一穂ミチのレビュー一覧
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プロポーズされた次の日に婚約者が盗撮で逮捕。
一章目はその加害者男性の彼女視点。
目の前が真っ暗になるだろうな
信じたくないと思うだろうな
そんな事より彼を失うことや当たり前の日常や未来が壊れてく恐怖が先に思い浮かんで、初犯だし二度としないと信じて目を瞑って日常に戻りたくなるだろうな
でもずっとふとした時に相手への嫌悪感が過るんだろうな。
男なんてそんなもんだから受け流せと馬鹿にしてくる女友達も、息子のこのくらいの罪赦してあげてと圧をかけてくる義母も、弟であっても性犯罪は極悪として別れた方がいいと唆してくる義姉も全部リアルだった。
彼女の気持ちになって、自分だったらどうするだろうと想像 -
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前作、前々作と好みドンピシャの作品を出されていた一穂ミチさんの最新作ということで本作を手に取りました。その路線で物語が進むの?という驚きがあって、新鮮味を感じましたが、前作よりかは好みではなかったかなと思いました。
本作は10年間過ごした恋人が突如、失踪してしまうことから物語が始まります。必死に捜索を続ける主人公のもとに、ある島で恋人が水難事故にあったことを知る。その水難事故の被害者はもう1人いて、その被害者の妻と、事故現場へ向かうというストーリー。
あらすじをご覧になればある程度察せると思うのですが、本作のジャンルはミステリーです。一穂さんにミステリーというイメージがなく、てっきり、未亡 -
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人がラインを越える時って、ほんの一瞬。明確な理由や意味はない。だからこそ、また越えることがあるかもしれない。
許せるラインもそれぞれ。
葵のように、天秤にかけてジャッジして、でもそれって当事者になったら崩れるものだったり。
どこに落とし所をつけるんだろ、自分だったらとか、そんな経験ないけど、珍しく自分の気持ちを添わせてしまって。
どこが着地点なんだろって、気持ちをスッキリさせたくて、どんどん読んだのに、なんだこのスッキリしない終わり方。
モヤつきながら読んだから、さらにモヤモヤして、しんど。自分で答え出せってか。ずる。
性犯罪なんて、出来心でするんじゃないぞの戒めのための本だったのかな -
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Posted by ブクログ
物語は、順風満帆だった男が「魔が差して」行った盗撮により、人生を転落させていく様を描く。
婚約者の視点、加害者の視点と、章ごとにアングルが切り替わる構成は巧みで、それぞれの言い分や苦悩が立体的に見えてくる点は非常に良かった。
本作の特徴は、安易な救済を描かないリアリティにある。
婚約者は葛藤するものの、結局最後には彼を許すことができない。被害者の女性もまた、単なる「可哀想な被害者」という記号ではなく、容姿へのコンプレックスや彼女なりの鬱屈を抱えた、人間味ある存在として描かれている。
そこに劇的な奇跡はなく、あるのは「一度壊れた関係は、そう簡単には元に戻らない」という、シビアで乾いた現実だ。 -
Posted by ブクログ
婚約者が盗撮で捕まって、、、
考え方は、本当に、人それぞれ。。。
義理の両親は「示談できて良かった」
義理の姉は「自分の娘がされたと思ったら、絶対に許せない性犯罪」
親友は浮気や痴漢と比較して「軽い」「もったいない」
義母からは「結婚してたらあなたの仕事だった示談を、私がやってあげたのよ!」
自分からすると、何が楽しいのか分からない盗撮だが、、、、
自分の身内で起きたら、どんな想いがするか、、、娘を持つ身としては、悩ましいなぁ
でも、ニカの母親が父親を罵倒して父親が白髪になった件や、
そこから着想?して、ニカがラブホテルで彼に女装させて写真を撮り、その後駅まで練り歩いたり、、、 -
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ネタバレ新聞社シリーズ第四弾。
is in you
off you go
ステノグラフィカ
アンフォーゲタブル
の順番で本編はこの4作らしい。
新聞社の整理部に勤める和久井冬悟が証明写真をとろうとすると、泣いたい男が乱入してきた。有村望、大手真秀製薬会社の人事部勤務。この時は喪服で泥酔し号泣する望に「泣いていいですよ」と声をかけ、帰り際に「役に立つことがあれば」と名刺を渡した。
後日、謝罪で電話がかかってきた。それから二人はちょくちょくあって飲みに行ったり、出かけたりするようになった。
望があの日、実は好きな人が死んでしまったんだという。お通夜だったらしい。
その相手は、男性の先輩だった。
冬悟は社 -
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初めて文芸誌を買った!
このボリュームで510円はお得。
「特集:キトヴォラの今」朝井リョウ
キトヴォラって何?けみさゆろって何?って思って調べてしまった。きっとこれらに当てはまるのは読者それぞれの解釈なんだなぁと思った。すごく短いお話だったけど、朝井リョウ味があって考えさせられた。
「落ち着いて」小川哲
すごいリアルだと感じた。
『優しさは冷たさでもある。「君に文句を言わないよ」という温かいルールの裏には、「だから僕にも文句を言わないでね」という冷たいルールが存在する。誰かに対して怒ってしまうのは、誰かのことを期待して信じているからで、怒るのをやめるためには、他人に期待しないように生きな -