【感想・ネタバレ】プラハの古本屋のレビュー

あらすじ

社会主義国の古本屋では、良い本は店頭より奥にしまい込んである。店主と打ち解け、バックヤードに入れるかどうかで勝負が決まる――
戦後第1回目の交換留学生としてプラハに降り立ったときから10年間、古書を探さない週はなかったという言語学者が、本と出逢う喜び、愛すべき店主たちとの交流をユーモラスに語るエッセイ。
〈解説〉阿部賢一

目 次

Ⅰ 沈黙の通訳
沈黙の通訳
その一語



スライムの終焉
津波のロンド
英語夜話
チェルニー博士訪問記
小さなバイリンガリストたち

Ⅱ プラハの古本屋
共産圏の古本屋・1
共産圏の古本屋・2
共産圏の古本屋・3
プラハの古本屋
続・プラハの古本屋
ほろ苦い喜び
ストラホフ図書館への招待
辞書との縁
チェコの匿名辞典
チャペックのコロンボ風探偵小説
もっと長い長いお医者さんの話
古本のプラハ・'87
三つのミニコレクション

Ⅲ カルパチアの月
アドリアの海から
ワルシャワの秋
沖縄の熱帯魚
雨のプラハ
ウィーンの四日間
カルパチアの月

初出一覧
あとがき

解説
「古本」との新たな出逢い 阿部賢一

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Posted by ブクログ

共産主義チェコスロバキア時代に、本を手に入れるべく古本屋通い。
言語学者として興味津々の著者に、本を与えたり、話を聞かせたり、プラハ周辺の人々のあたたかさも感じる。

チェコ人の奥さまとの間に産まれたお子さんのバイリンガル教育も、かなり興味深かった!

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2026年05月18日

Posted by ブクログ

東京駅の八重洲ブックセンターの、入口のいちばん目立つところに陳列されていて、「存在の耐えられない軽さ」の人だ、くらいの気持ちで買ったら、思いがけず素晴らしい本に巡り会えた。あの場所にこの本が置いてあったのは、店長さんの思いか何かなのかな。東京で単身赴任することになり、また読書を再開しようと思わせていただきました。

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2026年05月07日

Posted by ブクログ

言語学者さんのエッセイ。

Tさんがビアホールに行って、隣の人たちと喋ったけど、英語も通じないから何いってるかわからない。数時間かけて聞き取り、その答え合わせに筆者が聞き取りをしたら5分で済んでしまってつまらなかった話。チェコ人の訛りから故郷を探る話。

社会主義国で家を建てるには、その材料を数年かけて自分で集めなきゃな話。うなぎは魚かどうか。言語はその人その人の概念で、国語によるものではない。グルジア語について。筆者の妻はチェコ人。チェコ人の名前は毎日の生まれた日の名前がある。(カレルという名前だと11/4生まれ)あとバイリンガルを育てるのはものすごく大変。

資本主義とは違って、古本屋では定価の1/3で買って2/3で売るので、希少本は古本屋を介さない取引になる。新しい本がでると、転売ヤーが出てくる。本屋で売ってはいけないブラックリストがあって、中世だったならカトリックに反対するモノ、現代なら社会主義に反するモノである。

コロンボより先に出た、チャペックの作品がある。探偵小説だが、なかなか粋に人情味のある作品群。作者はこの人の作品を集めているとのこと。オススメであるらしい。

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2026年03月07日

Posted by ブクログ

チェコ語、あまり身近ではない言語に思えるけれど、先輩のお母様がチェコ語を学んでいらっしゃるから、知っていた言葉。
なんだか惹かれて手に取った本に、自分との共通項を見つけると、とても嬉しい気分になる。

チェコでは、子供に日にちの名前をつけるらしい。そして、その日はその子の「名前の日」になるのだと。

何かを質問された時、それについて自分なりに答えたとしても、調べることができたら、語彙が増えていくのだろうな。

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2026年03月05日

Posted by ブクログ

久しぶりに東京丸の内の書店に行き、目についたので手に取ってみた。沈黙の通訳と題された最初のエッセイを読んだら、何と面白い話。新聞広告の文章は魅力的。タイトルもいい。
言語学者 千野栄一氏が直接に言語学と関係ない雑文を集めたものだというが、冒頭のエッセイ以外は書籍と言語に関係するものがほとんどと言ってもよい。専門的な知識を元した文献や研究の情報も入ってはいるが、いずれも難解というものではなく、学者生活の一編が窺える楽しい読み物でだった。
この本が書かれた当時はチェコスロバキアという社会主義の国だったはずだが、社会情勢の厳しさを感じさせない穏やかな雰囲気で街の姿を伝えてくるような楽しいエッセイ集という感じで読み進めることができた。元の書籍発行から40年近い年月を経て、親しみのある文章を読むことができることは不思議な感覚がする。
最後の方は学会の参加など専門的なことも多くて理解が難しいところがあって少々疲れてしまったが、現在はウクライナのキーウ、当時はソヴィエトのキエフについても書かれており、改めて歴史書としての意味も感じながら、最後まで読み終えた。
師と仰ぐ言語学者の本と古本屋で並んでいるところが発見できたらこの上ない光栄という一文で締めくくられるあとがきまで、作者の飽くなき探究心と謙虚な人柄が窺える楽しい読み物だということは間違いない。

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2026年05月26日

Posted by ブクログ

言語学に関する専門用語や東欧の古典など馴染みのない言葉が注釈無しでバンバン出てくるので読み始めは戸惑いますが、知らない用語を無視して読み進めるとあら不思議、見知らぬ街を探索している気分になってきます。
やがて他人の懐に飛び込むのが名人級と思われる著者の本探しに付き合って一喜一憂している自分に気付きます。
探している本の価値はまるで理解できていないのに不思議です。
著者のように多言語が操れる人が羨ましい!

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2026年05月21日

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思わず古本探しに行きたくなるような一冊。

プラハの古本屋以外の話もたくさん載っているが、個人的にはやはり希少な古本を手に入れるために悪戦苦闘する姿が面白かった。やはりコネというのは大切。

あとは、自分の興味があるものをコレクションするというのは生きがいにも繋がりそうだと感じた。人生の中でここまで情熱を燃やして集めたいと思えるものに出会いたい。

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2026年05月15日

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言語学者の先生の本のため、私のイメージしていた古本と作者のいう古本が全く違い驚いた。社会主義の国の本事情が独特の雰囲気が出ていて面白かった。また、現代のインターネットが発達した時代にこの本に出てくる古本屋はどうなっているのだろうと気になった。

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2026年05月09日

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ネタバレ

単行本としては40年ほど前の作品なので、昭和のエッセイのあの感じがまたたまらないね。
この時代の本って、作者の思想の純度が高いというか。自分に無い視点なのに拒否感なく入ってくるのが素晴らしいよなー、とか。

言語学者である筆者をして「ことばでもって何でも言い表せると思っているが、それが大きな間違いである」と語るのが素晴らしいね。端的に言語の限界を語りながら、確かになー、と実体験を感じさせる内容だ。

資本主義の現代日本では想像もつかないような、社会主義の古本屋でのルール。
本の流通が特殊で少ないからこそ、それを本当に求める人たちが同じ価値観かどうかを交流の中で確かめる。本にも価値はあるが、それと同時にその過程にも同じくらい価値があるのだな。

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2026年05月05日

Posted by ブクログ

スラブ言語学者の留学時代を中心に、稀有な本を手に入れる苦労を綴った一冊。なんですが、合間合間に現地の文化や社会構造、人々との交流が描かれていて、個人的にはそちらの方が興味を惹かれました。ええ、珍本入手の苦労話を読み飛ばしたのは認めます…。

1987年発行の単行本がもとなので時代を感じる部分もありますが(なんたってドイツが東西に分かれている!)教養とユーモアのある書籍マニアの方が書いたステキなエッセイ集です。東欧の文化に触れてみたい方にはオススメします。

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2026年03月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

珍書に関する記述は少しマニアックすぎて飛ばし読みした。全体としては面白い。共産主義下の古本屋業界など、この本を読まねば知りえなかった不思議知識が得られたのは面白いけど。カフカが女性的な喋り方をしていたこととか笑
一番よかったのはやっぱり沈黙の通訳?だなあ。言葉の通じないもの同士がこんなにも多くの情報を正確にやりとりすることができるのか、と驚嘆した。
古書店主と探書家のつながりも面白い。常連になることって面白いよなあとここでも思う。

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2026年03月28日

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言語学者である筆者が若い頃に経験した海外留学先、プラハにて、人や書物との出会いと交流を紹介している。武者修行のような留学時代、苦労が絶えなかっただろうが、明るく生きる現地の人たちから影響を受け、自身の知的好奇心に支えられながら乗り越えたのだろうか。
まだ社会主義国家であった1960~70年代の東欧が舞台である。このころのプラハといえば、図書ひとつとっても、さまざまな統制が厳しく浸透している社会だったはずだが、そんな厳しい環境だからこそ、外国から入ってきた本は人々にとって「宝物」であり、その宝物をめぐるエピソードが楽しく紹介されている。古本屋の奥や家の地下室などにとっておきの蔵書をコレクションして、気を許した人にだけ紹介することが娯楽の1つだったのだろう。

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2026年03月22日

Posted by ブクログ

言語学者による古書と人との出会いを綴られた話。当時の時代背景もあるが、バックヤードにある貴重な古書と出会うためには、客としてというよりも店主と友人のような信頼関係を結ぶことが大切なのだろうと感じた。(それは今も変わらないのかもしれないが…。)

欲しかった古書を手に入れた喜びと読んだ感動は多少味わえているのだが、これはいろんな方と共有したいものでもあるし、手に入れて喜ぶ姿を見てみたいとも思わされた。まぁ単純に古本屋に興味を持っただけなのだが。

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2026年03月08日

Posted by ブクログ

HHhHにプラハ愛を感じた2025年に続き、2026年は本書でプラハへの愛を感じて始まった。
社会主義政権下のチェコスロバキアで古本を集めるライフワーク以外にも、国際結婚した言語学者同士の子育ての様子やスラビストの国際学会に手探りで参加した体験のエッセイもあれば、言語学的なショートショートや各時代で大国の支配を受けたチェコならではの「匿名」の文化史といった変わり種も入っていて盛りだくさんだった。

早くNZ旅行記を書かないと。

- 島
- お行儀の良いSSでよかった
- チェルニー博士訪問記
- やはりカフカスにはロマンがある
- カルトヴェリとかアブハズとかチェチェンとか、アルメニアとかアゼルバイジャンとかオセットとか
- 小さなバイリンガリストたち
- 一番面白かった
- 子育てほど冒険的な大規模プロジェクトが他にあるだろうか
- チェコの匿名辞典
- 匿名辞典の存在にチェコみしか感じない
- チャペックのコロンボ風探偵小説 / もっと長い長いお医者さんの話
- ロボットを命名したという蘊蓄しか知らないカレル・チャペック
- 幅広いジャンルを書いていたよう、著者訳の作品をどれか読んでみようかな
- 三つのミニコレクション
- 蒐集という本能
- 多言語で出版されている自分の好きな本を集めてみたくなった
- ウィーンの四日間
- おしゃれな大岡裁判
- この文は二重表現かも
- アカデミアの空気がかっこいいな

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2026年02月15日

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ネタバレ

私も大学時代に言語学を学んでいたので、言語に対する書物に対して興奮する気持ちはよく分かります。社会主義体制の頃のチェコの様子がよく分かりました。古本屋にまでその統制が行き届くということが面白かったです。それにしても、本をくれる優しい人が多い!

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2026年05月24日

Posted by ブクログ

色々と勉強になるエッセイでした。

チェコがまだ社会主義国だった時の話です。千野英一さんはその時代にチェコに留学をしていました。社会主義の国に留学できるっていうことにまずびっくりしました。私の勝手な思い込みなんだけど、そういう国は外国の人を受け入れないと思ってました。千野さんがチェコにいた時は、まだロシア(その当時はソ連?)の影響も強かったと思うし、中欧は色々争いがあったと思う。その中でチェコで学ぶってなんかすごいよね。
千野さんはチェコで楽しみもあった。それは古書を探すという楽しみ。社会主義国は思うように本が出版されない。政府に批判的なことが書かれてると即発禁らしい。最初は「え⁉︎」と思ったけど、中国を見てると納得だ。そんな欲しい本が手に入らない状態なのに、千野さんどんどん手に入れていく。チェコの古本屋の店主も日本の若者によく貴重な本を渡してくれな。これに私はびっくりだ。千野さんが本を大事にしてくれると思ったから渡してくれたんだろうな。

他にもびっくりすることばかり。牧野富太郎(朝ドラの人だよね?)の主催する植物採集に参加したり、キエフと呼ばれた時にウクライナに仕事で行ったり、社会主義国から外国に旅行する時の話(手続きがかなり面倒くさい)など、読んでいると、驚きがいっぱいのエッセイでした。ただ、千野さんが言語学者ということで、専門的なことが出てくると????がいっぱいでした。

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2026年05月19日

Posted by ブクログ

まだ社会主義が色濃く残る時代のプラハで活動する、ある言語学者の話し。研究のためと趣味の古本探しを街の古書店などで行いながら、研究者や店主との会話を楽しむ。家族の話も少しはあるが、大部分は古本を探すことと巡り合う楽しみを綴っている。街歩きやローカルフード、のんびりした古書店巡りの楽しさが伝わってきて、旅行書よりも旅行に行きたくなる。

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2026年05月19日

Posted by ブクログ

最近何かのメディアで見かけて借りた本なので、最近の本だと思い込んでいた。冒頭の一篇「沈黙の通訳」を読んで内田百閒の酒に纏わる随筆を連想し、巻末の初出一覧を確認。案の定半世紀以上前に書かれた文で、著者は20年以上前に亡くなっている。
少し時代が古い本には、その時代の本からしか摂れない栄養がある。東西冷戦下の東ヨーロッパでのあれこれが書かれた内容ももちろんなんだけど、現代の作家が使っているのをあまり見た事がない日本語の表現がたくさん。「碩学」「ゆるがせにしない」「病膏肓に達する」などなど。
「白宅」という言葉を聞いたことがなく調べても出てこなかったので、誤植?と思ってAIに聞いたら「白屋」という似た意味の漢語からの造語ではと言っていたんだけど、「白屋」という語を初めて知った。
千野先生の古書と知識への飽くなき情熱。現代ではここまで時間かけて稀覯本を探す人って少なくなったのではないだろうか。

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2026年05月11日

Posted by ブクログ

ここまで知的好奇心が強いと旅行も、勉強も人生楽しいだろうなぁと思った。前半の言語に関するお話は面白かった。後半になるにつれてマニアックで、私にはまだまだ難しいお話だった。年齢を重ねてから読んだら読み方が変わりそう

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2026年05月10日

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40年前の視点で切り取られる世界
「スライムの終焉」では
(この時代からスライムがあったのには驚いたのだが)
物体の説明をしても聞き手は要領を得ず不安そうな顔をする
筆者はその相手を見る楽しみを味わっていたそうだ

今でも私も説明するのが難しく
「〜のやつ」と片付けがち
⁡どんな説明をしようか

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2026年04月27日

Posted by ブクログ

「知のソムリエ」としての書店主に、自分もなってみたい。そんな憧れを抱かせてくれる一冊だった。

効率化を極めた現代のネット社会では、欲しい本は1クリックで手に入る。
しかし、かつてのプラハで繰り広げられていた「本当に価値のある本は店頭に並ばない」というバックヤードの文化には、情報社会が失いつつある「知の本質」が隠されているように思う。

店主が客の知性や情熱を推し量り、ふさわしい相手にだけ珠玉の一冊を託す。
そのプロセスは、単なる商取引ではなく、信頼に基づいた人間教育や、深いコミュニティ形成の儀式でもあったはずだ。

今の時代、本を届ける手段は書店以外にも広がっている。
だが、どれだけプラットフォームが変わろうとも、ロミンガーの法則が示すように、真の学びや価値は「経験」と「深い交流」の積み重ねからしか生まれない。

著者が描く、ビールを酌み交わし、言葉の壁を越えて「人」と向き合う日々。
そこから導き出される一冊との出会いは、情報の海を漂う現代の私たちに、誠実な人間関係こそが「本物の知」への唯一の入り口であることを静かに、そして力強く教えてくれる。

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2026年04月19日

Posted by ブクログ

新聞の広告欄にあったのがふと目に止まり読んでみた。

近年WBCで話題になっていたチェコがまだチェコスロバキアだった頃、彼の地に留学していた時のエピソードが主だったが、タイトルにあるようなちょっと独特な古本屋の営業スタイルや生活など中々興味深い。

作者は言語学者ということだが海のない中欧地域における『津波』という言葉の有無についての検証は成る程と思わざるを得ない。

チェコ人の奥様との間に生まれた2人のお子さんのバイリンガル子育てが面白い。

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2026年04月18日

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1987年に出版された単行本の文庫化だと知らずに読んだので、昔の時代の話ばかりで驚いてしまった。

お子さん2人をバイリンガルになるように教育する話や、地道に古本屋巡りをして店主と仲良くなり欲しい本を譲ってもらえるようになる話、学会や旅先での思い出等が、事細かに書かれていて、チェコやチェコ文学、言語学に興味が出る本だった。

作者が古本屋でいかに頑張って、または巡り合わせで欲しい本を譲ってもらえたかということが、本の名前や作者情報、時代背景と合わせて細かく綴られていて、作者が本を手に入れた時の喜びがひしひしと伝わってきた。
趣味ではなく仕事のために蒐集しているとはいえ、オタクと言えるほどの高い熱量で珍しい本のことを何冊も繰り返し書かれていたので、本当にスラブ言語・文学のことが好きだったのだろうなと思った。

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2026年04月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

新聞の広告欄で紹介されていた本で普通のフィクション小説だと思っていたら日本の言語学者がプラハで中古本を手に入れる事がいかに困難であるかを訴えかけた本(違うw)。日本語以外の外国語を習得された人、しかも多言語を扱う人って素直にすごいなぁと思うし、また習得しただけではなくその語源や表現法まで学ぼうとする人の行動を読んでいると自分の中で眠らせていた何かに火が付きそうだ。本を集めているとだんだん辞書・辞典に向かい始めるというのが面白く、自分も本棚はかつて小説などが並んでいたがほとんどを処分し、今一段すべてを占拠しているのは辞書(表現読解国語、漢字、英和、和英、英英、古語、ことわざ、類語例解、広辞苑など)。作者が駆け回った東欧の地名が出るたびにネットで風景を検索してしまい思った以上に読む時間がかかった。なによりタイトルに引き付けられたのは少し前に読んだ『
シークレット・オブ・シークレッツ』がまさにチェコだったので風景が重ねやすい。いつかはイタリアって思っていたけど、チェコも行きたくなるなぁ...

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2026年04月10日

Posted by ブクログ

内容は少々マニアックで難しいなと感じることも多かった。しかし、プラハを訪れたくなる、日常に本がありふれていて些細なことに幸せを感じる、人との繋がりの大切さなど色んなことを学び、感じることができた。
古い本だからこその味がありこの本に出会え、読むことができて良かった。

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2026年04月01日

Posted by ブクログ

中央ヨーロッパ、チェコのプラハ、そして言語学
しかしも時代50〜60年前の社会主義の色が非常に強い時代、全てが未知で地理関係を調べたり、言語学の深さ
しかし内容はただ楽しそうな旅行記であったり
全ての貪欲な著者に、休みの日が有意義になりそうな一冊

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2026年03月29日

Posted by ブクログ

思ったより言語学についてのマニアックな話が多かった。著者の子どもの言語についてや、世界各国で貴重な本を探す話が面白かった。

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2026年03月26日

Posted by ブクログ

チェコでの暮らしについて語っているエッセイだと思ったら全然違った。
スラブ言語学者の著者千野さんによる、言語と本への愛が詰まった1冊だった。

自分とは全く縁もゆかりもないスラブ言語、チェコという国、文化、それに関係する書籍について専門的なことが語られていて、知識がなさすぎて出てくる言語も、紹介されている本も、正直ほとんど内容はわからなかったけど、社会主義国での本屋や本の扱われ方、生活ぶりなどがよくわかって興味深い。
古本屋に何年も通って店主と仲良くなってからでしか譲ってもらえない古本なんて、読書好きとしては憧れずにはいられない。

知識があったらもっと楽しめたかもしれないと思うと自分の無知が憎い。
東欧について少し勉強してみて、またいつか再読したい。

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2026年03月27日

Posted by ブクログ

1987年の旅エッセイ。ということは、ロシアはソ連であり、東西のドイツは別れていて、チェコとスロバキアはくっついていて、ユーゴスラビアがまだあった頃の話。現代史でサラッと習うだけの時代の灰色の空気感がグッと押し込められていて、テーマの割に重たく若干読むのに疲れてしまった(とはいえ読み切った)。ただ、著者の古本蒐集への情熱は凄まじくて愉快で、今でいう推し活に近い熱量すら感じる。いつかプラハの「黄金の虎」でビールを飲んでみたい。

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2026年03月25日

Posted by ブクログ

著者の温かな人柄が非常によく伝わってくる名エッセイ。
言語&古本オタクの早口トークをにこにこ聞いている気分になった。何かを極めている人の話を聞くのはとても楽しい。
古本屋での交流や仕組みの話とか、家族のこと、学会のこと、旅行のこと等々、どのエピソードも知的好奇心を刺激される。
ただ、説明はあるものの専門用語が多く、チェコ周辺のこともほとんど知らないために、置いてきぼりになることしばしば…インテリの香りを楽しむ本だった。

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2026年03月17日

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