一穂ミチのレビュー一覧
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親同士の再婚によって義兄弟になった二人のお話。
一穂さんの書く思春期の男の子たちの焦燥や不安と真っ直ぐでやわらかい感性のまぶしさ、情景描写の美しさがとても魅力的でどんどん引き込まれる。
葵とかずさの生きてきた道筋の違いがふたりが自然と惹かれ合っていった理由なのかな…と思いながらもなんでこのふたりがお互いに恋心を抱いたのかいまひとつよくわからないというか、あんまり共感できなかったのは残念なところ。葵の感受性のやわらかさ、まっすぐさはとても好きなのですが。ううむ。前半パートの時間軸の行き来はちょっと分かりづらいですね。
後半、やはり一穂さんは「仕事」を描くとイキイキしてくるんだなぁと思わせられる。 -
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ネタバレ前作がえっ…それはちょっと…で明渡の強引さにも苑の主体性のなさすぎる態度にもモヤモヤさせられっぱなしで読まなくていいのでは、と思っていたくらいなのですが読んでよかったな…。ワンダーリングの後日談にもネグレクトされた子供が出て来ましたが、子供と大人の関わり方と押し付けがましくない救済が一穂さんはとても上手いな。
一穂さんの上手さがとにかく際立ってぐいぐい読ませられるいいお話で、前作の後味の悪い息苦しさからは先に進んだ優しさと明るさが見えてとても良かった。
苑が感じる息苦しさと不安と迷い、明渡のきっぱりとした明るさと強さのコントラストが心地よかったです。
前作で唯一救いに感じられた「父親は苑のお金 -
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えらい暗い感じの表紙だなぁ・・・と思った。
このカップリングは予想外だったワイ。
驚いた~
想像できなかったから、どうなるの?と読み進まなかったが、終わってみれば、好きな話になってた(笑)。
読み進まなかった要因は、ドラマCDの設楽さんがもっとお年を召してた感じがしてたのでよもや・・・感がぬぐえなかったのだ。
ともあれ。
・・・相馬の行く末が心配だったので、よかった!!!
国江田さん(笑)は相変わらずすましてやがる(ニヤニヤ)。
格好いいです、ハイ。
アホタツキも相変わらず。
なっちゃん、カワユス。
じじいレンジャーが大のお気に入りに(笑)(笑)。 -
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ああ、なるほどこれはレーベル所属の各作家のショウケースなのだなと小粒にまとまった猫アンソロジー。
猫かわいい〜〜な無邪気なノリではほぼなく、生まれ変わりや人生の悲喜こもごもに猫が寄り添うなんともビターな展開多目。
タイトルと装丁からもふもふ癒し系な本をイメージした人はがっくりするんじゃないでしょうか。
ひいき目を差し引いても一穂さんの神様はそない優しないが関西弁とおっさんのインパクト、どんでん返しの落ちの強烈さも含めて最高に面白くて読み応えがありました。
スモールワールズが刊行されてからあらためて振り返ると、ミステリータッチの話運び、人間の辿る運命のやるせなさ、どうにもならなさ、都合の良い救 -
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ネタバレディアプラで読んだ時の印象はへえ、そう、ふう〜〜ん。そこまでガツンと重く持っていかれる系ではない感じだなあと。
本になって読み返してみるとやっぱり面白いけど、まぁなんというか安定の一穂作品だなぁ止まりの印象。
奇妙な家族の悲喜こもごもと愛の物語。
運命ではないけれど楡が力技で結びつけたことで確かな絆となりました、と言えばいいのかな。
一穂さんなりの結婚観も垣間見えたあたり、素直に面白かった。
後半パートはなんやかやと雑誌掲載パートよりもより力が入ってるように思えて読んでて楽しかったです。
病室での楡父、母と澄のやり取りはぐっときたし泣きそうだった。よかったな楡、と素直に思えました。
涼香さん -
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ネタバレ文庫になるのを待ってました!
小説Dear+の方でも読みましたが、やっぱりきゅんきゅんしちゃいました。軽く読めておもしろい。
AIによるマッチングシステムで運命のカップルに選ばれた澄と楡。
少女漫画みたいな恋に憧れる澄に現れた運命の相手は男。
こんなんじゃないのに…と思いつつも微妙にズレた楡に翻弄されていつの間にか好きになっちゃってて……な二人のやりとりが最高にかわいかったです。
澄が少女漫画好きってことで、ちょいちょい出てくる漫画のフレーズにもにやにや。
一穂さんらしく、後半意外(?)というか、そういうことだったのかー!な展開も好きでした。
私には運命の二人にしか思えませんでした。