【感想・ネタバレ】俳句は入門できるのレビュー

あらすじ

なぜ、俳句は大のオトナを変えるのか!?「いつからでも入門できる」 「俳句は打球、句会が野球」「この世に傍点をふるようによむ」──俳句でしかたどりつけない人生の深淵を見に行こう。芥川賞作家で俳人の著者が放つ、スリリングな入門書。

<ラグビーや相撲は中年をすぎたらもう出来ない。野球をするのも、けっこう大変だ。俳句はいつからでも入門できる。そして、その入門する世界は「五七五」や「季語」のもたらす醍醐味をひっくるめ、もっと大きな混沌と豊饒さをたたえて、皆さんを待っている。>(はじめに より)

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Posted by ブクログ

「ポメラニアンすごい不倫の話きく」なんて砕けた俳句が良かった。
読んでも全然俳句に入門できない。そもそも入門書ではなくて、長嶋有が俳句や俳句に関わる人やグループについて綴ったエッセイ集の趣。
連載時のタイトルは「俳句ホニャララ」だったそうなのだけど、まさにホニャララ具合が長嶋有節炸裂でとても面白かった。
「契機」とは何かを始めるためだけにある言葉ではない、とか言って連載辞めちゃうとこまで面白い。

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2024年12月13日

Posted by ブクログ

他の方の感想でも述べられている通り、この一冊で入門できるかというと、できない。ただ俳句をちょっと新しい形でやり始めた一例としては、とても面白かった。

お勧めする人
・句会に参加したことがある(軽い気持ちでやってるとなおよし)とエンジョイしている感じを共有できて楽しいと思う

お勧めしない人
・俳句初心者には得るものはあまりないかも
・俳句こうあるべき派にもお勧めしない

初めて著者の文章を読んだが、さすがのセンスを感じた。視点や語りが私には目新しく、また気持ちよい。個人的には、できれば、そうだな、「ひとり同人」とか、そんなテーマで続きを読みたい。

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2023年01月14日

Posted by ブクログ

Web連載「俳句ホニャララ」がもとになっているので、軽く読みやすい。(ちょっと古い)他の入門書には書いてないことが多々あって納得。

"五七五の間に空白を入れないでほしくて、" 110頁

なんですが、何と私は施設の月間通信を作る時に、空白どころか、分かち書きしています。他の本にも、短歌や俳句は空白を入れず分かち書きもしないとあります。でもね、改行しないと新聞の段におさまらないんですよ。

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2020年02月02日

Posted by ブクログ

Webサイト「LIKE THIS」の連載「俳句ホニャララ」を改稿したものなのだとか。
長嶋さんが俳句やってるとは知っていたが、その本は初めて。
とはいえ入門書以前の雑記集という感じで、それが長嶋さんらしいとも思うけど。
順調に中堅作家としてコミュニティを作ったり離れたりしているんだろうな、と個人的にはルサンチマンの思い。
秋葉の加藤へ思い入れていた頃には凄みを感じたけど。
でも面白い記事も多い。
「車を捨てましょう」のくだりは、臨場感たっぷり。

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2021年09月06日

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