あらすじ
「成長し続けなきゃ」
「仕事と感情は切り離そう」
「自責であれ」
「時間を何か有意義なことに使わなきゃ」
「◯◯力をつけよう」
「ポジティブ思考で生きよう」……
「強いビジネスパーソンを」目指して鬱になり、考えた、「資本主義のしんどさ」から自分を守って生きる法。
がんばりたいのに、がんばれなくなってしまったのは、なぜだろう?
これは僕だけの話じゃない。
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Posted by ブクログ
一度鬱になった人って似た考えにたどりつくのかな。私と同じような考え方をしていた。レールから外れた人の生存戦略って感じだわね
社会人になってから友達を作る方法として、敢えて「友達になってください」っていう発想はなかった。参考にしたい
会社は負債と競争から成長を強いられ、人間も成長を強いられる。
コミュ力などの能力は、誰を相手にするかということでしか測れないのでモノではない。外部からリソースを持ってきてどう活かすかっていう点に焦点を当てるべき。
評価というテストがあることで、未来のために今をどう使うか、今の自分を手段としてしまっている。
著者なりの生存戦略を書いた本ですね。輪るピングドラム好きな人は好きそう
Posted by ブクログ
働き過ぎで双極性障害を負った著者だからこそ、それまで自分が描いていた「ビジネスパーソン」たるものの像から、それは偶々がもたらした像だったと気づくまでの軌跡。実感がこもっており、共感した。
結論として、(1)人生とは偶有性に翻弄されて続ける中で生きること。であるならば、自分の理想と現実が合わなくても、それをまずは引き受けるしかない。あがらうのではなく、偶々そういう役回りが自分に振られた と淡々と受け止める。(2)そうであっても、口惜しさは残る。なんで自分なんだ。そのプロセスを、一瞬一瞬を生きる。
と書かれていて、竹田青嗣の解釈によるニーチェの永劫回帰思想。「もしこれが永遠に繰り返されても、私はこの人生を愛せるか?」と自分に問い続けることで、「一瞬の喜びのために、全宇宙を肯定する」。
この強烈なまでの生の肯定が、ニヒリズムを突き抜けた先にある「超人」のあり方だとされています。
ニーチェの超人思想との差が感じられた。
キュブラー=ロス「死の受容の5段階モデル」とも似ていて、人生のままならさを受け入れることの大変さを感じた。
ヴィクトール・フランクルのロゴセラピーの「私が人生に何を期待するかではなく、人生が私に何を期待しているか」と同じ変換が起きて、こんな私だからこそできることをやる。それで十分という思いも伝わってきた。
Posted by ブクログ
弱さを自覚しながらも生きるっていうのは開き直っていて過ごしやすいか、というとそうでもないと思う。逆に、弱いことに気づかずに「こういうものだから」って生きている方が楽な気もする。
ただ、その「こういうもの」に違和感を感じてくると、そこからいろんな物を上手くはめ込むのに力がいるよね。
この本は「こうだからこうだと思う」といいつつも、でも自分も実践できてないけどね、と言ってくれることがとても優しく響く。
Posted by ブクログ
それほど期待せずに手に取ったのだけれど、自分にとって非常に重要な本の一つになった。
自分という人間が、いかにほくらの時代特有の経済的な価値と自分の価値を同一視するという短絡的な価値観に囚われているのかに気づくことができた。自身の中に内面化している偏った価値観の存在に気づくことができた。これはとても大きなことだと思う。
また一つ大きな気づきだったのは、能力主義に囚われている自分の価値観と、そのあやふやさ、そしてもし能力主義を手放したとして、他の価値観を尺度として持ってきた場合には、結局能力主義と同じ過ちを繰り返すことになるのだということ。つまり、能力主義を全面的に否定すべきではないということだ。
Posted by ブクログ
とてもよかった。ビジネスパーソンには、調子のいいうちに読んでおいてほしい1冊。
メンタルの話なんだけれどもふわっとせず、タテヨコの視点を使って辻褄合う形で説明してくるので、確かにいまの日本人としての私ってこうだなあ、と納得させられた。それに考えが浅くない、鬱になって何度も何度も自省したんだろうなと、その時間の長さに思いを馳せた。
著者の井上さんは編集者をやってたことがあるそうで、担当の『転職の思考法』読んだことあるあるー。この本のタイトルもいいよね、手に取っちゃう。
そして本書内で引用される本、厚さの割にとても多いので、本当に本をたくさん読んでるんだなあと思った。
いろいろと考えたり思い出しながら読んでいたけれど、途中からホグワーツレガシーのセバスチャン・サロウのことを思い浮かべていた。彼、目的のためにひたすら一生懸命で無力な自分を責めるキャラクターなので、この本読んで楽になってくれよと思った。
Posted by ブクログ
早くも今年一に出会いました。
経済の論理と個人の思いとのアンバランスさをとても分かりやすく書いてくれています。
読むと救われる人しんどくなる人いると思います。
そこに「弱さ考」の弱さがあります。弱いから書ける、弱いから言える。ある章にも書かれていましたが、双極性障害を発症したからこそ言えることがあります。
そしてそれに共感できるからこそ、感じたことを言えることがあると思いました。
本気でノートを書きながら読んだからか、身に染みている感覚がある。これほどまで自分に浸透している本はいまだなかった。と言うか、浸透させようとしてなかったのかもしれない。
Posted by ブクログ
仕事でプレッシャーを感じて心がつぶれそうになっていた時に読みました。ビジネスパーソンとして成長し続けなければ、期待に応え続けなければ!という考えや、自己責任の考えにとらわれすぎていたことに気づけて、少し楽になりました。
固まった考え方を違う方向にずらしてくれる本。また定期的に読み返したいです。
Posted by ブクログ
この本は今後もたくさん読む事になると思います。現に3回ほど読み直しました。
井上さん、というよりかは、この原稿を書いている時の井上さんが、何度も警鐘を鳴らしてくれているように感じます。
Posted by ブクログ
強さを、成長を、求められる社会で、ふと足を止めて周りを見渡すきっかけになるような、そんな本だった。
特に響いた言葉は以下
ひとつの行為にだって億の「原因」がありうるのだ。
たくさんの原因がある、というのは聞くけれど、これを具体的に「億」ということで一気にリアルなものとして自分の中に受け入れられた。この言葉は使っていきたいと思ったり。
「結婚する運びとなりました」もあながち間違った表現ではないのかもしれない。確かに。
弱いまま生きていくために
→休むのではなく「別の行為をする」
休むことは大事だ。だけど、自分が活動的だと自覚がある人は無理に休もうとするのはあきらめて、目の前の「有意義」な行為を別の行為に切り替えよう。
→大人になって、友達を作るために
あえて、「友達になってほしい」と背景も含めて伝える。
以下メモ
弱さ→自己コントロールの問題、自立の問題
規範を守り、社会に求められる人間像の幅に自分をコントロールすることができる人は強く、それができない人は弱い。
なぜ会社は毎年成長しなきゃいけないのだろう
→①競争:市場経済では常に競合が競争を仕掛けてくる
②負債:競争に勝つために負債が必要。利息を返すためにも成長を目指す。
・今を生きていない
あなたは「役に立てるのか」と、社会に問われる側にいる同時に、自分も外に対して「これって役に立つの?」と同じ問いを発する。
「役に立つ」はいつだって目的を必要とする。未来の目的に向かって、現在の手段が存在する。未来に手を伸ばすほど、足元が疎かになる。
・努力は不安に対するセラピー
未来が分からない不安を抱えた状態に耐えられないから、努力するんじゃないか?
「なんじらの勤勉は逃避である。自己を忘却しようとする意志である」ニーチェ
・能力も成果も、個人と個人の「あいだ」で生まれるのだ。誰もが日々高めようとする能力を、僕たちは所有できない。
・触媒的能力
その人が何をなしたか、ではなく、その人が周囲の人に「何をなさせたか」に注目する考え方。具体的にはごきげんでいること。ごきげんなんだけで、周りの人は働きやすくなる。
・人事評価
一人一人の能力をいかに正確に評価するか(能力は個人の内側に属する)ではなく、どんな外部リソースを提供すればこの人は輝くのか、どうすればこの人の内部リソースを生かせるのかという視点。
(この考え方に共感する一方で、最近の転職活動へのあおりはちょっと行き過ぎかも?と思ったり。これは私のつぶやき)
・アメリカ的思考:因果関係は細分化することで理解可能・コントロール可能(未来からの逆算で考える)
日本的思考:因果関係は複雑すぎて理解不能・コントロール不可能、「どのようになったか」という時系列で世界を捉える視点。
なのにビジネスでは、急にアメリカ式の未来からの逆算を求められる。
・パチンコ玉的自分:いつでもどこでも誰とでも、状況に左右されず変わらない強い自己
うつわ的自分:いつ・どこ・誰の状況で変わる弱い自己
・やりたいことがあるべきという空気、やめてもらえませんか
私には「やりたいこと」よりも、安心して「ここが自分の居場所だ」と思えるチームで働けるかどうかのほうが大事です。自分に周囲が期待してくれることを、ただ頑張るだけです。
Posted by ブクログ
いろんな悩みが吐露されていたが、1番つらいのは、未来のために現在が消費されている感覚なのではないかと思った。ゴールは必要だけど、そこに辿り着いた時に、犠牲にしてきたものを振り返りゾッとするような気がする。プロセスも目的に出来ればよいのだろうが、それもどこか自己欺瞞を伴っている気がする。
良く生きて、良く働いて、幸せになりたい。
しかし、プロセスエコノミーなど新しい考え方が生まれている昨今、共鳴するキーワードが、散りばめられていた。
Posted by ブクログ
普段小説ばかり読んでいるから、何となく身構えてしまっていた上に最初はビジネス業界についての説明があってしばらく寝かせてしまってた。
けれど、中盤からは社会で求められる強い人間って厳しすぎない?という話題からは自分についての話になったから読みやすかった
(途中『「論理的思考」の文化的基盤』が引用されててゆる言語学ラジオでやってたやつ!ってテンション上がったり、趣味の話になった時脳内で積読チャンネルの飯田さんが「趣味を持とう!」って言ってたりして楽しくなったのも大いにある)
むりやり何者かになろうとせず、仕事に依存するのでもなく、今の自分を引き受けてやってみようと思った
途中で出てきた自分は記憶で構成される(曖昧な記憶なので間違ってるかも)のくだりはとても気になったから、他の書籍で同じような内容のものがないか探してみたい
Posted by ブクログ
休職中に知った認知行動療法アプリからのメルマガでこの本について知る
ユーザーベースの人、絶対"強い"人じゃん、、、ほんまに弱いんか…?と疑ってしばらくカートに入れるだけになってたが会社の図書購入補助期限が切れそうなのもあって買ってみた
想像は半分当たって半分外れていた
この量の本読んで噛み砕いてるの頭良〜〜〜
スピノザとか決定論とか自分でもかじってるのがちょいちょい出てくるのがまた「価値」を感じる自分が出てきて、まあ、おいそれとはシフトチェンジできないよね、と思った
ライトハウスに置いてかれるくだり、私も100万円と苦虫女?かなんかで同じことになったので辛いよね〜!となった、のめり込んでればのめり込んでるほどつらい、自分の一部が切り離された感覚
睡眠について、重要であるということは重々承知だけど、"「眠っている時間は何もしていない。できていない」という考えは間違っている、ただ働く部位が違うだけで脳は活動している"という話は、「有意義なことやらなきゃ病」に罹患している著者ならではの切り口でめちゃくちゃ納得できた、寝てばかりいる時ってほんとつらいよね〜
都市が大変とかしがらみも一概に悪くはないよね、みたいな話は自分でもなんとなく考えていたところだったので、「やっぱそうよな?!」と安心に前のめる。
もう選択するの疲れた、東京も楽しみ尽くしたとはとても言えないが、対象年齢というか対象キャパシティをオーバーしてしまっている感じがある、いつ出るかなあ
Posted by ブクログ
しんどいなあと感じていた。直近の感情に対して、何かヒントになればきっかけが得られればと思って、この本を取った。
正直目新しいことは書いていないだが、このタイミングでこの文章に出会えたことには価値があると思う。結局戦い続けなければご飯を食べていけない。そして、その社会の中でどう生きていくのか?そして、どう距離を取っていくのか?短距離走ではあるが、長距離走の様子も多分に含まれるこの人生で、どう息を抜いて行くのか。
労働者が食べていくために、そして社会が循環して いくために、企業は右肩上がりの成長を目指すしか ない。
「今日より良い明日。昨日より成長した自分」という前向きなポリシ 一は、人の自然体に合わない。
そのようなプレッシャーの下では、ヒトは弱みや愚 痴を表面に出さないと心のバランスは保てない。
他者に対してパブリックな態度、よそ行きの振る舞い を四六時中キープすることは出来ない。
Posted by ブクログ
自分自身が弱っているから、これは読むべきと思っていた本。
あえて2026の読書初めに選んだのは、自分の弱さとどう付き合うかという問いのヒントにしてこの一年を乗り切ろうと思ったからでもある。
著者・井上慎平氏の「弱さ」は自分のモノよりずっと重く、ずっと深かったが、頷けるところはたくさんあった。
自分の「弱さ」はビジネスの荒波とは無縁でありながら、「なぜ弱ってしまうのか」というプロセスは通ずるものもあった。
改めてnoteに書評としてあげようと思う。
Posted by ブクログ
社会に出ると、ポジティブで理性的で高い志や向上心があって努力することが求められる。
その環境で頑張れるうちはそれで良いが、そこに適合できない人がいたり、できていてもできなくなる状態になることもある。
それができなくなった著者が社会的に見たときに「弱い」と見なされる状態に向き合っている葛藤や、強さだけが全てではないと気付いた話がかかれている。
ポジティブな時に読んで「共感」を得たが、メンタルが落ちている時に改めて読んで、少し「救い」のようなものを得られた。
自分の弱さと素直に向き合ってみたい。
Posted by ブクログ
あとがきにある、
いい本はいい問いを与えてくれます。
ページをめくる手がしょっちゅう止まる。
頭の中はまとまらない思考でごちゃごちゃです。
まさにその通りな本で、
この読み方でよかったのだと最後に安心させられた
また読まねば…!
Posted by ブクログ
双極性障害を患った著者の実体験と哲学的思考。
ビジネスパーソンとして成功の道を歩んでいたはずの道が、突然、苦難の道に変わってしまった。
著者に直接お話を聞いたわけじゃないから、ただの憶測だけれど、おそらく働き過ぎたのも、双極性障害の症状の現れだったかなと思う。
躁状態になるとエネルギーに満ちあふれて、凡人にはできない偉業を発揮する人もたくさんいる。
私が好きな夏目漱石も何らかの精神疾患を持ちつつ小説を書いている。
『こころ』は、夏目漱石の「こころ」が小説になっているのだろう。
そんな才能の一方、双極性障害の気分の波は、どうしようもない辛さ、苦しさ、悲しさを与えて、これでもかと心をぐちゃぐちゃにしてくる。
まだ著者は辛さの渦中にいるだろう。
この病気を受け入れるのも大変だっただろう。
この本には、弱い自分を曝け出して書かれている。
著者が参考にしている書籍もたくさん紹介されており、非常に有益な本だった。
そして、著者は編集者であるためか、非常に読みやすい。
(編集者の書く本って、どれも読者を惹きつける魔法がかかっていると私は思う。先入観多め。)
精神疾患は、オープンにされていないだけで、実は多くの人が抱えている病である。
『弱さ考』を読むことで、救われる人がたくさんいるだろう。
そして、精神疾患だから「弱さ」があるんじゃなくて、人間なんて全て「弱さ」でできていると私は思う。
「弱さ」があるから、考える。
「生き方」に正解はないけれど、私は正解を探しがち。
自分の哲学を築かないといけないな。
Posted by ブクログ
■今と未来
「未来志向」は目的達成という結果を通して、プロセスと結果に充実感を見出すという考え。
一方で「今が幸せであればそれでいい」という考えは、プロセスとして人生を深く味わうという考え。
未来は不確実性が強いため、100%未来を意識して今を生きるよりも、50%未来を意識して今を生きる方が気楽でいいんじゃないかと思った。
Posted by ブクログ
強いビジネスパーソンになるためには❓他人の事を思いやったり いかに不快にさせないで場をおさめるのかを教えられてきた日本人には真逆な事をビジネスの世界では求められている❓ポジティブに未来に向けて自分が今何をすべきか考えて行動する 未来思考も実は又社会に出て強く求められる事 上手くそれに乗れない人を弱い人だとは思えない むしろ共感できる
Posted by ブクログ
人の生きづらさを、仕事や経済、自己成長のような社会の常識の観点を中心に、どのように関わっているかが語られている。共感できるが今まで整理できていなかったことも多く、面白かった。
頑張ってる人を否定するような趣旨はこの本にはまったくないのですが、ただ頑張れることもいろいろな状況の積み重ねであり、優劣ではない、という話が本の中にあります。
物事は積み重ねという考え方は好きです。何事も因果関係が強くあるという考えを聞くと、私は懐疑的に思うタイプです。
なので言いたいことは理解できるのですが、一方でちょっともやもやするのが、それでも頑張った人や頑張っていない人はいて、頑張った人が褒められる世界はあってもいいと思います。そういう世界と、状況の積み重ねで何事も捉える世界がどう併存させられるのか、作者の意見を聞いてみたいと思いました。
また、人は本質的に頑張ったりその結果評価されることは好きなことなのではないでしょうか。資本主義的な考え方が、人間の本質と適応している部分もありそうと思うのですが、ここも作者の意見を聞いてみたいです。
でも面白かったです。
Posted by ブクログ
著者と同じ病気で休職し、復職する頃に読み始めた。原因と結果を分析して改善するという仕事での思考を人生にも当てはめて生きづらくなった自分にとって、「今の自分はたまたまこうなった、受け入れ難いけど」と開き直るには至らなくとも弱さも含めて仕方ないと思えるような防具になった。
Posted by ブクログ
思索、内省が深く、メンタルダウンした身としても共感するところが多くあった。
「時間ができると「何か役に立つことに使わなければ」と考えてしまい、しんどいです」
は、まさに自分のことだ。
「仕事」が自分から消え去っても生きていけるように、依存先を増やしておく。
とは、よく聞くけど中々むつかしい⋯
Posted by ブクログ
弱くなっていく流れ、思い出して心が痛くなった
何か有意義なことに時間を使わなきゃで身体を壊した
逃げは長期的に見ると勝ちなこともある、死ぬよりマシ
理屈マッチョは多いし、私もその1人かもしれない
だからこそできないことは、できないと受け入れたい
市場価値とは別軸で価値を持つ、依存先を持っておくことは
かなり重要。幸い家族にも、友人にも恵まれている
Posted by ブクログ
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現場があり、肉体という物理的制約があるエッセンシャル・ワーカーはそうはいかない。本当にくらしに必要な仕事ほど、一気に多くの人を相手にできない。
大事なことだが、「社会的価値の高さ」と「給料の高さ」はなんの関係もない。その仕事がどれだけ世の中を支えているかは、給料に反映されない。給料は粗利率の高さや稀少性など他の要素によって決まる。労働市場の大きな欠点の1つはここにある。
井上慎平(2025)、弱さ考、ダイヤモンド社
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自分が、「生産性を上げる」ことを考え実践することにやりがいを感じるのは、現場があり物理的制約がある業務の一人当たりの人件費を高めることに貢献できるからだったりする。(経営学ってそのために使う道具だという信念がある)そういうことに没頭してただけに、その機会を奪われたことの喪失感は未だに埋められてはいない。
「弱さ考」を読んで再確認したことは、その「喪失感」があるからこそ、言えることできることもあるということ。
#備忘録
Posted by ブクログ
資本主義による、どんなに便利で効率的になっても、商品もサービスも選びきれないほどできても、それを消費する人口が減っていても、まだまだ成長を求められるシステムにはうんざりしていた。資本主義に変わる新しいシステムが生まれない限り続くし、新しいシステムに変えるのは1人の力では出来ないから、仕方ないのだろう。社会のルールが変わらないのであれば、そのルールの中でゲームのように楽しむしかないんだろうと頭では分かったつもりできた。だけど、成果が出ないと、これでもかというくらい追い詰められる、不安、逃げたくなる、メンタルも体調もやばいなって思う。ギリギリのところで踏ん張ってる私と、同じ気持ちなのだろうか、何か突破口があるのか?とヒントを求めて読んだ。
斜め読みしてしまったので、正確に理解できたわけではないが、分かったのは2つ。
みんな同じことで悩んでいる、一人ではないということと、
人と比べた成果主義で苦しまなくても、プロセス主義というか、自分だけのプロセスを愛する視点を忘れずにいようと言うことかなと受け止めました。
Posted by ブクログ
仕事で目標を立てることが辛い。仕事以外でも、目標に向かって活動をしている時は、辛いことのほうが多かった。
それは成長し続けることが辛かったんだと思う。成長が悪いことだとは思わないけれど、成長しなくちゃいけない。成長し続けないと止まってしまう。というプレッシャーが辛い。
合わない人には、本当にこういう環境は良くない。私が勤めている会社は比較的緩い方ではあると思うが、それでも半期に一度は目標設定しないといけないし。
もちろん意図があることはわかるけれど、目標のための目標になっているし、この文化どうにかしてほしいな。もはや国レベルの話になってくると思う。
とにかく周りに流されないこと。そして、流されていることに気づけることが、今の世の中を生きるために必要な能力なのではないか。結局、最終的に自分を守れるのは自分しかいないんだよねぇ。
p.158
どの会社からも引っ張りだこの人材にならなくては、と思っているとしたらその思い込みはやめておこう。この瞬間、自分を必要としてくれる場所がたったひとつあれば、それでいい。どのみち身体はひとつしかないのだ。
(略)
自分はどんな人たちと、どんな雰囲気ならば気持ちよく働けて、逆にどんな環境だと息苦しく感じるのかを、直感も十分に交えつつ考えてみる。
Posted by ブクログ
努力とは「癒し」である。
不安から逃れる為の、束の間の癒し。
これは、まさに私がずーっと引っかかっていたことで、私は自分の周りの人よりコツコツ物事に取り組めるタイプのため、よく周りの人に感心されるのだけれど…
結局の所、不安だから日々コツコツと努力しているのであって、まさに、その努力をすることにより、日々の不安を和らげている、まさに自分へのセラピーなのだと言語化されて、何かこうスッキリしました。