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万俵大介は、大同銀行の専務と結託して、鉄平の阪神特殊鋼を倒産へと追いやり、それをも手段に、上位の大同銀行の吸収をはかる。そして三雲頭取を出し抜いた専務と父親の関係を知った鉄平は――。帝国ホテルで挙行された新銀行披露パーティの舞台裏では、新たな銀行再編成がはじまっていた。聖域〈銀行〉にうずまく果てしない欲望を暴く熾烈な人間ドラマ。
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「華麗なる一族」
2021年4月18日~ WOWOWプライム 出演:中井貴一、向井理、藤ヶ谷太輔
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Posted by ブクログ
上、中、下巻の感想です。 作品名のとおり、華麗なる一族の話。 途中で想像した結末とは大分違う終わり方でした。 豪華な世界も良いけど、ドロドロとした部分も多くあり、自分は庶民がたまに贅沢するくらいがあってるなと。
尋常じゃない取材の基に成り立っている。この先を是非読んでみたいと思った。男の卑しさを捉える表現は秀逸。
40年以上も前の作品なのに古さを感じない。 ドラマで結末は分かっていたが、真実を告げられるシーンには涙した。
人物像がはっきり描かれているから、どんな人間で、読む手に持って欲しい印象がちゃんと伝わる。 鉄平が心配で心配で。 複雑な万俵家と銀行と、それぞれ個人の欲望が絡み合って、真面目に一途に生きる人がとても切なく思える。今の時代も同じような部分は少なからずあるのだろうな。
今から50年以上も前の小説とは思えない程時代背景を気にせず、面白く読み終えた。 評価も星5つまでだが7つにしてもいいのではないかと思う。 社会派ってことで池井戸潤の小説っぽい逆転劇を期待してたけど、良い意味で期待は裏切られた。 リアルで所謂都市銀行って凄い競争社会の先端にいるんだね。 もう死んでしま...続きを読むったけど、第一勧銀重役だったらしい親戚は接待漬けで体を何度も壊し、出世街道から外れて結局ヤナセに常務で出向になったことを思い出したよ。 小椋佳と同期って言ってたな。
以下、上中下巻で同じ感想です。 最近、「近過去」のドキュメンタリーや小説が面白い。 人間の織りなすドラマの本質は古今東西いつも変わらないのかもしれないが、舞台設定として、いわゆる「ザ・昭和」は実は1950-60年代、すなわち昭和30年代前後であり、もちろん、働き方や家庭生活など今ではありえないよう...続きを読むなことも多いが、同時にやっぱりいまだに、ということも多い。そしてテーマとなる政治や経済のトピックが、これまた日本はこの数十年間何をしていたのか、というくらい共通なのである。 「華麗なる一族」の物語は、行政の手厚い保護と支配の元にあった銀行の経営統合という壮絶な戦いを縦糸に、昭和な家長制と血縁の闇を横軸に進む。 一番の迫力は、ここで取り交わされるさまざまな会話。一歩間違えれば追い込まれる神経戦の連続。経済に関する記述も非常に正確で、企業乗っ取りといえば流行りものを含めそうとう雑なものも多い中、リアリティは今なお色褪せない。 スカッとしないことこの上ない読後感ではあるが、だからこその読み応え。
華麗なる一族は本当に華麗でおぞましかった。2007年のTVドラマでは一途で好青年風だった鉄平も、小説ではたしかに他の一族に比べて実直で技術屋らしさはあるが、経理に疎くて見通しは甘く、家族もほったらかしで息抜きは料亭で若い女を呼ぶなど、やはり一族の人物には違いない。でもお約束の箇所ではやはり痛ましかっ...続きを読むた。勧善懲悪に決してならず、権力が権力を呼び続け、このボリュームで圧巻の説得力。 wikiで小説とドラマの違いを説明したものを読んだ。ドラマはドラマでこの話を鉄平仕様にし、よりドラマチックになるようにエピソードや人物を足し引きしたようで、それも非常に効果的だっただろうと思える内容だった。通しで見てみたくなるな。
初めての上中下の三部作にチャレンジしたのがこの作品。上巻を読んで、この作品なら読んでみたいと思わせてくれた。 本作は1960年代を舞台に描かれており、現代とは時代背景が異なりお硬い家柄や世襲が根っこにある作品となっている。 題名に通り、財閥系の一族が資本力と人脈を駆使して、その地位を強化なものにし...続きを読むていくストーリー。 ところが、その地位に満足せず、時代特有の高度成長期ということもあり、イケイケドンドンのウルトラCを画策する。そこに家柄と世襲が絡み泥沼にハマっていく様がリアルで読み応えたっぷり。 決して昼ドラでは表せない深さのドップリ感が味わえる。
経済界・金融界、そして万俵家のドロドロとした関係を精緻にかつドラマティックに描いており、改めてとんでもない作家だと圧倒された。 上巻冒頭の華やかな万俵家の食事の風景が、最後にはもの寂しい風景に変わっており、この華麗なる一族が終焉を迎えたことを深く印象付ける。 銀行家としての野心や名声のために、家族...続きを読むや周囲の人間を意のままに操ろうとし、時に突き放し陥れ、そして失い、それでもなお自らの方針を覆さない万俵大介の姿は病的でもあり、恐ろしかった。自らの野心を達成するためにあらゆる手段を講じてきた万俵大介だったが、今後彼の野望が崩壊されていくことがラストで示唆され、痛快な読後感があった。 ドラマ(観ていないが)ではキムタクが鉄平を演じていたそうだが、キムタクに鉄平感はあまりないように感じた。もう少しキムタクが歳を取ったら、むしろ大介役がハマるのでは。
人の欲望の持つ負のエネルギーを見せて貰いました。自らの野望を遂げるためには、人を人とも思わず、利用価値というフィルターを通した生活を送る万俵大介。誇張されたキャラクターではありますが、怪物感がよく出ていたと思います。それでも、政治の世界が絡むと新銀行の頭取となった大介もいずれは...となる怖い世界。...続きを読む家族内でも長男鉄平の死後、少しずつ変化の兆しが現れ始めたことが救いです。
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華麗なる一族
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山崎豊子
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