一穂ミチのレビュー一覧
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力のある女性作家の皆さんが恋と食に関する小説とは、贅沢な本だった!
特に「ワタシノミカタ」と「SUMMER STREAMER」が良かった。「SUMMER STREAMER」では、70近い婦人が大ファンの大谷翔平さんのプレイを観たくて単身でアメリカに行く話。その中で、大谷選手はどんな人と結婚するのだろうかと。あれこれあげて、最後に一番悔しくない人は「彼の母親に似ている女性」とあり、まさしくその通りの女性と結婚していた。結婚発表より前に書かれた小説で見事言い当てていたので驚いた。大谷夫妻は素敵!嫌いと言う人はまずいないだろうな!
この本を通して、いろんな作家さんを知ったので、読書が広がりそうで嬉しい! -
Posted by ブクログ
超短い短編から、中くらいの短編まで。
薄っぺらいけど、いちいち世界に出入りするのがどうしてもしんどかった。長編は楽だ。「神さまはそない優しない」が良かった。
第1話 プロポーズしたら、実は人魚なのと彼女が言い出した。
第2話 千里はショコラティエ。香りを嫌がる。でも実苑はチョコレートの中のチラミンのアレルギーなので食べられない。
第3話 杏は糸保とカラオケに行く。杏は糸保のファンクラブに入っているのだ。
第4話 彼はもう死んでいるのに、なりすましからメメッセージが来る。友達に話してしまって、呆れられた。
第5話 黒猫が夜な夜な現れる。目はレモン色。リボンを首に結んでいる。飼い主のリリちゃんとリボンに言葉を書いて通信する。
第6話 ごしょうばんは妖怪。人の食べ物を食べる。
第7話 亜紀と森生、加那重と穂積は結婚した。森生と穂積は双子だ。
第8話 関空の陸と結ばれている連絡橋が台風で破損、従兄弟の一史を迎えに温は伊丹空港に来た。
第9話 ニンとシサクは国家が育てる天才プロジェクトで集められた天才で、児童養護施設のようなところに集められて教育を受けていた。
第10話 魔法少女ミラクルミルキーは最後の仕事のつもりだった戦いで鯉に飲まれてしまった。仲間のシューティングは妊娠して、トゥィンクルはアメリカに留学。
第11話 大阪の叔父さんが一緒に飲もうと電話をかけてきた。
第12話 わたしを取り巻くものは「不要不急」のものと、それ以外のものに分類されるようになった。
第13話 あたしは赤いとても高いソファー。あなたに買われて家にやってきた。
第14話 電車にあたって死んで、猫に生まれ変わった。
第15話 小学校3年生から月に一度おじいちゃんの文藝春秋を本屋さんに買いに行くとお小遣いをもらえた。本屋のおじさんはいつも私を睨んでいて怖い。
第16話 おでんとカレーとあなたの家とわたしの家。
第17話 ジェットコースターに乗ったら途中で止まった。 -
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アンソロジー作品『有栖川有栖に捧げる七つの謎』を読みました。
有栖川有栖のデビュー35周年記念のトリビュート作品です。
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予想をはるかに超える名編ばかり
それにしても、ここまでやりますか?――有栖川有栖、思わず脱帽
レジェンドへのリスペクトを胸に人気作家7名が全力執筆!
真正面から挑戦する超絶技巧の本格ミステリから、女子高に潜入する火村とアリスや不可解なダイイング・メッセージに挑む江神たちEMCの面々まで。
「気鋭の作家が本気で遊んだら、こんなものを書いてしまうのか?」と有栖川有栖を感嘆させた一度限りの豪華トリビュート。
有栖川有栖による解説を収録。
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2024年(令和6年)に”有栖川ワールド"を自由に使って短篇を競作するトリビュート企画として、文藝春秋の発行する『別冊文藝春秋』と『オール讀物』の2誌に掲載された7篇を収録して、同年に刊行された作品です。
■前口上 有栖川有栖
■縄、綱、ロープ 青崎有吾
■クローズド・クローズ 一穂ミチ
■火村英生に捧げる怪談 織守きょうや
■ブラックミラー 白井智之
■有栖川有栖嫌いの謎 夕木春央
■山伏地蔵坊の狼狽 阿津川辰海
■型取られた死体は語る 今村昌弘
■有栖川有栖による解説
レジェンドへのリスペクトを胸に人気作家7名が全力執筆! 真正面から挑戦する超絶技巧の本格ミステリから、女子高に潜入する火村とアリスや不可解なダイイング・メッセージに挑む江神たちEMCの面々まで……「気鋭の作家が本気で遊んだら、こんなものを書いてしまうのか!?」と本家も感嘆した豪華トリビュート。
有栖川有栖が執筆したと思うような作品から、これまでの有栖川有栖作品とは少し作風に違いを感じる捻りのある作品まで……有栖川有栖の世界観が再現されたトリビュート作品で、とても愉しめました、、、
そんな中で最も印象に残ったのは、探偵役である臨床犯罪学者・火村英生と、ワトソン役の推理作家・有栖川有栖(アリス)のコンビが活躍する作家アリスシリーズ(火村英生シリーズ)のパスティーシュとして秀逸だと感じた青崎有吾の『縄、綱、ロープ』……火村は推理だけで犯人の使用した道具を見抜けるか!? 作家アリスシリーズ(火村英生シリーズ)としてのクオリティが高く、推理部分の完成度も高く、面白かったです。
その他では、、、
同じく作家アリスシリーズ(火村英生シリーズ)のパスティーシュで、火村とアリスが女子高に潜入し、制服盗難事件の真相を探る一穂ミチの『クローズド・クローズ』、
有栖川有栖の本そのものを題材にした作品で、有栖川有栖作品を全て読んでいるのにも関わらず、作品を酷評する男の謎を解く夕木春央の『有栖川有栖嫌いの謎』、
が印象に残りましたね……久しぶりに本家本元の有栖川有栖作品を読みたくなりました。 -
Posted by ブクログ
最初はSFチックなほのぼの系かなと思って読み進めたけど、中盤でよりSF度が増して面白かった。
そして、心がじわっと温かくなって本を閉じられた。
明日子と日々人の前に来た時、最初から明るい印象だったから、今日子が"高二の頃"は大人しかったっていうのが引っかかって、また読み直すと、今日子は最初から全部知っとったんだろうな〜と思った。
最後の夜、風邪引いててつらそうだった。それ見て私、ちょっといらいらしたんだ。せっかくあしたから夏休みなのに辛気くさいなぁ、って。ママってそんな存在じゃない?いつでも元気でいてくれないと困るっていうか、テンション下がるからやめてって思っちゃう。」
「私、自分のことばっかで全然優しくなかった、あれが最後だったのに。パパもお兄ちゃんもそうなんだけど、ママのことを今でも思い出して後悔するから、なんとなく......何もやり直せるわけじゃないけどね。」
(p.75-76)
今日子と明日子と日々人がまたみんなで他愛もない会話をしながらゲームをして笑う日が来ますように。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分が苦しむ選択をすることで、許されたい。幸せを感じてしまうことは大罪のような気がして明るい場所を避ける。そんなものは自己満足でしかないことはわかりきっているけれど、他にどう生きていけばいいのか分からない。誰かに引っ張り上げてほしい、そして許されたい、でもその助けを振り払うことで自分はちゃんと償っているのだと確かめたい、自分の意思で選んでいるのだと思いたい。手を差し伸べられると心が揺らいでしまうし、自分の本音と向き合うことになる。知りたくない、こんな汚い感情が自分から湧いて出ているのだと思いたくない。
結局根源にあるのは、許されたいという甘え。自分の生き方を必死に考えている時点で、贖罪のつもりで、想っているのは相手じゃなく自分なのかもしれない。死や思い出って、ずるいなと思う。自分の時間も一緒に引き止められてしまう。過去には太刀打ちできない。
登場人物皆優しくて、若干のご都合主義展開は否めない。私は臆病だから、優しさに理由を求めたくなってしまう。 -
Posted by ブクログ
となりの独り
カツセマサヒコを読んで
マッチングアプリを通して人をジャッジする立場に立ってしまっていることの虚しさ、悪いことをしているような気持ち悪さについて納得した。
30代になり、子供が産まれた友達ばかりで付き合いが変わってしまうということで孤独を感じる独身男性の気持ちが描かれていて結婚願望の強くない自分は結婚をしなくてもいいのか考えてしまった。
→明確に子供を欲しいと思わないが結婚をすることに対しては前向きに考えたいと思った。
先日、アプリの女性とは子供が欲しいという価値観の違いから交際するのではなく友達としての付き合いを続けることになったので、26歳になった今の恋愛では子供を作ることをゴールとした恋愛など純粋な恋愛をすることの難しさに困惑している自分がいるのが事実であるということをこの小説を読んで言語化できて良かった。