デジタルの皇帝たち――プラットフォームが国家を超えるとき

デジタルの皇帝たち――プラットフォームが国家を超えるとき

〈画面越しで虚空に向かって初めてメッセージを送り、短い小休止のあとに、見ず知らずの人から返事を受けたときは、わくわくした。黒いガラスにただ単色の文字が見えただけだったが……(本書第2章より)〉テクノロジーと自由を誰よりも愛したサイバーリバタリアンのジョン・バーロウ、人々の信頼を裏切る中央当局を排除するために仮想通貨Bitcoinを世に放ったサトシ・ナカモト、完全な自由市場のはずが「ソ連2.0」へ傾くUberの創設者トラビス・カラニックとギャレット・キャンプ、宇宙にまで手をのばすAmazonの皇帝ジェフ・ベゾス……。これらデジタルプラットフォーム君主たちの野望や、栄光と蹉跌の経済学的メカニズム、そして彼らに抗った人々を、生い立ち・思想・行動の面から、ストーリーとデータで描く。デジタルテクノロジーを駆使する彼らが直面する、中世ヨーロッパやソ連の人々と共通の課題とは?自由のためのプロジェクトが不自由をもたらすのはなぜか、君主への反乱の成否は何が決めるのか、デジタル帝国が強大な力を握ることの問題はなにか……。サイバーリバタリアンの理想が生んだ「雲の上の帝国」と、地上の国家の比較から、私たちがコントロールを取り戻す道筋を引きだす希望の書。プラットフォームも、国家も、重要なのは「制度」だ!

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デジタルの皇帝たち――プラットフォームが国家を超えるとき のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    これはすごく良い本。骨太で読むのに時間がかかったがそれだけの価値のある本。
    感想を言えば、IT企業の技術を使えば全ての問題が解決するという風にナイーブに考えていた自分が恥ずかしくなったというもの。

    ネット社会の黎明期から、順に有名企業の成り立ちと課題そして彼らのとった解決策とその解決策が彼ら自身が

    0
    2025年08月15日

    Posted by ブクログ

    まだ子どもの頃、インターネットに抱いていた幻想を思い出しながら読んでいた。自由で誰でも世界中と繋がれて素晴らしい世界を作るんだというイメージがあった。今のインターネットにはプラットフォーマーがいて、それらがどのようにして現在に至るのかを知ることができた。

    0
    2025年08月15日

    Posted by ブクログ

    章ごとにテーマや取り上げるテック企業が小気味よく配列されていて、進行中も読後の記憶の足がかりとしても助かった。
    テクノロジーの進歩史として、日本や海外それぞれの過程を取り上げたビジネス書的なものも楽しめるが、それらが独占的地位を占めていく過程で生まれるデジタル農奴といった問題に切り込んでいくさまは、

    0
    2025年06月07日

    Posted by ブクログ

    巨大テック企業はいまや国家を超える規模になった。これらの企業は立ち上げた時点では自由を標榜し、中央集権体制や既得権力層を嫌っていたはずなのに、いまや規約という法律、国境を越えた独占と囲い込みで、自らが独占的権力者となっている。
    巨大テック企業を立法・行政・司法の観点で見たときに、経済の自由に任せた結

    0
    2025年07月15日

    Posted by ブクログ

    人間のやることは技術が発展しても変わらないのか?
    AIか発達しても同じことが繰り返されるのか?
    技術がとことん発展すると変わるのか?
    考えさせられる

    0
    2025年08月21日

    Posted by ブクログ

    薦められて読み始めたが、読み終わるまですごく時間がかかった…途中で何度も寝落ち。
    こういう本を読み慣れてないからだと思う。ちゃんと読めるようになりたい…

    0
    2025年08月11日

    Posted by ブクログ

    入念な調査に基づいて展開された解説であった。クラウドというフロンティアで、今はプラットフォーム企業が皇帝のように支配している段階なんだと理解した。デジタル世界に自由を夢見た人もいたけれど、人間の社会としては、本質的にリアル世界と変わらないというのも面白い。中流階級がまとまって交渉力を持つようになれば

    0
    2025年08月08日

    Posted by ブクログ

    今や巨大プラットフォーム企業は国家を超えた存在となった。
    ユーザーの莫大なリソースや情報を抱え込みながら、
    サービス利用料という税金を徴収し、利用規約という法律を作り、
    国家予算を越えるほどの収益を生み出している。

    こういうの、どーかとおもいますけどねーーー!!!
    というお話。


    実質現代の経済

    0
    2025年06月12日

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