ひりつく夜の音(新潮文庫)

ひりつく夜の音(新潮文庫)

小説・文芸
605円 (税込)

3pt

46歳の下田保幸は、プロのジャズクラリネット奏者。演奏に全てを捧げた若い日の情熱は潮が引くように褪せ、いまは音楽教室講師の僅かな収入で過ごす。そんな暮らしがギタリストの青年・音矢との出会いで動き出す。どうしても困ったら下田を頼るよう、亡き母に言われたという音矢の名字は佐久間。下田が昔愛した女性と同じだった……。人生の折返し点で迷う大人たちの心をはげます感動作。(解説・北上次郎)

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    ひりつく夜の音(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    714087
  • 電子版発売日
    :
    2020年03月20日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

閲覧環境

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ひりつく夜の音(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    冷え切った心にじわりと火を灯すような。停滞と熱狂とその狭間にあるような。内へ内へと潜るようで外に向けて発散するような。とにかく良い物語に触れたという満足感。
    解説文の最後の三行に、泣かされる。

    0
    2019年10月22日

    Posted by ブクログ

    多少、名の知れたクラリネット演奏家だったが、46才になり仕事が無くなってきた。男やもめの侘しい生活が延々と書かれて行く。節約のために豆腐が入っているパッケージの汁を飲み、週1回のモーニングを食べにファミレスに通う。スーパーでも安い物だけ購入。それでいて、クラリネットを上手く吹けるようにという気力も無く、淡々と日常を過ごすだけ。このような記述が続き、読む気を削いで行く。
    そんな中、昔付き合っていた女性の息子が突然現れる。ギタリストの息子を切っ掛けに音楽の道が再度開く。高校時代に親しかった女性との交流も復活して、後半からは希望を感じさせる展開となって行く。
    前半のあの停滞感は何だったのだろう。最後まで読んで良かった。

    0
    2023年12月24日

    Posted by ブクログ

    ゆったりしたジャズを聴いているみたいにストーリーもゆったりと進む。節約の食生活がこと細かに語られ、やけにリアル。一方、演奏している時に気持ちが昇り詰めていく描写もリアル。どちらも一人の人の中にあるリアルで共感できました。
    全体の雰囲気が心地よく、居心地のいいライブハウス(行ったことないけど)で、たゆたっている感覚で読みました。

    0
    2023年09月14日

    Posted by ブクログ

    46歳の下田はプロのクラリネット奏者。現在は音楽教室の講師のみで節約生活をしている。過去にあったものと、今にあるもの。失ったのか、見ようとしなくなったのか。そういうものが色々な出会いからまた動き始める。ジャズの演奏シーンは楽しくて本当に聴こえてくるような感覚。ジャズは全然聴いたことないのに。過去には確かにあった情熱のようなものが46歳になった今どうなるのか。やり直しはきくのか。新たに始めるには遅くはないのか。日常のなかで感じるたくさんの思いがあって誰にでも当てはまるものがあるような作品。

    0
    2021年06月17日

    Posted by ブクログ

    小野寺さんのこの感じが良いなぁ~。
    何も大きな出来事はないけれど、日々流れていく時間がいいなあと思う。
    最初から、それは息子でしょうと思う人物が登場するが、それを突き詰めるわけでもなく、お互いの世界を大事に接していく。昔の同級生の女性しかり。
    このあいまいな流れの中に人としての温かさを感じ、読後感が心地よい。

    0
    2020年07月26日

    Posted by ブクログ

    ちょうど46歳なので読んでみた。正直、46歳としての共感はなかった。ただ、このひとはおっさんの話を書いても良い人たちのお話になるのだなぁ、と思った。

    0
    2020年05月02日

    Posted by ブクログ

    46歳独身の下田保幸がひょんな事から22歳の青年、佐久間音矢と出会う。
    .
    前半は下田の性格や暮らしぶりが丁寧に書かれている。
    .
    クラリネット奏者の下田は常日頃、節約生活に努めていて、節約ぶりに余念がない。
    .
    そして週に一度はファミレスで750円の朝食バイキングに行きたらふく食べる。それが彼のご褒美なのだ。
    .
    音也はルールを守らない人が大嫌いで、度々喧嘩騒ぎを起こす。
    .
    物語の後半では、そんな下田と音也が同居生活を始め、色々な事が少しずつ変わっていく。
    .
    .
    .
    まっすぐで破天荒な音也と、几帳面で保守的な下田の凸凹コンビの関係がとても面白いです。

    0
    2020年06月26日

    Posted by ブクログ

    仕事も少なく、細々と暮らしてる46歳独身のプロのジャズクラリネット奏者が主人公。 
    良い意味で“親父の哀愁“が溢れている文体で描かれている日常。その日常とは変わり、演奏している描写は生き生きと楽しそう。

    “朝食怪獣にまた今日もなってる“
    レストランでのバイキングを朝食海賊と呼ぶ例えは個人的にハマった

    作中で46歳が過去の栄光、時の流れを振り返る。時が経った自分に照らし合わせ考えると上手な歳の取り方は何だろうかと考えさせられる。

    0
    2020年04月01日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    良かった。2日で一気読みしてしまった。
    クラリネットやジャズの世界はまるでわからないし、
    専門用語もジャズのジャンルもちんぷんかんぷんたけど、
    最初に 音矢とのやり取りが始まった時から親子だよなきっと、と思ったし、
    何ならそれが決定的になった最後の方では感動さえした。
    この作者の世界観は本当に好きだ。
    なんていうか、根底に優しい愛情があるという感じ。
    また次を早く読みたい。

    0
    2026年07月16日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    小野寺さんが描く中年が主人公の作品を始めて読んだ。
    でもほかの作品の青年と同じように、内側に熱を秘めた静かに自分と周りを観察している人物で心地よい。きちんと自分の手の届く範囲を見て、自分の生活を「生きて」いる感じがして、不思議と安心する。

    さて本作。
    ジャズマンでクラリネット奏者の下田保幸のところへ警察からの連絡。身元引受を依頼してきたのは25年前の元彼女の息子・音矢だった。そこから始まる保幸と音矢の生活。繋いでいるのは音楽。


    自分が一番大切にしているもの(=音楽)がはっきりしていて、それ以外(収入の低さ、不安定さなど)の不安は淡々と受け入れて生きる。食はシンプル、ファミレス朝食海賊は週に一度の贅沢。

    その淡々とした生活と、ディキシーランド・ジャズへの強い熱い想いの対比がいい。
    大切なものを大切にすることってかっこいいと思わせてくれる。

    ――――

    ディキシーランド・ジャズというジャンルを初めて知った。
    調べてみたら聴いてみたことはあったが、ディキシーと認識していなかった。
    せっかくなので本作で紹介されている曲を流しながら読んでみた。これがよかった。
    読み始め最初の数ページは30代の青年を想像し、その後、内容から40代だと認識を修正したが、曲を流し始めたら理屈抜きにその年代を生きてきた中年のおじさま像がはっきりと浮かんできた。

    ノリがよく、明るく、でも懐かしいディキシーランド・ジャズ。ここから離れられないおじさまたち、新たに魅せられる若者たち。ジャズバー「ジャンブル」に流れる空気が少し想像できた。

    0
    2021年08月31日

ひりつく夜の音(新潮文庫) の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    ひりつく夜の音(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    714087
  • 電子版発売日
    :
    2020年03月20日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
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