ひらいて

ひらいて

473円 (税込)

2pt

“たとえ”という名の男子に恋をした女子高生・愛。彼の恋人が同級生の美雪だということを知り、次第に接近する。火のように激しい気性を持った愛は、二人の穏やかな交際がどうしても理解できず、苛立ち、ついにはなぜか美雪の唇を奪う――。身勝手にあたりをなぎ倒し、傷つけ、そして傷ついて。芥川賞受賞作『蹴りたい背中』以来、著者が久しぶりに高校生の青春と恋愛を詩的に描いた傑作小説。

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ひらいて のユーザーレビュー

4.4
Rated 4.4 stars out of 5
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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    誰かのために生きる人生なんて真っ平だと思いながらも生まれた頃からずっと臆病者だったので愛が少し羨ましい。わたしも向う見ずの狂気がほしい。

    0
    2025年03月29日

    Posted by ブクログ

    主人公の素直な気持ちが捻くれた感情に揺さぶられながら強くなっていく描写が細やかですごく素敵です。自暴自棄に愛なんて、と思いつつも好きという純粋な気持ちへの憧れを持っている感じがなんとも苦しくて不器用で愛くるしいと思えます。
    この先きっと何度も何度も読み返してしまうくらい大好きな作品です。

    0
    2025年03月06日

    Posted by ブクログ

    綿矢りささんの作品初めて読んだ、よかった…!
    愛の人間味あふれる感じ、若さゆえとにかく我儘に生きていく感じ、読んでいてもはや気持ちよかった、何とは説明できない感情が湧き出る描写がみずみずしかった…!

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    2025年02月17日

    Posted by ブクログ

    主人公・愛のような狂気は、高校生とか若者という括りを超えて、誰でも持っているのではないか。人はみな、何かのタイミングで、衝動的に他者を傷つけ、自分も傷ついて、それでもなお立ち上がって走り続けている。愛の未来がひらけていることを祈りたい。

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    2025年02月11日

    Posted by ブクログ

    青学の国語に才能のある友人が、いちばんのおすすめとして教えてくれた本。
    サロメが好きだからこの本を気にいる理由はわかりやすい。

    最近は太宰などを読むことがあり、綿谷さんの描写はあまりにも繊細で壊れてしまいそうなくらい美しい。穏やかなクラシックが似合うような文体。
    女性はバイかレズのどちらかと言うこ

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    2024年12月27日

ひらいて の詳細情報

  • アニメ化

    「ひらいて」

    2021年10月22日公開
    出演:山田杏奈、作間龍斗、芋生悠

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