一穂ミチのレビュー一覧

  • 窓の灯とおく

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    「街の灯ひとつ」のスピンオフ。どこまでも健康的ノンケ義肢技師×色々人生諦め&達観しているオタク研究員。これは、相手がノンケだというところが、なんかすごく話をリアルにさせていた。ノンケ攻めは途中までずっと女性のことを想っているので、こう…もやもや読んでいました(笑)。ふと、その彼女より、眼の前の研究員のほうがいいというのは、こう…わたしにとっては、危ないバランスのまま友人の付き合いで終りそうな気もするくらいの流れなので、星は少なめ。

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    2012年03月02日
  • シュガーギルド

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    きらきらした表現が魅力です。
    ただ、初めてこの著者の作品を呼んだ時に感じた人物の印象と
    作品が違う登場人物とが同様に感じる表現が残念です。

    きらきらとした印象が、もう少し落ち着いてきたら
    もっと魅力的になりそうで期待しています。

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    2012年02月24日
  • Don’t touch me

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    ネタバレ

    特殊清掃員・長谷川×製薬会社研究員・連
    潔癖症気味な連は、悪酔いした合コンの夜、長谷川に介抱される。

    いつもの一穂節。
    真摯な仕事ぶりと、ダメダメ人でも魅力的な人物設定。
    海の匂いとか、結核や猫やなにもかものエピソードが、お話にとって絶対に要るって感じ。
    普段はスルーしてるけどこうして文章で目にすると、あ~凄く共感できるって日常とか。多分誰の中にもあるけれど、当たり前すぎて表に出ない感覚が新鮮な感じで伝わってくるのが気持ちいい。

    高久尚子氏の挿絵もピッタリ。

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    2012年01月07日
  • さみしさのレシピ

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    ネタバレ

    フードスタイリストの卵・日高知明×翻訳家雨宮慈雨

    叔母実華子の死を慈雨からの電話で知った知明は、居心地の悪い実家を出て、慈雨のところで居候をはじめる。

    知明の家も慈雨の家も、理解のない情の薄い家族であるような印象を持ってしまうが、多分ごく一般的な人達が営む家庭なんだと思う。我が子のすべてを許容するってよく言われるけれど、世間の目を良く知る大人がそれらから、当人、自分、周囲の人を守りたいのは当たり前。
    知明が母親からの愛情を感じられなかったと思うなら、自分の欲しがったものと与えられたものが違ったんだろうな、それはそれで母子の悲劇ではあるんだけど。そこがかみ合ってる母子ばかりじゃ無いと思う。

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    2012年01月09日
  • 藍より甘く

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    ネタバレ

    大学生 入江暁行×柘植遙

    遙から「好き」と告げられた暁行は、その困惑をブログに綴り…。

    感想を言葉にしにくい。情景とか心情とかが、難しくないけれど、独特の角度から表現されているのが素敵。ありふれたものが魅力的になる。
    いつもそうだけど、仕事や立場がキレイごとでなく、でも真摯に扱われているのが好き。

    「自分だけにしっぽがついてるって思いこんで生きてたら、ほかにもしっぽ生えてる人がいて、そしたら見せ合って安心したいじゃん。」なんか分かる。人と違う自分に恐怖するってか、臆するってか、なんかそんなの。
    一人でも平気だからって、なにも感じない訳じゃありませんもの。

    だれが悪いのでもない真希の失恋

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    2011年12月30日
  • 朝から朝まで

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    ネタバレ

    報道記者・後藤京平×学生バイト・羽村結

    BLの恋愛面よりそれ以外の部分に読み応えを感じる。

    報道のあり方なんて、真実は分からないけれど、こういう風にあってくれたらいいのにと思わないではいられない。やはり、業界を知らない私は、結のお母さんに近い思いを持ってTVを見ることも多いですから。
    仕事や周囲の人達の丁寧な描写が、薄い恋愛描写を補って人物の魅力を大きくしてくれるけれど、唐突にくっついてしまった感は否めないかも。

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    2011年12月26日
  • シュガーギルド

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    表紙のどっちの人が帰国した人なのか戸惑いました。でも面白かったです! 清坂さんて…38才にしては老けている。海外で苦労したのか絵師さんが若いのか。
    冬のロンドンで、和のこと 本当に思い出さなかったのかなぁ…。見過ごせない小道具があちこちに散りばめてあります。読み直さなくては!
    ぁ 仁科さん、こういう人いますね。「台風」でなくて「ブルドーザー」だと思います。

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    2011年10月18日
  • シュガーギルド

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    ネタバレ

    再会&年の差もの

    正直な感想ですが、初っ端がとても読みにくかったです
    再会して、ギクシャクするそういう場面の背景がよくわからなくて…

    最初の出会いから別れる場面が2つに別れているし

    ただ、終盤は全てがわかって、ぐいぐいと引き込まれたので
    計算した配分だったのかな?

    読後は、良かったな~って思わせるところが一穂先生の実力なんでしょうね

    再読すると、また、違った魅力があるんでしょう
    なので、★3つとなりました

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    2011年10月16日
  • シュガーギルド

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    もひとつ集中できなかったからか、だらだら感があったかなあ。

    この人の文章は、表現が豊かで比喩も多彩で上手だと思うけど、慣れてきたせいか、ちょっとそれがくどくも感じるな。
    ストレートな表現の中で、折々にひねりの利いた比喩を織り交ぜてるぐらいがいいかなあ?

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    2011年10月09日
  • is in you

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    この方の本を読むのは2冊目、3冊目かな?くらいなんですが
    小さな、でもぐっさりと抉ってくるような偏見(意見)が
    表現されてるな~と。
    終わりは割りとすっきり終るんだけど
    なんかが残って行くと云うか。

    香港の情景が、下町目線で描かれてるのは面白かった。
    九龍ってクーロンじゃないんやね~。笑

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    2011年07月23日
  • 藍より甘く

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    ああ、ごめんなさい。けして悪い本ではないのですが……。
    完全に私の好みから外れていました。ハルも好きになれない。ものうげな(って言ってもいい?)表紙を見た時点で、うっすらと気がついてはいたのですが。
    書店で一穂さんの他の本も手に取ってみたら、だいたい同じような感じでした。大きい括りでは耽美なのかな。

    文章も構成もしっかりしていて、文学作品を読んでいるような気になってきます。良い本です。私には萌えられなかったのでつくづく残念です。

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    2011年04月21日
  • ハートの問題

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    あまり好きじゃない文章の書き方だった、主人公が語りながら話進行する感じの。でも話の内容は面白い。主人公はちょっと素朴?すぎて面白みには欠ける気がするけれど、周りの人達がいい。サンとつぐみとしょうこさん。

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    2011年04月11日
  • Don’t touch me

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    潔癖症の連。
    特殊清掃員の長谷川。

    なんともアンバランスな二人の恋愛。
    一穂さんの作品にしては分かりやすい内容だなと思いました。

    この作品を面白いという人は多い。
    それにつられて、私も挑戦してみようと思った。
    テーマ、ストーリーは結構面白かったです。
    連は可愛かったし、長谷川も一生懸命だったし。

    しかし、文章の違和感はやっぱり拭えない。
    セリフでやっと人物の性格が分かる。
    連のお見合いになぜ長谷川が怒ったのかが理解できなかった。


    ☆あらすじ☆
    製薬会社でオゾン消臭剤の研究をしている連は、同僚の代理で無理矢理合コンに参加させられる。潔壁症ぎみなせいもあり、悪酔いしたところを、やはり代理

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    2010年10月31日
  • オールトの雲

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    ひたすらピュアです。なんだか色々思い出しました。

    同作者の「雪は林檎~」の方、DCDはあるがまだ未読なので
    どっかでトライしたい。

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    2010年03月13日
  • はな咲く家路

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    【あらすじ】
    高校生のかずさは、生まれた時からずっと母・弓子と二人で生きてきた。ある日、弓子から「結婚したい人がいる」と告げられ、木工作家の慎一と自分と同い年だという息子・葵と顔合わせをすることに。初めて会う葵は、真面目で臆病なかずさと違い、まっすぐで自由で―夜空を取り込んだような黒い目で、健やかに笑った。そして、弓子と慎一は結婚し、二人は兄弟になるが…。心を溶かす、初雪色の恋物語。

    【感想】

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    2010年01月06日
  • 朝から朝まで

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    【あらすじ】
    大学生の羽村結は、早朝のテレビ番組「サニーデイ・モーニング」でバイト中。慌しい現場を大小の失敗も交えて駆け回る日々、堅物の報道記者・後藤京平から生まじめに構われては胸をざわめかせている。そんなある日、つらいできごとが京平をいちどきに襲う。憔悴しているくせに毅然と振る舞おうとする京平に、泣いたらいいのに、と願う結は…。

    【感想】

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    2010年01月06日
  • 藍より甘く

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    わりと淡々とした話。藍で染まった指先を汚れていると勘違いした後、素直に「家で作ってるものなのに、ごめん」と謝る出会いのシーンは印象的でした。でも攻が元々彼女がいるノーマルな上に、本当にイマドキの子タイプなので、個人的に苦手; BLとして感情移入しにくい話でした。おまけ短編のラブラブっぷりは可愛かったですけどね。

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    2010年01月02日
  • 朝から朝まで

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    BL小説。
    アナウンサーとバイトの子の恋。

    表紙も挿絵も全く見ずに読んだら、50ページすぎても悦巳と京平のどちらが恋愛相手なのかわからなかった……
    文章力は抜群の作者様なんですが、この本はちょっと恋愛色が薄すぎた気が。
    受けも攻めもどちらもいわゆる「ニャンコの恋愛」タイプなので、読んでる方としては「まって、いつ好きになったのー?!」みたいな驚きがあった。

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    2009年11月29日
  • 藍より甘く

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    淡々としたエピソードを淡々と積み重ねるお話は、好き。
    派手さはないんだけど、日常ってこういうものだし。でも、よく考えると土砂降りの中走ったり、ロマンチックな場所でお話したり、昔のドラマっぽい演出が随所に(笑)
    そのアンバランスさがちょっと面白い。

    青の名前を聞くというエピソードは、個人的にとてもポイントが高いです。

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    2009年10月24日
  • スモールワールズ

    購入済み

    人の悪意.ダメなところを描く

    7篇の短編からなるがすべて描き方 語り口が違う。多彩な語りができる能力を持った作者だなと感じる。7篇の中で「魔王の帰還」のみが明るく 前向きな話である。それ以外は、人の悪意.ダメなところを執拗に描いている。描き方は悪くはないのだが、どうにも主題が合わなくって読みにくかった。あとがきに辻村深月の評が載っていたが、辻村深月の作風と似たところがあるのかな。

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    2024年12月03日