すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
第二次世界大戦時から現代まで、14の語り/独白からなる沖縄という磁場そのものが主役の小説。
陛下の御心のためすべてを斃さねばならぬと高揚する帝国軍人、二次性徴とヤリモクにしか感じられない男子に振り回される高校生、ベトナムへ出撃していく米兵を相手にする「男でも女でもない身体」を持つぼく、失くした脚の幻肢痛に苦しむアメリカ兵と結婚した沖縄女、時代・境遇の違う生きた人間たちの、あるいは亡霊たちの声が150ページの紙の上で時に激しくのたうち回り、時に生き生きと輝く。
ひとつひとつの語りに改行がなく、それぞれの人間の持つ文脈や暮しで文体(口調)ががらりと変わる。また、それぞれの語りはその前の語りと流 -
Posted by ブクログ
ネタバレ屍人荘の殺人、を読んで次回作も買おうと思う。との感想を残し、その数日後に購読。今作も、驚きと面白さに打ちのめされた。
犯人の動機と伏線もしかりだが、この物語が盛り上がるポイントはむしろ犯人当ての後にあると考える。
思わず驚きの声を上げてしまった。
しかし、剣崎さんの説明を聞くごとに描写の中にほんの少しだけ抱いてスルーした違和感が頭の中に蘇り、なるほどね!と納得。全てが繋がっていて、それが理論の通っている納得のできるものであり、素晴らしい謎解きや物語だった。
今回は"未来視"という事で、前回と同じく非現実な要素が織り込まれているが、大事なのはそれそのものではなく、その力を -
Posted by ブクログ
ネタバレ主人公は徐々に視力を失っていく男と、言葉を発せなくなった女。二人は古代ギリシャ語のスクールでそれぞれ教師、生徒として参加している。
二人の人生では、言葉に対する期待と絶望、大切な家族や友人の喪失、自身の身体的機能の喪失がゆるやかに重なりながら進行していき、それらが疎外感のような言葉の揺らぎとして表出しているように感じる。
段々と言葉が自分から滑り落ちていく疎外感があるからこそ、小説の言葉がより一層の重みを持っているように感じられた。
そんな二人は、古代ギリシャ語という死語を学ぶことで自分の存在を確かめていく。
女は死語を学ぶことで失った自分の言葉を取り戻そうとし、男は死語を教えることで段々 -
Posted by ブクログ
一問一答のお悩み相談は全く興味がわかない。人はみんな違って同じ人は一人もいないのだから同じ悩み、同じ答えがあるわけがない。著者はyoutube等では一問一答形式だがこの本ではそのスタイルをとっていないので読んでみた。
「あきらめ」は占星術関係の人たちの「手放し」と同じニュアンスだと思う。
著者は「他人を理解する前に、自分自身を理解しなさい」と言う。若いころ血がつながっていることと理解できることは全く関係ないと気づいてからは自分を理解するってどういうことだ?と考えていた。自己啓発セミナーにも行ってみた。理解できたことはなかった。他人を理解できる気もしない。今でも自分のことは理解していない。厳しい -
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ヴィクもいい年齢になりました。世代交代を思わせる若手記者が出てきたり、体を酷使して探索するのがきついという描写がしばしばあります。自分自身の心理的ダメージが大きかった事件の影響から立ち直れないまま、依頼を断り切れず調査を始め、どんどん深入りしていきます。気の合う人たちの協力を得て、ピンチを切り抜けて問題解決にたどり着くという、お約束のパターンながら、パレツキ―流の勧善懲悪(ちょっとだけ現実的な妥協込み)には爽快感と安心感があります。
まるで、これで最終回かと思わせるようなタイトルですが、著者はまだ書くつもりがあるようなので、次回作も楽しみにしたいと思います。 -
Posted by ブクログ
読み終わってしまうのが寂しいと感じるくらい、気づけばこの家族が大好きになってしまっていた。周りと違うことを悲観せずに、それぞれの親の不恰好な愛情を、愛情だとちゃんと汲み取って、今ある目の前の生活に感謝できる優子ちゃんの素直さが本当に格好良かった。ある意味ファンタジーだけど、家族の在り方や生き方について考えさせられる。最後の章で、優子ちゃんがそれぞれの親から受け継いだものをしっかり持ってて、血の繋がりとか過ごした時間の長さとか、そういうものを超えて、やっぱり家族だったんだなと思えて、胸がいっぱいになった。
親になると明日が二つになるという表現、大好きだな。また読み返すだろうな。
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日本編の始まり。
ロックは、未だに裏の世界に染まりきっておらず、レヴィとの間に感覚的な隔たりを感じる。それがロックの良さでもあり、危険な部分でもある。ロックは、裏の世界に進む雪緒を助けようとするが、吉と出るか凶と出るか
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