長嶋有のレビュー一覧

  • 東京マッハ

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    俳句の句会がどういうものか面白おかしく知れる本。戯曲形式で、四人とゲストの掛け合いに臨場感があって良いです。

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    2023年11月03日
  • ご本、出しときますね?

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    読書芸人の若林が小説家と対談する番組の書籍化らしい。
    常々小説大好きな人の気持ちを知りたいと思っていたが、この対談で多くの気づきを得られた。
    自分自身は現実的なビジネス書や、心理学、脳生理学などの役に立つ本を好んでいたので、なにゆえ個人の脳内で創作されたフィクションが好まれるのか不思議であった。
    本書や小説家(書くほう)の視点の言葉が多いが、彼らは読書家でもあるので示唆に富む会話が飛び交っている。

    ・「弱者」って言葉を言い換えると「大多数」のこと
    ・登場人物が自分の身代わりになってくれるような気がした

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    2023年10月05日
  • タンノイのエジンバラ

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    好きな作家・長嶋有さんの作品、久々に読んだことのない作品を…と手に取った本作。

    いやぁぁぁーーー、この作品めっちゃ素敵ですねーーー( ̄∇ ̄)

    長嶋有さんは何作か読みましたけど、一番最初に読んだ「猛スピードで母は」を読んだときの衝動を思い出させてもらった気がしました…
    そうそう、長嶋有さんの良さはコレだよなぁ…と。

    一言で表すと「もう空気感最高過ぎ」なのかなと…(´∀`)
    個人的には「エモ写実主義」ってワードが浮かびました、けっこう気に入ったんだけどどうだろう…(笑)

    潔い装飾しすぎない文章、密度が濃すぎず作品全体に漂う程良いヌケ感、けっして現実を美化し過ぎない(自分はそこがとても写実的

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    2023年08月20日
  • もう生まれたくない

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    読み応えがある。ずるずる惹き込まれる。年によって立場が変わっていって、それも当たり前なんだけど、面白い。

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    2023年08月08日
  • ご本、出しときますね?

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    3.7面白かった。二人づつなのが良。ラジオとかで続いてくれないかな。その方が出てくれる作家さん増えそうだし。

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    2023年06月20日
  • もう生まれたくない

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    文庫本を買ったので再読。単行本を2回読んでいたので3回目。
    現実やフィクションの、さまざまな死と訃報を通じて、、通じて、何を描きたいのかな。
    ひとまず文庫の裏にあるような「死を見つめることで、生の大切さを描いた感動作」ではないことは確か。でも、色々な距離感がとても良いです。
    全体的には感動しないけど、ちょっとした一つ一つの文に感動、というかしみじみします。

    ジョン・レノン、スティーブ・ジョブズから、X JapanのTaiji、声優さん、登場人物の持ってるマックまでいろんな人が亡くなる。

    新年早々読む本でもないな、と思いつつも読んでて、で、この本を読んでる1月15日に、高橋幸宏の訃報があって

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    2023年01月17日
  • 俳句は入門できる

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    他の方の感想でも述べられている通り、この一冊で入門できるかというと、できない。ただ俳句をちょっと新しい形でやり始めた一例としては、とても面白かった。

    お勧めする人
    ・句会に参加したことがある(軽い気持ちでやってるとなおよし)とエンジョイしている感じを共有できて楽しいと思う

    お勧めしない人
    ・俳句初心者には得るものはあまりないかも
    ・俳句こうあるべき派にもお勧めしない

    初めて著者の文章を読んだが、さすがのセンスを感じた。視点や語りが私には目新しく、また気持ちよい。個人的には、できれば、そうだな、「ひとり同人」とか、そんなテーマで続きを読みたい。

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    2023年01月14日
  • 猛スピードで母は

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    借り物。
    コインロッカー・ベイビーズが途中だったけれど、そちらがかなり重く、心身が疲れきっていたので、こちらを読んでみた。

    短編が2つ。軽くて穏やかな文章。こういう大人でいいんだよと思った。

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    2022年12月01日
  • 夜の夢こそまこと 人間椅子小説集

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    ネタバレ

    元々、制作する楽曲の多くが、過去の文学作品を礎にしている人間椅子、彼らの作品が今度は小説のモチーフになったということで、いわば音楽界から文芸界への逆輸入、という発想がまず面白い。
    そして、そのような出自であるからして、彼らの楽曲がノヴェライズのベースとして馴染まない訳がない。
    まず選ばれた5曲を見てみると、1つは筋肉少女帯との共作だが、残り4作はすべて和嶋慎治氏の手による詞、ということに少し驚いた。
    また、著名な代表曲ばかりということはまったくなく、むしろコアなファン以外にはすぐにピンとこないであろう作品も。

    口火を切る大槻ケンヂ氏の「地獄のアロハ」、イカ天をリアルタイムで観ていた世代にとっ

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    2022年11月26日
  • ご本、出しときますね?

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    西加奈子、朝井リョウ、長嶋有…。小説家は普段何を考え、どうやって作品を生み出しているのか。無類の本好き芸人・オードリー若林正恭と作家たちが“自分のルール”を語りつくす。BSジャパンの同名番組を書籍化。

    作家が何を考えているかがうかがえて面白い。

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    2022年10月14日
  • ご本、出しときますね?

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    これ、とても良かったです。
    私がまた読書にはまるきっかけになりました。
    いろいろな作家さんの人柄がわかり、作品に興味を持てます。

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    2022年10月13日
  • タンノイのエジンバラ

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    エリザベス女王が亡くなって頻繁にエジンバラというフレーズを聞いてたタイミングで、あ そうやと思って読んだ。タンノイのエジンバラってそういうこと〜?って表題作読んでなった。四作とも題名が出てくるタイミングが絶妙〜と思った。と同時にそこを題名にするんやおもしろいという感覚にも。

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    2022年09月29日
  • タンノイのエジンバラ

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    ネタバレ

    短編集。表題作は、隣家の母親から娘を預かる男も、男に預けられた女の子も、どこか緩い。山も谷もないが、一期一会の思い出には十分な一夜の話。「夜のあぐら」愛人、ニート等々、複雑な家庭環境ながら陰湿な感じはなく、三姉弟や父娘の淡泊で不器用なコミュニケーションが目立つ。姉妹が、実家の金庫を盗もうとする様子もどこか笑いを誘う。「バルセロナの印象」弟夫婦と姉のスペイン旅行。「三十歳」哀愁が残る読後感。

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    2022年07月26日
  • 猛スピードで母は

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    登場人物の少なさが気に入った。無駄がない。中編二つ。デビュー作の「サイドカーに犬」と、芥川賞受賞作の表題作。どちらもタイトルがすごくいい。センスの良さを感じる。ブルボン小林名義のコラムはよく読んでいたが、長嶋有の本は初めて。

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    2022年07月17日
  • タンノイのエジンバラ

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    長嶋有さんの作品、久々に読んだ。
    一番印象的だったのは夜のあぐら。
    大人になってからのほどほど距離感のある兄弟関係。父の体調悪化で、実家に来て初めて知る新たな父の愛人など、場面に入り込んでしまう描き方が素敵だ。
    最後の三十歳も面白い。ピアノと関係のない仕事がいいと選んだパチンコ屋。そこでの出会い。
    ひとつ一つの判断、エピソードが、そう考えることあるなあと思う。淡々としたかきぶりだけど、心地よく読み終わった。

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    2022年06月29日
  • 猛スピードで母は

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    「サイドカーに犬」「猛スピードで母は」
    どちらも子供と、親(またはその愛人)の話。

    「ぼくは落ち着きがない」を読んでから、この作品を読んだが、
    主人公はたいてい考えるのが好きで、集団だと少し浮いてしまうところがあって、近くに"カッコ良い人"がいる。

    この作品だと"カッコ良い人"は、父の愛人・洋子さんと、主人公(慎)の母。

    たぶんそういう癖。
    私は洋子さんもお母さんもナス先輩も好き。

    ワーゲンを猛スピードで追い越すくらい、突き抜けてるのがカッコ良い。
    カッコ良さが突き抜けてないと、慎をいじめた中学生みたいになる。

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    2022年11月05日
  • 夕子ちゃんの近道

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    『猛スピードで母は』を読み、同じ作者の作品を手に取った。
    「働くのが嫌になってしまっただけだ。働くのだけではない、たとえば広くて暮らしやすい新居を探すことや、部屋を暖めるものを買いに行くことすら。」という語り手の心境に共感した。

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    2022年04月18日
  • ご本、出しときますね?

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    ネタバレ

    作家さんの生の声というか、フィクションではない部分を知る機会ってあまりないので、こういう対談集で人となりを知るのはとても興味深い。ますます好きになったり、まだ読んだことのない作品を読みたくなったり。
    知らなかった作家さんも、まずこんな人なんだということがわかってから読んでみたい!と思うのも新鮮。

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    2022年04月06日
  • 東京マッハ

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    句会の楽しさを初めて知りました。
    最初に自分でも選句することで、まるでイベントに参加しているような気分になれます。

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    2022年04月02日
  • 東京マッハ

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    句会の思わぬポテンシャル(ライブ感やゲーム性)を啓発される。
    俳句は瞬間を捉えるものと思っていたけど、その切迫感を俯瞰してみるとおかしみに転じたりして、一粒で二度美味しい、みたいな。

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    2022年03月05日