一穂ミチのレビュー一覧

  • バイバイ、ハックルベリー

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    大学生 槙志×塁

    大学生になったばかりのドキドキ感とか新鮮感が、「あ~なんかこんな感じってありそう」って思った。中学生でも高校生でもない、新大学生っての。

    あまり一般的で無い事象を扱うのが上手い。
    今回は、「イマジナリー・フレンド」

    エピソードとしては、口笛、その選曲の使い方(題名の元だよね)、オセロの持つ意味とか。無駄が無い。
    槙志の実家の描写はいいなぁ。
    私の田舎は盆地で農家だけど、漂う空気にシンパシー感じちゃう。

    後半は、普通にCPのその後。
    初Hが、まるで手引きのように詳細、でも、美しくも気障でもロマンチックでもなく、等身大っていうか、現実的。そんなとこもいい。

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    2013年04月12日
  • アイズオンリー 【イラスト付】

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    大好きな一穂さんとムクさんタッグで、カバーも何やら切なモードで否が応でも期待が高まる。
    結論として、私的に萌えカップルではなかったのだけど、
    色々興味深いお話でした。あ~世の中には人知れず色んなものを抱えている人が
    いるんだな~的な。
    自宅でひっそりCGで画像修正の仕事をしている縁は上司でもある叔父の誘いを断りきれず
    飲み会に参加する。
    そこで偶然出会ったのは、子供の頃一緒に仲良く遊んだ年下の男の子〝数真〟だった。
    今ではりっぱな編集者になっている。
    縁にとって、数真とのことは苦い思い出だった。
    幼い頃目が見えなかった数真は自分を女の子だと勘違いしていた。
    ある時数真が手術を受けることになり、

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    2013年04月10日
  • アイズオンリー 【イラスト付】

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    再会もの

    ツンデレとか、切ないとか…そういうのではなかったです
    こういう題材を扱うのは、好みが分かれるかな?
    難しいなぁ~って思いました

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    2013年03月08日
  • 街の灯ひとつ

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    同級生同士リーマン

    気の進まない同窓会で、主人公は記憶にない同級生「夏目」と出会う。高校の時の記憶と合致しないまま、別の店に移動して飲んだまではよかったが、酔いつぶれてしまい一線を越えてしまう。
    しかもその相手は「夏目」ではなく、いわくつきの相手「片喰」だった。
    それで終わるはずだった関係は、ずるずると続いて行き、ストーカー気質の片喰から向けられる眼差しに、初めは「気持ち悪い」と気おくれしていた感情は揺れていく。

    片喰のキャラがいい!本人も言っているようにストーカー気質なので、ずっと学生時代からノートに相手の情報を書きつづっていたりするわけなのですが・・・実際にいたらキモいんだけど、なんか

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    2012年12月19日
  • オールトの雲

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    「ムーンライトスマイル」元作品
    再読して、あらすじ読んで流し読みで済ませてたのを思い出した。ちゃんと読んだら、面白かった。

    幼馴染 流星×太陽
    お姫さまのような母と二人のハーフ流星と健全な家庭を持つ太陽。
    訳ありの子と絡む幼馴染ものとしては、順当な道を経てハッピーエンド。
    で、なにが良かったかって、風景とか、日常の描写とか。
    なにげない言葉のチョイスがキュンってなる感じとか。

    裏表紙の文章では、この作品の空気が読み取れないよなぁって思う。ただ脈を短くしただけじゃ、良さが伝わらないと思うんだけど。

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    2012年11月12日
  • ステノグラフィカ

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    ちょっと設定に背伸びを感じたかな~、と思った。
    一穂さん、ここんところ、キャラクターの設定に幅を持たせるためか、色んな職業のひとが出てくるな~と思っている。そして、それを書くためにすごく取材とかもされてるんだな~とは思うのですが。

    そんなにキャラ設定、凝り過ぎなくても、同じような話が書けちゃうんじゃないかな、というのが正直なところ。ここ数作で感じてしまう。
    それだったら、もっともっと、ごく普通でいい。
    ……と、国会の速記に知り合いを持つ身としては思ってしまった。
    まあ、目立たない、目立ってはいけない、みたいなのはおもしろいとは思いますけどね。そういうキャラの話なわけですし。だけど、なんか…違

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    2012年10月17日
  • ムーンライトマイル

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    ネタバレ

    あらすじすら読まずに作家買いしてしまったので、『オールトの雲』のスピンオフだって読み始めるまで気付かなかったよ…おバカさん。

    女にだらしない攻と性格のきつい年上受だと知り、なんかどっちも好きになれそうな気がしなくてしばらく暖めていました。
    年下攻の大地はあの太陽の弟くん。それがどんな酷いチャラ男に育ってしまったのかとビクビクしてたら、思ってたのと随分違った。確かに女にだらしないww なんか良くも悪くもおおらかな子。子供で、本気で人を好きになったことがないから、あんなだったんだろうな…。でも意外とちゃんとしてて、愛されて育った健やかな匂いがする。兄の太陽と流星の関係に薄々気が付きながらもそっと

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    2012年10月08日
  • オールトの雲

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    一穂さん作品大好きですが、これは・・・そんなに思い入れがない作品。面白くないわけではないけど、可もなく不可もなく。そんな感じ。

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    2012年09月28日
  • ムーンライトマイル

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    女にだらしないフリーター×プラネタリウムの学芸員。
    「オールトの雲」のスピンオフ作品ですが、知らなくても読めます。前作の主人公太陽の弟・大地と、前作でも出ていた先輩のお話。

    大地は科学館のブラネタリウムで愁嘆場を演じてしまい、学芸員の昴にきつい言葉を浴びせかけられるも、ひょんなことから再会。
    兄達と知り合いであることから、科学館にバイトに入ることになり、昴と行動を共にするうちに心境に変化が・・・。

    大地ったら本当に女ったらしというか、確かにこういう人がいたらモテそうなキャラクター。対して昴は仕事人間で、ガチガチの理系。
    正反対の二人ですが、だからこそ合うのかなあというカップルです。

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    2012年09月17日
  • 窓の灯とおく

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    『街の灯ひとつ』のスピンオフ。時間軸もかぶってるので、初鹿野も時々登場します。受の葛井が前作で自分のことを“草食男子通り越してただの草…”とか言ってたので、どんな無機質くんが来るのか楽しみにしてました。もしかしたら栫先輩ばりに病んでるのかなとかww
    読んでみたら、『街の灯』の時の印象とは全然違った。
    もっとずっと健やかな子だった。
    自分に他人にも正直で超ストレートな物言いをする。そのてらいのなさは、どんな自分でもありのまま受け止めてくれる家族との絶対的な信頼関係に裏打ちさるているんだと思う。
    一方、攻の灰谷は正義感が強くて、他人の気持ち、痛みに恐ろしく敏感だ。一見物凄く健やかに見えるのに、家

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    2012年08月07日
  • ステノグラフィカ

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    国会速記者の碧(へき)の仕事は、耳をそばだて議員の発言を一字一句逃さずに書き留めること。自分の気配を消し、耳と目と手と頭だけを働かせる。
    そんな碧が書き留めたいと思う声の持ち主がいる。
    明光新聞社政治部記者の西口だ。
    美声ではないけど、滑舌がよく、センテンスの区切りが明瞭。がさつな印象だが、不思議と下品ではない。後輩にも慕われ、よく下世話な話に興じている。最初に気になったのは声だけだけれど、次第にその人となりに興味を持つようになる。
    ちょっとしたきっかけで言葉を交わすようになったふたり。
    碧と同様に、西口の方でも
    物静かで地味だけど、楚々とした碧に好奇心を抱いていた。
    そのまっとう過ぎるほどま

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    2012年08月02日
  • 街の灯ひとつ

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    どうでもいいんですが、どいつもこいつも名前が難しすぎるよ!
    10年ぶりの同窓会。
    クラスでも人気者だった初鹿野(はじかの)は、自分をよく知っている素振りの夏目という男を思い出せない。
    見た目超イケメンなのに、オドオドしててちぐはぐな印象。こんな男いたっけ?
    その場の流れで、同窓会を抜け出してふたりだけで飲みに行くことになる。
    元々体調のすぐれなかった初鹿野は、すっかり泥酔。翌朝目が覚めたら全裸。そして土下座する夏目。
    実は、夏目とは両親の離婚で変わった姓で、同級生時代だった時の名前は片喰(かたばみ)だとわかる。
    学生時代目立たなくていつもオドオドしていて少しいじめられていた片喰。
    外見はかっこ

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    2012年07月25日
  • シュガーギルド

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    8年越しの秘めた恋。
    8年前、ロンドン赴任直前の休暇で気まぐれに訪れた北海道紋別で、偶然出会って意気投合した大学生和(なぎ)と行きずりの一夜を過ごしてしまう商社マンの清坂。純粋な和に心惹かれながらも、何の言葉も約束もなくそのまま置き去りにしてしまう。その頃の清坂は30歳になり仕事的にも人生のターニングポイントを迎え、嫉妬、責任、様々な葛藤を抱えていた。目の前のことこなすことでいっぱいいっぱいだった清坂はいつしか和のことを忘れてしまう。8年後、日本に帰ってきた清坂は自分の部下として商社で働く和と再会する。昔の純朴さが嘘のように、頑なでつれない態度をとる和。かと思いきや突然誘って来たりと、清坂は混

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    2012年07月02日
  • さみしさのレシピ

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    ちょっと腹黒くてさみしがりやの年上受をしっかりと支える、地に足の着いた年下攻です。まっすぐで、時たまガキっぽくて、きちんと嫉妬もして、でもちゃんと大人。さみしがりやでダメな人間のそばにはこういうちゃんとした人がいなきゃダメだよね~・・・としみじみ思いました。
    慈雨さんのちょっと性格に難ありだけど、さみしがりやで放っておけないところ、ゲイなのに結婚して妻とフィジカル抜きの愛情で深くつながっているところなんかを読んで、『OFF YOU GO』の密を思い出した。こっちのお話の方が先なのにね。これが書けたから、『OFF YOU GO』みたいな話が書けたんだろうなとちょっと思った。わたしが今まで読んだ一

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    2012年06月25日
  • 街の灯ひとつ

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    読みはじめた時、初鹿野の印象良くなくて、どうだろう…と思ってたけど、読んでる内に不思議とそんな気持ちもなくなって、引き込まれて読み終わりました。良かった〜いいお話だった。片喰の変質者っぷりにはやっぱ引いた(笑)でも、取り様によっては一途で健気とも言える(笑)そんなに想った相手と想いが通じ合ってほんと良かったね〜。登場した景色がなんだかノスタルジーな感じがした。

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    2012年06月16日
  • 窓の灯とおく

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    前作同様、受けの印象良くないというかさいあく(苦笑)見て見ぬ振りするとか人としてどうよ…。今回はきっとこの印象のまま終わるかなって思ってたのに…終わってみればそんな印象はどこへやら(笑)なんか一穂さんの書かれるお話は不思議です。新に出会い恋をしたことで、こんなに変わるのかっていう(苦笑)新の為に嘘を付く築がいじらしかったー。今回もいいお話でした。

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    2012年06月16日
  • meet,again.

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    「雪よ林檎の香のごとく」で、ただの嫌な人…という
    記憶しかなかった栫さんのお話。
    なーんで嵐はこんな人に惚れちゃったかな~。
    私は怖いんであんまり関わり合いになりたくないですね。
    物語としては面白かったです。栫の過去とか、超能力とか。
    志緒ちゃんが相変わらず男前で楽しかったです。

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    2012年05月21日
  • is in you

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    ネタバレ

    舞台は香港です。先日読んだ『Off you go』はこれのスピンオフなんだね。。そっちのが、好きだな、個人的には。たぶん単純に好みの問題で。ひたむきに真っ直ぐに愛を乞うさわやかな攻とちょっと難しい、欲しがらない子の受。どっちもあんまり興味ないなぁ・・・微妙に。逆に佐伯密と一束の組み合わせの方が、興味がわいた。似たもの同士なんだろうな~と。その後の『Off you go』で密の隠された心の内を知ってしまっているので、そっちのが余計せつない感じがする。

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    2012年05月18日
  • is in you

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    歌や本etc、 既存のイメージを利用しすぎる作家さんとの辛口評がありますが、一束が圭輔を案内する場所は 映画『慕情』を思いおこさせ、わくわく感ドキドキ感が増し、しだいに不安も大きくなっていく。
    そして事件! 心臓バクバクしました。

    蘊蓄? 知らないと損なのか、他人の作品のイメージを利用して伏線を張ったり補足するのはずるいのか。

    香港が舞台の再会物…と言うより…健康で爽やかで 「いい人すぎる」先輩圭輔 VS 病弱だったらしい「人の悪い」上司佐伯。
    圭輔が来なかったら 関係はあっさり終わっていたはず。一束とはお互い『自分が思っているより好きだった』ようだが。
    一穂先生で、一番好きだっ

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    2013年07月23日
  • アロー

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    ネタバレ

    淡々と日常の描写が続くんですが、この日常感がいい。
    攻受双方とも温度感低めで、本全体が低空飛行みたいな。
    ですが、受が10年も実の兄に恋してたりとか、内面が地味に沸騰レベルで熱かったりするので、端々に出てくるマグマ感情で読む方はダレません。

    初期の作品と比べると、好きになってゆく過程とか心の動きが上手になっていて、凄く読みやすい。
    というか、安心して読める。

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    2012年05月06日