長嶋有のレビュー一覧

  • ご本、出しときますね?

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    あなたのマイルールは?っていう質問が出演者にたいして投げかけられるのだけど、これが面白い。とても一般的なことを答える方もいれば、え?それってどういうこと?と答えるような内容もある。ただ、どの回答も、よくよく話を聞くと、なるほどそうか。と思う内容で、上っ面でなくきちんと腹に落としたマイルールがあることがすごいなと。
    こうしたルールは最初からあるのではなくて、インタビューや内省の過程で形作られているんだろうけれど、きっと作家さんというのはそういう過程をごく自然なこととして普段からされているんだろうな感じたし、その過程と表出した事柄が、私の関心ごとなんだな。って気づけた。

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    2026年03月21日
  • ご本、出しときますね?

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    ネタバレ

    作家から入るのも良いものですなぁ。本を読んでみたくなった作家さんは村田沙耶香さん、海猫沢めろんさん、中村航さん、光浦靖子さんの4人。セクハラに寛容な村田さんは、だいぶん変な人ですね。角田さんは今までのエッセイからは分からなかった愛らしさで、見る目が変わりました。ズキュンときます。番組は終わってしまったようですが、一度くらい観てみたかった。若林さんの表紙につられましたが(そもそも若林さんが読書家だとは、初耳)予想外に良い本でした。

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    2026年03月18日
  • 猛スピードで母は

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    こざっぱりした女性像。こざっぱりとした主人公たち。津村記久子や青木淳吾の作品を読んだときと感覚が似ていた。
    淡々と日常を描いているから?
    とても読みやすかった。

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    2026年03月08日
  • パラレル

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    ネタバレ

    もう少し大人になってからもう一度読もう。
    不倫とか別れた妻といまだに縁が切れていないこと、それから男の登場人物が皆役職につき金持ちだったり、絡む女の人はキャバ嬢だったり。
    複雑なラブと複雑なジョブだから複雑な人生だなと思った。
    読みやすかったけれど没入や理解は難しかった。

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    2026年03月07日
  • 祝福

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    女性、男性が主人公の短編集各5篇。
    「ジャージの二人」「ぼくは落ち着きがない」のスピンオフも収録。

    「猛スピードで母は」(芥川賞受賞)が代表作の方ですね。
    初読みの作家さんなので、こういう作風なんだなと思いながら読んでいた。
    「マラソンをさぼる」が印象的。
    余談ですが解説(北村浩子さん)が豊富な情報とかが適格にまとめられてるなぁと思った。
    さすがフリーアナウンサー。

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    2026年01月29日
  • 猛スピードで母は

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    サイドカーに犬と合わせて中編二本の文庫化。いずれも子供が主人公で個人的にはあまり得意ではないジャンルではあるが、小説になりがちな感情の振れ幅が大きい子どもとは真逆の、どちらかというと静的でおとなしめの子供が主役であるせいか、割となじむことができた。
    語り手の対になる大人の女性(サイドカーに犬では父の愛人、表題作ではもちろん母親)もさっぱりサバサバ系の人物像であり、物語からウェットな要素をできるだけ排除したうえで、それでも現れざるを得ない感情の昂りが一点突破的に表出するところこそ、この2編の魅力だろうか。

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    2025年12月10日
  • トゥデイズ

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    なぜこのタイトルか、最後の最後で分かった。子供の時に、こんな難しいことは考えなかったなぁ。コースケ、頭いい、哲学的。

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    2025年11月23日
  • ご本、出しときますね?

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    村田沙耶香さんのインタビューを読み漁っていたところこの番組を知り、当方リトルトゥースでもあるので是非観てみたいと思い、映像を探していたら書籍化されてるとの事で読みました。
    若林さんと仲の良い西加奈子さんや朝井リョウさんのインタビューも載っていてとても面白かったです。

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    2025年11月09日
  • 夕子ちゃんの近道

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    ネタバレ

    古道具屋「フラココ屋」の二階に住み込みで働くことになった「僕」を語り手とする連作短編集。

    店長や大家さんの孫姉妹、常連客など、少し変わった個性的な面々との、ささやかな日常の触れ合いが淡々と描かれる。第1回大江健三郎賞受賞作。

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    何だか淡々とした作品だった。或いはほのぼの系とでも言おうか。

    骨董屋のバイトが主人公であり語り手。彼の周りを取り巻く人達の日常が穏やかに描かれる。

    そこに(小さいのはあるが)大きな事件は起きず、バイトの主人公の心象風景や他の登場人物との会話が緩やかに展開する。

    ・・・
    本作の作風、例えて言うならば、小川糸さんの作品や、中島京子さんの作品に似ているかもしれません。こんな感じだと伝わりますかね?ほのぼのした感じ。

    そう言えば、「例える」という行為、なかなか難しい作業だなあと突然思い立つ。

    世に広く膾炙する事例でもって共通理解を促す、といのが例えるという行為でありましょう。

    私、小川糸さんだとか中島京子さんだとかに似ているだとか書きましたが、彼らの本を知らない人にはあまり(全然!)通じないかもなあ、と反省。というより、伝えるってのが難しいなあと改めて感じた次第。

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    さて、本作は第1回大江健三郎賞受賞作とのことで、大江健三郎氏本人が3章構成の大掛かりな解説を展開されていました。

    内容は、言われてみればそうかもなあと思うこともあり、何だか簡単な事を小難しく捉えているかなあと思うこともあり。

    偉い賞を背負うのも楽ではないかもなあ、とちょっと感じました。

    ・・・
    といことで長嶋氏の作品、これで4作目でした。

    長嶋氏の作品ではじめて読んだ『パラレル』がかなり男性目線の作品で、うーむちょっと馴染めんかも、と思いましたが、4作も読むとそれぞれ作風が異なり、色々書けるんだなあ、と改めて感嘆。

    ほのぼの系だけどみょうちきりんな倫理観の押しつけみたいなのが一切なく、気持ちよく読めました。

    結局「僕」は誰だかわからず、語り手不詳なまま終わる点もミステリアスでもありました。

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    2025年10月18日
  • ルーティーンズ

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    夫婦が代わりばんこに日々の生活を綴った日記風の作品。綴られているのはコロナ禍下の暮らし。異常な状況下で、何故か日常化していったあの日々の暮らしが、夫婦それぞれの視点で捉えることによって立体的に描き出されている。

    日記は3回目の緊急事態宣言が発出された2021年4月より始まる。最初、起こった出来事だけを記載していた文章は、いつしか随筆のようにそれぞれの考えや感情も綴られるようになり、より解像度
    を増していく。物語中、特に大きな事件は発生しない。保育園が閉鎖されようが、飲み会や音楽教室がなくなろうが、日々の生活は容赦なく繰り返されルーティーン化されていく。それだけに、取り立てるほどの事もない日々を描き出すために、解像度の高さは必須事項だ。

    日記や随筆の訴求力を改めて認識させられた作品でした。このスタイルの普通の小説も読んでみたくなりました。何か良い作品ないかな。

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    2025年08月05日
  • 猛スピードで母は

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    学生が夏休みに読むのにピッタリかなと思うものの自分としては、何となく読み終わった感じ。
    2作掲載されていて、いずれも思春期の子供が少し特有な家庭環境での日常の出来事やそれに対する心情描写の作品でスッキリしたオチがある訳ではなく、この後どうなるの?で終わる感じだった。

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    2025年07月21日
  • 僕たちの保存

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    あの時代の空気感を書いた小説なのかと思ってたら、舞台は現代で、あの時代を懐かしむような感じの内容の大人のロードノベル。

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    2025年04月15日
  • 猛スピードで母は

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    当たり前のことだけど、子供目線で親に育てられてきた。これからは、親目線で子供を育てる側になるから、そのときはこの本で描かれているような、強いお母さんになりたい。

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    2025年04月06日
  • 僕たちの保存

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    なんだか知らないうちに最後まで読み終わってしまった。医者の息子のひこきもりのシンスケさんが印象的。パソコンの話はよくわかりませんでした。

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    2025年02月23日
  • 僕たちの保存

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    著者の長嶋有さんは同年代だ。
    みゆきやレコードプレーヤーがカバーにプリントされているのでそんな予感がした。

    共感できたのは、[メモリの容量が不足しています]のところかな。なんか、うわってなるよなぁって。無料で使わせていただいているのに。

    目に見えないもの。その実体はどこに存在するのか?
    昔はファクス、今はクラウド、、、?
    便利だから仕組みをわかったふりして利用してますが、何か?

    実体が無いようなものでも保存には限度がある。人の記憶も保存容量が関係しているのかな。最近保存先がなかなか見つからないことが増えてきたかも。

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    2025年02月22日
  • ルーティーンズ

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    あまりにも解像度の高い日常にしみじみ。あえて言葉にしていないだけで、私の日常にもこの話に出てくるような気づきや思いがきっとあるはず。それらに目を向けて言葉にしてみようと思わせてくれる。

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    2025年02月07日
  • 僕たちの保存

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    マガジンハウス系の雑誌のコラムっぽい。オシャレと泥臭さのセンス。距離感も東京っぽいなぁ。
    パソコン黎明期をやった時代。ノスタルジーと一言で片付けるのには生々しく軽い記憶の断片。人とも記憶とも絶妙な距離の取り方が心地よかった。空気感がすごい。

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    2024年12月24日
  • 僕たちの保存

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    著者の作品は初めて読みました。私に語彙力がなくて上手く言えないけど、面白かった。文体とか、好きです。

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    2024年12月08日
  • 僕たちの保存

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    5作から成る短編集。ずっと昔に登場したグッズや社会現象の記述が懐かしかった。最後はテスラ迄出てきて、乗ってみたいと思った。

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    2024年12月04日
  • ルーティーンズ

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    そんな時もあったなあと思いながら、あの時の閉塞感とかがよみがえった。ただこのお話には閉塞感とかがなく、どんな時にも穏やかに日々が流れていく感じがあり読んでいてやっぱりそんな時もあったようなに戻る(笑)
    普通(職業)ではない家族のコロナ喎の過ごし方。
    そうかあって、感じ。
    闘っていた(笑)私にとっては羨ましいルーティンだ。

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    2024年11月29日