すべての高評価レビュー
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「私たちはできるはずのことができないときに不自由を感じるんです」
と言った人がいた。だって私たちは空を飛べないことを不自由だと言わないでしょう。そもそもできないことを私たちは不自由だと嘆かないんです。
『水中の哲学者たち』 / 永井玲衣
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哲学の本は遠回しな表現で難しく堅苦しく書いてあって読みづらい本が多かったけど、永井玲衣さんの本は日々不思議に思ったことを深掘りしてみた、くらいの軽さで描かれていてスッと頭に入ってくる。
わたしは最近あったこととか噂話とか表面的な雑談はあまり得意ではなくて「人は何のために生きているのか」とかいうことを大まじめに、でも笑いながら話したかったりする -
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「藩邸差配役日日控」の続編。
第1話 藩主和泉守正親が江戸参勤を終えて、地元に帰って行った。五郎兵衛は娘の七緒と亡き夫の形見を整理することにした。筆や硯などの筆記具とともに、日記が入っていた。
絵師の菅沼は最近自分が見張られているような気がするといっている。五郎兵衛が見張っていると、浪岡が菅沼を見張っていた。浪岡は菅沼に病身の妻の絵を描いてほしいと思っている。
第2話 江戸藩邸では御殿の修復工事が行われていて、源蔵という親方が工事を差配している。源蔵親方の顔色が悪いと聞いて五郎兵衛は様子を見に行ったが、本人に大丈夫だと言われてしまうと、どうにもしようがない。
第3話 端午の節句のお人形を -
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小さい子どものいる(もしくは育てた)親御さんに強くお勧めしたい。
尊い日々だと理解していながら、感情任せに怒ってしまうことが続いて、後悔したり悩んだりしてた時にこの本に出会って、一晩で読み切った。
多様な家庭の事情を色眼鏡で見ず、
多角的に丁寧に掘り下げることで見えてくるあたらしい世界。
親も子も、みんな生きるためにがむしゃらだ。
第三者からの助言は、時に厳しくて、時にありがたい。
「でもさ、大人は夜が素敵って知ってるじゃない。いずれ勝手に知るんだとしても、たまにはこっそり、子どもにこういう世界もあるよって教えてあげてもいいと思うのよね。夜って怖くないよとか、静かに過ごす時間の楽しさ -
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ネタバレ最後の最後に泣かされてしまった。
たとえ嫌いな人間でも最期は助けてやれると、そのためにこそ生まれてきたと自負しているダンに涙が出てきた。一度どん底まで落ちたダンが、長い年月をかけてしっかりと自分の立ち位置を見つけたことが嬉しい。
物語としては、ローズとトゥルーノットを殺してきれいさっぱり終わりました、という形にしないところに好感が持てる。悪の組織は倒しても、人生は続く。正当防衛とはいえ殺したという事実は自分の中に残る。怒りを抑えられない思春期に突入しているアブラにはダンが必要だったなと思う。
これが読者にも無関係ではないのは、残忍で冷酷な喜びは程度に差はあれど誰の胸の中にもあり、強い者が暴力行 -
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私が著者を認識したのは、何本かの朝ドラ、映画「ちはやふる」のヒョロあたり。
いちばんは「NHK短歌」に出たのを見た時かな。
自分も短歌詠むようになり、短歌詠む人は無条件に好き。世間では少数派ですから。
「涼短歌」と題して著者も短歌をXとかで発信しているらしい。
せっかくの一回やから天国も地獄も行ったほうが得やん
短歌だけでなく、エッセイ自体めっちゃおもしろく、電車の中で声をあげて笑いそうになったり、逆に涙ぐんだり。
「表現者」なのでしょうね。芝居もダンスも執筆もメイクも素晴らしいセンスの持ち主。
昨日4/9BSテレ東「あの本読みました?」にゲスト出演してて、MC鈴木保奈美と書店で本を勧め -
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「おもしろいとはなにか、ぼくにはまったくわからない」
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小学生の頃 友達が「エンタの神様」を観ていた時 ぼくは「新明解国語辞典」を読み耽ってた。テレビはNHKしか見せてもらえなかった。漫才を見てもどう笑っていいかわからない。みんなの言う「おもしろい」がわからない。
「漫才って…フィクションなんですか?」
そんな真面目一辺倒な大学生・耕助が、幼なじみと漫才コンビを組むことに。
目指すは「M-1優勝」!!
『大学お笑い×恋愛×京都』の青春小説⟡.·*.
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主人公の耕助は、文学部で言語学を研究する大学生。「お笑い」というものと縁遠く、もちろん(? -
購入済み
とても面白いファンタジー小説を読んだ感じです。緑の雫って言うタイトルも素敵だと思いました。
(本物じゃない)魔女たちの胡散臭い仕事ぶりから魔女っていうだけで蔑まれるみたいなこととか、本当にありそうだなあと思いつつ、それでも、しっかり仕事してるアンナが素敵だと思ったし、それを見てちゃんと認めてくれる人たちとのやりとりは暖かくて、良かったなあと思ったり。恋愛方面はゆっくりな感じなのかな。次の巻もたのしみ。 -
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誰もが一度は思ったことがある「ピカソの作品って、何がいいのかわからない…」について、
歴史・社会・文化を背景に丁寧に解説をしてくれている本です。
個人的には、特に、ピカソの人となりについて深堀されている箇所が興味深かったです。ピカソの女性遍歴は有名な話ですが、画商など仕事で関わる人達に対する傍若無人で「人の心とかないんか」というような振る舞いの数々に驚かされます。しかし、その美術の帝王の最晩年の自画像がこれまた衝撃的で、ピカソの人生と美術の持つ力について考えさせられてしまいました。
また、芸術と社会、芸術と経済が切り離せないものであるということも実感できます。旧来のキリスト教的世界観では「 -
Posted by ブクログ
ガネーシャさんが相変わらずクレイジーで安心しました。文字だけでなく挿絵も丁寧に観察してみると、本棚の中の本があまりまともではなかったり、だまし絵?のようなものが描かれていて隠れた面白さがありました。しかし、ただ面白いだけではなく、ガネーシャがよく使う二人称の「自分」を「君」に置き換えていたり、目が大きめに書かれていたりと子供にも読みやすく親しみやすい工夫に感動しました。原作に沿った要素が盛りだくさんで、ガネーシャファンなら大人でも必読だと思います。最後のシーンで感動させておきながら「さよオナラ」もガネーシャらしく、終始笑わせていただきました。
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