長嶋有のレビュー一覧

  • 泣かない女はいない

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    女性心理を書くのがうまいよねー。
    パンチはないんだけど、読後に登場人物のことを、いろいろ考えてしまいます。読んだ後も楽しめる作者さんです。

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    2011年09月18日
  • パラレル

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    単純に装丁買いで。

    うまく説明できないんだけど、今年1番のヒット。
    地の文の投げやりな丁寧さに惹きつけられてしまった。
    散らされた鍵括弧が、波紋みたいに、地の文に余韻を広げてる。

    長嶋さんの小説ってこんな感じだったろうか。
    あんまり、比較とかはしちゃいけないんだろうけど、少し大崎さんの小説の空気に似ていて、逆に相違が際立って、勝手に世界が広がっていく感じがした。

    わたしは多分、こういう主人公が好きだし、こういう女性の描かれ方が好きだし、螺旋階段や繰り返されるモチーフが好きだ。
    このくらいの軽さも、このくらいの深さも。

    *
    あとあれです、解説がすげーよかった。

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    2011年07月25日
  • ぼくは落ち着きがない

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    子供には子供の、中学生には中学生の、高校生には高校生の、同世代の中で暮らしてる中での独立した世界がある。今の世代を描いてるようで実はそうでもなくて。扱われる素材が違うだけなんだろう。懐かしいでもなく、ただ淡々と頷けた。
    文庫版解説が堺雅人さんです…いい解説です。

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    2011年05月31日
  • 泣かない女はいない

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    人には勧めたくないほどの傑作。長島有の描くルーティンの生活の中で細かく積みかせねていく恋愛感情が直接的ではなく表現されていて、最高の読書体験だった。

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    2011年03月08日
  • タンノイのエジンバラ

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    うまいしおもしろい。

    長嶋有という作者は強烈なインパクトのある話を書くわけではないけれど、なんかあの作家すきなんだよね、と私の頭に必ず浮かぶ。
    この短篇集はそんな作者の長所が盛り込まれている。
    まず、説明が少ないところが好き。
    情景描写だったり登場人物たちの輪郭からじわじわと話の核を攻めてくる。
    そして最終的に読者に不明瞭な点を残さない。
    2人の姉と引きこもりの弟の奇妙な話を描いた『夜のあぐら』では特に、そう思った。話の組み立て方のうまさが際立っている。

    また、人間の描き方がとてもリアルで、急に気が変わったりする。このキャラクターはこういう人だから、とかそういうセセコマシサがない。キャラクタではなく、まぎれもなく人間。

    あとは単純に言葉の選び方が好き。
    タンノイのエジンバラを題名にもってくるあたり、相当いい。何度も声にだしたし、現物もネットで調べた。誉めすぎか?

    幼少時の些細な記憶とか
    思い出した。とくに姉、というキーワードが私にはよかったのかな。

    長嶋有をみんなに知ってもらいたいと思う反面
    だれも知らなくていいとも思う。

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    2011年03月05日
  • 夕子ちゃんの近道

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    フラココ屋で店番をする主人公と、
    そこにあつまる色々な人たちとの関わりを描いたお話です。

    つかみどころがなくて、ふわふわ~っとしている空気感の中で
    妙にしっかりとした人物描写だったり
    色鮮やかに浮かぶ風景だったり音だったり
    なんかほんとに、一緒にフラココ屋で過ごした気分
    ところどころクスッと笑えるとことか好き。

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    2015年05月28日
  • パラレル

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    2012年04月 06/30
    半年ぶり位に読み返してみた。いまだに飽きない。
    もやっとしている時に手にとるのだろう。この本はホントに好きだ。

    2011年07月 05/045
    また読み返してみた。もう何回目?飽きないな。
    いろいろ考えている時に読みたくなる一冊。

    2009年03月 4/28

    かなりスキ。
    構成もおもしろいが語る言葉がおもしろい。
    個人的にすごくかさなる部分が多くて、ぐさっとくる場面もあった。

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    2012年04月23日
  • 猛スピードで母は

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     語られる内容は決して軽いものではないはずなのに、その重さを感じさせない爽やかな描写がよかった。懐かしさすら覚える文体が好き。ムーギチョコ/ムギーチョコうける。

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    2022年11月20日
  • 七、八月のストローク

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    ネタバレ

     この物語の主軸となるのは、とある大規模マンションに住む「季乃」という高校二年生と同級生で同じマンションに住む「かつみ」という人物です。この女子高生2人が、自分の住むマンションの中庭にあるプールの監視員をしながら同じマンションに住む様々な人たちの人間模様を描いた物語でした。
     群像劇でそれぞれの人から見た視点で物語が構成されていました。
     マンションにあるプールの老朽化、近くに市民プールができたことでお客さんが減り、プールを閉鎖しようかどうかマンションの住人で話し合ってたところが印象に残りました。
     面白かった作品でした。

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    2026年09月26日
  • 七、八月のストローク

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    タイトルが良い。とあるマンションのプールが多元的な視点から語られる。八方塞がりな状況や瑣末な日常が最後の章で軽やかに飛躍を遂げるのが気持ちよかった。長島有ならではの小さな視点の連続。小さいけど大切なね。「母親は必ず心配するもの」だ、そのことについて謝るだけではなく自分で気づいてほしいという父親の思いとか。世の中がタイパ、コスパで測られてしまうことのやるせなさと打開しようと奮闘する若者への眼差しとか。悪者、と表現されたおじさんの考え方にも心を寄せる。いつも温かい気持ちになります。

    プール施設にはセブンティーンアイスの自販機。これはマーケティングの成果なのでしょうか。毎度買わされた(そして、一口もらった)。

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    2026年09月24日
  • 今も未来も変わらない

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    物語が大きく動きはしないのですが、

    主人公の星子さんが友達とカラオケ行って、恋に悶々、娘の進路など心配したり...

    時折、小ネタ?を挟みながら
    40代シングルマザー星子さんの
    日々の暮らしぶりをほのぼのと楽しみました。

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    2026年09月20日
  • 七、八月のストローク

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    とかくこの世の中は理不尽で
    不公平で
    ままならないことばかりだけれど
    たとえば
    水の中をすいーっと泳いでいくように
    ちょっとずつでも
    前へ進んでいけさえすれば
    やがて辿り着くだろう未来の景色は
    そんなに悪いものでもないかもよ、と
    何気ない日常を送る
    迷ったり、悩んだりしている
    普通の人たちのための物語。
    ※木内達朗氏の表紙もイイ!

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    2026年09月18日
  • 七、八月のストローク

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    ネタバレ

    大規模マンション。プール。老朽化で閉鎖の危機。楠子。漫画家。きの、樹、かつみ。高校生。高校自主退学。母親万引き。ストレスはその原因を消さないと意味がない。紺。漫画好き。高志。樹の父。椚山教授。与那国島。各々の現実。少しずつ前にすすんでいるのがいい心地よい。

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    2026年08月21日
  • 猛スピードで母は

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    表題作とサイドカーに犬の2作が収録されている。

    どちらも子ども視点で、親や愛人の影響をささやかに、正負でいう正の方向に受けていく話。

    子ども目線で観察したことと、一見脈絡ない言動だったりがその後さりげなく、こういう理由で、という説明があり。

    簡素な表現だけど、説得力があった。
    簡単そうに見えて実は高度な文章なのではないか。

    西武の源田の守備のよう。

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    2026年07月31日
  • タンノイのエジンバラ

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    目次
    ・タンノイのエジンバラ
    ・夜のあぐら
    ・バルセロナの印象
    ・三十歳

    ストーリーはさておき、どの作品にも「人とのつきあい方が苦手」な気配を濃厚に感じた。
    家族をも含む他人の、発する言葉と感情の乖離が、その距離がよくわからないと思っている語り手たち。

    感情が希薄で、体温が低そうな語り手たちの、世間を見るまなざしの不安。
    差し伸べていいのかわからず、中途半端に止まってしまう手。

    そういうあれこれが、まるで私の心の内をのぞかれているような、でも決して不快ではない、不思議な気持ちで読んだ。
    「人とのつきあい方が苦手」なのは私だけではないと思うと、少し心が緩んでくる。

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    2026年07月23日
  • 七、八月のストローク

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    今まであったものが無くなるかも。ここでは、マンションのプールなのだが、ただただ時代の流れとか、気候変動のせいとか、仕方ないかではなく、どうしたいか考えてみるのもいいかもね。

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    2026年07月16日
  • 七、八月のストローク

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    プールと、プールにまつわる人々の物語。途中、ある人の悪癖(というか病?)には驚きました。全く理由が分からなくて「なんで?」と。最後の章はグッときて、涙ぐんでしまいました。読んでる間じゅうプールにいるみたいで、裸足でプールの床を歩く感じや、蛇口をひねると出てくるお湯といってもいいほどの水の熱さ、薬品の混じった独特なプールの水のにおいなどをずっと感じていました。プールに行きた〜い。

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    2026年07月12日
  • 泣かない女はいない

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    他人に言って共感してもらうほどでもない、日々のとつとつとした考えや感情の動きの描写が続く感じがとてもよかったです。
    そういう形の文章なので没入感もあるし、淡々とページをめくることが出来たような。

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    2026年07月12日
  • ご本、出しときますね?

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    言葉を扱うプロたちのトークはおもしろく、
    意外な一面や交友関係が知れたのも読んでいて楽しかった。
    作家さんたちがお勧めしている本がどれも本屋さんで入手するのが難しそうなものばかりで思わずにやにや。いつか出会いたいと思いながら読みたいリストに書き連ねた

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    2026年06月20日
  • ご本、出しときますね?

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    作家の人たちってこんなに話上手いんだなと驚く。
    飲み会の場で話しているようなフランクさもありつつ芯を食った内容になっている。
    紹介されている本も面白そうなものばかりで、ウォッチリストにたくさん入れた。話し手さんの本も未読のものは代表作くらいは読んでおこうという気になった。

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    2026年05月19日