一穂ミチのレビュー一覧
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ネタバレ先にスピンオフのアンティミテを読んでからこちらを読んでしまった。
どっちが好きかと言われたら・・・アンティミテかなぁ。
でも、こちらもおもしろかった。
母の再婚相手がメガネフレーム会社の社長で、結婚してからヒットをとばし急にお金持ちの息子になった。そのあとすぐ母が死亡。
義理の父と自分だけになった。義父は羊(よう)にとてもとてもよくしてくれ、関係は良好。だけど、とても忙しいので、広すぎるタワマンで独りぼっち。
母と二人暮らしの時は高校にいけるかどうか・・だったのに、今はお金持ちばかりの高校に通っている。
そんなとき、クレジット会社のコンシェルジュに世話になることがあり、一色と知り合う。
一色 -
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「スモールワールズ」が好みだったのでこちらも読んでみたいと思い手に取った。
やはりとても読みやすくスラスラと入ってくるのに、短編を感じさせない満足する読み心地。ただ、個人的には「スモールワールズ」のほうが好きだったかな。(完全に好みの問題だと思う。)
・違う羽の鳥
・ロマンス☆
・燐光
・特別縁故者
・祝福の歌
・さざなみドライブ
じわじわと良かったのは「違う羽の鳥」、最後の「さざなみドライブ」はもう一つグワッてのがあるのかと期待してしまったのでちょっと勿体なく感じてしまった。(勝手に)
なんだかんだと引き込まれたのは「特別縁故者」だったかも?恭一がどうか悪いことに手を染めませんように…と -
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コロナ禍でなんらかの形で影響を受けた人たちの短編集。
飲み屋街に段々人が少なくなっている中でキャッチのバイトをしている男子大学生が高校の時に飛び込み自殺したはずの女の子と同姓同名の女性に会ったり、フードデリバリーしているイケメンを見つけてその人に当たられないかとゲーム感覚で何度も何度も宅配をしてのめり込んでしまう主婦などなど様々なコロナ要素が入っている話。
最初の3つが不気味なホラー寄りのお話からスタートしたのでなるほど、このような感じかと思って構えたら4つ目が意外とハートフルなお話でやられたりと読み応えがあった。
既にコロナ明けてから数年経った今、腕が上がらないくらい筋肉痛になるワクチンを打 -
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ノンケ・ストレートを口説き落として受け堕ちさせた挙句に相思相愛という腐女子垂涎のBLストーリー。
一穂ミチ好きが高じてとうとう BL にまで手を出してしまった…というわけではなく、角川文庫に入っていたので一般小説かと思って読んだというのが本当のところ。こういうのはルビー文庫に入れておけよ、と思ったら、初版はフルール文庫ブルーラインというBLレーベルで、長らく絶版だったものを昨今の一穂ミチの活躍を見て角川文庫で復刊させたものらしい。普通に同一レーベルで復刊すればいいのに。
まあ、出生をめぐってあっと驚く展開もあり、濡れ場もたっぷりあり(まったく興奮せんけど…)、舞台となる海辺の町の雰囲気も良 -
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ネタバレ初っ端のネオンテトラの話から出鼻を挫かれました。心温まる話かと想像して読んでいたのに、思いがけない方向に話が進んでいき驚きました。心にぽっかり開いた穴に何を埋め合わせるか。ネオンテトラ?子供?第一話から独特な一穂ミチワールドに迷い込んでしまいました。
魔王の話でも、真央が心に開いた穴を何かで埋め合わせしようとしているような。その後も過去に父親から虐待を受けていた子や、久々に再開した娘からお金を擦られた父親など、独特な境遇の主人公が次々と出てきますが、全員が苦しい境遇の中で希望を見つけて、もがきながら生活している。フィクションなのは承知ですが、読んでいる側も少し心が痛くなるそんなお話。
「嫌 -
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恋と食のある10の風景
個性豊かな短編とエッセイがぎゅっと詰まった一冊
収録作品は以下のとおり
一穂ミチ 「わたしたちは平穏」
古内一絵 「ワタシノミカタ 」
君嶋彼方 「ヴァンパイアの朝食 」
錦見映理子 「くちうつし 」
奥田亜希子 「白と悪党」
尾形真理子 「SUMMER STREAMER 」
原田ひ香 「夏のカレー」
《エッセイ・掌編》
田辺智加 「初恋と食事」
山本ゆり 「ゆかりとバターのパスタ」
山田詠美 「恩響の彼方のトマトサラダ」
私は特に、錦見映理子さん、尾形真理子さん、原田ひ香さんの作品が好みだった。
ある作品では、涙がじんわり浮かんでくる。
また