一穂ミチのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「イエスかノーか半分か」の2巻目。
人気アナウンサーの国江田計と、クレイアニメ映像作家の都築潮は
お互いの家を行ったり来たりしながらお付き合いを続けている。
計の番組「ザニュース」の裏番組として「ニュースメント」という番組が始まった。
司会進行のサブとして木崎というタレントが起用された。
が、この木崎がアナウンサーばりに活舌と声がよく、計はびっくりする。
どうやら木崎は小さいころからアナウンサー希望で計の局を受けたが落ちたらしい。
それも、計と同じ年。
計は裏方志望で受験し、社長に「アナウンサーになれ」と言われてなったくち。
夢とかじゃない「やれ」といわれてやり始めただけ。
もしかして、 -
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ネタバレ『堕ちる』は正直普通だったけどこちらは面白かったです。
澤村伊智さんは安定、目当てにしていた小野不由美さんも視点人物が次々変わる進み方に相変わらず引き込まれる。最後に尾端が登場した時は「既存シリーズかあ〜」と少しがっかりしたけど(かるかやは好きだが、何故か独立した1作が読めると思い込んでいた)。それを言えば鈴木光司さんなんて完全に「リング」ファン向けの内容だったし、阿泉来堂さんも個性的な解決役が出てきたので、他作品のキャラクターなのかな、と感じる。内容はパニックムービーのような後半が良かった。
初読みの一穂イチさんが想定外に楽しめた。ホラーを書く印象がなかったのに(自分が知らないだけかも)、 -
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ネタバレ2024年。有栖川有栖作家生活35周年記念のトリビュート。
「縄、綱、ロープ」青崎さん初読。完コピめざしたらしい。
「クローズド・クローズ」一穂さん初読。アリスの隣人の英語教師が出てきて、二人は女子高で推理。
「火村英生に捧げる怪談」織守さん初読。東京のバーで火村&アリスが怪談をきかされる。心霊探偵・濱地さんにつながるのだが未読なんだな('_')
「ブラックミラー」やっぱり白井氏よいわ。金のためでなく楽しいから書く、とデビュー作を書き始める。「マジックミラー」は未読なんだなぁ。
「有栖川有栖嫌いの謎」夕木さん初読。本を全部揃えているくせに嫌いというのはなぜなのか。
「山伏地 -
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ネタバレ以前、何気にサブスクでアニメを見た。
へ~っておもいつつ見たんだけど、あとで一穂ミチさん原作だと知ったんだよね。
ってことで、
他の物を買うついでに古本屋さんで見つけて買ってみた。
2014年の作品、つまり10年前ぐらいなのか~。なんとなく今と作風が違うのかなって思った。
今調べたら、めちゃくちゃシリーズ化されてるのね。
(アニメはこれの前半?だけだった気がする)
人気アナウンサーの国江田は、物腰が柔らかで優しく穏やかな人物・・・とおもわれているがそれは表だけの顔。
実は、悪態をつき、口が悪くて、だらっとしたりもしている。
家にかえってスエットとマスクと眼鏡をフードをかぶって、お気に入りの -
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ネタバレ「スモールワールズ」よりちょっと入り込みにくい気がした。
でも色々なテイストが楽しめる。
中でも、「ごしょうばん」はゾクっとした。
戦時中、腹を空かせ憎しみ合う感情から生まれた妖怪ごしょうばんがさまざまなところに現れる。
みな腹を空かせているのに大事な食べ物をごしょうばんに与え、優しさに触れていく。
我が子を食べるまでの飢餓に苦しむ母親の場面は衝撃的だった。
そしてごしょうばんの本来の姿を見抜いた僧侶との出会い。
かならずまた生きて戻り、お前を救うと約束した僧侶との悲しい再会。
そして現代。
有り余る食料の皮肉なほどの贅沢さの下に静かに潜むごしょうばんは自分の腹を満たすために -
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全員名前を聞いたことがある豪華メンバーのアンソロジーだw…と言うことで読んでみた。
ただ有栖川先生の本を一切読んだことがない…。
予備知識として、
火村と有栖川というキャラクターがいるのは知っていたけど、著者全員が有栖川作品を元に作っていたとは読むまで分からなかったなぁ~。
そういうミステリー作品か(^_^;)
知らない私でも楽しめたし、
個人的には真ん中あたりの作品が読みやすく好きでした。特に『ブラックミラー』が一番ミステリーらしくて楽しめました。
有栖川先生の作品も順番に読んでいきたい。
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1『縄、綱、ロープ』青崎有吾
2『クローズド・クローズ』一 -
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同シリーズ、『堕ちる』より、私にはホラー要素が強く感じた。
「ココノエ南新町店の真実」
・何かわからないものに対する恐れ
・人が狂気に囚われていく様
・何が正しいのかわからないこと
これら三つがうまく組み合わさって、じわりじわりと気味の悪さがやってくる。
ジャパニーズホラーそのものといった、ねっとりと絡みつくような薄気味悪さ。
「828の1」
何かわからない、それが恐怖というものだ。
「これか、なーんだ」「何も意味なんかないじゃん」「全然こわいことじゃなかった」となった後。
背中に迫る死の予感。
ほっとさせて、落とす。
これが怖さを引き起こすテクニックなのだと、以前、お化け屋敷クリエイター