一穂ミチのレビュー一覧

  • バイバイ、ハックルベリー

    Posted by ブクログ

    青春の空回りw
    自分的にあまり萌えなストーリーではなかったけど、後半はJxKだと思って読んだらなかなか楽しかった…

    0
    2013年04月30日
  • is in you

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    高校生編と社会人編の二部構成になっています。
    舞台は日本と香港で、帰国子女の繊細ネガ受と、ノンケな
    明朗攻という、一穂さんお得意のパターン。

    もうこの作家さんの持ち味だというのは分かっているのですが、
    蘊蓄が凄すぎて話に集中できませんでした……。
    広東語に日本語訳までつけてくれちゃってたりしますが、中文
    いる……?って思ってしまうのです。多くの作家さんがとる手法
    ですが、中文は『』書きで区別でいいじゃん、と思ってしまった。

    展開は相変わらず淡々としてて静謐な空気が漂ってます。
    読み物としては観光ガイドのようで、まぁ普通に楽しめました。
    あ。レーターさんがもの凄くいい味だしてたと思います。

    0
    2013年04月27日
  • 街の灯ひとつ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    もの凄いストーカー攻だった……。
    再会ものですが、これは普通に楽しめました。
    じめじめした攻なんですが、これが何だか妙にツボにはまるというか。
    受の冷めた感じが、絶妙に絡み合っていて、なかなか。
    とはいえ、実際こんな攻いたら怖すぎるので、半分ファンタジー
    読むような感覚だったわけですが、無理くり感はなかったように
    思います。
    慣れてきたのかな……。

    0
    2013年04月25日
  • ムーンライトマイル

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    オールトの雲のスピンオフだと読みながら気づきました。
    チャラ男がツンデレ年上攻に片思いというお話で、このお話は
    嫌いじゃなかったです。
    正統派片思いものというか、珍しくBLっぽいです。
    受が攻に惹かれていく過程がそれなりにじっくりと書かれており、
    いきなり好きになる、という展開じゃなかっただけでも花丸もの。
    とはいえ、相変わらず意味不明ななし崩しセックスは外せない
    のね……と思いはしたのだけれど。

    オールトのCPが苦手だったので、こちらはほっとしました。

    0
    2013年04月25日
  • シュガーギルド

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    これまた読み物としては楽しかったです。
    紋別に行ってみたくなりました。
    BLとしては相変わらずノンケ同士があれよあれよという間に
    という展開ですが、これはもう一穂さんの持ち味なんでしょうね。
    連続して一穂さんの本を読んでるので、感覚が麻痺してきて
    いるのかもしれませんが、以前のような無理無理感はなかったです。

    受さんが健気で一途で必死感があり、非常に可愛いツンデレ
    さんなんですが、いかんせん攻様がどうしようもない感じで……。
    初めて男と寝たのに、10年近く前の話とはいえすっかり忘れてる
    とかあり得ないだろ……それも憎からず思ってた相手を。
    なんとなぁく、受さんが不憫に思えるお話でした。

    0
    2013年04月23日
  • ハートの問題

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読み物としては面白かったです。
    非常にキャラが立っていて、BLにしては珍しい『女性が活躍』
    していて、尚且つ当て馬ではない。
    これと言った山場もないのですが、ありがちなトラウマをそれなりに
    上手に利用してます。

    ただやっぱりBLかと言われると、微妙……。
    これって多分、もう一穂さんの持ち味なんだろうなぁ、と思うように
    なってきました。唐突にくっつくことはなかったけども、くっつくのが
    あっさりすぎて拍子抜けします。
    しかも受のトラウマが結構ハードなネタなのに、え??
    そんなに簡単に男好きになっちゃいますかっっ?????
    という、何とも言えないモヤモヤ感……。

    それでも内容自体はそこそこ楽しめたので、★3つ。
    とってつけたような桃色や、毎度おなじみの攻からの強引桃色
    持込みは、話の腰を折ってしまうので、一穂さんの場合はもう
    桃色シーンは全部カットでも売れるんじゃない?
    と思ってしまいます。むしろない方が想像力駆使して萌えられそう。

    0
    2013年04月22日
  • バイバイ、ハックルベリー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大好きな作家さんのひとり、一穂先生。
    ★の評価にはずいぶんと悩みましたが理由は最後にでも。

    今回のお話はふたりの…というかどちらかというと塁の心の内(ぐるぐるとした)がよく分かる書き方になってました。なので「どうして槙志はそういう風に考えるの?」って同じように悩みました。お互いが思ってることがなんというかかみ合わない感じがもどかしかった。
    ヒカリが気になって気になって仕方のない塁の気持ちはすごくよく分かったし、奥手というかあまりにも何も求めない槙志がもどかしくもありました。でも最後は、最後まで求めあえてよかった。ノリが照れとはいえ、割とずけずけと言うところにはちょっと驚きつつ。エッチの時にそんなこと言うの?と思いつつ、やっぱり照れと若さからかな?そんな掛け合いでした。

    ★の評価は悩みました。
    凪良先生の時に書いたのですが、こればっかりはどうしようもない"絵師さんが苦手"です。
    繊細な、すごく心惹きつけられる文章に、今回の線の太いゴッツリとしたイラストが私には受け入れにくかったし、頭の中でイメージしていたふたりとちょっと違ってました。
    大好きな作家さんだからこそ、この違和感はぬぐえないし、苦手な絵師さんだとその温度差に評価が苦しいところ。
    格別、自身の大好きな作家さん(一穂先生・凪良先生)だとその温度差はすごく際立つ。
    散々悩みましたが、小説は★4.5、挿絵は…な感じでトータル★3です。

    0
    2013年04月16日
  • バイバイ、ハックルベリー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大学生 槙志×塁

    大学生になったばかりのドキドキ感とか新鮮感が、「あ~なんかこんな感じってありそう」って思った。中学生でも高校生でもない、新大学生っての。

    あまり一般的で無い事象を扱うのが上手い。
    今回は、「イマジナリー・フレンド」

    エピソードとしては、口笛、その選曲の使い方(題名の元だよね)、オセロの持つ意味とか。無駄が無い。
    槙志の実家の描写はいいなぁ。
    私の田舎は盆地で農家だけど、漂う空気にシンパシー感じちゃう。

    後半は、普通にCPのその後。
    初Hが、まるで手引きのように詳細、でも、美しくも気障でもロマンチックでもなく、等身大っていうか、現実的。そんなとこもいい。

    0
    2013年04月12日
  • アイズオンリー 【イラスト付】

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大好きな一穂さんとムクさんタッグで、カバーも何やら切なモードで否が応でも期待が高まる。
    結論として、私的に萌えカップルではなかったのだけど、
    色々興味深いお話でした。あ~世の中には人知れず色んなものを抱えている人が
    いるんだな~的な。
    自宅でひっそりCGで画像修正の仕事をしている縁は上司でもある叔父の誘いを断りきれず
    飲み会に参加する。
    そこで偶然出会ったのは、子供の頃一緒に仲良く遊んだ年下の男の子〝数真〟だった。
    今ではりっぱな編集者になっている。
    縁にとって、数真とのことは苦い思い出だった。
    幼い頃目が見えなかった数真は自分を女の子だと勘違いしていた。
    ある時数真が手術を受けることになり、これで〝ゆかりちゃん〟の顔も見られると喜ぶ一方で、
    縁は本当は男の子である自分の秘密が発覚してしまうことを恐れて、
    手ひどく数真を傷つけて、その場から逃げ出してしまったのだ。
    目が見えない数真と同じように、実は縁も相貌失認(人の顔が認識できない。覚えられない)という障害を抱えていた。
    それを知られるのが怖かったからだ。
    自分があの時の〝ゆかりちゃん〟だとは知らないはずなのに、不思議と自分を気に入った様子で
    親しげに接してくる数真に縁は戸惑う。

    なりゆきで、そのまま付き合うようになったふたり。
    それでも自分が〝ゆかりちゃん〟だったことも、相貌失認だということも打ち明けられない。
    数真への気持ちが強くなればなるほど、数真の顔を覚えられない自分が苦しい。
    どんなに好きでも、ちょっと離れて目印を失ってしまったら、もう人ごみの中からみつけることができない。
    声や匂いは覚えていられるのに。好きな人を忘れてしまうことはひどく悲しい。

    実は縁が〝ゆかりちゃん〟であることも、相貌失認であることも、最初から気付いていた数真。
    それがわかって再び数真を切り捨てようとする縁。

    最終的には猛然と追いすがる数真に縁が捕まる感じでエンディング。
    縁も本音では臆病な自分をしっかりつなぎとめて欲しかったのだと思う。
    これからもふたりはやさしい時間を積み重ねていくんだろう。

    0
    2013年04月10日
  • アイズオンリー 【イラスト付】

    Posted by ブクログ

    再会もの

    ツンデレとか、切ないとか…そういうのではなかったです
    こういう題材を扱うのは、好みが分かれるかな?
    難しいなぁ~って思いました

    0
    2013年03月08日
  • 街の灯ひとつ

    Posted by ブクログ

    同級生同士リーマン

    気の進まない同窓会で、主人公は記憶にない同級生「夏目」と出会う。高校の時の記憶と合致しないまま、別の店に移動して飲んだまではよかったが、酔いつぶれてしまい一線を越えてしまう。
    しかもその相手は「夏目」ではなく、いわくつきの相手「片喰」だった。
    それで終わるはずだった関係は、ずるずると続いて行き、ストーカー気質の片喰から向けられる眼差しに、初めは「気持ち悪い」と気おくれしていた感情は揺れていく。

    片喰のキャラがいい!本人も言っているようにストーカー気質なので、ずっと学生時代からノートに相手の情報を書きつづっていたりするわけなのですが・・・実際にいたらキモいんだけど、なんかもう許せちゃうというか。
    二人の間にある確執や、二人が高校を卒業した後に片喰におこった出来事など、一気に引きこまれていきました。

    スピンオフもあるようなので、読みたいと思います。

    0
    2012年12月19日
  • オールトの雲

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「ムーンライトスマイル」元作品
    再読して、あらすじ読んで流し読みで済ませてたのを思い出した。ちゃんと読んだら、面白かった。

    幼馴染 流星×太陽
    お姫さまのような母と二人のハーフ流星と健全な家庭を持つ太陽。
    訳ありの子と絡む幼馴染ものとしては、順当な道を経てハッピーエンド。
    で、なにが良かったかって、風景とか、日常の描写とか。
    なにげない言葉のチョイスがキュンってなる感じとか。

    裏表紙の文章では、この作品の空気が読み取れないよなぁって思う。ただ脈を短くしただけじゃ、良さが伝わらないと思うんだけど。

    0
    2012年11月12日
  • ステノグラフィカ

    Posted by ブクログ

    ちょっと設定に背伸びを感じたかな~、と思った。
    一穂さん、ここんところ、キャラクターの設定に幅を持たせるためか、色んな職業のひとが出てくるな~と思っている。そして、それを書くためにすごく取材とかもされてるんだな~とは思うのですが。

    そんなにキャラ設定、凝り過ぎなくても、同じような話が書けちゃうんじゃないかな、というのが正直なところ。ここ数作で感じてしまう。
    それだったら、もっともっと、ごく普通でいい。
    ……と、国会の速記に知り合いを持つ身としては思ってしまった。
    まあ、目立たない、目立ってはいけない、みたいなのはおもしろいとは思いますけどね。そういうキャラの話なわけですし。だけど、なんか…違うんだよな。
    もっと、はじめから一穂さんに近い設定の話の方が、確実におもしろいのでそう思いました。

    でも、最後までちゃんと読ませる。それは一穂先生の力だと思います。なんだかんだいっても、ちゃんと好きです。
    でも、もっとねちっこいのが読みたいですよ~、先生!ちょっとここんところ爽やかすぎますw

    0
    2012年10月17日
  • ムーンライトマイル

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    あらすじすら読まずに作家買いしてしまったので、『オールトの雲』のスピンオフだって読み始めるまで気付かなかったよ…おバカさん。

    女にだらしない攻と性格のきつい年上受だと知り、なんかどっちも好きになれそうな気がしなくてしばらく暖めていました。
    年下攻の大地はあの太陽の弟くん。それがどんな酷いチャラ男に育ってしまったのかとビクビクしてたら、思ってたのと随分違った。確かに女にだらしないww なんか良くも悪くもおおらかな子。子供で、本気で人を好きになったことがないから、あんなだったんだろうな…。でも意外とちゃんとしてて、愛されて育った健やかな匂いがする。兄の太陽と流星の関係に薄々気が付きながらもそっと知らぬふりをしてきたり、いつか打ち明けられたら、きちんと受け止めてあげようと決心していたり、物事の受け止め方が素直でいい子やな~と読み進めるうちにかなり好意的にチェンジww
    昴に恋してからの大地には予想以上に感情移入してしまった。
    それで諦めるから最後に抱かせてってするセックスのなんと哀しいことよ。
    キスしたくてたまらないのに、我慢して自分の手の甲に口づけた時は不覚にもうるっときてしまった。
    抱き合った後、お互い背を向けて、このまま真っ直ぐ進んで、また昴と真正面から出合うためには地球をまる一周しなければならない…だなんて、なんて遠い。近くにいるのにこんなにも遠い。悲しいのに、この作品の中ですごく好きな場面。
    大地は思ってたよりかなり素敵な子だったんだけど、昴がな~…。性格がきついというより、無神経なのかなと思った。大地に自分を重ねて見ているわりには、かなり残酷だった気がする。ズルいのは決して悪くないけど、自分に正直になる余り相手への配慮が足らん。失って初めて気付く大地の存在の大きさに、もっとなりふり構わず追いすがるぐらいの本気が見たかったけど、大地が昴を好き過ぎてあっさり許し過ぎww

    好き嫌いは分かれるみたいだけど、私は『オールトの雲』が大好きで、この作品もあの空気感を上手く踏襲している。心にメモしたくなるような、胸をつくフレーズがいくつもあった。

    0
    2012年10月08日
  • オールトの雲

    Posted by ブクログ

    一穂さん作品大好きですが、これは・・・そんなに思い入れがない作品。面白くないわけではないけど、可もなく不可もなく。そんな感じ。

    0
    2012年09月28日
  • ムーンライトマイル

    Posted by ブクログ

    女にだらしないフリーター×プラネタリウムの学芸員。
    「オールトの雲」のスピンオフ作品ですが、知らなくても読めます。前作の主人公太陽の弟・大地と、前作でも出ていた先輩のお話。

    大地は科学館のブラネタリウムで愁嘆場を演じてしまい、学芸員の昴にきつい言葉を浴びせかけられるも、ひょんなことから再会。
    兄達と知り合いであることから、科学館にバイトに入ることになり、昴と行動を共にするうちに心境に変化が・・・。

    大地ったら本当に女ったらしというか、確かにこういう人がいたらモテそうなキャラクター。対して昴は仕事人間で、ガチガチの理系。
    正反対の二人ですが、だからこそ合うのかなあというカップルです。

    0
    2012年09月17日
  • 窓の灯とおく

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『街の灯ひとつ』のスピンオフ。時間軸もかぶってるので、初鹿野も時々登場します。受の葛井が前作で自分のことを“草食男子通り越してただの草…”とか言ってたので、どんな無機質くんが来るのか楽しみにしてました。もしかしたら栫先輩ばりに病んでるのかなとかww
    読んでみたら、『街の灯』の時の印象とは全然違った。
    もっとずっと健やかな子だった。
    自分に他人にも正直で超ストレートな物言いをする。そのてらいのなさは、どんな自分でもありのまま受け止めてくれる家族との絶対的な信頼関係に裏打ちさるているんだと思う。
    一方、攻の灰谷は正義感が強くて、他人の気持ち、痛みに恐ろしく敏感だ。一見物凄く健やかに見えるのに、家族に暴力を振るった父親と自分もいつか同じ轍を踏むかもしれないと強迫観念にとりつかれている。
    対照的なふたり。
    灰谷にとって、葛井はいつも欲しい言葉をくれる人。発した言葉と内にこめられた意味はきっかり同量で、余分な気遣いや同情なんてしない。だから安心する。
    葛井にとっては、灰谷は悉くペースを乱す人。灰谷と会うたびに、ベタ凪ぎだった葛井の感情に揺らぎが生まれる。
    葛井が灰谷を遺伝子の呪いから解き放とうと画策するくだりが好き。
    灰谷が夢見る暖かい家庭の灯をあげたいから。男の自分にはあげられないものだから。
    でも灰谷は葛井を選ぶ。欲しいのは家庭という入れ物じゃなくて、帰っていい場所、心が帰る場所だと。
    今ここにいてくれる君とこれからも
    一緒にいたい。
    もしこれが夢なら、一生目なんか覚めなくていいっていう潔さみたいなモノに胸がキュッとなった。
    お互いの気持ちの変化までは丁寧だけど、即エッチは一足飛びな気もする。

    0
    2012年08月07日
  • ステノグラフィカ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    国会速記者の碧(へき)の仕事は、耳をそばだて議員の発言を一字一句逃さずに書き留めること。自分の気配を消し、耳と目と手と頭だけを働かせる。
    そんな碧が書き留めたいと思う声の持ち主がいる。
    明光新聞社政治部記者の西口だ。
    美声ではないけど、滑舌がよく、センテンスの区切りが明瞭。がさつな印象だが、不思議と下品ではない。後輩にも慕われ、よく下世話な話に興じている。最初に気になったのは声だけだけれど、次第にその人となりに興味を持つようになる。
    ちょっとしたきっかけで言葉を交わすようになったふたり。
    碧と同様に、西口の方でも
    物静かで地味だけど、楚々とした碧に好奇心を抱いていた。
    そのまっとう過ぎるほどまっとうで、何事もスルーしない性格。聞き上手で、情が深く、知らぬ間にスルッと入ってしまうような懐の深さ。
    いつしか惹かれあうようになる。
    このふたり、静と動というか、われ鍋にとじ蓋というか、お互いにないものを補えるようないい関係だと思う。18才もの年齢差を全然感じさせない。碧が老成してて…ww
    西口は、碧が最初に思っていたよりも、ずっとナイーブでプライドが高くて、でも少し臆病で、ズルくて、大人って面倒くさいなって思う。
    プライドとか矜持とかしがらみとか未練とか。色々あるんだなって。
    大人だから、愛とか恋とかばっかり言ってられない。
    でも、大人だって、やっぱり恋をするんだ。ただネズミ花火みたいにクルクル跳ね回れないだけで。
    キラキラした高校生カップルみたいな、目がつぶれそうな眩しさはないけど、静かに胸をキュッと捕まれるような、そんな恋もいいかも。
    一穂さん作品の中でも、これが大好きとは言わないけど、『Off you go』の空気を踏襲するような大人の難しさみたいのは悪くなかった。
    でも、萌えとかトキメキとかキュンはなかった気もする。
    ところどころ、小技はきかせていたのだと思うけど、攻も受も個人的にいまいちストライクゾーンじゃないので、心に響かなかったのかな。

    0
    2012年08月02日
  • 街の灯ひとつ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    どうでもいいんですが、どいつもこいつも名前が難しすぎるよ!
    10年ぶりの同窓会。
    クラスでも人気者だった初鹿野(はじかの)は、自分をよく知っている素振りの夏目という男を思い出せない。
    見た目超イケメンなのに、オドオドしててちぐはぐな印象。こんな男いたっけ?
    その場の流れで、同窓会を抜け出してふたりだけで飲みに行くことになる。
    元々体調のすぐれなかった初鹿野は、すっかり泥酔。翌朝目が覚めたら全裸。そして土下座する夏目。
    実は、夏目とは両親の離婚で変わった姓で、同級生時代だった時の名前は片喰(かたばみ)だとわかる。
    学生時代目立たなくていつもオドオドしていて少しいじめられていた片喰。
    外見はかっこよく成長していたけれど、中身は少しも変わっていない。
    そして、初鹿野のことをずーっとずーっとずーっと好きだった。
    何年も想い続けていた相手が、酔って目の前で無防備に寝ていて理性がふっとんでしまった。
    ごめんなさいッごめんなさいッごめんなさいッ
    攻の片喰が健気で乙女なんだけど、壮絶なヘタレワンコで、正真正銘のストーカーレベルの執着っぷりです。
    受の初鹿野が今日何をしていた。目があった。購買で何を買っていた・・・等、昔から観察ノートをつけてる。しかも現在27冊目。
    初鹿野は過去の色んなエピソードを思い出して、片喰の気持ちの揺るぎのなさに、何だかほだされていく感じ。
    作中にでてくるクラブのお姉さんが『こんなにわたしのことを好きだから、責任取らなきゃいけない気がして。この先、こうまで熱烈に好かれることってなさそう』って言う気持ちと少し通じるものがあるかなとも思う。

    いずれにしろ、この物語はすごい難しいバランスの上に成り立つ話だと思う。
    攻の振る舞いは、ヤバイ、気持ち悪い人ギリギリなんだけど、
    受の男らしさ、潔さ、真っ直ぐさ、時折見せる脆さみたいなものにすごく救われている気がする。
    それ、どうかと思うぞーって言いたくなるエピソード満載なのに、案外するっと読めてしまう。しかもちょっぴりの共感を持って。

    初鹿野の同僚の葛井(かずらい)が気になった。草食男子通り越して、ただの草って・・・。
    この無機質っぷり、『meet again』の栫先輩を彷彿とさせる。
    こういう人って一体どんな恋愛するんだろう。『窓の灯とおく』っていうスピンオフがあるらしいので読んでみよっと。

    0
    2012年07月25日
  • シュガーギルド

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    8年越しの秘めた恋。
    8年前、ロンドン赴任直前の休暇で気まぐれに訪れた北海道紋別で、偶然出会って意気投合した大学生和(なぎ)と行きずりの一夜を過ごしてしまう商社マンの清坂。純粋な和に心惹かれながらも、何の言葉も約束もなくそのまま置き去りにしてしまう。その頃の清坂は30歳になり仕事的にも人生のターニングポイントを迎え、嫉妬、責任、様々な葛藤を抱えていた。目の前のことこなすことでいっぱいいっぱいだった清坂はいつしか和のことを忘れてしまう。8年後、日本に帰ってきた清坂は自分の部下として商社で働く和と再会する。昔の純朴さが嘘のように、頑なでつれない態度をとる和。かと思いきや突然誘って来たりと、清坂は混乱する。時折垣間見せる昔と変わらない純粋さやひたむきさに、いつしか和から目が離せなくなる。
    実は、意地っ張りな和の態度の裏に隠されていたのは臆病な恋心。
    8年前、清坂に恋に落ちた和は清坂が忘れて行った社名入りのマネークリップを頼りに会社を調べ、入社し、ひたすら清坂の帰国を待ちわびていた。追いかけてきたなんて知られたら気持ち悪がられるだろうかと内心怯えながら。それでも会いたくて会いたくて待っていた。
    『雪の女王』のゲルダがカイに会いたい会いたいという想いだけで、ひたむきに旅を続けたみたいに。
    流氷や冬景色の描写が相変わらず美しい一穂さんの筆致で堪能できます。

    0
    2012年07月02日