あらすじ
「成長し続けなきゃ」
「仕事と感情は切り離そう」
「自責であれ」
「時間を何か有意義なことに使わなきゃ」
「◯◯力をつけよう」
「ポジティブ思考で生きよう」……
「強いビジネスパーソンを」目指して鬱になり、考えた、「資本主義のしんどさ」から自分を守って生きる法。
がんばりたいのに、がんばれなくなってしまったのは、なぜだろう?
これは僕だけの話じゃない。
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Posted by ブクログ
働き過ぎで双極性障害を負った著者だからこそ、それまで自分が描いていた「ビジネスパーソン」たるものの像から、それは偶々がもたらした像だったと気づくまでの軌跡。実感がこもっており、共感した。
結論として、(1)人生とは偶有性に翻弄されて続ける中で生きること。であるならば、自分の理想と現実が合わなくても、それをまずは引き受けるしかない。あがらうのではなく、偶々そういう役回りが自分に振られた と淡々と受け止める。(2)そうであっても、口惜しさは残る。なんで自分なんだ。そのプロセスを、一瞬一瞬を生きる。
と書かれていて、竹田青嗣の解釈によるニーチェの永劫回帰思想。「もしこれが永遠に繰り返されても、私はこの人生を愛せるか?」と自分に問い続けることで、「一瞬の喜びのために、全宇宙を肯定する」。
この強烈なまでの生の肯定が、ニヒリズムを突き抜けた先にある「超人」のあり方だとされています。
ニーチェの超人思想との差が感じられた。
キュブラー=ロス「死の受容の5段階モデル」とも似ていて、人生のままならさを受け入れることの大変さを感じた。
ヴィクトール・フランクルのロゴセラピーの「私が人生に何を期待するかではなく、人生が私に何を期待しているか」と同じ変換が起きて、こんな私だからこそできることをやる。それで十分という思いも伝わってきた。