すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
昼と夜があるように、
表の顔と、裏の顔があるように、
本音と建前があるように、
誰しも相反した二面性を持っている。
ドロドロとした汚い心を胸の奥にしまっていながら、
世間体や、よく思われたいため、相手を思いやるため、
理性が働いてこそ社会生活が送れる。
事故や事件、あるいは大きなショックで、
二つのバランスが壊れれば、病名が付くことにもなるかも。
加害者と被害者としての相反する関係も、
ストーリーの中で、考えさせられる。
「昼のはなし」で心温まる話から、
「夜のはなし」での、ある意味どんでん返しの数々。
王道の辻堂作品とコメントがあるのが、納得!
咲子の立場の気持ちも痛いほどわかるし、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ設定が秀逸だ。主人公・新夏の結婚間近の婚約者が痴漢を働くという話。
婚約者という、夫婦ほど一心同体ではなく、恋人ほど他人でもない絶妙な立ち位置も相まって何に巻き込まれたのかわからない、どうすればいいのかがわからないという不安が際立っていて面白かった。そして罪を犯した瞬間から堂々と愛することができないという不安定さが非常にリアルだった。
主人公が友人の助言をうまく飲み込めず、目まぐるしく変化していく周りの状況に自分だけが取り残されていく。その様子は読んでいて悲痛で、無力で、そしてどこか不気味さすら感じさせた。
友人の葵は「わからない部分にこだわるよりわかり合える部分を擦り合わせていくべき」と作 -
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Posted by ブクログ
2007年刊行か…
時代を経ても廃れない作品ってこういうものだと実感する。
きっと100年後も読まれている。
普遍的で、圧倒的に身近で、共感必至で、
なのに非凡な魅力に溢れている。
今まさに30代。結婚している、していない(離婚した、してない)子どもがいる、いない
頻繁に会っていた友人ともどんどん疎遠になり
つい連絡を取ってしまう相手は
自分と同じようなライフスタイルを送っている友人だけ。
あまりにも強く実体験している今だからこそ
惹かれて一気読みした。
高校生の一歩闇に踏み込んでしまう危うさとか
痛烈すぎて…
そして何より、森絵都さんの解説が良すぎた!!!最高すぎた…天才だ、本当に。
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Posted by ブクログ
3,000年にわたるユダヤ人の通史。ローマ帝国やオスマン帝国、ロシア帝国、イギリス帝国など歴史の強者に翻弄されてきた歴史がよくわかる。
ホロコーストは必ずしもナチス・ドイツによるものだけではなかったこと、当たり前のことながらユダヤ人は必ずしも一枚岩ではないこと、アメリカとイスラエルは当初から蜜月ではなかったことなど新たに気付かされることも多い。
そして最も印象に残ったのは同化の難しさだ。為政者が融和的であっても市井では不満が歪みとしてたまり民族対立に至ることもあるし、融和が進むかと思うタイミングで民族主義が過激化することもある。歴史はどうやら融和と対立のグラデーションを行ったり来たりするよ
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