長嶋有のレビュー一覧

  • パラレル

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    別れたばかりの若い夫婦の微妙な距離感が面白く感じられた、という普通の感想では何も描けない不思議な雰囲気の文章。台詞と記述がつながって書かれていてどこが会話かどこが心の中かを、考えるというより感じながら読み進めた。いまひとつ登場人物に共感できずに近寄れずにいたことが読み手として消化不良だったか。

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    2014年05月12日
  • 泣かない女はいない

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    中篇2作とも身近なものへの感性が非常に鋭敏な割に、世間との距離感をうまくつかめない女性の日常を描いた作品です。
    視点が優しく細やかで、男性が書いたとは思えない味わいがありました。

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    2013年10月07日
  • パラレル

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    ネタバレ

    好きな歌人、枡野浩一さんが長嶋さんについて本の中でふれたり、対談が掲載されていたのをきっかけに読んでみました。
    初めて読む作家さん、気になっていた作家さん。
    さてさて。


    会社を辞め、離婚した七郎。
    プレイボーイの友人・津田、別れても連絡をまめによこす元・妻…過去と現在、様々な人間関係が交錯する物語。

    物語が進む、時間が進む…と思ったら、戻る…そして、また一度は進んだ時に戻る…不思議な流れを持った作品です。
    慣れぬ内はちょっと目が回る、私は特に反射神経が鈍いから。

    題名と表紙の雰囲気などからくる勝手なイメージでほんわかしたお話なのだと思い込んでいたら、内容自体は不可思議ではない。
    非常に

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    2013年09月18日
  • 夕子ちゃんの近道

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    さらりとした日常の中にある物語。穏やかな中にも味わい深さというか心地よさがある。
    ゆるりと過ぎていく毎日っていいものだなぁ。

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    2013年06月17日
  • ぼくは落ち着きがない

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    図書部員・望美の視点が描かれる高校生の日常。とはいえ、登場するのは図書部員だけなので、非常に狭い世界だ。
    そうだよなあと思うのが156頁。
    この世の中の人は、誰もがただ会話するだけでも芝居がかる。即興で「キャラを演じる」。役割の中でボケたり、ツッこんだりもする。
    誰もがテレビや本や、あるいは先人たちのふるまいや、それぞれの心の中に降り積もった情報を参照して、言葉を外部に発しているんだ。
    上手にふるまえない人は、しんどい。当意即妙に冗談がいえたり、余計なこといわなかったり。「空気よめない」のは生きにくい。

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    2013年04月30日
  • パラレル

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    ネタバレ

    いつ読んだか忘れた。多分2013年の1〜3月?
    そして内容も忘れた。
    起業家とその友達の話。あと女の話。元妻のこと。仕事のこと。
    ほんと覚えてねぇな、ひどい。

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    2013年04月25日
  • ぼくは落ち着きがない

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    高校の図書部が舞台の青春ストーリー。
    図書部のメンバーは何となくクラスメイトと上手くいかない人が多く、さわやかな青春とは違う屈折した雰囲気が漂う日常が描かれている。
    最後まで大きな出来事がないのに飽きないところが本書の魅力だと思う。

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    2013年04月23日
  • パラレル

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    うーん、背徳な感じだけど、テンション的にちょうどよかった。。嫌いじゃない。
    そー感じるのも歳とったからかなぁ、、、主人公、別にチャラくないし普通なのに女に飢えてみたりとか、割と飾ってない等身大の男性を描いているかもw

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    2013年03月23日
  • 夕子ちゃんの近道

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    骨董屋フラココ屋を舞台とした短編集。

    非常に淡々としている。
    人間模様はだんだん変化していくけれど、大きな事件やハラハラするようなことがあるわけではない。
    こういう普通さが楽しめるときは味わい深い作品になるだろう、良くも悪くも人とタイミングを選ぶ作品だと思う。

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    2013年02月26日
  • 結婚失格

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    とっても面白く読ませていただいたんだけど・・・

    自分のすべてをさらけ出して、ネガティブな部分も、他人にどう思われようが自分は正しい・・・というところまですべてをさらけ出して、そうまでして拘るものってなんだろう?

    一方的過ぎて感想も書けないさ。みたいな感想。

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    2012年11月10日
  • ぼくは落ち着きがない

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    生きにくさと居心地について、丁寧にちょっと不思議に。

    長嶋有さんの作品は初めて読みました。偉そうな言い方をさせて頂ければ、この作家さんはセンスがある。この作品が自分にどんぴしゃというわけではないけども。雰囲気のある希少価値のある書き手だと思いました。

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    2012年10月16日
  • 泣かない女はいない

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    てっきり長嶋有さんを女性作家だと思いこんで読んでいて、後になって男性だと知り驚きました。
    心理描写の描き方が淡々としているのだけど、繊細で質の良さを感じる文章だと思いました。

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    2012年09月17日
  • 泣かない女はいない

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    作風としてはかなり淡々として劇的な変化も無いような日常生活をつづっているのですが、なんというか、品がある。質が高い。穢れが無いというのかな。それでいて、現実的。 不思議な文章。

    にしてもタイトルが(笑)まあ、いないだろうけど、泣かない男もいないと思う!と関係ないことを書いておきます。

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    2012年08月20日
  • 結婚失格

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    自身の離婚体験を綴った書評小説。男は物悲しくて女々しいもんだ。
    うん。女々しい。しかしそれが正しい。

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    2012年07月24日
  • 泣かない女はいない

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    巻末に各作品ごとの初出が記載されているが、ここにあった書き下ろしの「二人のデート」というのが点字データには含まれていなくてがっかりした。というのはさておいて、「どこかでこんな話読んだんだか聞いたんだかしたことあるなあ」という妙な既視感を感じた。

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    2012年06月08日
  • パラレル

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    『ボクらの時代』長嶋有×綿矢りさ×名久井直子がきっかけで読んだ一冊。たぶんこの本の装丁は名久井さん。綿矢さんの本も早く読んでみたい。
    この類は「よしっ!読むぞ!」って挑まないと挫折しそうになるし、読むのにだいぶ時間がかかったけど読後感がなんかよかった。また読みたいと思った。

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    2012年04月27日
  • 電化文学列伝

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    こういう目で小説読んだことなかったなーと目からうろこ。『34歳無職ちゃん』は家電がよく出てくるから長嶋さんは読んだほうがいいと思う。というか、たぶん読んでるだろう。

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    2012年03月12日
  • パラレル

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    無印良品の件とか凄くすきだなあ。

    ついニヤけてしまうような
    あ~なんかわかる~って思うことが多くて
    特に続きが気になって仕方がないというわけでもないのに
    引きこまれていて、あっさり読み終わってしまい
    もうちょっと続き、あってもいいなあ。なんて思いました。

    時間をおいてまたじっくり読んでみたい。

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    2012年06月01日
  • タンノイのエジンバラ

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    拘りがあるのかないのか良く分からない主人公が淡々と生きている様子を描いているだけのようで、妙に気になる不思議な作品です。この微妙な感覚が長嶋氏の持ち味と思っていますが、それだけに共感度も作品ごとにムラが大きい印象です。特に表題作は???でした。

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    2012年02月04日
  • 電化文学列伝

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    家電芸人ならぬ家電作家長嶋有氏の書評エッセイ。作品内の家電製品の描かれ方を軸に文学を語るということで、類を見ない斬新な評論になっている。
    あとがきで自らの作品に描写した「蚊取りマット」のことに触れられているが、小説の奥深さを知ることになる。

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    2011年12月12日