麻見和史のレビュー一覧

  • 聖者の凶数 警視庁殺人分析班

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    シリーズ第5弾。
    女性刑事である如月塔子は背も小さくて頼りなさもある見習い刑事だが、視点は鋭いものがある。
    今回の連続殺人事件の遺体に残された数字の謎にいち早く気付いたのも塔子だった。
    ただ、捜査の中では女性であることで弱さを指摘されたり、見下したりされることも多々ある。
    それに悩む塔子の葛藤もまた、この作品の見処かもしれない。

    2024.5.4

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    2024年05月04日
  • 鷹の砦 警視庁殺人分析班

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    今回は十一係のメンバーが操作の過程で大変な目に遭いました。その中で塔子は成長して鷹野との関係が少しずつ変わってきた。
    山中の地下壕から金塊が見つかるとか、立て籠もり犯に包囲網を突破されるとか、暴れる犯人に刑事が揃って翻弄されるとか、事件捜査に関しては余計なものが多過ぎる印象です。

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    2024年04月30日
  • 石の繭 警視庁殺人分析班

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    トレミー!最初からとばしていて、すごい勢いでページをめくっていった。1日て読み終わる。
    ピンセットだけで、犯人にたどりつくの、うそーんと思ったり、ちょいちょい、ん?ってところがあったけど、エンターテイメントとして面白かった!

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    2024年03月31日
  • 天空の鏡 警視庁殺人分析班

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    ネタバレ

    飛ばしてしまってた巻をようやく。宗教二世回でした。ここで猫がでてくるのか…。
    宗教に歪められ逃れようとしても追いかけてきた絶望と、如月さんがお世話になった刑事さんの正義との間と、鷹野さんの壮絶な幼少期とで盛りだくさんでしたが派手さはありませんでした。
    宗教二世と藤村刑事、どっちつかずだと感じられたのがいまいちはまれなかった原因かなぁ。如月さんのシェルター潜入捜査は面白そうだったのに。

    尊い理念で動いてるカリスマ的な人は素晴らしくとも、周囲に善からぬ人が集まってきたらそれは危険だという如月さんの考えはしっくりきました。

    解説が大矢博子さんでした。如月さんの成長のシリーズ通しての言及、さすがで

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    2024年03月28日
  • 水晶の鼓動 警視庁殺人分析班

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    室内が真っ赤に塗られた殺人事件と、
    頻発する爆破事件そのふたつを追う。
     
    如月には試練の時。
    失態を犯しても、現場から外されても
    へこたれず、自分の出来ることを、
    やるべき事を真っ直ぐにやり遂げる…
    出来そうで出来ないこと…
    私は絶対挫折するなぁって思いながら。笑
     
    今作は公安も絡んできて
    どうなるもんかと思ったけど今回もアッパレ。
     
    面白くないわけがない。これからの如月にも期待。

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    2024年03月26日
  • 奈落の偶像 警視庁殺人分析班

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    銀座にあるブティック店。
    ショーウィンドウに首吊り死体が飾られていた。
    足がつくギリギリの所で吊るされ、次第に力尽き首が締まるというもの。
    そんな現場で盗まれたのは一つ。本物の人間みたいなマネキンだった。
    そのマネキンが一体どんな物なのか。盗まれた理由はなんだったのか。最後まで読み進めると結局の所そこに行き着く。
    銀座を舞台に起こる殺人事件と誘拐事件。銀座もまた今巻の事件で重要かもしれない。

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    2024年03月15日
  • 賢者の棘 警視庁殺人分析班

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    ネタバレ

    シリーズ13作目は正義が暴走していました。私的制裁。木乃伊取りが木乃伊に……今回は復讐対象者と同じく犯罪者になってしまいました。
    かつての警察の捜査ミスが招いた事件とはいえ、復讐方法がエグいです。この方向から苦しめるんだ……でも確かにこちらのほうが精神的ダメージは大きいです。よく辿り着いたなぁ…どちらも。
    神谷課長が助かってよかったです。

    それにしても、神谷課長・手代木管理官・早瀬係長が皆さん娘さん持ちだから如月さんに肩入れしてる…みたいに読めるのはどうなの?と思いました。
    手代木さんまで一緒に筋読みしてくれるし……鷹野さんも尾留川さんもさすがにびっくり。
    そういえば今回、鴨下さん居なかった

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    2024年03月07日
  • 琥珀の闇 警視庁文書捜査官

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    3年振りに読んだシリーズ9作目。思い出すのに時間かかったけど、まあ同じパターンで、いいんじゃないかな。事件があまり好きじゃないんだよな

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    2024年03月06日
  • 琥珀の闇 警視庁文書捜査官

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     このシリーズも何気にもう9作目なんだぁ…。このシリーズを読みだしたきっかけは、ドラマが私好みだったからで、ドラマでは鳴海理沙には鈴木京香さん、矢代は波留さんが演じておられました。でもこのシリーズの矢代は男性なので、違和感を当初は感じたもんでした…。このシリーズは、警視庁捜査一課係文書解読班に属するふたりが、犯罪に関わる文書を分析し真相を暴くものです。

     東京文学博物館で不審な文書と写真が見つかったこと、その文書と写真は拉致監禁事件が発生していることを思わせるものであったことから、文書解読班に出動命令が下る…。文書解読班をよく思っていない岩下管理官は、新たに情報分析班を設けて対抗させることに

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    2024年02月14日
  • 虚空の糸 警視庁殺人分析班

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    ネタバレ

    シリーズ4作目。
    鷹野が気づくor犯人が逃げていたら完全犯罪だった。
    共犯者の肝も座ってるなぁ。
    またまた襲われる如月。
    十一係より特殊班メイン。
    やっぱり最後の犯人を改心させようとするスタンスは好きになれない。
    面白くないわけじゃないんですが、いつも以上に都合良く進んだ印象。

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    2024年02月10日
  • 蟻の階段 警視庁殺人分析班

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    早い段階で犯人が誰なのか分かる本作
    石の繭には無かった展開で、どうなるんだろう?と思った。
    けど思いもしない展開で、そう来るかと思ったので良かったと思う。
     
    復讐って果たした先に何があるのかなって…
     
    キーワードは絵画。
    ヴァニタス画に秘められた謎。
     
    動機や、謎がなかなか分からず、私は楽しめたけど
    万人受けはしなさそうな印象。すみません。。

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    2024年02月05日
  • 雨色の仔羊 警視庁殺人分析班

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    ネタバレ

    警視庁捜査一課十一係シリーズ第8弾。
    だいぶ話が進んできたなー。
    鷹野さんの昔の相棒の死と、テロ組織がなんだか関係がありそう。
    塔子と鷹野さんの関係もだけど
    すこーしずつすこーしずつ匂わせてきてる。笑

    SOSの謎のメッセージから監禁されていた死体を発見。
    そこから始まるストーリー。
    助け出した9歳の子どもの証言を頼りに、、したいところだけど
    なかなか心を開いてくれない!もどかしい!

    ただ、お母さんの死を経験して
    誘拐、監禁された子どもが
    あんなに落ち着いた?精神状態でいられるのだろうか?
    お父さんの教えが相当適切で、しっかりしてないと難しいよなー。

    でも、まあ面白く読めました。
    防犯カメ

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    2024年01月31日
  • 奈落の偶像 警視庁殺人分析班

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    猟奇的とも思える犯行の背景を推理してゆく過程は面白いものの、要所要所で数ある候補の中から犯行現場や関係者を絞り込む時に偶然気付いたような要素が強く、うまく行きすぎな印象です。
    まあ、シリーズ作品なので毎回緻密な設計は難しいだろうから、チームの活躍を楽しもう。

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    2024年01月27日
  • 凍結事案捜査班 時の呪縛

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    警視庁捜査一課特命捜査対策室支援係を舞台にした新シリーズ?
    妻を癌で亡くした捜査一課の刑事だった藤木。
    特命捜査対策室支援係に異動し、内勤を続けていたが、行方をくらませていた30年前の児童殺人事件の容疑者と思われる人物が目撃され、30年ぶりに捜査が再開されるのを機会に藤木も捜査の現場に戻ることに。
    藤木の捜査に対する意識が徐々に戻っていく様子と、30年の時を超えて、記憶を辿っていく丹念な聞き込みの様子が上手くリンクする前半。
    後半は作者の得意分野と言える突然の事件の解決編。
    犯人の動機は受け入れ難いものであるが、藤木を支援する支援係の面々との関係がとても心地いい。
    人の心の痛みに寄り添うことが

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    2024年01月21日
  • 凍結事案捜査班 時の呪縛

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    ネタバレ

    麻見和史先生の新しいシリーズの様だ
    凍結事案捜査班・・・文書捜査官と同じ様・・・
    時の呪縛とダブる凍結事案捜査班、タイトルだけ
    で分かりますよね
    異常犯罪が多めの麻見先生、凍った事件が動きだ
    す理由もアレですが、この作品は捜査官個々人の
    事情を前面に出してきているし、本書では主人公
    以外はサワリ程度でトラウマを匂わせているダケ
    最後に犯人の手記とかあるので興ざめするのです
    が、30年前の事件に着手した途端に事実がボロボ
    ロと暴かれるのは(いえ、理由はあるのですよ)
    ご都合主義ですが、結局主人公の刑事が切れ者だ
    という部分は読後感がよろしい
    続編まってます(´・ω・`)

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    2024年01月20日
  • 鴉の箱庭 警視庁捜査一課十一係

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    ネタバレ

    シリーズ第15作。前作に続き、門脇と塔子がコンビを組む。そして、今回もゲームマスターが登場。

    塔子を危険な目に遭わせるために、犯人に執着させているようにしか読めず、そういうのはいらないんだけどなあと鼻白む。ミステリなら純粋に推理させてほしいが、このシリーズはそういう方向じゃないんだろうな。

    これも好みの問題なのだけれど、ゲームマスターみたいな存在が絡んでくるのも苦手。ラスボスとの知能戦とかパターン化しててお腹いっぱい。

    なのに出ると読んでしまうのは、もはやシリーズものあるあるである。

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    2024年01月18日
  • 石の繭 警視庁殺人分析班

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    おもしろかった!
    シリーズが多いから気にはなりつつも手を出せなかった本作
    2023年のラスト本に選びました。
    塔子の成長、先が気になるので絶対読み進めるシリーズ入りしました◎
     
    リアリティはあまり無いけれど、新米刑事ものとしてはわたし的に満足。
     
    「 能ある鷹は爪を隠す 」 まさに。
    ん?と思うこともあるけれど(笑)

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    2024年01月14日
  • 鴉の箱庭 警視庁捜査一課十一係

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    新宿歌舞伎町のドラッグストアのごみ置き場で切断された右手が見つかった。如月塔子と門脇仁志は捜査に乗り出す。手はホストクラブのナンバー2のものだった。客とのトラブルかとの推測はしかし、超高層ビルのレストラン街でホストとは別人の切断された左手が見つかったことで覆される。同一犯による事件なのか? なんのために? 欲望渦巻く街で、少ない手がかりから犯人を、真相を突き止めることはできるのかーー。

    第15作。新宿署が所轄というと、あの長寿シリーズが思い浮かびますが、夢の共演なんぞは当然なく、いつもの面々が活躍します。ただし、犯人の動機と猟奇的な手段が、うまく結びついていないような気が。

    これで、今年の

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    2023年12月31日
  • 琥珀の闇 警視庁文書捜査官

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    警視庁文書捜査官シリーズ、9作目。

    暗号解読の過程は素直に面白く読めたんだけど、毎度ながら岩下管理官との悶着は要らんかなー。更にここにきて、ほんと余計な女性キャラ新たに登場させてるし。文書解読班とは別の視点で分析する頭脳班はいてもいいと思うけど、何で競争させるのかな、、、。最初苦手だった夏目も今じゃ結構気に入っているし、著者の描く女性キャラが嫌いなわけじゃないけど、岩下管理官だけはマジでゴメンだわ。ミステリはミステリとして純粋に楽しませてくれないかな、って思っちゃう。

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    2023年11月28日
  • 茨の墓標 警視庁文書捜査官

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    いくら小説でも、3人もがあれは無いだろうと思う。
    また奇妙な詩の真相も思わせぶりな割に中途半端だった、

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    2023年11月19日