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ヒカリ――大学の入学式で人違いで呼びかけられたことがきっかけで、同じ学科、同じサークルの槙志(まきし)と友達になった塁(るい)。 明るくて屈託のない塁と違って大人っぽくて思慮深い槙志を、知れば知るほど、自分に似ているらしい「ヒカリ」の存在が気になっていった。 そんなある日、ふいに槙志にキスされる。 そのわけも問えぬまま夏休みに入り、塁は槙志と共に彼の実家の離島に向かうけれど……? 夏色初恋ダイアリー!!
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匿名
主人公が
十代らしい悩みが描かれつつ、一穂ミチ先生のオリジナリティもあって面白かったです。主人公がはつらつとしているタイプなのでスッキリした印象です。
Posted by ブクログ
一穂作品としては強烈なインパクトはないんだけれど、繊細さと感情の機微がじわじわと染みる良い作品でした。どの作品もだけれど、地の文に印象的なはっとするフレーズがとても多くて、大学入りたての思春期の男の子ならではの瑞々しさと煌めきがもたらしたものなのかな、と。 家族や友人関係、育ってきた環境、人と人との...続きを読む距離の描き方がとても繊細でリアルな機微に溢れていて、はっとさせられたりドキドキさせられたり 等身大できらきら眩しい、純度100パーセントのまっすぐな男の子たちだなぁと。 モチーフとなるオセロの使い方、友達→恋人に変わってからのすれ違いともどかしさがなんともキュンキュンさせられました。
前半は雑誌で読んだ、タイトルもイラストも好きな夏らしい作品。後半の続き書き下ろしは、キャラの面倒くささを反映して、ちょいちんたらしますが、さすがの一穂さんクオリティです。
恋愛になる前は、深く考えずに上手く槇志と付き合えていたのに、恋愛関係になった途端不器用になってしまった塁が、とても可愛くて共感というか、わかるな!と思いました。 話の主軸になる『ヒカリ』という人物の話は、塁がいることで重くなりすぎずに、でもとても大事なこととして描かれている気がしました。 塁と槇...続きを読む志がメールでオセロのやりとりをするシーンが好きです。
『ヒカリ』に間違われたことで槙志と知りあう塁。同じ大学同士、意気投合していく二人の会話が楽しくて気持ちも弾んでいった。 互いに、なんとなく気になる存在になっていく過程や会話も自然。ただそこに『ヒカリ』というギミックが仕掛けられていて、そこをストーリーの要としていたのは余計だった気が。個人的には、ただ...続きを読むの学生同士のラブにした方が、しっくりする話になっていたのではと思う。
あぁ、友情とか愛情とか……好きすぎて嫌われたくないとかそういう気持ち、うまいよなぁ。男の子のキラキラ、ごちそうさまでした。
★3・5 ★青春って感じでした~。一穂さん作品は、読み終わったあとに良かったとしみじみする。両想いで付き合うことになったのに、後半お互いの気持ちがちぐはぐになってすれ違ったのはじれったかったし、槙志めんどくさ!って思った(笑)塁の元気ではっきりした性格好ましかったです。
青春の空回りw 自分的にあまり萌えなストーリーではなかったけど、後半はJxKだと思って読んだらなかなか楽しかった…
一穂さん作品群の中で特に好きかと言えばそうでもないけれど、嫌いかと言われれば全然そんなことはないという感じ。 大学に入学したばかりの4月、これから出会うすべてのものへの期待、恐れ。それら全部で、つい体が浮き足立ってしまうような季節。塁は突然知らない誰かに『ヒカリ』と呼び止められる。もちろん自分は『ヒ...続きを読むカリ』なんぞではなく、きょとんとする塁に人違いだったと謝ってきた男。自分と同じ新入生の槙志だった。見た目通り浮ついたところのない誠実な人柄の槙志と塁は本来の気安さを最大限に発揮してすぐに打ち解ける。 塁は『ヒカリ』に似ているのだという。人違いだと頭ではわかっているのに、つい声をかけずにはいられなかった、あの切羽詰まった感じが塁はいつまでも忘れられない。何事にも慎重で落ち着いた槙志に似合わないと思ったから。 気になって気になって、それが単なる好奇心なのか、いっそ自分が『ヒカリ』の代わりになりたいのか、塁はだんだんわからなくなる。いつまでも槙志の心の一部を占めている『ヒカリ』 知りたくて仕方ないのに、でも本当は何も知りたくないような、ひとりで空回る気持ち。 そして何の前触れも言葉もない、突然のキス。 えっ何いまの…と戸惑いながらも、塁の気持ちはごくごく自然に恋愛感情にシフトしていく。 そしてようやく明かされる『ヒカリ』の秘密。 外見のしっかり者っぽいイメージの下に隠されていたナイーブで怖がりな槙志。 男と付き合った経験こそ皆無だけれど、そんな槙志への気持ちを募らせていく塁。 素直に高まる気持ちをぶつける自分とは対照的にどこか理性的な槙志につい焦れったくなってしまう。 かみ合わないことが、さらなる焦りを生んでお互い誤ってばかり。こんなことになるくらいなら、好きだけど元の友達に戻ろうと告げる槙志。 こういう展開デタ━━(゚∀゚)━━!!! 慎重で臆病で相手を想うあまり、かえって相手の気持ちを置き去りにしてしまうパターン。 槙志の過去を思えば致し方ないと頭ではちゃんとわかっているはずのに、心が納得できなくてついていけない。 最終的には塁の屈託のなさが、臆病な槙志の心を融かすから、まぁいっか、なのだけどさ。 とにかく塁が嫌みのない、健やかないい子だった。あのご両親あっての塁なのだと強く思う。 槙志も表面的にはしっかり者でそつがないのに、内面に脆さを持っている、そのギャップ感が、塁とは対照的でまた良かった。 一穂さんにはめずらしめの等身大の大学生のモダモダ恋愛してる感じが新鮮で悪くなかったけども、だからこそ尚更『イマジナリーフレンド』なんて特異な設定じゃなくてもよかったんじゃないかな~とも思った。
さらっと読んでさらっと終わった感じなので、可もなく不可もなく。 良くも悪くも引っかかる部分もなく、なんとなーく、ほんとに さらっと読み終わってしまいましたので、どんな話だったかも あまり覚えていない……。 デビュー作から期待して今まで読み続けてきましたが、 一穂さんの作品は、これで終わりにしようと思...続きを読むいました。
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