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Posted by ブクログ
「あらゆる知識のはじまりは、知覚である」とレオナルド・ダ・ヴィンチが言うように、まず知覚力を磨くというテーマがとてつもなく重要である。
・LEGO社には昔、LEGOで遊ぶ子どもの85%が男児であるというデータがあった。奥の人がLEGOは男の子のものだと決めつけたが、当時の代表取締役が女児へのアプローチが足りていないという仮説を立て、フレンズシリーズを出して大成功をおさめた。
・知覚→思考→実行のうち、思考はコントロール可能だが、知覚はコントロールできない。
・ダ・ヴィンチは手稿で、知覚を磨く4つの方策①知識を増やす②他者の知覚を取り入れる③知覚の根拠を問う④見る・観る方法を変える、を実践していた。
・リベラルアーツ=教養を広げること、と誤解されているが、本来のリベラルアーツは知覚を起点とした知的生産のためにデザインされたトレーニングだった。
・共感力とは「自分の知覚を超える能力」のこと
・日本の再生を担うのは、深い人間理解に基づいて個々の社会課題とその全体図を鋭く知覚しながら、最先端のテクノロジーを自在に駆使するリーダーたちに違いない。
Posted by ブクログ
「知的生産」は知覚→思考→実行という、3つのステージを経て生産される。
残念ながら、知覚は思考と違い、無意識的に判断するためコントロールすることができない。
では、知覚力そのものを磨くにはどうすればいいか。
それが、絵画鑑賞である。
「絵画を観察するように世界を見る」
知覚と絵画に関しては密接な関係があり、この本では、「絵の観察をすることで知覚力を磨くことができる」と述べられている。
この本では、ルノアールやカラヴァッジョの絵を用いて、「観察すること」の重要性、どこを見るべきかがわかりやすくまとめられている。
また、それに関連して、企業の事例を紹介している点が、非常に実学的であると感じ、また、絵画鑑賞の技術網羅的に説明するというよりも、どう日常で使っていくべきか、に重きを置いているように思える。
絵の見方に関する本は何冊か読みましたが、実際の仕事に活かすのであれば、読む価値は非常にあると思います。また、こちらの本は、他の本よりも非常に読みやすく感じました。
もっと知りたいと思われた方へー
もし、鑑賞する技術という面を深掘りしたいのであれば、『絵を見る技術』や『国立西洋美術館 名画の見かた』 をお勧めします。
鑑賞を通じて、日常で観察力を発揮するためにはどうするべきかは、『観察力を磨く 名画読解』を読むことで、本書とは違う視点から、知覚力・観察力を磨くことができるかと思います。
ご参考までに。
Posted by ブクログ
・LEGOブロックのユーザーの85%が男児なのは、レゴ社がまだ「ブロックで遊ぶ女児顧客を獲得する方法」を見つけ出せていないからだ、という既存の解釈とは異なる解釈をした
・人間の知的生産プロセスの3つのステージ
1)知覚—人や資料などからの情報を選択し、解釈し、問題設定をする
2)思考—問題解決や意思決定といった一定のタスクを目的として、必要に応じて推論・分析的・論理的・クリティカル・クリエイティブ思考などを稼働させながら考える
3)実行—アイディアを組織化し、コミュニケーションやパフォーマンスを行う
・思考のための脳の活動は、じっくり考え直したり、思考法を学んだりすることで、本人がある程度コントロールできます。しかし、インプットされた情報を既存の知識と統合し、意味を付与する知覚プロセスの方は、半自動的に進むので、それ自体は本人に制御できません
・観察は「視覚以外の感覚」も含めた意味合いがある。観察についても「視覚が捉えたありのままの事実をよく観ること」と定義しておく
・私たちの眼は「検索モード」にとらわれ、「純粋によく観る」という行為をしていない。現代人の眼は「マルチタスクに心を奪われてそもそも見ていない」「何かを探して/期待して見ている」「何となくぼーっと見ている」という三つのモードに支配されており、何の先入観も持たず、眼の前の事物・事象をありのままに理解する「観察」がはいる余地がありません
・人間の「見る」はほとんどが脳のクリエーションである
・一歩下がって作品全体を眺めながら、その細部を全体との関係性の中で見ることで、「像」にとらわれることなく、全体の「図」を捉える味方をトレーニングする。ザッポスも一定期間ごとに詳細な「全体図(ビジネスパートナー・市場状況・新規プロジェクト・予算・キャッシュフローなど)」を作り直し、それを社員たちとシェアすることで、社員たちが自分の役割をより幅広く解釈していくのに役立てていた
・絵画を観る時の3つのポイント
1)十分な観察時間
2)多くの解釈を生む眼のつけどころ
3)知覚をゆがめる要素の排除
・見えて当たり前、という過信を捨て、「しっかり観るためには時間と工夫が必要」という意識へ切り替えることが、知覚力アップには欠かせない
・観察とはとにかくつぶさに物事を見ることではありません。多様な解釈を引き出せるような眼のつけどころを観ることこそが、観察の神髄なのです
・イノベーションはカテゴリで思考する傾向を壊すことだ。既存のカテゴリー内だけで思考すれば、要素を新しい方法で組み合わせる人間の能力が阻まれ、知識の創造は遅滞する
・i-mode : 今売れているけどこのままではいけない。音声通話はいつか必ず飽和する。だからデータ通信需要掘り起こしのためのプロジェクトとして携帯電話のモバイルマルチメディア通信をやってみるひつようがあるのだ、と日本におけるデータ通信の将来像をぼんやりと周縁部に見いだしていたのです
・ピカソの牡牛:最初はリアルに描かれていた牡牛が、次第に抽象化されていき、最後にはたった12ストロークの輪郭線で表現されている。「自分のメッセージを非常に簡潔に伝えることができるまで、繰り返し修正をへなければならない。それはアップルというブランドと私たちの活動すべてに一貫したアプローチであり哲学である
・OODAループもデザイン思考も観察からスタートしている
OODA loop : Observe(観察) > Orient(適応) > Decide(意思決定) > Act(行動)
デザイン思考:共感(Empathize)→問題定義(Define)→創造(Ideate)→プロトタイプ→テスト
・アクティブ・オブザベーション:「なぜそのような解釈に至ったのか」「他の選択肢はないか」を同時に自問する
・どの知覚に宝が眠っているかわからない。誰もが気軽に観察を行い、そこから得た解釈を表現できるようなシステムや組織文化をつくることも、観察をイノベーションにつなげる要件といえるでしょう
・トヨタ生産方式は、観察から出発した思考法として体系化され、5回のなぜにより、「その解釈に至った経緯」「他の解釈の可能性」を自問するしくみになっている
・人文科学とは、明確な答えがない問いに対して、自分なりの答えを提案していく学問。企業が求めているのは、人文科学の知識そのものではなく、それに向き合うことで磨かれる諸能力
・人間は、山々の高さ、海の巨大な波、川の広々した流れ、海洋の広さ、星の軌道には進みよって感嘆するが、人間自身に感嘆することは忘れている(アウグスティヌス)
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