作品一覧

  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録
    4.5
    1巻1,650円 (税込)
    本書は、みずからユダヤ人としてアウシュヴィッツに囚われ、奇蹟的に生還した著者の「強制収容所における一心理学者の体験」(原題)である。 「この本は冷静な心理学者の眼でみられた、限界状況における人間の姿の記録である。そしてそこには、人間の精神の高さと人間の善意への限りない信仰があふれている。だがまたそれは、まだ生々しい現代史の断面であり、政治や戦争の病誌である。そしてこの病誌はまた別な形で繰り返されないと誰がいえよう。」 (「訳者あとがき」より) 初版刊行と同時にベストセラーになり、約40年を経たいまもなお、つねに多くの新しい読者をえている、ホロコーストの記録として必読の書である。「この手記は独自の性格を持っています。読むだけでも寒気のするような悲惨な事実を綴りながら、不思議な明るさを持ち、読後感はむしろさわやかなのです」(中村光夫氏評)。なお、写真資料は、電子書籍版では割愛いたしております。

    試し読み

    フォロー

ユーザーレビュー

  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

    Posted by ブクログ

    グロ・残酷描写には耐性がある方だと思っていたけど、「解説」で書かれる虐殺には、さすがにすごく心が重くなった。もはや銃殺のが楽なんじゃないかと思ってしまうほどの、ひどい虐待に人体実験、あまたの屈辱。

    そんな生活の中で、作者はそれでも「自己維持のための闘いにおける心の武器」である「すてばちなユーモア」で「自分に対し、また他人に対し陽気になろうと無理に努めた」人たちを見る。
    「愛する人間の精神的な像を想像して、自らを充たす」。
    「われわれの戦いの見込みのないことは戦いの意味や尊厳を少しも傷つけるものでない」と語る。

    苦しみの中でも生き抜く方法を伝える書として、この本より説得力があるものはないんじ

    0
    2025年07月01日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

    Posted by ブクログ

    4年ぶりに再読。アウシュビッツに実際に行くことに決め、その列車の中で読んだ。この本に、私は生きる意味を教えていただいた。私の人生を変えてくれた大切な1冊。

    0
    2025年06月09日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

    Posted by ブクログ

    個人的に色々と重なり、心身ともに追い込まれた時期があった。様々な本を読んだけど、この本に最も救われた。西洋も東洋も哲学も心理学も結局は瞬間瞬間をいかに生きるか。未来も大事だがその期待は瞬間の積み重ねでしかない。ここに腹落ちするかどうか。この本は壮絶な体験の中でいかに生きるか、を我々に教えてくれる。歴史の風雪に耐えうる名著。

    0
    2025年06月01日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

    Posted by ブクログ

    ある精神科医が極限状態における人間の心理状態を、その始まりから終わりまで自身も当事者となりながら見つめる…
    収容生活におけるユーモアもさることながら、突然自由になった人間がどうなっていくかというのも、とても興味深かった。フランクル氏の開放後に闇堕ちする人を救い出すのだと使命感が素晴らしい。

    人生の意味を知るというか、人生を克服した人間の姿を見せてもらいました。

    0
    2025年03月18日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

    Posted by ブクログ

    精神の自由
    何人も過酷な状況下に置かれても、精神は自由であること。その自由が失われる時、人は死に向かい、そして死ぬのだと学びました。
    移送された直後の選別や解放された後に失った感情との向き合い方など体験した者にしか知り得ない地獄なのだと思いました。

    0
    2025年01月28日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!