一穂ミチのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
一穂ミチさんの作品は『恋とか愛とかやさしさなら』のイメージが強くて今回もそんな感じの話だと勝手に思ってました。
前情報をほとんど入れないで読んだので、恋人が行方不明になった上に実は不貞を働いていたことを知らされた主人公の苦悩が延々と書かれている話なのかと…。
実際は想像していたのとはちょっと違う話で。
主人公の青吾は同棲している恋人の多実が旅行に出かけたまま帰ってこず心配していたところ、五島列島の遠鹿島で知らない男と行方不明になったと知らされます。
なぜ、縁もゆかりも無いそんな遠い場所に行ったのか?一緒にいた男とはどういう関係なのか?…という謎を、男の妻といっしょに探っていくお話です。
これ -
Posted by ブクログ
ネタバレ同棲していた女性が失踪し、どうやら転覆事故に巻き込まれたらしい。しかもそのときに隣にいたのは男性だった...というオープニングで、うわ、これなんかどろどろした話になるのかなと少し身構えたが、意外にも真面目に女性の足跡を辿る話だった。
五島列島の遠鹿島が舞台。私はこういう何かすると島中の人に知れ渡ってしまうような閉塞感溢れる場所は好きではないんだけど、読む分には楽しめる。ただ、誰かの名前が上がったときに口を濁す感じや、詮索を拒む雰囲気には、何か読んでいて疲れを感じた。
さらに、ラストまで一気に...という訳でもなく、非常にゆっくりと話が進んでいく。でも現実(現実ではないけど)、そんなに直ぐに真 -
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Posted by ブクログ
前作、『恋とか愛とかやさしさなら』が私にとって一穂ミチさんの最高傑作。
本作はどうしてもやや劣るな…と感じた。
「不在」と「喪失」をテーマにした大人の恋愛小説とのことだけれど、ミステリでもあり…
あまりにもトントン拍子にヒントとなる情報がでてきたり謎が明らかになっていくので、非現実的な感じ。
さらに、微妙にファンタジーも加わって…
展開に現実味がないことで「不在」「喪失」というテーマが軽い感じになってしまっている。
もったいないな…と思う。
重いテーマゆえに、ファンタジーも加えたのかもしれないけれど…前作の様に、ガッツリ現実感を感じられたほうが、「不在」や「喪失」を自分ごととして考えられ -
Posted by ブクログ
ネタバレ作品としての完成度はすごく高いと思うが、私の心がついていけなかった。読むたびに苦しくなった。
特に「ピクニック」は、産後うつ、乳児の事故死とか、わたしに幼い子供がいるがばかりに想像できすぎてしまって辛くなり、久々に「飛ばし読み」してしまった。最後の展開、この物語の語り手が明らかになるシーンではゾワっと鳥肌が...。
「式日」で出てきた青年は「ネオンテトラ」の中学生男子。「ネオンテトラ」で美和に救われていたのだと信じ込んでいたのだが、「式日」では"近所の人に構われて迷惑だった"と言うようなことを言っていて、これも怖かった。さらに、「ネオンテトラ」内で最後あの男子が死んでしまっ -