あらすじ
なぜ、俳句は大のオトナを変えるのか!?「いつからでも入門できる」 「俳句は打球、句会が野球」「この世に傍点をふるようによむ」──俳句でしかたどりつけない人生の深淵を見に行こう。芥川賞作家で俳人の著者が放つ、スリリングな入門書。
<ラグビーや相撲は中年をすぎたらもう出来ない。野球をするのも、けっこう大変だ。俳句はいつからでも入門できる。そして、その入門する世界は「五七五」や「季語」のもたらす醍醐味をひっくるめ、もっと大きな混沌と豊饒さをたたえて、皆さんを待っている。>(はじめに より)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「ポメラニアンすごい不倫の話きく」なんて砕けた俳句が良かった。
読んでも全然俳句に入門できない。そもそも入門書ではなくて、長嶋有が俳句や俳句に関わる人やグループについて綴ったエッセイ集の趣。
連載時のタイトルは「俳句ホニャララ」だったそうなのだけど、まさにホニャララ具合が長嶋有節炸裂でとても面白かった。
「契機」とは何かを始めるためだけにある言葉ではない、とか言って連載辞めちゃうとこまで面白い。
Posted by ブクログ
他の方の感想でも述べられている通り、この一冊で入門できるかというと、できない。ただ俳句をちょっと新しい形でやり始めた一例としては、とても面白かった。
お勧めする人
・句会に参加したことがある(軽い気持ちでやってるとなおよし)とエンジョイしている感じを共有できて楽しいと思う
お勧めしない人
・俳句初心者には得るものはあまりないかも
・俳句こうあるべき派にもお勧めしない
初めて著者の文章を読んだが、さすがのセンスを感じた。視点や語りが私には目新しく、また気持ちよい。個人的には、できれば、そうだな、「ひとり同人」とか、そんなテーマで続きを読みたい。
Posted by ブクログ
Web連載「俳句ホニャララ」がもとになっているので、軽く読みやすい。(ちょっと古い)他の入門書には書いてないことが多々あって納得。
"五七五の間に空白を入れないでほしくて、" 110頁
なんですが、何と私は施設の月間通信を作る時に、空白どころか、分かち書きしています。他の本にも、短歌や俳句は空白を入れず分かち書きもしないとあります。でもね、改行しないと新聞の段におさまらないんですよ。