――この世の行い気を付けて!
地獄で働く鬼たちの日常をコミカルに描く。頼りない閻魔大王の超優秀な第一補佐官、鬼灯(ほおずき)のキレッキレの問題処理能力とドSっぷりが爽快!
日本古来のおとぎ噺の登場人物や、歴史上の人物が地獄や天国で就職していたりして笑ってしまう。
登場する動物キャラクターが多種多様で、かつ滅茶苦茶可愛い。
さらに、ただの日常ギャグマンガではなく、仏教の教えや地獄の構成・概念を丹念に描いており、中国やエジプトなどの鬼や神が登場し、他国の生死感までも詳しく述べられ、古今東西の宗教観を垣間見ることができるのが、この作品の最大の魅力。
地獄の日常も大変ながら、地獄の鬼たちからすれば、現代のサラリーマンの生活のほうが地獄とのこと。
アニメ化もされた人気作品。気楽に読めて学べて笑える作品です!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2020年09月28日
鬼灯の冷徹これにて完結の31巻。
表紙の鬼灯の表情がなんとも言えない感じですが、これは多分、深淵を覗く時、深淵もこちらを覗いているのだ、ということなんだろうな。
こわいよ。
最終巻ということを踏まえて読むと、スカーレットの回や檎の回は趣が変わってくるような気がします。
最終話の人材育成についてのセ...続きを読むリフ。鬼灯が管理職であること、お話の主人公であったために目立った活躍をしているような描かれ方ですが、本来の業務は縁の下の力持ち的なことなんですよ、という意味合いを込めてなのかなぁ、と思いました。
このセリフというかナレーションなのかな。振り返ると鬼灯もさることながら、寺子屋で面倒みた麻殻先生の有能さに脱帽です。
お話はここで終わりですが、地獄の面々は何ら変わりなく日々を送っていくのでしょう。朝起きて出社して定時に帰ってきて、余暇を楽しみ眠りにつく。
メンツが個性的ですが、そこにあるのは現世の自分たちと変わりのない日常。
日本の地獄は自慢の地獄。
罪に合わせておもてなし。
手遅れかもしれませんが、少しでも量刑の軽い判決受けれるように、地獄のおもてなしを受けないように用心したいと思います。
呆気ない終わりかたというと言葉が悪いかもしれませんが、またこのアッサリとした感じがらしいような...寂しいような。しかし最終巻のハクタクさんの出番がなんとも雑で笑えました(笑)
楽しい時間をありがとうございました!
まだまだ続く余地があるとは思うけど、「あともう少し続けて」と思わせながら終わるのが最高かもしれません。
アメリカの悪霊娘の最高の表情、ある補佐官の結婚式にかこつけてのオールスターアクション、そして最後は意外な時期補佐官が登場し大団円。9年間お疲れさまでした。
Posted by ブクログ 2020年09月25日
終わってしまったー。おもしろかった!
描き込みようがすごくて、たっっっくさんのキャラが出てきて、画面の密度はめちゃくちゃ高いのに、お話はカラっとしているのが良かったな。
思い返してみて、覚えてないキャラもたくさんいるんだけど、好きなのは唐瓜&茄子のコンビや、リリス、マキミキ、樒さんとかかなー。閻魔大...続きを読む王ももっと喋ってるところが見たかったかも。
行方が気になるカップルは春一&アメノ(笑)あとミキちゃんと檎って、そう・・・なの・・・?
Posted by ブクログ 2021年09月17日
ついにきました最終巻。もったいなくて読めないでいたのですが、読みました。どのキャラクターたちにも愛着があるので、最後にたくさんのキャラクターたちが出てきてくれただけでとても満足です。地獄のこと、いろんな伝承などを知ることができて楽しい作品でした。
Posted by ブクログ 2021年06月06日
殿堂入りです。江口先生、また一つ、私の心の本棚に、名作を一つ増やしてくださり、ありがとうございました。
完結、それは物凄く寂しいです。ここで、寂しくない、と嘘を吐いたって仕方ありません。けど、文句なしのラストだったからこそ、殿堂入りですし、次回作が楽しみに待てるんですよ。
次回作に対する期待度は、そ...続きを読むれこそ、藤田和日郎先生の連載が終わった時と同じくらいに大きいです。江口先生からすると、シャレにならないプレッシャーはかけないで、って感じかも知れませんが、私的に、江口先生は藤田先生と互角に殴り合える存在なので。
ブラックユーモアな内容に、自分の人生について考える上で、大切な「何か」が含まれていて、最初から最後まで読み応えバッチリな作品でした。
この作品、最大の魅力、それは断トツで、主役である鬼灯様の存在感でしょう。怖いけど優しい、厳しいけど甘い、しっかりしているようでいて時に緩い。鬼神だけど実に人間臭いですよね、鬼灯様は。
そんな主役らしさを持つ鬼灯様が作品の主軸となり、各キャラたちと関わり、ストーリーを盛り上げ、オチをしっかりと付けていたからこそ、ここまでの人気になったのではないか、と私は感じています。
この(31)も、読み手の心に強く残る回ばかりでした。そんな中でも、私の印象に残ったのは、第267話「檎ちゃんの杖」でした。
一番に好きなのは、鬼灯様なんですが、次点が檎なんですよね、私。飄々としていて、ちゃらんぽらん、金にがめつく、ちょっと卑怯。男としてマイナスな部分が多いようでいて、何故か、憎めない。
檎ミキ派な私ですが、ぶっちゃけ、実際に、ミキちゃんが檎に恋愛感情を抱いているか、その辺りは微妙だな、とは思っています。ただ、少なくとも、ミキちゃんの中で、檎は特別な存在である、とは確信しています。兄たちへの好意や、鬼灯様に対するリスペクトとは異なる、温かな感情をミキちゃんは檎に対して抱いているように思えます。
なので、『鬼灯の冷徹』そのものは完結しちゃいましたが、檎ミキが恋愛方向に進展してほしい、とはマジで思っています。ほんと、檎がメインのスピンオフが読めなかったのだけが、ある意味、心残りかもしれません。
最後の最後で負の感情が漏れてしまいましたが、江口先生、本当に心から楽しめる漫画をありがとうございました。そして、次回作が、この『鬼灯の冷徹』の質を超えるモノになる事を楽しみにしております。
この台詞を引用に選んだのは、こういう事をサラッと、女性に照れずに言えちゃうから、鬼灯様はカッコいいんだよなぁ、と憧れてしまうので。
無変化、と言うと、悪いイメージに囚われがちだけど、変えないからこそ保たれる素晴らしいもの、もこの世にはあるでしょう。
何がある、そう聞かれると、まぁ、困るんですけど、あるのは確かだと思います。
大事なのは、あるがままを受け入れられる心に育てる事かと。
「あと、座敷童子さんは、そのオカッパが似合っていますよ。変えるよさもありますが、変わらないよさもあります。変える必要のない、素晴らしい状態ということですよ。あくまで、私の主観ですが」(by鬼灯)
そして、もう一つ、この(31)で私の心に響いた名言を紹介。
断言しますが、この言葉で〆ているからこそ、『鬼灯の冷徹』は、私の中で殿堂入り作品になりました。
確かに、と読み手を納得させるパワーを持つ言葉を出せる、それは漫画に限らず、小説を書く上でも大切な事でしょう。
自分は、カリスマにも、陰の傑物にも、陰の傑物の育成役にもなれそうにないが、せめて、一人でも多く、読み手の心にガツンッとぶつかっていける言葉を発すキャラを、自分の小説に登場させていきたい、とやる気が増しました。
「この世でも、あの世でも、統治に欲しいのは、冷静な後始末係である。が、そういう陰の傑物は、ただのカリスマなんかより、ずっと少ないのだ。そして、陰の傑物を育てられる者は、更にもっと少ないのだ」(by天の声)
ついに終わってしまいました。
272話、最後までしっかりと作られていた作品だと思います。毎回何か学びがあり、笑いがありました。
こんな素敵な作品を生み出してくださり、ありがとうございます。
前回次で終わると分かった時から悲しくて悲しくて…ついに最終回!
切ない想いで読みましたが、安定の面白さと、なんとなく気になっていたところはうまくまとまり、これからも全キャラお幸せに!と感じる良い終わり方でした。
Posted by ブクログ 2020年11月12日
いかにもモーニングらしい、と言える上品なギャグ漫画。アニメで「ふしぎ発見!」ネタに大笑いして原作に手を出し、最終巻までお付き合いさせて頂きました。
巻が進むにつれ、キャラクターも舞台もどんどん大きくなりましたが、作品のカラーは1mmたりともブレませんでしたね。シロの腹回りはふくらみましたけど(笑)...続きを読む。単純なお笑いにとどまらず、地獄の、ひいては日本の(いや海外もか)宗教観に踏み込んだウンチクの数々も素晴らしかったです。
どんちゃん騒ぎから次のステージへ、という最後の締め方もいかにも長期連載らしくほっこりしました。
Posted by ブクログ 2020年11月01日
【あらすじ】
長年のご愛獄に感謝!地獄の沙汰も描き終い!ついにきました最終巻!最終話では地獄に一つの転機が訪れる!それは人事異動。命じるはもちろん鬼灯。命じられるはなんと桃太郎ブラザーズ!!約9年にわたってお届けしてきたわりかし楽しげ地獄DAYS、ここに完結!でもこれからも地獄は鬼灯を中心に回り続け...続きを読むていくことでしょう!
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「あの世(主に地獄)」という一般的には決してメジャーではないテーマで、よくぞここまでネタ切れ感・減速感を一切出さずに完結させてくれたと思いました。本当に面白かった!!まだまだ地獄ワールドを見ていたい気持ちがいっぱいで、完結がすごく残念です。それぐらい毎巻楽しみにしてました。
まず、キャラが沢山出てきますが、どのキャラも大変に個性的かつ魅力的です。茄子とか烏頭とか、一見抜けてるようにみえるけど天才肌なキャラが好きでした。もちろん、すぐ近くにツッコミ役がいるから映えるんですけど。当作品はそういうボケ・ツッコミのバランスが絶妙だったと思います。
特に鬼灯さんはそのバランスを一人でこなす、無敵の主人公でした。鬼灯さんみたいに、仕事も趣味も、時にはバカなことも120%こなせるようなカッコいい男になりたい!そう思える超魅力的な主人公でした!
Posted by ブクログ 2020年10月09日
完結。 最初は友人に薦められて、ハマった。
弟が亡くなった時に、弟は今あの世のどこにいるのか、この漫画で現実逃避して、急死のショックを和らげたっけ。
地獄での 楽しい人間関係、みんないろいろいて、お互いの価値を理解し合うの基本のようだった。
Posted by ブクログ 2020年09月26日
ついに終わってしまったか。
全部で272話、地獄と同じ数の話数が偶然の産物とは、最後まで伝説を作ってくれるなあ。
最終巻らしく、サザエさん的時間軸の流れから(いやまあ多少の時間の流れはあったけど、ものすごく緩やか)一気に加速した感じ。
禊萩さんの結婚話は本気でびっくりした。
いや、まさかあなたが結...続きを読む婚か!
漢さんじゃないけど、お祭りだったよ。
まあただの結婚式ではなくなったけどね。
補佐官さんたち総動員のアクションシーンは見物でした。
269話は扉絵の鬼灯さまもかっこよくてだねえ……
桃太郎も自分のお店に向けて新たな一歩を踏み出せたし、お供トリオに至っては、最終話でまさかの人事異動。
成長したなあ。
最終巻でもスカーレット嬢のエピソードが入ってくるのは個人的には意外だった。
いい話だったけども。
ごんちゃんとミキちゃんの話もよかった。
この二人の幼馴染みのような、兄妹のような関係性、いいなあ。
という訳で、意外なキャラの意外な一面が見られる話もありつつ、全体的には最終巻らしく時間的移動が見られた(キャラの成長が見られた)いい最終巻でした。
これで終わりかと思うと本当に寂しいけれど、無事最後まで駆け抜けられたことをまずは祝福したい。
江口先生、本当にお疲れさまでした!!
あと、参考文献、非常にありがたいです。
気になったの読もうと思います。
(以前挙げられていた本は取り寄せて読みました。良書だった……)
とうとう最終巻。全体を通して登場人物が、こんな感じの人身近にもいるなとか、世間の世知辛さとか、地獄で働く登場人物?たちが代弁するように面白おかしく話すところが面白いと思いました。
個人的に好きな話はアウトローな檎ちゃんとアイドルのミキちゃんの話が好きです。檎ちゃんかっこいいですね。
Posted by ブクログ 2022年12月22日
最終巻です。
禊萩さんの彼女登場。
お相手は弟切さんちの乾譲。
漢さんが驚きを隠せない・・・
髪型が人の印象を決めるやら、桃太郎が店を持ちたいだとか。
禊萩さんと乾さんの結婚式での亡者の脱走劇。
桃太郎ブラザーズの人事異動。
遂に迎えた最終回。
日々、地獄での生活は続く。
色々知れた物語でした。...続きを読む
サタンとのやり取りとかも好きでした。
地獄でも幸あれ。