デジタルの皇帝たち――プラットフォームが国家を超えるとき

デジタルの皇帝たち――プラットフォームが国家を超えるとき

ビジネス・実用
4,400円 (税込)

22pt

〈画面越しで虚空に向かって初めてメッセージを送り、短い小休止のあとに、見ず知らずの人から返事を受けたときは、わくわくした。黒いガラスにただ単色の文字が見えただけだったが……(本書第2章より)〉テクノロジーと自由を誰よりも愛したサイバーリバタリアンのジョン・バーロウ、人々の信頼を裏切る中央当局を排除するために仮想通貨Bitcoinを世に放ったサトシ・ナカモト、完全な自由市場のはずが「ソ連2.0」へ傾くUberの創設者トラビス・カラニックとギャレット・キャンプ、宇宙にまで手をのばすAmazonの皇帝ジェフ・ベゾス……。これらデジタルプラットフォーム君主たちの野望や、栄光と蹉跌の経済学的メカニズム、そして彼らに抗った人々を、生い立ち・思想・行動の面から、ストーリーとデータで描く。デジタルテクノロジーを駆使する彼らが直面する、中世ヨーロッパやソ連の人々と共通の課題とは?自由のためのプロジェクトが不自由をもたらすのはなぜか、君主への反乱の成否は何が決めるのか、デジタル帝国が強大な力を握ることの問題はなにか……。サイバーリバタリアンの理想が生んだ「雲の上の帝国」と、地上の国家の比較から、私たちがコントロールを取り戻す道筋を引きだす希望の書。プラットフォームも、国家も、重要なのは「制度」だ!

詳しい情報を見る

  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    ビジネス・経済 / 経済
  • 出版社
    :
    みすず書房
  • タイトル
    :
    デジタルの皇帝たち――プラットフォームが国家を超えるとき
  • タイトルID
    :
    1664590
  • ページ数
    :
    376ページ
  • 電子版発売日
    :
    2024年09月06日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    4MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

デジタルの皇帝たち――プラットフォームが国家を超えるとき のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    テックリバタリアンたちが思い描いた理想のデジタル社会の夢がことごとく破れ、結局は今と同じような一部の権力者による統治という姿に落ち着いていくのがなんとも皮肉で面白いです。テクノロジーを使っているのは人間であり、結局は利己的な面も含めた人間の特性によって社会が動くことに変わりはないということでしょうか。

    結局はプラットフォームの運営側が権力になる皮肉。グローバルな労働プラットフォームが賃金低下をまねき、地理的な国境の代わりにプラットフォームが国境になる皮肉。ネットの自由市場がアルゴリズムによる計画経済になる皮肉。信頼がコードに置き換わるが、運用のためにそのコードを人間が書き換える皮肉。

    0
    2026年08月29日

    Posted by ブクログ

    プラットフォームと国民国家それぞれの発展の関連付けはとても面白い。
    そして今のプラットフォームの顛末に至る描写は多少脚色があったとしても説得力がある。

    0
    2026年02月04日

    Posted by ブクログ

    これはすごく良い本。骨太で読むのに時間がかかったがそれだけの価値のある本。
    感想を言えば、IT企業の技術を使えば全ての問題が解決するという風にナイーブに考えていた自分が恥ずかしくなったというもの。

    ネット社会の黎明期から、順に有名企業の成り立ちと課題そして彼らのとった解決策とその解決策が彼ら自身が目指していた理想といかに乖離してしまったかが分かりやすく論じてある。この本を読むと、中世から現代に向かって「国家」のような様々な仕組みが必要になったのと同じ事が、IT 企業でも起きているということがよくわかる。社会学、経済学、政治学といったいわゆる「文系」学問の大事さを再認識した。

    以下、最終章から引用。ネタバレかもしれませんのでご注意下さい









    実際のところ、彼らの試みが失敗に終わったのは、たとえインターネット上であっても、技術者は全能ではなかったからだ。そこでは彼らのコントロールを超えた社会的、経済的な力がはたらいており、その力こそが、それぞれの制度がうまく機能するかどうかを左右するのである。

    非公式で、分散化され、非強制的で大規模な社会秩序を実現するというバーロウ主義者の考えは、故意ではないにせよ、人間が持っている難儀な本質に屈したのだ。理想として掲げたものは、悪人によってというよりも、その純粋さによって裏切られたのだ。

    したがって、いわゆるテック企業の多くが今用いているのは、ある意味、従来型の政治術にすぎない。シリコンバレーの技術者は、国家がすでに経験した多くのことをトライアルアンドエラーによって再発見しているという意味で、経済を再発明しただけだと言える。

    その逆もまたしかりだ。国家が伝統的にやっていることというのは、ある意味、単なるテクノロジーである。世界で最初のデータベースは、古代メソポタミアの帝国における税と行政に関する記録だった。 古代帝国もまた、地図、郵便網、そろばん、数学的アルゴリズム、そして所有地を管理するための暗号を開発した。近年でも、国家がコンピューターやインターネット、全地球測位システム(GPS)の開発を推進している。国を治める術のほとんどは、情報処理やコミュニケーションが別の形式に置き換わったものであり、それゆえ、情報やコミュニケーション技術がつねにその根幹であることは変わらない

    0
    2025年08月15日

    Posted by ブクログ

    まだ子どもの頃、インターネットに抱いていた幻想を思い出しながら読んでいた。自由で誰でも世界中と繋がれて素晴らしい世界を作るんだというイメージがあった。今のインターネットにはプラットフォーマーがいて、それらがどのようにして現在に至るのかを知ることができた。

    0
    2025年08月15日

    Posted by ブクログ

    章ごとにテーマや取り上げるテック企業が小気味よく配列されていて、進行中も読後の記憶の足がかりとしても助かった。
    テクノロジーの進歩史として、日本や海外それぞれの過程を取り上げたビジネス書的なものも楽しめるが、それらが独占的地位を占めていく過程で生まれるデジタル農奴といった問題に切り込んでいくさまは、かつてのインターネット黎明期の主張や、起業家の高邁なアナーキスト的志向とは相反して、実態として興味深いが「消費者」として果たしてどう向き合っていくべきか。

    0
    2025年06月07日

    Posted by ブクログ

    「競争は敗者のためのものだ」

    資本主義が生み出した自由な市場競争が、極限まで行き着くと逆説的に中央計画経済に到達するという強烈なブラックジョーク、けれど厳然たる現実が描かれる。実際の事例をもとに順序を追って解説してくれるので、あまり経済・経営について詳しくない人でも分かりやすい親切設計になっていてありがたい。特にeBayの例などはとても理解しやすかった。
    ある特定の個人の悪意が独占を導くのではなく、複数の人々が引き起こす種々の課題への対応を積み重ねることで結果として独占へとたどり着いてしまうというのが、より逃げ場のない感じがある(〝A〟から始まる某企業は暴利を貪ろうとしてる感ハンパないけど)。水面の中央の水をすくいあげても、すぐにそこに水が流入して埋めてしまうように、筆者の提案が形にでもならない限り、人類は永遠に「まんなか」のない社会を作ることはできないのかもしれない。

    そしてもう一つ感じたのは、インターネットの登場は世界を変えたというよりも、元ある世界の特徴をより際立たせただけだったのでは、ということ。本書を読んだ感じ、少なくともデジタルプラットフォームが抱える課題点は、諸々の道具立てが異なるだけで、歴史上の国々が抱えていた課題点と本質的な部分は変わらない(中世ヨーロッパの貴族・農民社会の問題とか)。インターネットはそれを解決するのではなく、むしろグローバル化によって課題を本質はそのままに巨大化させ、より解決を遠のかせた感すらある。

    昨今はAIの発展が著しいが、真の意味で世界を〝変える〟日は来るのだろうか?

    0
    2026年07月16日

    Posted by ブクログ

    インターネットの歴史は人類が3000年をかけて歩んだ歴史を30年に凝縮したものである。といった仮説は非常に共感できるものだった。
    自由を愛し、自由な世界を標榜した人々、組織が規模の拡大によって徐々に国家という体系だった共同体に近づいていく過程を様々な事例によって語っている。

    0
    2026年02月11日

    Posted by ブクログ

    巨大テック企業はいまや国家を超える規模になった。これらの企業は立ち上げた時点では自由を標榜し、中央集権体制や既得権力層を嫌っていたはずなのに、いまや規約という法律、国境を越えた独占と囲い込みで、自らが独占的権力者となっている。
    巨大テック企業を立法・行政・司法の観点で見たときに、経済の自由に任せた結果から三権分立が機能しておらず、立法と行政が重複して司法は機能していないとする視点が興味深い。

    0
    2025年07月15日

    Posted by ブクログ

    人間のやることは技術が発展しても変わらないのか?
    AIか発達しても同じことが繰り返されるのか?
    技術がとことん発展すると変わるのか?
    考えさせられる

    0
    2025年08月21日

    Posted by ブクログ

    薦められて読み始めたが、読み終わるまですごく時間がかかった…途中で何度も寝落ち。
    こういう本を読み慣れてないからだと思う。ちゃんと読めるようになりたい…

    0
    2025年08月11日

デジタルの皇帝たち――プラットフォームが国家を超えるとき の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    ビジネス・経済 / 経済
  • 出版社
    :
    みすず書房
  • タイトル
    :
    デジタルの皇帝たち――プラットフォームが国家を超えるとき
  • タイトルID
    :
    1664590
  • ページ数
    :
    376ページ
  • 電子版発売日
    :
    2024年09月06日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    4MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める ビジネス・経済

ビジネス・経済 ランキング

作者のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す