一穂ミチのレビュー一覧

  • バイバイ、ハックルベリー

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    恋愛になる前は、深く考えずに上手く槇志と付き合えていたのに、恋愛関係になった途端不器用になってしまった塁が、とても可愛くて共感というか、わかるな!と思いました。

    話の主軸になる『ヒカリ』という人物の話は、塁がいることで重くなりすぎずに、でもとても大事なこととして描かれている気がしました。

    塁と槇志がメールでオセロのやりとりをするシーンが好きです。

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    2013年04月11日
  • アイズオンリー 【イラスト付】

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    ネタバレ

    全体的に「まあ、一通り面白いかな」ぐらいだったんだけど、終盤の1ページぐらいに、ぐっと響くところがあって、だから☆4つ。






    ここで描かれてる「相貌失認」
    初めて知ったけど、ごくごく軽い症状だと、意外に多く2%ぐらいいるらしい。
    もしかしたら、私も「そういう傾向がある」ぐらいには当てはまるかもしれないなあ。

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    2013年03月22日
  • アイズオンリー 【イラスト付】

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    ネタバレ

    編集者・岩崎数真×CGオペレーター・仁科縁

    子どもの頃、目が見えなかった数馬と再会した縁には、ごく限られた関係者しか知らない事情がある。

    ごく平凡で一般的な日々を歩んでいる私には、少数の人が経験している様々なことを知ると、自分の世界の狭さを感じます。
    BLという娯楽性の高いジャンルで、大きなことは言えませんが、こういった設定の本で、思いもよらないことが世の中にあって、苦しい思いをしている人がいるってことを振りかえらせてくれます。

    で、切なかったりするんですが。
    だからって、聖人君子ではなく、諦めの上に立つものであっても下世話だったりする日常もあるし。その辺が綺麗事でなくて、こちらの低俗な

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    2013年03月14日
  • アイズオンリー 【イラスト付】

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    一穂さんという名前買い。

    とりあえず、なんだかんだ言っても読んでしまいます。

    そして、この本を読んで確信しました。この方、キャラの、性癖や、特殊な性格、あるいは病気的な部分に特徴があった方がおもしろい!

    この本に出て来るのは、どっちも、非常に珍しい「個性」を持っていて、そんな彼らが、不器用ながらに相手を好きになっていく過程が、短いながら読ませます。サイズにしては少し薄めで2時間くらいであっさり読めてしまいました。

    縁くん、て…珍しいですね、男の子の名前にしては。でも、彼の病気については、聞いたことあります。

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    2013年03月05日
  • ステノグラフィカ

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    久々にBLを。初めて読んだ作家さん。速記者と新聞社記者という組み合わせが面白い。一応エロいシーンはあるけどあまりエロありきという感じではない。でもドキドキした。仕事ぶりや人間関係の描写に意外なほどのめり込んでしまった。

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    2012年11月20日
  • オールトの雲

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    幼なじみな二人の話。読んでると何故かハワイに行きたくなってきちゃった。心ほんわか。読んでてやっぱり幸せになるなぁ。

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    2012年11月04日
  • ムーンライトマイル

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    みなさんのレビューを見て、すでに発行済みの本のスピンアウトだと知りましたが、前作は未読です。

    読み始めてみたら、大好きなプラネタリウム話。へええええ、と思いました。
    冒頭、メガネの昴くんが働く(アナウンスする)プラネタリウムで、大地と彼女がドラマみたいな痴話げんかを始めるところから物語は始まります。

    大地という男は、適当なんだけど、適当ゆえに頭が柔軟。カタブツできっちりしている昴に興味を覚えてゆく、という……ある意味、王道なお話です。

    王道なんだけど、きっちり読ませるのが一穂ミチ先生。
    そして王道をいかに読ませるかが、このジャンルの力量だと思いますが、この話は星をテーマに優しく時間が動い

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    2012年10月20日
  • is in you

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    大人の一束が仕事をするところがもっと見たかったような気もする。佐伯さんがとてもいい味を出してました。佐伯って名前のキャラクターはどんな作品でも比較的いいところをさらっていくキャラクターなのが暗黙の了解。

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    2012年09月28日
  • ムーンライトマイル

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    ネタバレ

    「オールトの雲」スピンオフ この作中に出てくる太陽の弟×流星の友人

    フリーター・大地×学芸員・昴
    この作家さんの風景や小物の扱い方が好き。
    今作の大地の軽さは、若干嫌悪感があるけれど、若さ故だとしてスルー。
    この恋でいい男に成長するのでしょう。

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    2012年09月25日
  • ステノグラフィカ

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    『off you go』のスピンオフ。政治記者×国会速記者。
    男性には痛いだろうと思う。ぐさぐさーっと。西口ののりは傷つきやすさの裏返し。
    ほとんど仕事の話なのに面白い。会話のリズム!
    色々とタイムリーで…生々しい政局や黒子…自らを黒子だと碧が言うから ほんとに 黒子っちで読んだ。大人しいのに言うことは言う。
    同期の佐伯と静と対称的な女性二人と面白いご隠居さん。登場人物が生きていて…ちょっと生々しい。佐伯の毒舌 絶好調!
    萌えどころは…?… 面白いからいいでしょう。

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    2012年08月11日
  • オールトの雲

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    ネタバレ

    わりと評価の分かれる作品のようでしたが、私は結構好きでした。
    表題の『オールトの雲』というのは、冥王星のずっと先、太陽系の果てにある彗星が生まれるところ。
    『空には星がたくさん光っているからきれいだろ。真っ暗じゃないんだよ』
    幼い頃、暗いところが怖くて夜が苦手だった流星に、アメリカ人の父親が教えてくれた。
    それ以来、夜の星空は流星にとって、とても大切なものになった。
    対する太陽は、その名の通り、暖かい家庭で家族の愛をたっぷり受けて成長した真っ直ぐな男の子。
    離婚して母ひとり子ひとりで育ち、不器用で周りにうまく溶けこめない流星の孤独を明るく照らして暖めてくれる。
    ふたりは流星が近所に越してきた5

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    2012年06月20日
  • meet,again.

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    ネタバレ

    『雪よ林檎の香のごとく』のスピンオフ。あのヤンデレの栫先輩のお話。(デレはどこだよ!)いざレビューを書こうと思った時、このお話は一体何にカテゴライズされるのか一瞬考え込んでしまった。結論として、サイコサスペンスかなと少し思った。恋愛はあくまでも付加的なもの・・・っていうか、これを恋愛小説と呼んでいいのか、わたしには正直わからなかった。『雪よ林檎の~』でも、栫先輩は十分に壊れている人だと思っていたけど、そんなもんではなかった。その壊れっぷりは半端ない。ただ、本作を読むと、栫の人格がどうして壊れてしまったのかの理由がわかる。プロセスは詳しく明かされていないけれど。
    それは、五歳の時に突然行方不明に

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    2012年06月12日
  • 藍より甘く

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    ネタバレ

    タイトルとカバーイラストがいまいち好みじゃなったけど、作家読みしました。うん、結構好きだった。前にどなたかのレビューでこの作家さんの文体が好き過ぎて盲目っていうのを読んだけど、すごくわかります。話の筋がどうこう以前に、わたしもこの作家さんの文章が醸し出す空気感が大好きです。今回もしっとりと美しい世界観だった。とにかくこの人のセリフまわしがリアルで好き。受のクールでツンとしたしゃべり方が特に好き。本当は色んなことを我慢して感情を殺した上で成り立っているクールなんだけども。受が藍を栽培する農家の子のなので、『藍』がキーワードです。作中のところどころに散りばめられた色、色、色。青だけでもそんなにたく

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    2012年05月30日
  • meet,again.

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    BL。。。というよりも、少し不思議な方のSF要素が入ったお話でした。
    淡々と進んでいくストーリーに、この先どうなっていくのだろうという期待と、
    あっさりとした結末、読後のもやもや感。
    白黒つけずにグレーな感じで終わった感もあります。
    でもそんな作品もいいな、と思いました。

    名作映画の歌や、砂時計など、一穂さんは随所で出てくる言葉・物の使い方が上手だな、と改めて感心させられました。
    オマージュとして使っているならなおさら、素敵な演出です。

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    2012年05月21日
  • 藍より甘く

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    ネタバレ

    淡々とした流れのなかに、美しさを感じます。
    比喩表現が秀逸な作家さんなので『杏を煮溶かしたような空』とか、高尚で品のある文章。

    ただ、心理描写はあまり得手ではないのか、雪よ林檎の~もノンケだった
    人間が相手に惚れていく様がんん?と首をかしげるような…。
    良くも悪くも、『突然好きになった感じ』というか。
    あ、ここからいきなり好きになった、って強引さが気になる所ではありますが、文章が美しいので、まぁスルー…というか。
    まだ新人さんなので、これからに大期待です。

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    2012年05月01日
  • 藍より甘く

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    一穂さん4冊目。親友物。相変わらず安定の同じような話。そして、片方がどこまでもノンケ道。んで最後に彼女振ってこっちにくる。これってある意味、女全体を振っているようにも見えるよねwww自分も女なんでちょい複雑でしたwタイトル通り最後は甘い話です。

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    2012年03月09日
  • is in you

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    一穂さんらしい雰囲気。高校生→社会人再会物。受け後輩がゲイで、先輩は当時ノンケという…これも一穂さんの定番?(まだたいして読んでいない)が、終始淡々とした感じ。読後はほんわかいい気分。

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    2012年03月01日
  • meet,again.

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    「雪は林檎の・・・」のスピンオフ。
    大学院生×大学内の売店店員(砂時計屋さん)

    一穂さんの作品の中でも好き嫌いがすごく分かれそうな作品です。
    惚れちゃったものはどうしようもないけどとんでもない人に惚れちゃったね。と思ってしまいました。

    でもこの作品の雰囲気はすごく好きです。

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    2012年01月24日
  • 窓の灯とおく

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    ネタバレ

    「何事にも意味はないけど理由はある。意味はそこにあるんじゃなくて自分で与えればいい」というような主人公のセリフが気に入った。

    ノンケの友情いい・・・たまらん。
    攻めが受けに見せる好意が恋愛感情によるものなのかと思ったら本当にただの友人としてのものだったのに、受けが攻めに惚れてしまう展開がよかった。すき。

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    2012年01月21日
  • 窓の灯とおく

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     こういう空気の、淡々とすすんでいく静かなBL小説は好きです。そして、登場人物の背景やキャラクターがしっかりしていて読みごたえがあります。甘さはないけれど、恋愛小説として楽しめるし、きゅんとします。

     ー齢三十、生まれて初めて、キスというのをしたー
     そんな、人付き合いの苦手な、築(きずき)のキャクターが好きでした。

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    2012年01月02日