霜山徳爾のレビュー一覧

  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    ネタバレ

    読んでよかった。印象に残る部分が多くあり、特に「我々が人生に期待するのではなく、人生が我々に何を期待しているのかこそが重要だ」というフレーズは印象的。このメタ視点が、絶望的で閉塞的な環境下で未来に目を向け、苦悩に意味を与える唯一の方法なのだと思った。収容所の記録としてのみならず、現代を生きる私達にも重要なメッセージを含有した稀有な書だと思う。

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    2026年01月11日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    グロ・残酷描写には耐性がある方だと思っていたけど、「解説」で書かれる虐殺には、さすがにすごく心が重くなった。もはや銃殺のが楽なんじゃないかと思ってしまうほどの、ひどい虐待に人体実験、あまたの屈辱。

    そんな生活の中で、作者はそれでも「自己維持のための闘いにおける心の武器」である「すてばちなユーモア」で「自分に対し、また他人に対し陽気になろうと無理に努めた」人たちを見る。
    「愛する人間の精神的な像を想像して、自らを充たす」。
    「われわれの戦いの見込みのないことは戦いの意味や尊厳を少しも傷つけるものでない」と語る。

    苦しみの中でも生き抜く方法を伝える書として、この本より説得力があるものはないんじ

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    2025年07月01日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    4年ぶりに再読。アウシュビッツに実際に行くことに決め、その列車の中で読んだ。この本に、私は生きる意味を教えていただいた。私の人生を変えてくれた大切な1冊。

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    2025年06月09日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    個人的に色々と重なり、心身ともに追い込まれた時期があった。様々な本を読んだけど、この本に最も救われた。西洋も東洋も哲学も心理学も結局は瞬間瞬間をいかに生きるか。未来も大事だがその期待は瞬間の積み重ねでしかない。ここに腹落ちするかどうか。この本は壮絶な体験の中でいかに生きるか、を我々に教えてくれる。歴史の風雪に耐えうる名著。

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    2025年06月01日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    ある精神科医が極限状態における人間の心理状態を、その始まりから終わりまで自身も当事者となりながら見つめる…
    収容生活におけるユーモアもさることながら、突然自由になった人間がどうなっていくかというのも、とても興味深かった。フランクル氏の開放後に闇堕ちする人を救い出すのだと使命感が素晴らしい。

    人生の意味を知るというか、人生を克服した人間の姿を見せてもらいました。

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    2025年03月18日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    精神の自由
    何人も過酷な状況下に置かれても、精神は自由であること。その自由が失われる時、人は死に向かい、そして死ぬのだと学びました。
    移送された直後の選別や解放された後に失った感情との向き合い方など体験した者にしか知り得ない地獄なのだと思いました。

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    2025年01月28日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    人間的自由が全て剥奪され、(歴史上多分)命の価値が1番軽く扱われるという、特異な環境にいる人たちが、何を想い、どう行動したのか、そこから我々は何を学べるのか、というのが主題。この極限まで人間の尊厳をStrip downされた人が行き着く「生」の意味は洗練されていて、脳天に食らう感覚があった

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    2025年01月25日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    フランクルから直接話を聞いているような感覚の読書体験であり、それだけフランクルの感傷的な文章に引き込まれた。

    目を背けたいような残酷な状況に陥った時に、人間は2種類に分けられると述べられている。
    乗り越えられるものと破綻するもの。
    精神の自由な王国を築いたり、未来への希望を想像することで乗り越えることができるという。

    そのためには自分の人生をどう生きたいかという主体性を持って生活していかなければならないと考えさせられた。さもなければ予想外の苦難に遭遇したときに飲み込まれてしまうだろう。

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    2025年01月17日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    人間の美しさを信じようと思える作品。
    壮絶な体験をした筆者が綴る文章は、一つ一つが大変重く、耳を傾けなければと自然に思わせる尊厳があるように感じた。

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    2025年01月11日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    人間の想像だけでつくる小説では描写不可能だろうなというほどの、想像を絶する状況と環境と事実。
    あの状況下においても、生きることを諦めなかった著者の精神力とこの思い出すだけでも絶望の淵にたたされそうになる体験を活字にしてくれた著書の勇気と行動力に感謝しなきゃいけないな、と思いながら読んだ。

    こういうことを繰り返さないためにも、全員が読まなきゃいけないのかもしれない。

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    2024年12月01日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    人間の尊厳 「そのことで涙が枯れるほど泣いたからですよ… 」 Gustav Mahler「大地の歌」 
    言葉にならない

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    2024年11月30日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    ネタバレ

    夕焼けに心を打たれ、ひどい空腹の中劇を観る。
    ブルジョア的暮らしを手放し、収容所に入ったことを感謝した女性
    地上には2種類の人間が存在し、どのグループに所属するかは関係ない
    人間の生命は常に如何なる事情の元でも意味を持つこと、
    収容所の外に思い描いていた夢の暮らしはなかった

    アウシュビッツからの生還者の本で、ほとんどの人間は2週間かそこらで死に、生き残るのはほんのわずかの人間だけだと言っていた。

    厳しい環境で自分を見失わなかった人は思考によって自己を守り、感性さえ磨いた。

    だが、そんな人はほとんどいないことは明白。

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    2024年07月19日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    この本については知っていたけど読むのに勇気が要りそうで数年かけてやっと読むことに決定。それこそ、何度も著者フランクルについて話を聞くことがあり、たまたま見たオンデマンドで、またフランクルだったから私は呼ばれていると感じたのだ。
    アウシュビッツ、強制収容所について読むのは怖かったというのが読む前の私。読後、高揚感に包まれた。ナチスの中でもサディスト傾向の強い者が監視員に選ばれ虐待を楽しむ。絶望の中で人はどうなっていくのか。自身も収容所に入れられ、精神科医として人が極限状態に置かれるとどう壊れていくのかを観察していたフランクル。
    まず初めになくすのが感情なのだ。私は子ども時代を思い出した。いちいち

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    2024年02月16日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    目をそむけたくなる、でも決して忘れてはならない人類として最悪の歴史。
    アウシュビッツで何が行われていたか、読めば読むほどとにかく悲しくて痛々しい。
    地獄とはここのことだ。

    この地獄の中で、沢山の人間が別々の思いを抱きながら過ごした。
    一筋の希望を信じたもの、全てを投げ出した者。
    何をするにも気の持ちよう、なんて軽々しい言葉で言うのは失礼だが、結局はそういう事なんだと思う。

    心の持ち方について考えさせられる。
    自分がこの状況になったら、何を心に持ちながら耐えていくのだろう。

    印象に残ったこと
    ・刑務所内ではヒゲを剃り、健康なふりをしろと教えられる。不健康だと判断されたらガス室に送られるから

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    2024年01月30日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    【概要】
    第二次世界大戦中のナチス・ドイツによるホロコースト体験記録。ユダヤ人の心理学者であり、絶滅収容所に収容されながらも生還した著者が、その体験を心理学的観点からまとめた一冊。

    【感想】
    2023年に読んだ本の中で最も心に残った本です。
    手にとって良かったと心から思える一冊でした。
    理由は2つあります。
    1つは、ホロコーストの具体的な内容を知ることができたからです。内容を読んでいると現実味が無いほど残虐ですが、80年前には確かに人が人に対して行っていたことなのです。人間は時にそういう行為をしてしまう生き物なのだと知ることができました。
    もう1つは、困難に立ち向かう心の持ち方を学ぶことがで

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    2024年01月10日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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     アウシュビッツに収容されたユダヤ人医師の記録。
     前半は戦争裁判からわかったアウシュビッツで何が行われたのかの記録。後半は収容された医師とその周囲の人々の心理の変化が克明に綴られている。
     ナチスや看守による、胸が悪くなるような残酷さと醜い行動に言葉がない。
     もともと粗暴でサディスティックで無教養な底辺の人々を看守に雇っているのも理由のひとつだ。けれど、全員が全員そうではない。高い教育を受け、信心深く、心の優しい(と周囲から評される)人物が、目を疑うような残酷なことを平然と行っている。
     戦争がなく、アウシュビッツがなければ、人間とは思えない振る舞いをするとは思えない。そんな人たちがなぜそ

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    2023年12月03日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    読み手が試される 戦争やホラー、猟奇殺人の話を上回る気分の悪さ。当時のアウシュビッツ収容所とその周囲の人たちも含めた話。人体実験もやってるのだけど、それらをできるメンタルどうなってるんだろ。

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    2025年12月02日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    強制収容所で起こった事実を、実際に収容されていた心理学者の視点で語られた本。
    愛に存在は関係ない、運命に身を任せるということなどから、人間とは何かを考察するきっかけになる。

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    2023年12月26日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    いつか読もう…いつか読まねばと思っていた。

    ユダヤ人精神科医でアウシュヴィッツなどの強制収容所を体験したフランクル。その体験を、学者としての冷静な視線で記録している。
    強制労働、チフスの蔓延、収容所の移動、そして解放から愛する家族の喪失を知るまでを、感情に走ることなく綴る。
    収容者だけでなく、ナチス側の心理やナチスに重用された囚人たちについても、精神医学的解釈を述べる。
    決して過去の事例として見過ごしてはならない。

    70年近く版を重ねている。訳文に多少古めかしい表現があるけれど、絶版にしない みすず書房に感謝したい。

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    2025年08月26日
  • 夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録

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    いつか読まねばならないと思っていたが、なかなか手に取ることを躊躇していた一冊。ついに読み切った。1ページめくるたびに、気が滅入る本であった。
    我々と同じ人間が、これほどまで酷い狂気といえる悲劇と地獄を引き起こしたことを、忘れてはならない。

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    2025年08月18日