一穂ミチのレビュー一覧
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ネタバレ内容(「BOOK」データベースより)
それは7月3日、涙の日と言われる日だった。中古貴金属買取店に勤める座波は、閉店間祭に婚約指輪を売りにきた男性客に気まぐれに夏みかんを振る舞った。無表情で淡々としていた男がふいに「おいしい」と言って涙をこぼし、その出来事は妙に印象に残った。だが数日後、ホテル街で女にひっぱたかれた場面を、伴の客・矢神に目撃され…?愛を見失った男と心を見失った男の、センチメンタル・グラフィティ。
今回も、いい感じのシーンが沢山あって嬉しい。
二人で居るときのシーンで、なんか色っぽいなと思ったのは、これ。
夏みかん食べながら涙する。
風呂上がりにも関わらず、二人してネクタイ -
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内容紹介
報われない恋をしている大人とまだ恋を知らない少年の心癒されるピュアラブストーリー!!
ある夏の日、熱中症にかかった真知は、偶然とおりかかった佑に助けられた。
真知の実家は和菓子屋で、佑は得意先のひとり息子だった。
報われない恋をしている大人とまだ恋をしらない子ども、真知・二十一歳、佑・十二歳、
それがふたりの出会いだった──。
以来、佑はなにかと真知に懐き、少年らしい潔さとまっすぐな心を向けてくる。
そして佑は真知に想いを告げる。
「俺、真知が好き。どうしたらいいの」と。幼い告白に真知の心は揺れ──。
栗城偲氏のショタ攻シリーズを一穂ミチ氏が書いたらこうなりました、って -
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猫のように自由で何からも縛られない受と、翻弄されながらもそんな受を好きでいる華僑の攻のお話。受のつかみどころのない、人によっては傲慢にも思える性格を好きか嫌いかで評価が分かれてしまうかも。攻の愛情を半ば疎ましく思いながらも(渋々)受け入れている受。こう書くと嫌なやつにしか思えませんが、魅力的に見えてしまうのが一穂マジック。
可愛がりすぎると毛をたてて威嚇し手から逃れていく、いつになっても慣れない猫を可愛いと思うか否か。猫自身は飼い主を飼い主と思っていないところからもわかるように、何も意識して行動していない。そんなところが猫好きとしては好ましく思うのです。 -
購入済み
ウケる
一穂さんのお話にしてはかなり珍しくくっきりとコミカル、計のイマドキっぽい(?)心中悪態つきまくりキャラに爆笑です。多くの人がしているであろう二面性を用いて社会生活を送る、をかなり面白おかしく極端に描いてますがどこか共感出来る感覚もあったり冗談のよーな流れの中にも葛藤があったりとただ笑えるお話で終わらないのはさすが一穂さん。都築がいまひとつパッとしないつゆーか計の強烈なキャラに飲まれちゃってたのが残念だな〜なんて思ってましたがいやいやのほほんとしつつもガッツリ一途だったりするところが可愛らしいわ。ところで余談ですが、、絵師さん、ちょっと作品イメージと合いませんでしたね。。
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購入済み
素敵すぎる一穂さん
Is in youからの新聞シリーズ4作目。2〜3作目もそうですが本作も負けず劣らずの長期戦、アラフォーが頑張ってくれて嬉しい。冬梧はいわゆる凄〜く標準的な人物で面白味は然程ないんですが(笑)、何だろう、探究心が旺盛で真っ直ぐなところが気持ち良い人。一方の望は望で生真面目で意思が硬く意外にも感情の起伏が大きかったりはしますが特には面白味のない人。。が、割と普通なこの2人の起こした化学反応には堪らなく心惹かれました。至極自然に引き付け合って寄り添いそうになったのにある事実を軸にしてお互いの「覚悟」により17年も離れる事になるなんて。。長年離れてずっと想えるってどんなんだろう、残念ながら実体験がな
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ネタバレアニメーション作家×二重人格アナウンサー
あらすじから想像していたよりずっと魅力的なキャラ達で一気読みしてしまった。
計はびっくりするほどの二重人格だけどまったく嫌味がなかった。本当は臆病だったりネガティブだったり、そして何より人より何倍も努力家だからかな。
都築と出会って安心できる場所ができたとき自分の気持ちにぐるぐるするところや周りに振り回されてるのがとても可愛かった。
都築も、さりげない優しさや隠さない嫉妬や好きだからこそ計のした行動に怒鳴るところなどあぁいいなこの二人、と思うシーンがたくさんあってなんどもうるっときた。
タイトルからの本文最後の一行がなんとも言えない幸せな気持ちにして -
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ネタバレ【※BL注意】
製薬会社でオゾン消臭剤の研究をしている連は、潔癖性気味。
そんな連が同僚の代理で無理矢理合コンに参加させられる。
けれど、女性たちの連にとっては見ているだけで「気持ち悪い」と感じる行動に行動とお酒に悪酔いした連は、同じく代理で合コンに参加していた長谷川に介抱される。
翌朝、長谷川宅で目覚めた連は気まずさは覚えたものの、潔癖性の連には珍しく、彼の笑顔も家も居心地よく感じる。
思いがけず楽しい時間を過ごした連だったが、数時間後、仕事相手として長谷川と再会した連は、彼の仕事が「清潔」とは程遠いものだ、と知って……
という話でした。
どうしても許せない自分の個人的な問 -
購入済み
なんつーか
むちゃくちゃ自然だな!何がって恋に落ちる過程がさ(笑)バツイチ仕事第一オヤジ新聞記者の西口と国会速記者の恋愛経験値ゼロ以下で何か体温低めな碧、、おいおい一体どんな組み合わせだよぉ〜と始めは不安でした(笑)。2人が気持ちを確認し合う件、そこに行き着くまではかなりの道程を要しますが、あまりに当然の如くサラっと吐露しちゃってアレ?って思う間もないくらいです。続いてアレ?って思う間もなく体も疎通しちゃうわけですがね(笑)。一穂さんの考察力と心理描写の丁重さにスっと話に夢中になれて、更にバツグンの構成力と表現力で舞台が小難しい内容を伴うにも関わらずスラスラ読み進められました。この記者シリーズ、業務内容も
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Posted by ブクログ
過去に一度だけ、旅先で出会って寝た相手と職場で再会。そこから始まる恋物語…と、よくある始まりなのに一穂さんの手にかかると単なるリーマンものではない心地よさ。いや、単なるリーマンものも好きですけれども!でも一穂さんらしいお話が読めてとても良かったです。
描写が少ないにも関わらず、攻めに一度置いて行かれてしまった受のその切なさが読み手に伝わってくる不思議。こういうの本当に一穂さんは上手いです。だからこそその切なさに徐々に気づき、押し込めていた恋心が再燃していく攻に、ずるいなあという気持ちを持ちつつも読後はほっとしました。
一途な想いが何年もかけて成就する。とても美しい恋物語でした。好きです。