一穂ミチのレビュー一覧

  • ステノグラフィカ

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    国会速記者の碧(へき)の仕事は、耳をそばだて議員の発言を一字一句逃さずに書き留めること。自分の気配を消し、耳と目と手と頭だけを働かせる。
    そんな碧が書き留めたいと思う声の持ち主がいる。
    明光新聞社政治部記者の西口だ。
    美声ではないけど、滑舌がよく、センテンスの区切りが明瞭。がさつな印象だが、不思議と下品ではない。後輩にも慕われ、よく下世話な話に興じている。最初に気になったのは声だけだけれど、次第にその人となりに興味を持つようになる。
    ちょっとしたきっかけで言葉を交わすようになったふたり。
    碧と同様に、西口の方でも
    物静かで地味だけど、楚々とした碧に好奇心を抱いていた。
    そのまっとう過ぎるほどま

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    2012年08月02日
  • 街の灯ひとつ

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    ネタバレ

    どうでもいいんですが、どいつもこいつも名前が難しすぎるよ!
    10年ぶりの同窓会。
    クラスでも人気者だった初鹿野(はじかの)は、自分をよく知っている素振りの夏目という男を思い出せない。
    見た目超イケメンなのに、オドオドしててちぐはぐな印象。こんな男いたっけ?
    その場の流れで、同窓会を抜け出してふたりだけで飲みに行くことになる。
    元々体調のすぐれなかった初鹿野は、すっかり泥酔。翌朝目が覚めたら全裸。そして土下座する夏目。
    実は、夏目とは両親の離婚で変わった姓で、同級生時代だった時の名前は片喰(かたばみ)だとわかる。
    学生時代目立たなくていつもオドオドしていて少しいじめられていた片喰。
    外見はかっこ

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    2012年07月25日
  • シュガーギルド

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    ネタバレ

    8年越しの秘めた恋。
    8年前、ロンドン赴任直前の休暇で気まぐれに訪れた北海道紋別で、偶然出会って意気投合した大学生和(なぎ)と行きずりの一夜を過ごしてしまう商社マンの清坂。純粋な和に心惹かれながらも、何の言葉も約束もなくそのまま置き去りにしてしまう。その頃の清坂は30歳になり仕事的にも人生のターニングポイントを迎え、嫉妬、責任、様々な葛藤を抱えていた。目の前のことこなすことでいっぱいいっぱいだった清坂はいつしか和のことを忘れてしまう。8年後、日本に帰ってきた清坂は自分の部下として商社で働く和と再会する。昔の純朴さが嘘のように、頑なでつれない態度をとる和。かと思いきや突然誘って来たりと、清坂は混

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    2012年07月02日
  • さみしさのレシピ

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    ちょっと腹黒くてさみしがりやの年上受をしっかりと支える、地に足の着いた年下攻です。まっすぐで、時たまガキっぽくて、きちんと嫉妬もして、でもちゃんと大人。さみしがりやでダメな人間のそばにはこういうちゃんとした人がいなきゃダメだよね~・・・としみじみ思いました。
    慈雨さんのちょっと性格に難ありだけど、さみしがりやで放っておけないところ、ゲイなのに結婚して妻とフィジカル抜きの愛情で深くつながっているところなんかを読んで、『OFF YOU GO』の密を思い出した。こっちのお話の方が先なのにね。これが書けたから、『OFF YOU GO』みたいな話が書けたんだろうなとちょっと思った。わたしが今まで読んだ一

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    2012年06月25日
  • 街の灯ひとつ

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    読みはじめた時、初鹿野の印象良くなくて、どうだろう…と思ってたけど、読んでる内に不思議とそんな気持ちもなくなって、引き込まれて読み終わりました。良かった〜いいお話だった。片喰の変質者っぷりにはやっぱ引いた(笑)でも、取り様によっては一途で健気とも言える(笑)そんなに想った相手と想いが通じ合ってほんと良かったね〜。登場した景色がなんだかノスタルジーな感じがした。

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    2012年06月16日
  • 窓の灯とおく

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    前作同様、受けの印象良くないというかさいあく(苦笑)見て見ぬ振りするとか人としてどうよ…。今回はきっとこの印象のまま終わるかなって思ってたのに…終わってみればそんな印象はどこへやら(笑)なんか一穂さんの書かれるお話は不思議です。新に出会い恋をしたことで、こんなに変わるのかっていう(苦笑)新の為に嘘を付く築がいじらしかったー。今回もいいお話でした。

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    2012年06月16日
  • meet,again.

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    「雪よ林檎の香のごとく」で、ただの嫌な人…という
    記憶しかなかった栫さんのお話。
    なーんで嵐はこんな人に惚れちゃったかな~。
    私は怖いんであんまり関わり合いになりたくないですね。
    物語としては面白かったです。栫の過去とか、超能力とか。
    志緒ちゃんが相変わらず男前で楽しかったです。

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    2012年05月21日
  • is in you

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    ネタバレ

    舞台は香港です。先日読んだ『Off you go』はこれのスピンオフなんだね。。そっちのが、好きだな、個人的には。たぶん単純に好みの問題で。ひたむきに真っ直ぐに愛を乞うさわやかな攻とちょっと難しい、欲しがらない子の受。どっちもあんまり興味ないなぁ・・・微妙に。逆に佐伯密と一束の組み合わせの方が、興味がわいた。似たもの同士なんだろうな~と。その後の『Off you go』で密の隠された心の内を知ってしまっているので、そっちのが余計せつない感じがする。

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    2012年05月18日
  • is in you

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    歌や本etc、 既存のイメージを利用しすぎる作家さんとの辛口評がありますが、一束が圭輔を案内する場所は 映画『慕情』を思いおこさせ、わくわく感ドキドキ感が増し、しだいに不安も大きくなっていく。
    そして事件! 心臓バクバクしました。

    蘊蓄? 知らないと損なのか、他人の作品のイメージを利用して伏線を張ったり補足するのはずるいのか。

    香港が舞台の再会物…と言うより…健康で爽やかで 「いい人すぎる」先輩圭輔 VS 病弱だったらしい「人の悪い」上司佐伯。
    圭輔が来なかったら 関係はあっさり終わっていたはず。一束とはお互い『自分が思っているより好きだった』ようだが。
    一穂先生で、一番好きだっ

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    2013年07月23日
  • アロー

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    ネタバレ

    淡々と日常の描写が続くんですが、この日常感がいい。
    攻受双方とも温度感低めで、本全体が低空飛行みたいな。
    ですが、受が10年も実の兄に恋してたりとか、内面が地味に沸騰レベルで熱かったりするので、端々に出てくるマグマ感情で読む方はダレません。

    初期の作品と比べると、好きになってゆく過程とか心の動きが上手になっていて、凄く読みやすい。
    というか、安心して読める。

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    2012年05月06日
  • 窓の灯とおく

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    「街の灯ひとつ」のスピンオフ。どこまでも健康的ノンケ義肢技師×色々人生諦め&達観しているオタク研究員。これは、相手がノンケだというところが、なんかすごく話をリアルにさせていた。ノンケ攻めは途中までずっと女性のことを想っているので、こう…もやもや読んでいました(笑)。ふと、その彼女より、眼の前の研究員のほうがいいというのは、こう…わたしにとっては、危ないバランスのまま友人の付き合いで終りそうな気もするくらいの流れなので、星は少なめ。

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    2012年03月02日
  • シュガーギルド

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    きらきらした表現が魅力です。
    ただ、初めてこの著者の作品を呼んだ時に感じた人物の印象と
    作品が違う登場人物とが同様に感じる表現が残念です。

    きらきらとした印象が、もう少し落ち着いてきたら
    もっと魅力的になりそうで期待しています。

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    2012年02月24日
  • Don’t touch me

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    ネタバレ

    特殊清掃員・長谷川×製薬会社研究員・連
    潔癖症気味な連は、悪酔いした合コンの夜、長谷川に介抱される。

    いつもの一穂節。
    真摯な仕事ぶりと、ダメダメ人でも魅力的な人物設定。
    海の匂いとか、結核や猫やなにもかものエピソードが、お話にとって絶対に要るって感じ。
    普段はスルーしてるけどこうして文章で目にすると、あ~凄く共感できるって日常とか。多分誰の中にもあるけれど、当たり前すぎて表に出ない感覚が新鮮な感じで伝わってくるのが気持ちいい。

    高久尚子氏の挿絵もピッタリ。

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    2012年01月07日
  • さみしさのレシピ

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    ネタバレ

    フードスタイリストの卵・日高知明×翻訳家雨宮慈雨

    叔母実華子の死を慈雨からの電話で知った知明は、居心地の悪い実家を出て、慈雨のところで居候をはじめる。

    知明の家も慈雨の家も、理解のない情の薄い家族であるような印象を持ってしまうが、多分ごく一般的な人達が営む家庭なんだと思う。我が子のすべてを許容するってよく言われるけれど、世間の目を良く知る大人がそれらから、当人、自分、周囲の人を守りたいのは当たり前。
    知明が母親からの愛情を感じられなかったと思うなら、自分の欲しがったものと与えられたものが違ったんだろうな、それはそれで母子の悲劇ではあるんだけど。そこがかみ合ってる母子ばかりじゃ無いと思う。

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    2012年01月09日
  • 藍より甘く

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    大学生 入江暁行×柘植遙

    遙から「好き」と告げられた暁行は、その困惑をブログに綴り…。

    感想を言葉にしにくい。情景とか心情とかが、難しくないけれど、独特の角度から表現されているのが素敵。ありふれたものが魅力的になる。
    いつもそうだけど、仕事や立場がキレイごとでなく、でも真摯に扱われているのが好き。

    「自分だけにしっぽがついてるって思いこんで生きてたら、ほかにもしっぽ生えてる人がいて、そしたら見せ合って安心したいじゃん。」なんか分かる。人と違う自分に恐怖するってか、臆するってか、なんかそんなの。
    一人でも平気だからって、なにも感じない訳じゃありませんもの。

    だれが悪いのでもない真希の失恋

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    2011年12月30日
  • 朝から朝まで

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    報道記者・後藤京平×学生バイト・羽村結

    BLの恋愛面よりそれ以外の部分に読み応えを感じる。

    報道のあり方なんて、真実は分からないけれど、こういう風にあってくれたらいいのにと思わないではいられない。やはり、業界を知らない私は、結のお母さんに近い思いを持ってTVを見ることも多いですから。
    仕事や周囲の人達の丁寧な描写が、薄い恋愛描写を補って人物の魅力を大きくしてくれるけれど、唐突にくっついてしまった感は否めないかも。

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    2011年12月26日
  • シュガーギルド

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    表紙のどっちの人が帰国した人なのか戸惑いました。でも面白かったです! 清坂さんて…38才にしては老けている。海外で苦労したのか絵師さんが若いのか。
    冬のロンドンで、和のこと 本当に思い出さなかったのかなぁ…。見過ごせない小道具があちこちに散りばめてあります。読み直さなくては!
    ぁ 仁科さん、こういう人いますね。「台風」でなくて「ブルドーザー」だと思います。

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    2011年10月18日
  • シュガーギルド

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    ネタバレ

    再会&年の差もの

    正直な感想ですが、初っ端がとても読みにくかったです
    再会して、ギクシャクするそういう場面の背景がよくわからなくて…

    最初の出会いから別れる場面が2つに別れているし

    ただ、終盤は全てがわかって、ぐいぐいと引き込まれたので
    計算した配分だったのかな?

    読後は、良かったな~って思わせるところが一穂先生の実力なんでしょうね

    再読すると、また、違った魅力があるんでしょう
    なので、★3つとなりました

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    2011年10月16日
  • シュガーギルド

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    もひとつ集中できなかったからか、だらだら感があったかなあ。

    この人の文章は、表現が豊かで比喩も多彩で上手だと思うけど、慣れてきたせいか、ちょっとそれがくどくも感じるな。
    ストレートな表現の中で、折々にひねりの利いた比喩を織り交ぜてるぐらいがいいかなあ?

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    2011年10月09日
  • is in you

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    この方の本を読むのは2冊目、3冊目かな?くらいなんですが
    小さな、でもぐっさりと抉ってくるような偏見(意見)が
    表現されてるな~と。
    終わりは割りとすっきり終るんだけど
    なんかが残って行くと云うか。

    香港の情景が、下町目線で描かれてるのは面白かった。
    九龍ってクーロンじゃないんやね~。笑

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    2011年07月23日