麻見和史のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ飛ばしてしまってた巻をようやく。宗教二世回でした。ここで猫がでてくるのか…。
宗教に歪められ逃れようとしても追いかけてきた絶望と、如月さんがお世話になった刑事さんの正義との間と、鷹野さんの壮絶な幼少期とで盛りだくさんでしたが派手さはありませんでした。
宗教二世と藤村刑事、どっちつかずだと感じられたのがいまいちはまれなかった原因かなぁ。如月さんのシェルター潜入捜査は面白そうだったのに。
尊い理念で動いてるカリスマ的な人は素晴らしくとも、周囲に善からぬ人が集まってきたらそれは危険だという如月さんの考えはしっくりきました。
解説が大矢博子さんでした。如月さんの成長のシリーズ通しての言及、さすがで -
Posted by ブクログ
ネタバレシリーズ13作目は正義が暴走していました。私的制裁。木乃伊取りが木乃伊に……今回は復讐対象者と同じく犯罪者になってしまいました。
かつての警察の捜査ミスが招いた事件とはいえ、復讐方法がエグいです。この方向から苦しめるんだ……でも確かにこちらのほうが精神的ダメージは大きいです。よく辿り着いたなぁ…どちらも。
神谷課長が助かってよかったです。
それにしても、神谷課長・手代木管理官・早瀬係長が皆さん娘さん持ちだから如月さんに肩入れしてる…みたいに読めるのはどうなの?と思いました。
手代木さんまで一緒に筋読みしてくれるし……鷹野さんも尾留川さんもさすがにびっくり。
そういえば今回、鴨下さん居なかった -
Posted by ブクログ
このシリーズも何気にもう9作目なんだぁ…。このシリーズを読みだしたきっかけは、ドラマが私好みだったからで、ドラマでは鳴海理沙には鈴木京香さん、矢代は波留さんが演じておられました。でもこのシリーズの矢代は男性なので、違和感を当初は感じたもんでした…。このシリーズは、警視庁捜査一課係文書解読班に属するふたりが、犯罪に関わる文書を分析し真相を暴くものです。
東京文学博物館で不審な文書と写真が見つかったこと、その文書と写真は拉致監禁事件が発生していることを思わせるものであったことから、文書解読班に出動命令が下る…。文書解読班をよく思っていない岩下管理官は、新たに情報分析班を設けて対抗させることに -
Posted by ブクログ
ネタバレ警視庁捜査一課十一係シリーズ第8弾。
だいぶ話が進んできたなー。
鷹野さんの昔の相棒の死と、テロ組織がなんだか関係がありそう。
塔子と鷹野さんの関係もだけど
すこーしずつすこーしずつ匂わせてきてる。笑
SOSの謎のメッセージから監禁されていた死体を発見。
そこから始まるストーリー。
助け出した9歳の子どもの証言を頼りに、、したいところだけど
なかなか心を開いてくれない!もどかしい!
ただ、お母さんの死を経験して
誘拐、監禁された子どもが
あんなに落ち着いた?精神状態でいられるのだろうか?
お父さんの教えが相当適切で、しっかりしてないと難しいよなー。
でも、まあ面白く読めました。
防犯カメ -
Posted by ブクログ
警視庁捜査一課特命捜査対策室支援係を舞台にした新シリーズ?
妻を癌で亡くした捜査一課の刑事だった藤木。
特命捜査対策室支援係に異動し、内勤を続けていたが、行方をくらませていた30年前の児童殺人事件の容疑者と思われる人物が目撃され、30年ぶりに捜査が再開されるのを機会に藤木も捜査の現場に戻ることに。
藤木の捜査に対する意識が徐々に戻っていく様子と、30年の時を超えて、記憶を辿っていく丹念な聞き込みの様子が上手くリンクする前半。
後半は作者の得意分野と言える突然の事件の解決編。
犯人の動機は受け入れ難いものであるが、藤木を支援する支援係の面々との関係がとても心地いい。
人の心の痛みに寄り添うことが -
Posted by ブクログ
ネタバレ麻見和史先生の新しいシリーズの様だ
凍結事案捜査班・・・文書捜査官と同じ様・・・
時の呪縛とダブる凍結事案捜査班、タイトルだけ
で分かりますよね
異常犯罪が多めの麻見先生、凍った事件が動きだ
す理由もアレですが、この作品は捜査官個々人の
事情を前面に出してきているし、本書では主人公
以外はサワリ程度でトラウマを匂わせているダケ
最後に犯人の手記とかあるので興ざめするのです
が、30年前の事件に着手した途端に事実がボロボ
ロと暴かれるのは(いえ、理由はあるのですよ)
ご都合主義ですが、結局主人公の刑事が切れ者だ
という部分は読後感がよろしい
続編まってます(´・ω・`) -
Posted by ブクログ
新宿歌舞伎町のドラッグストアのごみ置き場で切断された右手が見つかった。如月塔子と門脇仁志は捜査に乗り出す。手はホストクラブのナンバー2のものだった。客とのトラブルかとの推測はしかし、超高層ビルのレストラン街でホストとは別人の切断された左手が見つかったことで覆される。同一犯による事件なのか? なんのために? 欲望渦巻く街で、少ない手がかりから犯人を、真相を突き止めることはできるのかーー。
第15作。新宿署が所轄というと、あの長寿シリーズが思い浮かびますが、夢の共演なんぞは当然なく、いつもの面々が活躍します。ただし、犯人の動機と猟奇的な手段が、うまく結びついていないような気が。
これで、今年の