一穂ミチのレビュー一覧

  • is in you

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    ネタバレ

    香港から転校してきた一束(いつか)は、海外からきた子ばかりのクラスにいたが、アメリカやヨーロッパからの転校生が多い中、アジア圏内の自分はなんとなくクラスにもいずらく、学校の旧校舎に入り込んで一人の時間をすごしていた。
    そこに3年の圭輔がやってきた。
    やがて二人はこの旧校舎の誰も来ない部屋で時間を過ごすことがふえていく。
    そして圭輔に対する気持ちは、恋愛の好意になっていくが、ある日圭輔にその教室でそんな雰囲気になったが拒否してしまった。
    それから圭輔は卒業、あわなくなる。
    13年後、香港で再会する・・・

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    2025年11月20日
  • ツミデミック

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    罪+パンデミックという造語がタイトルになった作品。
    未曾有の大惨事で世界の価値観が大きく変わったあの日々が、ずっと昔のように思える。
    それほど今の情報社会では時間の経過が早い。
    だからこそ、パンデミックでの人々の苦しみを様々な物語として綴ったこの作品の価値は大きいと感じた。
    罪を題材にしている分、気が重くなる話もあったが情景や心の機微が絶妙に表現されていて物語に引き込まれた。「さざなみドライブ」が好き。

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    2025年11月20日
  • パラソルでパラシュート

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    亨と雨ちゃんの出会いが良すぎて、最後までそのピークを越えられなかった。
    個人的な好みだけど、2人の恋愛が見たかったな、、

    芸人さんの会話なだけあって、無駄がなくテンポが良くて楽しかった。

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    2025年11月16日
  • ひつじの鍵

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    ネタバレ

    先にスピンオフのアンティミテを読んでからこちらを読んでしまった。
    どっちが好きかと言われたら・・・アンティミテかなぁ。
    でも、こちらもおもしろかった。

    母の再婚相手がメガネフレーム会社の社長で、結婚してからヒットをとばし急にお金持ちの息子になった。そのあとすぐ母が死亡。
    義理の父と自分だけになった。義父は羊(よう)にとてもとてもよくしてくれ、関係は良好。だけど、とても忙しいので、広すぎるタワマンで独りぼっち。
    母と二人暮らしの時は高校にいけるかどうか・・だったのに、今はお金持ちばかりの高校に通っている。
    そんなとき、クレジット会社のコンシェルジュに世話になることがあり、一色と知り合う。
    一色

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    2025年11月13日
  • ツミデミック

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    ネタバレ

    タイトルの意味と内容に気づいてから、そわそわしすぎてすこし怖かった。ホッコリで終わる話もあったんだけど、悪い方で考えてしまってそわそわしながら読んじゃったのが個人的にもったいなかったかも。

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    2025年11月09日
  • ツミデミック

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    ツミデミックってなんだろう?

    パンデミックで得た、新常識が
    ツミ重なって今までにないズレが起こる
    あのときの経験しない心理状態、
    どこまで続くんだろう..
    今まで信じてきた常識は捨て続けるのか

    出るべきにして出た小説な気がした

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    2025年11月05日
  • ツミデミック

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    「スモールワールズ」が好みだったのでこちらも読んでみたいと思い手に取った。
    やはりとても読みやすくスラスラと入ってくるのに、短編を感じさせない満足する読み心地。ただ、個人的には「スモールワールズ」のほうが好きだったかな。(完全に好みの問題だと思う。)

    ・違う羽の鳥
    ・ロマンス☆
    ・燐光
    ・特別縁故者
    ・祝福の歌
    ・さざなみドライブ

    じわじわと良かったのは「違う羽の鳥」、最後の「さざなみドライブ」はもう一つグワッてのがあるのかと期待してしまったのでちょっと勿体なく感じてしまった。(勝手に)
    なんだかんだと引き込まれたのは「特別縁故者」だったかも?恭一がどうか悪いことに手を染めませんように…と

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    2025年11月04日
  • パラソルでパラシュート

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    受付嬢は30だと終わりなんて今なら即効アウトだが、
    なんとなく今もそんな風潮があるんだろうなと思うと主人公が感じる感情はリアルだと思った。
    芸人同士のコミュニティに入っていく人生は予想もつかずそれはそれで面白そうな気もする。

    美雨と亨の出会い方は口パクで伝わる出会い方があるのかとびっくり笑
    亨と弓彦のコンビの関係性を美雨の視点で描いてあるが、コンビ間の独特な関係性なんだろうなと思って読んだ。
    また、シェアハウスの姐さんとネバーくんのキャラクターは愛おしかった。

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    2025年11月04日
  • これが最後の仕事になる

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    24人の作家さんが「これが最後の仕事になる」の書き出しで1編6頁、24種の物語!
    大好きな作家さんが何人も名を連ねていて思わず読んでみました…恐い話や難しい話もあったけど1編が短くて手軽に読めました

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    2025年11月02日
  • ツミデミック

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    コロナ禍でなんらかの形で影響を受けた人たちの短編集。
    飲み屋街に段々人が少なくなっている中でキャッチのバイトをしている男子大学生が高校の時に飛び込み自殺したはずの女の子と同姓同名の女性に会ったり、フードデリバリーしているイケメンを見つけてその人に当たられないかとゲーム感覚で何度も何度も宅配をしてのめり込んでしまう主婦などなど様々なコロナ要素が入っている話。
    最初の3つが不気味なホラー寄りのお話からスタートしたのでなるほど、このような感じかと思って構えたら4つ目が意外とハートフルなお話でやられたりと読み応えがあった。
    既にコロナ明けてから数年経った今、腕が上がらないくらい筋肉痛になるワクチンを打

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    2025年10月31日
  • ほろよい読書 おかわり

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    前作が読んでいて心地よかったのでこちらも購入。
    今回も良い感じのサクサク感で読み進められました。
    奥田さんの中学生の姪との物語が1番好きだった。どうして男女で普通に友達として仲良くしてはいけないのか?なぜみんな「付き合う」ようになるのか?10代前半の子どもがピュアに熱く向き合う姿に、私もそう思った時期があったなあと。あくまで私の場合ですが、大学生くらいになると、ふたたび男女の距離が友情として近づくことも増えるから、そのことをあの姪ちゃんに教えてあげたくなった。笑

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    2025年10月31日
  • ツミデミック

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    コロナ禍に関する6つの短編集。
    ちょっとホラーに近い感じのものが多かった。
    その中で、「特別縁故者」は、ハートフルで面白く読めた。

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    2025年10月30日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    一穂ミチさんが好きで手に取りました。短編集は気になっていた作家さんをパッと読めたり、触れたことない作家さんに出会えるのでたまに読むようにしています。
    どの短編も読みやすかった。

    今回は前から気になっていた原田ひ香さんを次読みたいなと思いました。

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    2025年10月30日
  • スモールワールズ

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    読んでみたいなと思っていた作家さんだけど、いつも後回しになって、初めて読んだ作品がこれです。穏やかな印象を与えながら、読み進めていくと「そうくるんだ」と言う感じで、展開が読めないところにどんどんページをめくる手がとまらなくなり、一気に読みました。
    どの作品が良かったかなと読み終わって考えてると「愛を適量」かな。あとは「あとがきにかえて(掌編)」もなかなかよかったです。
    また他の作品も読んでみたいと思いました。

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    2025年10月26日
  • 青を抱く

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    ノンケ・ストレートを口説き落として受け堕ちさせた挙句に相思相愛という腐女子垂涎のBLストーリー。

    一穂ミチ好きが高じてとうとう BL にまで手を出してしまった…というわけではなく、角川文庫に入っていたので一般小説かと思って読んだというのが本当のところ。こういうのはルビー文庫に入れておけよ、と思ったら、初版はフルール文庫ブルーラインというBLレーベルで、長らく絶版だったものを昨今の一穂ミチの活躍を見て角川文庫で復刊させたものらしい。普通に同一レーベルで復刊すればいいのに。

    まあ、出生をめぐってあっと驚く展開もあり、濡れ場もたっぷりあり(まったく興奮せんけど…)、舞台となる海辺の町の雰囲気も良

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    2025年10月26日
  • パラソルでパラシュート

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    大阪が舞台となっている。書き言葉の関西弁はエセを感じることが多いが、本書の関西弁は自然で読みやすい。
    30歳で契約終了と宣告されている受付嬢の美雨。譲り受けた音楽ライブ中に売れないお笑い芸人の亨と出会う。シェアハウスに入居するまでがトントン拍子でおもしろかった。
    どの登場人物も優しく魅力的だが、個人的にはネバーくんが1番好きかな。

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    2025年10月25日
  • パラソルでパラシュート

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    心地よい会話のテンポと人との距離感。
    心揺さぶられるような何かは起きないけど、お互い刺激を受けて変わったり変わらなかったり、なんだかとても好きだった。

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    2025年10月22日
  • スモールワールズ

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    ネタバレ

    初っ端のネオンテトラの話から出鼻を挫かれました。心温まる話かと想像して読んでいたのに、思いがけない方向に話が進んでいき驚きました。心にぽっかり開いた穴に何を埋め合わせるか。ネオンテトラ?子供?第一話から独特な一穂ミチワールドに迷い込んでしまいました。

    魔王の話でも、真央が心に開いた穴を何かで埋め合わせしようとしているような。その後も過去に父親から虐待を受けていた子や、久々に再開した娘からお金を擦られた父親など、独特な境遇の主人公が次々と出てきますが、全員が苦しい境遇の中で希望を見つけて、もがきながら生活している。フィクションなのは承知ですが、読んでいる側も少し心が痛くなるそんなお話。

    「嫌

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    2025年10月21日
  • 青を抱く

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    BL⋯BLだよな、作品のジャンルとしては。海に落ちたまま意識が戻らなくなった弟・靖野を介護し続ける泉と、その泉の前に現れた、靖野によく似た宗清の、淡々と、でも深淵を覗き込むような危うさがたまらなかった。

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    2025年10月09日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    恋と食のある10の風景
    個性豊かな短編とエッセイがぎゅっと詰まった一冊

    収録作品は以下のとおり

    一穂ミチ 「わたしたちは平穏」

    古内一絵 「ワタシノミカタ 」

    君嶋彼方 「ヴァンパイアの朝食 」

    錦見映理子 「くちうつし 」

    奥田亜希子 「白と悪党」

    尾形真理子 「SUMMER STREAMER 」

    原田ひ香 「夏のカレー」

    《エッセイ・掌編》
    田辺智加 「初恋と食事」

    山本ゆり 「ゆかりとバターのパスタ」

    山田詠美 「恩響の彼方のトマトサラダ」


    私は特に、錦見映理子さん、尾形真理子さん、原田ひ香さんの作品が好みだった。
    ある作品では、涙がじんわり浮かんでくる。
    また

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    2025年10月09日