長嶋有のレビュー一覧

  • ご本、出しときますね?

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    これ、とても良かったです。
    私がまた読書にはまるきっかけになりました。
    いろいろな作家さんの人柄がわかり、作品に興味を持てます。

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    2022年10月13日
  • タンノイのエジンバラ

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    エリザベス女王が亡くなって頻繁にエジンバラというフレーズを聞いてたタイミングで、あ そうやと思って読んだ。タンノイのエジンバラってそういうこと〜?って表題作読んでなった。四作とも題名が出てくるタイミングが絶妙〜と思った。と同時にそこを題名にするんやおもしろいという感覚にも。

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    2022年09月29日
  • タンノイのエジンバラ

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    ネタバレ

    短編集。表題作は、隣家の母親から娘を預かる男も、男に預けられた女の子も、どこか緩い。山も谷もないが、一期一会の思い出には十分な一夜の話。「夜のあぐら」愛人、ニート等々、複雑な家庭環境ながら陰湿な感じはなく、三姉弟や父娘の淡泊で不器用なコミュニケーションが目立つ。姉妹が、実家の金庫を盗もうとする様子もどこか笑いを誘う。「バルセロナの印象」弟夫婦と姉のスペイン旅行。「三十歳」哀愁が残る読後感。

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    2022年07月26日
  • 猛スピードで母は

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    登場人物の少なさが気に入った。無駄がない。中編二つ。デビュー作の「サイドカーに犬」と、芥川賞受賞作の表題作。どちらもタイトルがすごくいい。センスの良さを感じる。ブルボン小林名義のコラムはよく読んでいたが、長嶋有の本は初めて。

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    2022年07月17日
  • タンノイのエジンバラ

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    長嶋有さんの作品、久々に読んだ。
    一番印象的だったのは夜のあぐら。
    大人になってからのほどほど距離感のある兄弟関係。父の体調悪化で、実家に来て初めて知る新たな父の愛人など、場面に入り込んでしまう描き方が素敵だ。
    最後の三十歳も面白い。ピアノと関係のない仕事がいいと選んだパチンコ屋。そこでの出会い。
    ひとつ一つの判断、エピソードが、そう考えることあるなあと思う。淡々としたかきぶりだけど、心地よく読み終わった。

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    2022年06月29日
  • 猛スピードで母は

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    「サイドカーに犬」「猛スピードで母は」
    どちらも子供と、親(またはその愛人)の話。

    「ぼくは落ち着きがない」を読んでから、この作品を読んだが、
    主人公はたいてい考えるのが好きで、集団だと少し浮いてしまうところがあって、近くに"カッコ良い人"がいる。

    この作品だと"カッコ良い人"は、父の愛人・洋子さんと、主人公(慎)の母。

    たぶんそういう癖。
    私は洋子さんもお母さんもナス先輩も好き。

    ワーゲンを猛スピードで追い越すくらい、突き抜けてるのがカッコ良い。
    カッコ良さが突き抜けてないと、慎をいじめた中学生みたいになる。

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    2022年11月05日
  • 夕子ちゃんの近道

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    『猛スピードで母は』を読み、同じ作者の作品を手に取った。
    「働くのが嫌になってしまっただけだ。働くのだけではない、たとえば広くて暮らしやすい新居を探すことや、部屋を暖めるものを買いに行くことすら。」という語り手の心境に共感した。

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    2022年04月18日
  • 東京マッハ

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    句会の楽しさを初めて知りました。
    最初に自分でも選句することで、まるでイベントに参加しているような気分になれます。

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    2022年04月02日
  • 東京マッハ

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    句会の思わぬポテンシャル(ライブ感やゲーム性)を啓発される。
    俳句は瞬間を捉えるものと思っていたけど、その切迫感を俯瞰してみるとおかしみに転じたりして、一粒で二度美味しい、みたいな。

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    2022年03月05日
  • 猛スピードで母は

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    「サイドカーに犬」と「猛スピードで母は」の2話編成。

    サイドカーに犬:小学校四年生の女の子と母親が家出中に急に転がり込んできた父親の愛人との友情物語。設定とは裏腹に二人の関係がとても爽快に描かれていて、物語に吸い込まれるような感じ。周りを巻き込んでく強さを持っていてどこか憧れる愛人の人物像が印象的。映画では竹内結子が演じてるそうですね。

    猛スピードで母は:シングルマザーの母親と小学5年生の息子との、依存から自立への過程をを描いた物語。この作品も母親の人物像が印象的。一見強引で自分中心に物事を進めるものの行動の裏にどこか表には出ない愛情が潜んでることが感じられます。だからこそ息子が異様になつ

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    2022年01月06日
  • 猛スピードで母は

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    ネタバレ

    目次
    ・サイドカーに犬
    ・猛スピードで母は

    「サイドカーに犬」「猛スピードで母は」のどちらも、子どもの日常が子どもの目線で書かれているのだが、そのどちらもが親との精神的距離がある。
    親を嫌いなわけではない。
    親も、子どもを嫌いなわけではない。
    ただ、子どもの他にいろいろとあるのだ。好きなこと、やらなきゃならないこと。
    子どもはそれを知っているから、いつか、親に捨てられるかもしれないことを心のどこかで知っている。
    それは特に寂しいことではない、とも思っている。
    結局捨てられることはないのだけれど。

    どちらの作品も主人公の心は終始フラットで、時々不安に駆られることはあっても、大笑いしたり激怒し

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    2021年11月27日
  • 猛スピードで母は

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    ◯サイドカーに犬
    子供ながらに親の入れ替わりを不思議と思うことなくなんとなく受け入れてそれなりに親しんでいく。不器用ながらもしっかりと私に愛情を注いでいる洋子さん。感受性豊かで雑なところがある分、子供としてみられがちなだけど、今でも私はある意味尊敬していて、逆に自分に情けなさを感じる。キレイに生きるのではなく、がむしゃらに大切な人のことを大切と言える人、何事にも全力でぶつかれる人を「大人」と感じている私。ラストの私もそろそろかなぁのところは、そういう意味だと感じた。

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    2022年01月16日
  • 三の隣は五号室

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    『三の隣は五号室』長嶋 有
    こういう小説もアリなのか。純文学って本当に面白い。
    ある人の何気ない暮らしが全く知らない別の人の暮らしに少しのドラマを与える。これを読んでいると、自分のマンションの『前の人』はここでどんなことを考えたんだろうとか、どこにベットを置いてどんなテレビを見てたんだろうとか分かるはずもないことを色々と想像してしまった。
    解説で村田さやかさんが書いてたけど、自分もいつかはこの部屋において誰かの『前の人』になるだろうし、自分はその誰かのことなんてどうでもいいんだろうな。

     何にもしていない時間でも人は思った以上に「生きて」いて、自分とは別の誰かに何かしらの影響を与えている。す

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    2021年08月01日
  • 三の隣は五号室

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    ネタバレ

    ★星4.4
    初めての作家さん。
    第一藤岡荘五号室に、1966年~2016年の間に入居した13人(世帯)の住人の、それぞれの物語。
    物語は、時系列ではなくランダムにそれぞれの住人にスポットが当たるってのがテンポ良くて好き。
    最終章は、何かあるんじゃないか!って思わせるようなフラグがありちょっとハラハラ…でも結局、日常に戻るのが、この物語の良さなのかなって思いました。
    何気ない日常を描く、とっても好きなタイプのお話でした。

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    2021年05月07日
  • 泣かない女はいない

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    表題作は都心ではない、かと言って地方でもない、どこか間の抜けた郊外の風景を時にしょうもなく、また時には愛すべき空間として切り取る描写が上手いと感じた。

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    2021年02月07日
  • 三の隣は五号室

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    第一藤岡荘の5号室を舞台に、同室に居住した合計13代の住人が織りなす物語。方法論としては「問いのない答え」と同様、多くの人々・出来事が連想ゲームのようにつながっていくというところなのだろうが、「問いのない答え」よりもさらに研ぎ澄まされているように感じる。何しろ、場所は同じ五号室でも、時間を前後していったり来たりしながらなんの違和感もなく、しかしなんでもないのにちょっとひっかかる言葉が、結構ページ数を離れてもしっかりと想起されるようにできている、というのは物凄いことではないだろうか。そこで描かれていることは他愛のないことかもしれないが、しかし時を超え人々が共有するものがある、ということが、何か意

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    2021年01月04日
  • 泣かない女はいない

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    長嶋さんの作品、既読のものはどちらも群青劇っぽかった。こっちの作風の方が好きだなあ。「泣かない女はいない」の睦美も「センスなし」の保子も、鈍感なんだけど淡々と生きていてよかった。隠したからといって自分の好きなものを自ら貶したことにはならないんだよ、そうかなあ。

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    2020年08月27日
  • 大江健三郎賞8年の軌跡 「文学の言葉」を恢復させる

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    少し前の新聞に中村文則の「掏摸」が紹介されていた。中村さんは今や海外でも名を知られた作家だが、そのきっかけになったのが大江健三郎賞を受賞した本作が、賞の特典として翻訳されたからだ、という内容だった。
    大江健三郎賞は聞いたことがあったが、選考委員は大江健三郎さんひとりで、賞金の代わりに海外に翻訳されて紹介される、賞は八年続いて既に終了しているということも知らなかった。
    で、その賞の始めから終わりまでの受賞作の紹介とそれぞれの著者との対談を収録されているのが本作。
    なかなか手ごわい本だったがおもしろかった。
    受賞作のどれも読んだことが無いが、長島有の本は読んでみたいと思った。対談も一番楽しかった。

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    2020年07月24日
  • いろんな気持ちが本当の気持ち

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    最初の「ぽんぽん」の話が一番面白かった(*´ω`*)
    あと髭の話とかも...あ、だんだん記憶が薄れていってるからまた今度読もう。

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    2020年03月09日
  • 俳句は入門できる

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    Web連載「俳句ホニャララ」がもとになっているので、軽く読みやすい。(ちょっと古い)他の入門書には書いてないことが多々あって納得。

    "五七五の間に空白を入れないでほしくて、" 110頁

    なんですが、何と私は施設の月間通信を作る時に、空白どころか、分かち書きしています。他の本にも、短歌や俳句は空白を入れず分かち書きもしないとあります。でもね、改行しないと新聞の段におさまらないんですよ。

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    2020年02月02日