一穂ミチのレビュー一覧
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ネタバレ「イエスかノーか半分か」の番外編1
こちらは「ザニュース」のスポーツ担当アナ、皆川竜樹と、ADの深(しん)のCPの話。
とはいえ、前例に漏れず結構お仕事小説の空気の方が大きい。
竜樹は明るくて人に好かれ、声が大きい、いわゆる陽キャな子。顔もそれなりによい。
アナウンサーとしてはまだかけだしだが、「ザニュース」のレギュラーにあるのもなかなかすごい。
でも、彼には彼のちょっとした悩みがあったりする。
そして、ずっと大好きなバラエティ「ゴーゴーダッシュ」の制作に加わりたくて、その制作会社にはいるために大学も選び、なんとか入社し、なんとかその番組のPである栄にも「パシリ」「子分」として仕事ができるようになった、深。
「ゴーゴーダッシュ」は芸人さんが集まるバラエティで、ここに出たがる芸人は山ほどいる。そしてそのプロデューサーの栄はマジで横暴。性格悪い。すぐにきれる。だが、番組を作る腕はすこぶるいい。
深はその栄Pの、仕事の範疇を超えた命令も順応に聞く。
そんな深が、「ザニュース」のADもやることになった。
今までVをつなぐ仕事が多かったのに、フロアーの仕事。
そこ現場はバラエティのそれとは全然違う。設楽Pは、栄Pのように怒号で威圧などしない。
最初はいたたまれない気持ちだったが、その現場にも慣れてきた。
そして、スポーツキャスターの竜樹は陽キャで苦手なタイプだったが、
その仕事っぷりをみていると認めざるを得ない気持ちになっていく。
さらに、竜樹はひとなつっこく、深にいろいろ話しかけてくる。
って話。
竜樹は国江田さんに振られて、2年経っているが、まだ恋愛は怖くてしていなかったらしい。
が、ここにきて深に興味がわいて、ぐいぐいといくんだけど、
まぁそういう恋愛要素はちら・・・ほら・・・と入ってはいるけど、結局お互いの仕事の話がメインで、
最後の方に急展開で恋愛にもつれ込んでいく。
一穂ミチさんの他の作品でも、こういう感じなのがあったので、このストーリーの流れ方が、一穂ミチ流なのかもしれないな~。 -
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ネタバレ「イエスかノーか半分か」の2巻目。
人気アナウンサーの国江田計と、クレイアニメ映像作家の都築潮は
お互いの家を行ったり来たりしながらお付き合いを続けている。
計の番組「ザニュース」の裏番組として「ニュースメント」という番組が始まった。
司会進行のサブとして木崎というタレントが起用された。
が、この木崎がアナウンサーばりに活舌と声がよく、計はびっくりする。
どうやら木崎は小さいころからアナウンサー希望で計の局を受けたが落ちたらしい。
それも、計と同じ年。
計は裏方志望で受験し、社長に「アナウンサーになれ」と言われてなったくち。
夢とかじゃない「やれ」といわれてやり始めただけ。
もしかして、木崎は自分に恨みをもって裏番組のニュースにでているのかもしれない。
そもそも、自分はアナウンサーになった経緯が不純かもしれない。
すごく罪悪感を感じる。
「ニュースメント」で潮のスタジオに木崎が取材にきた。
まぁまぁしっかりと密着で、当然その間は会いに行けない。
なのに木崎は潮と会ってて・・・
ってやきもちも焼いちゃう。
計の上司の設楽は、「当分スタジオよりロケを優先して」と言い出した。
計はいう事を聞いてくれないカメラマンたちのクルーでロケに出る。
街頭インタビューをやっても断られる。
カメラマンには怒られ、インタビューもまともにできず。
それでも必死で食らいつく。
毎日へとへとになって帰る日々。
そんな中「ニュースメント」の密着でそのスタッフたちと(木崎を含む)、旅行に行ったことをしる。
後輩で潮の事もしっている竜樹に頼んでホテルを聞き出してもらう。
ちょうどようやくのオフをもらった計はそのホテルに向かう。
って話。
イチャイチャしつつ、喧嘩もしつつ、まぁ、仲良しなんだろうねぇ・・って二人。
ラストほんの少しだけ、記憶喪失ネタがあったんですが、
あれはいらん。ってかもう、好きな人だけ忘れるっていう記憶喪失ネタはお腹いっぱいです。なんでウマイコトそこだけ抜けるかね?
逆にその人の事しか考えてないんだから、それ以外をわすれる記憶喪失ってないんけね? -
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ネタバレ『堕ちる』は正直普通だったけどこちらは面白かったです。
澤村伊智さんは安定、目当てにしていた小野不由美さんも視点人物が次々変わる進み方に相変わらず引き込まれる。最後に尾端が登場した時は「既存シリーズかあ〜」と少しがっかりしたけど(かるかやは好きだが、何故か独立した1作が読めると思い込んでいた)。それを言えば鈴木光司さんなんて完全に「リング」ファン向けの内容だったし、阿泉来堂さんも個性的な解決役が出てきたので、他作品のキャラクターなのかな、と感じる。内容はパニックムービーのような後半が良かった。
初読みの一穂イチさんが想定外に楽しめた。ホラーを書く印象がなかったのに(自分が知らないだけかも)、直木賞作家ってどのジャンルでも平均以上を出せるんや…と感服しました。鋏シャキンシャキン霊能者のキャラクターも好きだったので、この設定で本1冊出してくれないかなあ。
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ネタバレ以前、何気にサブスクでアニメを見た。
へ~っておもいつつ見たんだけど、あとで一穂ミチさん原作だと知ったんだよね。
ってことで、
他の物を買うついでに古本屋さんで見つけて買ってみた。
2014年の作品、つまり10年前ぐらいなのか~。なんとなく今と作風が違うのかなって思った。
今調べたら、めちゃくちゃシリーズ化されてるのね。
(アニメはこれの前半?だけだった気がする)
人気アナウンサーの国江田は、物腰が柔らかで優しく穏やかな人物・・・とおもわれているがそれは表だけの顔。
実は、悪態をつき、口が悪くて、だらっとしたりもしている。
家にかえってスエットとマスクと眼鏡をフードをかぶって、お気に入りの牛丼を買いにいく。
取材で訪れたクレイアニメの制作者(映像制作者?)の都築潮と出会う。
テレビ局から出発したから気が付かなかったけど、アトリエが自分のマンションの近くだった。
また毛玉スエットで牛丼を買いに行った帰り、自転車と接触してしまう。それが昼に取材した都築だった。
都築は左手をねんざしてしまい、それが治る2~3週間だけ手伝う事になった。
マスク、眼鏡、スエット、フードで自分が国江田とはバレていない様子。そこで名前を「オワリ」と名乗って通いだす。
とはいえ、国江田が出来ることは限られていて、ただ都築の作業をしている後ろのソファーでだらだらスマホ触っている時間の方が泣かいこともあった。(一応1日2時間くることになっていた)
本当は家で翌日の記事や新しい話題の勉強などやらなくてはいけないことが沢山あったけど、なんとなくその2時間がよくて、けがが治ってもずっと通い続けた。
都築は国江田が担当している夕方の帯のニュース番組のOP映像を撮影している関係で、密着取材を何回か撮っていた。その取材で国江田がやってくることがある。
お昼は国江田として、夜はオワリとして都築と接触するうちに
「国江田」には●●なのに・・・とか自分なのにちょっとやきもちを焼いてしまう気持ちが芽生えてくる。
そのうち、夜のニュースのメインアナウンサーが入院することとなり、国江田がそれに抜擢され、夕方のニュースからはずれることに。
仕事として、都築と会うことがなくなり、夜が忙しくてなかなか都築のところにいけなくなってしまう。
あるとき、いつものように都築と軽口の言い合いをしていて、マスク越しに続きにキスをされた。
さて・・・
って話です。ここからが本格的にBL展開になっていきます。
が、まぁまぁここまでも長いので、半分お仕事小説って感じも強いですかね。
本編?は、最後に二人、えっちして、ぱんっ!と終わるのでびっくりした。
え?もうちょい余韻ないん?
チュン朝の朝もないん!?
ある意味、潔いかもww
でもちゃんとそのあと「両方フォーユー」という話があり、二人のその後が読めます。
この二人だからイチャイチャばっかりではないけど、
それでも、軽口の言い合いがすでにイチャイチャに見えるし、
なんといっても都築がアメリカに行ってから、電話でヤっちゃうのとか、普通にエロイですよ、うん。
あと、まさかの皆川竜起(国江田の後輩。声がでかい。空気をあんまり読めない)が当て馬に入るとは!!びっくりでした。
竜起が自分に気があることが分かったのに、DVD渡すだけでも家に入れちゃだめよ、国江田さんっ!!って思いながら読んだ。
シリーズものとして次の巻の「世界のまんなか」をこの本と一緒に購入したのでそちらも近々読んでみます。 -
Posted by ブクログ
新刊情報で見掛けて気になり、手に取った作品。
装画とテーマがとても好みだった。
「恋と食」をテーマに描かれた小説、掌編、エッセイのアンソロジー。
作家さん以外にお笑い芸人さん、料理コラムニストさん、コピーライターさんが参加されていて豪華メンバー。
山本ゆりさんのレシピには大変お世話になっている。
本書のタイトルを見て、「心温まる話が多いのかな」と思っていたら、いろんな意味で衝撃的な話が多く、それも含めて楽しめた。
どの作品も出てくる料理がとてもおいしそうー!
パエリア、ロールキャベツ、カニクリームコロッケ…食べたい…!
食欲を刺激されまくりの一冊だった。
︎✿「わたしたちは平穏」一穂ミチさん
性格や食の好みが合い、同棲している2人。一見平穏に見える2人の間に潜んでいる不穏さが怖い。ラストは若月さん、まさか…?この2人、この先どうなっちゃうんだろう…。
︎✿「ワタシノミカタ」古内一絵さん
家庭内には味方が必要だよね。この3人には世間の目に負けず幸せに暮らしていってほしい。昴の例え方が秀逸!昴が作ったキャンプ飯、私も食べたい♡
︎✿「初恋と食事」田辺智加さん
「ぼる塾」の田辺さん。描かれていること全てに共感しかない。私もしんどい時はとりあえずおいしい物を食べて、乗り切っている。
︎✿「ヴァンパイアの朝食」君嶋彼方さん
目次を見て一番気になっていた作品。タイトルだけ見てファンタジーなのかと思いきや、ヴァンパイアって、そういうこと…!恋愛の甘さと苦さが詰まった作品。
︎✿「くちうつし」錦見映理子さん
人生にどれだけ絶望しても、食べることをやめなければ、いつかはきっと立ち上がって生きていける。食べることは生きることに直結するんだなぁと改めて感じた。
︎✿「ゆかりとバターのパスタ」山本ゆりさん
母が作ってくれたお弁当にはいつもゆかりご飯が入っていたことを思い出した。ゆかり買ってきてパスタ作ってみよう。
︎✿「白と悪党」奥田亜希子さん
土鍋にまつわる初恋のお話。美弓の関谷への執着がなんだか怖く感じた。私は何故か小さい頃からお粥の描写にとても惹かれてしまう。土鍋でかしぐお粥、いいなぁ。
♥「SUMMER STREAMER」尾形真理子さん
野球観戦を通じて知り合う2人が絆を深めていく様が微笑ましい。自分が好きなものを一緒に楽しめる相手がいるって素敵。そして試合のシーンがとても胸熱。
︎✿「夏のカレー」原田ひ香さん
男女が知り合ってから40年間のお話。結婚はやっぱりタイミングだなぁ。人生で全てを捨ててでも一緒にいたい相手に出会えることは幸せなことだと思う。
︎✿「恩讐の彼方のトマトサラダ」山田詠美さん
序盤から衝撃すぎる…!だって、真実なんだもん。(p.348)って…!失恋のお話なのに湿っぽくないのは山田さんのお人柄なんだろうな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「ふったらどしゃぶり」のスピンオフ。
整と離れた和章はスランプになり、デザインができなくなっていた。
田舎にひっこんだ大学の先生(第二外国語を習っただけ)に、書庫の整理を頼まれたので、里に家を借り、山の中の先生の家に通うようになる。
そこ先生の孫の柊と知り合う。
23歳。ドイツの血が1/4のクオーター。先生の家からさらに山の上にある植物園出働いている(どうやらバイト)
整を失って(つきあってはないけど)益々抜け殻っぽくなっている和章は、「きれい」が分からないという。
すこしづつ恩師と柊にかかわることで、かわっていく。
そして柊の古い傷(ここにいる理由)も知る。
整を囲って閉じ込めて、でも怖くて手を出せずにいた和章が、整のことをずっとぬけないトゲのように思っているように、
柊にも抜けないトゲがあり、
恩師の石路(つわぶき)にも、トゲがあり、
3人とも抜けないトゲが体の中にある状態。
無理に抜こうともせず、ぬかせようともせず、ただ穏やかにここで過ごしている。
が。。。
って話。
「メロウレイン」を読んでからこちらを読んだので、
途中ででてくる整がしんどそうなのも、ただの車酔いなんだろうと思えるけども、
そうでなかったら、まだ整は和章とのことで辛い想いを抱いているのかと思ってしまう。
二人はすれ違って、再会とはならなかったけども。
それはそれでよかったと思った。まぁ、会ったとしても整にはもう、一顕がいるので揺れることはないだろうけど(そう願いたい)
和章×柊になるんだろうと思いつつ読んでいるとはいえ、
ヤルのが結構唐突に思ってしまって、そこがなんとなく、ん~~って思った。
状況としてはありだけど、二人とも「好き」のボルテージはそこまで上がっていたんだろうかねえ?
なので☆3にしました。
再読したらその辺、行間が読めて納得できるかな? -
Posted by ブクログ
一穂ミチさんってBL作家だったんだ。台詞の秀逸さ、続きが気になる怒涛の展開で一気に読んだ。が、BLってなんでこんなに延々とイチャイチャしてるんだ?描写が妙に細かくてちょっと引く。。。でも、なかなか他で読んだことのない、とても心に残る印象的なカップルのお話だった。
どれくらい実際に忠実かは分からないけど、アナウンサーのお仕事モノとしても楽しかった。今までお飾りだと思ってたとこあるけど、ちょっとアナウンサーという職業のやりがいについて興味を持った。
国江田アナは可愛いとこもあるんだけど、ちょっと潮に対して横柄すぎるところは、読者が二人の恋を応援することを前提にしてるだろう、恋愛小説の主人公の造形としてどうなんだろう。もう少ししおらしくしないと、フラれますよ。 -
購入済み
ホラーがお好きな方向け
私の好きなタイプの恐怖物ではなかった。
私には文章が読みづらく感じるものもあり、期待して購入しただけに少しがっかりした。
好みが別れるタイプの本だと思う。好きな人にとっては最高に面白く感じるであろうからこそとても残念。
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匿名
ネタバレ 購入済みis in youに当て馬で登場していた密が主人公のスピンオフ。
当て馬時の密が好きになれず、読むのをためらってました。
これ…BLである必要があったのかなという。
幼少からの関係で、四十も超えて、肉欲込みでここへたどり着く。う~ん、深すぎて好みかと言われると…
もう少し若い、30代のうちに何とかなりませんでしたかねというほどに年が行ってるよね…などと。
浮気して子供まで作った元嫁もその年ですごいねって思ってしまう算段で…。 -
Posted by ブクログ
こういうお話を素直に楽しめなくなったのは、年のせいなのか感性が古くなったからなのか。
BL小説とはこういうもの、と言われてしまうと身も蓋もないんだけど、ここまで恋愛要素の強い作品は正直苦手。特にラブシーンは読むのがしんどかった。
表題作のラストシーンについても、結局そうなっちゃうのか、とあまりに予想通りの展開すぎてやや残念。
描き下ろしの短編は可もなく不可もなくといった印象だけど、ラストの「Dear my her」は表題作に含めちゃったほうが良かったんじゃないかなあ。
と、色々思うところはあるんだけど、なんだかんだそれなりにインパクトはあるし、タイトルも表紙も完璧。心理描写の丁寧さ・美しさは一般向けにシフトした近年の作品群と引けを取らないように思う。