一穂ミチのレビュー一覧
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ネタバレ一穂さん作品群の中で特に好きかと言えばそうでもないけれど、嫌いかと言われれば全然そんなことはないという感じ。
大学に入学したばかりの4月、これから出会うすべてのものへの期待、恐れ。それら全部で、つい体が浮き足立ってしまうような季節。塁は突然知らない誰かに『ヒカリ』と呼び止められる。もちろん自分は『ヒカリ』なんぞではなく、きょとんとする塁に人違いだったと謝ってきた男。自分と同じ新入生の槙志だった。見た目通り浮ついたところのない誠実な人柄の槙志と塁は本来の気安さを最大限に発揮してすぐに打ち解ける。
塁は『ヒカリ』に似ているのだという。人違いだと頭ではわかっているのに、つい声をかけずにはいられなかっ -
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is in youからの一連のシリーズがおっさん絡みのBLだったので、大学生同士の恋愛がすごくキュンキュンしてるとゆーか、ストレートに見えました。
若さゆえの、迷いなく真っ直ぐ進める感じ←←
だからなのか?割りとスイスイ読み終わっちゃいました。
まぁ内容としては、友達からってゆうベタベタなお話ですが、恋人とは違う、友達だからこそ求められる居心地の良さとか、それを独占したくなる気持ちってあるよね。
自分とその人にしか通じない話し方、空気感みたいな。
いきなり告られて、なのに気にしないでと言われてさらに戸惑って、でも遥を突き放すこともできない暁行は、わりと自然に受け入れて読むことが出来ました。 -
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ざっくり斜め読み。
他の方のレビューで香港蘊蓄が多い、というのを拝見していましたが、確かに多い。再会したての二人の会話がほとんど香港の説明でしかない^_^;
ので、そのへんはさらっと流して読みました。
佐伯さん…先にoff you go読んでいたので、圭輔の若さや勢いに嫉妬する佐伯さんが切なかったです。
一束くんが居るときに、静、と呼んでしまうシーンも。
たぶん佐伯さんも、ハイヒールシャンパンのときから一束くんのこと好きだったと思うよ。
って、これ一束と圭輔の話なのに、なんか佐伯さんに色々持ってかれた感じw
ホントに斜め読みなので、またしっかり読み直したいと思います。 -
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ネタバレ今回は障がいを扱ったお話です。
一穂さんはBL業界ではこれでもかってほど、特殊設定をうまく
利用する作家さんではありますが、最近特殊設定でなければ
話が書けないのかな……と思ったり。
題材が題材なだけに、何ともコメントしにくいお話でした。
うるっときたり、じーんと目頭が熱くなることはあったけども、
作者の意図が透けて見える部分が何カ所か合って、そのあたりに
何とも言えないモヤモヤというか、あざとさを感じてしまいました。
基本、障がい設定はデリケートな題材なので、納得させるだけの
展開や書き込みが必要だと思います。
その点、妙にさらっとしていたので、何となく読んで何となく終わった
感じがしまし -
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ネタバレ高校生編と社会人編の二部構成になっています。
舞台は日本と香港で、帰国子女の繊細ネガ受と、ノンケな
明朗攻という、一穂さんお得意のパターン。
もうこの作家さんの持ち味だというのは分かっているのですが、
蘊蓄が凄すぎて話に集中できませんでした……。
広東語に日本語訳までつけてくれちゃってたりしますが、中文
いる……?って思ってしまうのです。多くの作家さんがとる手法
ですが、中文は『』書きで区別でいいじゃん、と思ってしまった。
展開は相変わらず淡々としてて静謐な空気が漂ってます。
読み物としては観光ガイドのようで、まぁ普通に楽しめました。
あ。レーターさんがもの凄くいい味だしてたと思います。 -
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ネタバレこれまた読み物としては楽しかったです。
紋別に行ってみたくなりました。
BLとしては相変わらずノンケ同士があれよあれよという間に
という展開ですが、これはもう一穂さんの持ち味なんでしょうね。
連続して一穂さんの本を読んでるので、感覚が麻痺してきて
いるのかもしれませんが、以前のような無理無理感はなかったです。
受さんが健気で一途で必死感があり、非常に可愛いツンデレ
さんなんですが、いかんせん攻様がどうしようもない感じで……。
初めて男と寝たのに、10年近く前の話とはいえすっかり忘れてる
とかあり得ないだろ……それも憎からず思ってた相手を。
なんとなぁく、受さんが不憫に思えるお話でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み物としては面白かったです。
非常にキャラが立っていて、BLにしては珍しい『女性が活躍』
していて、尚且つ当て馬ではない。
これと言った山場もないのですが、ありがちなトラウマをそれなりに
上手に利用してます。
ただやっぱりBLかと言われると、微妙……。
これって多分、もう一穂さんの持ち味なんだろうなぁ、と思うように
なってきました。唐突にくっつくことはなかったけども、くっつくのが
あっさりすぎて拍子抜けします。
しかも受のトラウマが結構ハードなネタなのに、え??
そんなに簡単に男好きになっちゃいますかっっ?????
という、何とも言えないモヤモヤ感……。
それでも内容自体はそこそこ楽しめ -
Posted by ブクログ
ネタバレ大好きな作家さんのひとり、一穂先生。
★の評価にはずいぶんと悩みましたが理由は最後にでも。
今回のお話はふたりの…というかどちらかというと塁の心の内(ぐるぐるとした)がよく分かる書き方になってました。なので「どうして槙志はそういう風に考えるの?」って同じように悩みました。お互いが思ってることがなんというかかみ合わない感じがもどかしかった。
ヒカリが気になって気になって仕方のない塁の気持ちはすごくよく分かったし、奥手というかあまりにも何も求めない槙志がもどかしくもありました。でも最後は、最後まで求めあえてよかった。ノリが照れとはいえ、割とずけずけと言うところにはちょっと驚きつつ。エッチの時にそ