一穂ミチのレビュー一覧

  • 恋とか愛とかやさしさなら

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    プロポーズされた相手が盗撮で捕まった。その彼女の気持ちが前半。罪を犯した彼の気持ちが後半。どなたかの感想に自分だったらどうかと考えたとあったが、そうでもすればこの話は心に感じて読み進めることができたのだろうか。
    どういう形にせよ、読んでよかったかと思えるところがなければ、その小説は残念だったと言わざるを得ない。読みやすいし場面設定もまあいいとして、じゃあこの2人、そして彼らを取り巻く人たちの何を描いたんだろう。何となく気持ち悪さがダラダラ続いていく感じで早く終わらないかなと思うばかりの読書時間。恋とか愛とかやさしさなら、もう少しいい話にしたらどうかね。

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    2025年12月06日
  • 恋とか愛とかやさしさなら

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    割に合わない

    一度したことはもう巻き戻せない
    一度犯罪者として見られてしまったら、そのくくりになってしまう

    男性の欲求は分かることがこれからもずっとないんだろうな
    なんとか自分の中でストーリーをつくってしょうがないよねって消化させたいがために都合がいい解釈して逃げることあるよなって思った
    やりたくなくてもやってしまう
    代表の人の衝動を抑えれない逆に可哀想だと思う

    友達の
    総合的に判断して割り切る考えに共感した

    ずっと信じるって難しい
    浮気とかもそんな感じなんかな

    途中で読むのがしんどくなった

    第三者がごちゃごちゃ言うなよ


    まさかの後半で被害者視点
    顔を評価される女性ってやっぱし

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    2025年12月06日
  • きょうの日はさようなら 完全版

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    30年前、とある事件をきっかけに
    冬眠させられていた今日子が目を覚ました。
    そこは2025年の現代で、
    時代の変化についていけない今日子は親戚の家にすむこととなる。
    そこにいたのは、家族関係があまりよろしくない
    父と姉弟の三人。
    姉の明日子、弟の日々人、お父さんであるやっちゃん。初めは違和感が続くが、徐々に心を開き、今日子のおかげで4人が打ち解けていく様がぎゅっと詰まっていた。

    とくに、今日子が再度冬眠に入るシーンは
    心がえぐられた気分だったが、
    最後は今日子らしくて印象に残った。

    重すぎず軽すぎず、
    さくっと読める1冊。

    家族愛、姉弟愛、人生観、
    改めて時間の大切さ
    これらを凝縮して

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    2025年12月06日
  • 恋とか愛とかやさしさなら

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    ネタバレ

    他の方も書かれていたが、
    読後何も残らない。

    とはいえ途中で
    投げ出したかったか?と言われると
    いやいや最後までしっかり読めましたよ。って感じ

    啓久や新夏が
    心が綺麗すぎてどうだろう…と思いながら読んでたら終わった。
    もっとわかりやすい天罰下るのかなぁと思ったけど。なかった。

    作者の文章の読みやすさで読めたのに
    内容が内容なだけに☆5ではないよね…って人が多くて☆3ばかりになるのがわかる。

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    2025年12月06日
  • 恋とか愛とかやさしさなら

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    内容はさておき、全体としては読みやすかった。
    自分の周りには無い世界だけど、どれほど実際に身の回りにある話なのか。自分が思っている以上に、痴漢に苦しむ方々や、性衝動に駆られる人はきっと多いのだろう。それぞれにそれぞれの葛藤があるのだろう。
    痴漢やそれに類する行為は到底許されるものではないという大前提は覆ることはないが、一般とは離れた嗜好を持つ人も少なくはないということを我々は思っている以上に認識できていないのかもしれない。

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    2025年12月05日
  • 光のとこにいてね

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    一穂ミチ、初読み。

    結珠と果遠。小学2年生。
    境遇はまったく正反対のふたりが、うらぶれた団地の片隅で出会う。
    お互いに母親から愛されず、なぜか惹かれ合うふたり。
    突然の別れ、再会を繰り返す…
    ふたりの関係は親友、恋、愛⁇
    なんなのか…
    お互い、お互いを必要としている…
    結珠には藤野、果遠には水人がいるにもかかわらず。
    ふたりともやさしく寄り添ってくれているのに…
    結珠と果遠はなぜ惹き合うのか…

    最後のふたりの行動、特に結珠の母親に会いに行ったあたりからは⁇

    果遠はなぜ家族と別れなければいけないのか…
    なんだかモヤモヤ感が残る…




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    2025年12月05日
  • アフター・ユー

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    難しい話でしたし、現実的にはありえないことだらけではあったのであくまでもフィクションとして読んでいました。
    明るい話ではないので、あまりこの本を読んで楽しいこととかは無かったですけど久しぶりに一穂ミチさんの長編を読めたのは嬉しかったです。

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    2025年12月04日
  • ツミデミック

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    6話全部面白かったけど、これが直木賞??と言う感じでした。短編としては十分に面白かったのですが、短編故にちょっと物足りない感が有りました。
    直木賞受賞作との事で、期待を込めて読みましたが、そう言う意味では少し期待外れでした。
    他の作家さんの作品でも同じ様なレベルの話な沢山あります。ただ6作全て同一レベルで面白かったので、6作合算での直木賞?!と言う事なのかなぁ?!
    それぞれを長編にして、深堀した作品にすれば更に良かったのでは、と思いました。

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    2025年12月04日
  • GOAT Summer 2025

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    有名作家さんがたくさん載ってるけど、個人的に梨さんのプロフ帳が1番印象に残ったし、斬新。めちゃくちゃ怖い。

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    2025年12月03日
  • きょうの日はさようなら 完全版

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    ネタバレ

    現実的な終わり方をするお話でした。面白くなかったと言うと嘘になるけど、面白いと言うのも嘘になる感じです。
    結局何も解決していないのが、いまいち面白みに欠ける原因だと思われます。しかし、今日子と双子たちの会話や、小話として載っていた沖津くん視点のお話などは面白かったので、ただただオチに不満があるような具合です。

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    2025年12月03日
  • ツミデミック

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    コロナ禍の短編集。一話二話と後味が悪い話が続き、好みじゃ無いかも…と言う思いがよぎったが、読後感の良い話もあり平均以上ではあると感じた。

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    2025年12月03日
  • アフター・ユー

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    「不在」と「喪失」の物語という紹介文であったが、喪失部分の心理描写が物足りなく深い悲しみを感じられなかった。
    ちょっとファンタジー入るし、ミステリーと呼べるほどの謎解きでもないかな。

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    2025年12月03日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    食事と恋をテーマに編まれた短篇集。現代を代表する作家による 7編と、3編のエッセイを収める。
    お気に入りはラストの原田ひ香「夏のカレー」。近付いたり、離れたりを繰り返す運命の男女の物語語。最後にあっと思わせる趣向も見事だが、それは小説としての体をなすためだけに付けられた結末で、そこを除いたとしても十分に傑作。
    次点は古内一絵「ワタシノミカタ」。昴のお兄さんっぷりが子気味よく、主人公の葛藤もよく描かれていて、プロットも良い。
    他は平凡か。

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    2025年12月03日
  • 恋とか愛とかやさしさなら

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    話題になってたから読んだけど、、うーん。

    食欲・睡眠欲・性欲が、人間の三大欲求って言うけど、本当か?
    性欲って抑えられないのかな、と嫌悪感を抱いて考えてしまいます。
    「子孫を残したい」という意味なら気持ち悪いとは思わないけど、無差別な性的衝動や本能みたいなものは好きじゃないし、幻滅しますね。

    プラトニックラブが良いと思います。

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    2025年12月02日
  • アフター・ユー

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    一穂ミチさんの新刊。
    今までの作品とはちょっと違う雰囲気のお話だった。
    彼女である、多実が旅行から帰ってこなくて、青吾が知らない場所で、知らない男の人と、事故に遭ってそのまま行方不明に‥
    最初は不倫か?と読み進めていたが、調べていくうちにどんどん多実の過去のことを知っていく青吾。
    青吾は長く多実と一緒に暮らしていたのに、多実の過去のことを全然知らなかった。
    もっともっと話をすれば良かった。
    一緒にいる時間をもっともっと大切にしていれば良かった。
    少し謎解き部分もあり、一気に読んでしまった。

    今一緒にいる人を大切にしようと思った。
    一緒にいる時間を大切にして、過去のことも今現在のことも、たくさ

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    2025年12月01日
  • アフター・ユー

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    一穂ミチさんの新作は、これまでの作品とは一味違うミステリータッチの物語だった。「不在と喪失」がテーマだという。
    東京でタクシー運転手をしている青吾の恋人・多実が行方不明になる。警察に行方不明者届を出した彼のもとに、海難事故に巻き込まれた可能性があるとの連絡が届き……。
    主人公の青吾が隠そうとしている過去が気になる。読み進むうちに多実の行動の理由も明らかになっていき、すべての謎が一つに収斂していく。
    うまいなと思う反面、謎解きの過程でこれをやってもいいのかなという疑問も感じた。

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    2025年11月29日
  • アフター・ユー

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    ネタバレ

    表現が難しいけど、一穂ミチさんの作品って良い意味で、暗いシーンも暗すぎず感じさせない感じがする。

    あとは、情景がパッとその色まで思い浮かぶような言葉の選び方がほんとに好きです。
    海が凪いでいる時とか。空を仰ぐシーンとか。

    タイトルの言葉選びも好き。

    電話ボックスだけかなー。非現実的。
    SFっぽい要素?はない方が好み。まああの電話があるから、主人公は前に進めたんだろうけど。

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    2025年11月25日
  • ツミデミック

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    コロナ禍にそんな事あったなと振り返ると滑稽に思えるほど歪む社会を見事に描いていて、不気味さもあり読み応えがあった。コロナ総括文学。

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    2025年11月25日
  • アフター・ユー

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    ネタバレ

    東京のタクシー運転手の40歳ぐらいの男、青吾。
    多実と言う女の子と10年ほど同棲している。多実がある日旅行に出かけたが帰って来ず。長崎の遠鹿島で転覆したクルーザーに知らない男、波留彦と乗っていて行方不明とのこと。
    男の妻が来て、調査して、二人で遠鹿島に行く。

    30年前ぐらい。
    青吾の母親は大阪で青吾を育児放棄して遠鹿島に行きスナックをした。
    多実は家がトラブって、4年生の時に遠鹿島に転校。ただ都会からなのでハミる。
    学級員長タイプの波留彦は仲良くするが、父親が島の主で不倫もやりたい放題。同級生と恋仲になるも、その同級生も不倫の子とバラされ殺意。
    多実、波留彦は青吾の母親の源氏名レイカとはみ出

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    2025年11月24日
  • ツミデミック

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    短編が6話収録されている
    それぞれ想定していなかった展開があるので、軽く読むのに良い。

    後に救いが想定できないものだとゾワゾワするので展開を勝手に考えてしまって、面白い。
    個人的にはロマンスが面白く感じた。
    また、文章がとても読みやすく作者の技術が感じられた。

    稀代の犯罪小説と言うには短編だから展開が限定的で少し弱く感じた。

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    2025年11月23日