画を描かせたら俺より上手い」と言わしめた、もう一人の天才。
署名を持たない絵を世界の美術館に探し、歴史の闇に隠れた女性の鮮やかな生涯を描き出す。
「おうい、どこいった」

〈目次〉
序 章 闇に消えた女
第1章 北斎の幽霊
第2章 応為誕生
第3章 光と影を描く
第4章 シーボルトのコレクション
第5章 長崎から来た男
第6章 北斎になりすました女
第7章 秘密の仕事
第8章 応為、夜を描く
終 章 応為はどこに消えたのか

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北斎になりすました女 葛飾応為伝 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年03月19日

    あぁ、これはおもしろかったなあ。。

    北斎はファミリービジネスであった、という結論。晩年の北斎の絵が繊細さを増していったのは、応為の筆によるものであろうと。

    なんだこの天才ふたり。
    こんなひとたちが本当にいたなんて。

    吉原の絵を見に、太田記念美術館に行きたい!

    応為のドラマby宮崎あおいも同時...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年02月06日

    本書の主人公は、葛飾北斎の娘、葛飾応為であり、優れた助手であり、
    または、女性画を描いたら父の北斎を凌ぐと言われている。

    なぜ、黒子として父の助手で生涯を終えたのかが、本書で分かるかもしれない。
    本書を読む楽しみにしましょう。

    一部抜粋すると、
    美術研究者の久保田一洋氏が発見したのは、北斎画の中...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年07月26日

    葛飾北斎とその娘で卓越した絵師応為(辰女)の伝記。北斎が最晩年、明らかに筆が震えているのにも関わらず肉筆画の傑作を連発した裏には応為の助けが不可欠だったとみる。一方北斎の名前を使って実利を絵多分後世に名前を残すことはできず、その死も不明な応為。応為のいくつかの作品では西洋の技法を使いこなし、女性の髪...続きを読む

    0

    匿名 2020年03月27日

    最近、注目を集めている葛飾応為をテーマにした、ミステリー小説のようなノンフィクション。元はテレビ番組だったらしい。
    北斎が遺した膨大な作品の中にある応為の影に迫る、原田マハの本のような味わいの美術ミステリーで、この手の本にありがちの科学的考察はほとんどないので読みやすい。
    バラバラの出来事が次々...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年01月10日

    葛飾北斎の娘についての評伝。著者はテレビの構成作家。読みやすい文章。学術的な根拠は巻末の参考文献にある。引用した作品の掲載が少ないのが残念。

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    Posted by ブクログ 2020年06月14日

    葛飾応為、本名、栄。生没年不詳の謎に満ちた、女絵師。
    葛飾北斎の娘である彼女の生涯を探る、ノンフィクション。
    序章 闇に消えた女  第1章 北斎の幽霊  第2章 応為誕生
    第3章 光と影を描く  第4章 シーボルトのコレクション
    第5章 長崎から来た男  第6章 北斎になりすました女
    第7章 秘密の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年01月14日

    3.8。殆ど知ってる事ばかりだったが文章が上手く、面白く読み進めた。
    ちなみに文中では「北斎と応為」の著者が出てきたり「眩」が話題として出てきたが、私の思う応為さんのイメージは山本昌代の「応為坦坦録」がしっくりくる。

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    Posted by ブクログ 2020年12月02日

    TV番組で葛飾応為の特集をしているのを見た
    とても面白くて興味深かった
    その時に紹介されていた「夜桜美人図」
    その美しさにはっとした

    レンブラントの「夜警」のような
    谷崎潤一郎の「陰影礼賛」のような
    光と影の美しさ
    その美しさが忘れられずそのあと見に行ってしまった

    謎多き、応為の人生
    それを掘り...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年08月03日

    北斎の娘である応為の絵を追うドキュメンタリー。
    応為は北斎のゴーストライター、あるいは共同制作者、あるいはアシスタントとして、北斎の名前で絵を描き続けた。
    どういう経緯でそんなことになっちゃってるのか、応為はどういう思いで描き続けたのだろうか。一つ一つ具体の絵をみながら彼女の(ほとんど残っていない)...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年03月20日

    朝井まかての『眩(くらら)』を読んでいた時に本屋でたまたま出会ったのがこの本。
    今月発売されたばかりの新刊で、自分にとってはあまりにタイムリーなので迷わす購入。
    葛飾北斎の娘である女絵師、葛飾応為のノンフィクション。彼女の作として知られる絵は少なく、その背景に関する伝聞や文献も僅かなゆえ謎の絵師であ...続きを読む

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