長嶋有のレビュー一覧

  • ぼくは落ち着きがない

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    ドラマチックなことはさほど起こらないが、ささやかな日常のなかでのきしみやおかしみなんかがいい感じだ。

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    2011年09月03日
  • ぼくは落ち着きがない

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    この主人公は他人と深く付き合うのが苦手なのかもしれない
    なおかつそのことに、自覚が薄いタイプなのかもしれない
    だからこんなタイトルをつけられてしまったのか?

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    2011年08月26日
  • ぼくは落ち着きがない

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    どこにでもある、誰にでもあった高校生活をそのまま切り取った日常作品

    特に、何があるでもなく、登場人物も常識レベルで変わった人達ばかり。
    しかし、見事に切り取られた高校生活には本好きなら必ず共感できる世界。
    一人の女子高生が主人公で、その子の考え方が垂れ流し状態のストーリー。さっき下を向いてたのに、もう前を見ている、そうやってコロコロ変わりながらも少しずつ、少しずつ前に進んでいく主人公の精神。

    ともすれば、本当にヤマもオチもない物語ですが、読んでいる間に何かつかめる。そんな作品です。

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    2011年08月03日
  • ぼくは落ち着きがない

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    ジャケ買い。でも失敗じゃなかった。
    図書部の面々のなんでもないようでなんでもあるような日々を主人公の視点から描いている。
    語りが独特で、自分には歌の歌詞の様に思えた。好きなフレーズも幾つかある。
    ヤマもオチもないが、何でか楽しめたことが自分でも不思議だったが、堺雅人さんの解説でシックリきた。

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    2011年08月01日
  • パラレル

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    幾つかの時代を並行して描きながら作り上げた青春小説でしょうか。なんとなくモヤモヤした作品ですが、そのモヤモヤが妙に心地よいところが不思議な魅力です。

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    2011年07月19日
  • 結婚失格

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    町山智浩の解説を読んで、ようやく腑に落ちた。この解説を含めてひとつの作品だと思う。印象に残ったのは、解説内で「人間の通過儀礼が弱体化したなか、失恋は例外」という言葉。「思想地図β」での菊池成孔の「無条件に素直に従えるものが、この国には恋愛以外残っていない」という指摘と重なった。

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    2011年07月04日
  • ぼくは落ち着きがない

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    表紙の絵がどうにも好みでないのと、うーん高校生の部活の話かーとか思ってたのとでちょっと敬遠していたんだけど、読んでみたら、まったく違和感なく、おもしろく読めた。長嶋有が描く高校生だからかなあ。べつに高校生じゃなくてもいいというか、身分にかかわらず、共感できる。主人公の、じっと観察してて、あれこれ考えちゃうところが、だからって実際なにかするわけじゃない、っていうような感じがすごーくよくわかる。だれもが生きにくさをかかえている、っていうのも、なんだかすごくよくわかる。こういうのって、思春期にかぎらず、感じる人はずっと感じつづけることなのかも。なにかが起きてがらっとなにかが変わったりしないところもリアルな感じがしてよかった。それにしても、ともかく、高校時代こんな図書部があったら入りたかった!!やっぱり長嶋有の作品って好きかも。

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    2011年09月18日
  • 結婚失格

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    町山さんの解説が読みたくて購入。小説部分を読みながらうっかり主人公に共感してしまい、町山&穂村両氏の解説を読んで、その指摘のもっともさにうなだれた。正しさを振りかざしてしがみつく感じ、自分にもあるなー。主人公が内田春菊を例に出し、そういったタイプの女性を非難するくだりが印象的。私も似たようなことよく考えます。器のちっちゃいやつです。

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    2011年06月05日
  • ぼくは落ち着きがない

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    解説につられて、初・長嶋有。
    図書室がホームとなっていた高三時代を思い出して、ちょっとなつかしかった。だらだらしたゆるい青春小説のようでいて、メッセージも意外としっかり感じられた。「本はつまり、役に立つ!」

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    2011年05月28日
  • ぼくは落ち着きがない

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    堺さんの解説に釣られたよね。ええ。
    でも文系女子にはとても共感できる話でした。
    本は役に立つよ!

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    2011年05月25日
  • タンノイのエジンバラ

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    何を考えているのか分からないと人から言われる、
    周りの人の空気を読んだ発言が苦手である、
    深い理由はないが物事が長く続かない、etc
    この作家は、そんなちょっとダメな人間を書くのが上手い。
    異常に上手いので、ちょっと気持ち悪い。

    この短編集の登場人物たちの考え方・心の動きを追っていると、
    これは自分のことを書いている?
    いや寧ろ自分が書いたのではないか?ぐらい、
    皮膚感覚と一致した表現がされる。
    オエッ

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    2011年05月22日
  • ぼくは落ち着きがない

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    「皆、誰かに期待なんかしないで、皆、勝手に生きててよ。」

    高校の、図書部のおはなし。

    タイトルの「ぼくは落ち着きがない」は、むかし図書部にいた先生が書く、次回作のタイトル。
    おそらく、図書室につながる両開きのドア(西部劇なんかにあるやつ)を擬人化して「ぼく」としているのではないだろうか。
    私は、作中の先生が書いた同タイトルの小説を読みたい、と思ったのだけど、これを読み終わることでその願いはかなってるのか、なんて厨二みたいなこと考えました。

    青春小説特有のかる~い会話劇が私はもんのすごく苦手なんだけど
    長嶋先生はやはりセンスがあります。
    滑り知らずというわけではないけれど薄ら寒くもない、あーわかるわかる、があるから安心して読めるんだ。
    雑多に登場人物が出てきて
    思い思いしゃべって
    ときどき気になる人もいて
    事件もことごとく地味、なんだけど、それがいい。
    高校生の自分をおもいださせてくれるのが、青春小説の醍醐味かも。

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    2011年05月18日
  • パラレル

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    読み始めた時と読み終わった時の気持ちが一定だった。

    時間軸が一気に遡ったり、ゆるやかに進行したりしながら、男女は結婚、離婚を経て変わっていく。

    そのなかで、男2人の関係性は変わらない。

    夫婦の話と男の友情が2本平行に進んでいく。

    タランティーノ監督を意識した時間軸の使い方、見せ方はあっちこっち頭をめぐらす必要なく、シンプルに読めた。

    人間の結びつきが、あー、あるあるという感じ。
    特に男性は『これは俺だ』と共感するらしい。

    行き届いた人間観察が、この作者の好きなところだと改めて思う。

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    2011年03月05日
  • パラレル

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    「 忙しいんだね、いいじゃない。そういおうとしたが、やっぱりやめて
    『トロントってカナダだっけ』にする。」

    この、

    そういおうとしたが、やっぱりやめて
    「 ~ 」にする。

    って感じがすごく、しっくりくる。
    いかにも昔付き合ってた子との会話って感じがする。

    昔みたいな軽口をたたこうとしたけど、どこまで踏み込んでいいかわからず思いとどまるみたいな。
    そういう自分の感覚と妙にマッチした表現。

    「やっぱりやめて~にする。」

    やっぱりこの表現好き。

    あのときそばにいた人がいなくなるのは悲しい。
    単純なことだけど、
    でも、あのときいたことは変わらない。

    かわらない友情と、かわっていく愛情。
    友情物語は、不変性を期待させるから惹かれるのかな。

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    2011年05月26日
  • 結婚失格

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    まず、カテゴライズに悩んだ一冊でした。「書評」としてもよかったのだろうけど、それは何だか違うだろうと。書評という軸を持った私小説だろうと判断したので、私小説としました。
    AV監督である主人公が離婚調停中の妻への気持ちと我が子への想いを、調停などの過程に沿って綴ったものです。ひとつひとつのチャプタごとに一冊の本を取り上げて進んでいきます。あくまでフィクションとして。
    町山智浩の解説までぜひ読んでほしいです。
    ふと思ったことは、穂村弘はモテ、枡野浩一は非モテだということ。
    暗い気持ちになるし、離婚のごたごたばっかり文章にしやがって、という気持ちもあって、評価に悩みました。でも、それだと読まなきゃいいだけの話ですし、歌人が自分の心情を文章にせずにどうすんだと思ったので、評価は読んで面白かった分だけつけました。

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    2010年10月17日
  • タンノイのエジンバラ

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    カバーデザインが素晴らしく、思わずジャケ買いした一冊。本当にこれ素敵。「タンノイのエジンバラ」という、聞き慣れない(音楽好きな人は知っているのだろうけど)奇妙なタイトルにもよく合っていて惚れ惚れする。
    長嶋さんの書くお話、私が読んだものは今のところ全て「離婚」というキーワードが入っているのだけど、これは長嶋さんが好んで書くテーマなのだろうか。解説にもあったけど、著者の性を感じさせない長嶋さんの文章が好きだ。

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    2010年10月12日
  • 夕子ちゃんの近道

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    最近エッセー率が高かったからってのもあるけど、
    最初ぜーんぜん読んでも入って来なくて(;^_^A
    今回はダメかも。。。って思ってるうちに、
    あの切ない感じがジワジワときました。

    長嶋有さんの文章って、
    そのときの体調とか心境にも左右されるなぁ。
    べた凪の海って感じ?
    今回も起こりそうで起こらない。
    と思ったら意外なところで起こったり。
    セリフとか間と状況とか・・・そのまぜこぜ具合が
    ちょっとしたことをドラマチックに感じさせるというか。
    私の何でもなさ過ぎる生活さえも物語に出来ちゃうような?!
    そんな感じ。

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    2012年08月30日
  • 結婚失格

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    ああ、もう、どうしようもない、とここまで思わされたのも久し振りである。主人公速水の正しさのベクトルが常に自分に向いているのだ。方向を変えるチャンスは幾度か訪れているというのに。正しさは諸刃の剣であるかもしれない。振りかざすと相手を傷つけ自分をも傷つける。
    特別寄稿や解説の素晴らしさもさることながら、速水のすっとんきょうな律儀さに無理やり泣かせられるような一冊。

    また、収録されている短歌「夢について」に少し救われる。やっぱりこうでなくっちゃ。

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    2010年08月26日
  • 結婚失格

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    今まで読んだことの無い分野の本だったので、新鮮だった。著者のことはこの本で初めて知ったが、実にウダウダしていて自分を見るようであり、複雑な思いの読後感だった。

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    2010年08月23日
  • 結婚失格

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    町山さんとの対談USTを見て購入。「あるきかたが正しくない」も読んでいたので情報が補完された感じ。
    町山さんの解説は素晴らしいし、穂村弘の毒エッセイも素敵だが、本編あればこそ。
    結婚というより、人とうまくやっていく事の根本的な困難さに思いをはせる。そんな本。

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    2010年08月22日