麻見和史のレビュー一覧
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シリーズ10作目。
銀座のブティックのショーウィンドウに吊るされた男性の遺体。
遺留品から演出家であることが判明するが、すぐにデパートの男性社員の拉致事件が発生。
犯人は同じ銀座で、拉致被害者の録音した音声を流し、捜査の混乱を狙う。
狭い範囲で起きる連続した事件だが、筋読みをしても、犯人像がなかなか浮かばない。
そんな中、第一の事件現場から持ち去られたマネキンが特殊なものであることが分かり・・・
犯人の要求の期日まで日数がないこともあり、今作では11係のメンバーの集まるシーンは少な目。
その分、塔子と鷹野だけでなく、他の11係のメンバーも一緒に捜査する様子が多く描かれる。
銀座を舞台にした猟奇的な事件で、「劇場型犯罪」と思わせるような展開だが、銀座の実在するお店の名前などが使用出来ないからなのか、架空の名前に変えたものと、実在する名前のものとの混在が、個人的には気持ち悪かった。
今作でも、やはり犯人は早い段階で分かってしまったし。
しかし、解説にもあるタイトルの付け方については、今作も的を得ているなぁ、と思う。
警察小説でもあるが、ミステリ小説でもある今シリーズでは、もう少し犯人の動機を丁寧に描いて欲しいと思ってしまった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレシリーズ6作目
洋館が火災。納戸から発見された人骨。
しかも頭は男性、体は女性のものと奇妙極まりない。犯人の意図とは?
捜査が後手後手に回るかのように殺人が発生。途中までなんだか物語の展開に面白味を感じなかったが、結末に向けての伏線回収は面白かった。
男性が犯人と思わせる書き方にもやられた。
失踪した婚約者の骨だと勘違いし殺人をおかす北浜もはかない、
そうしむけた菅沼(女)こと秀島海邦。
仲間が目の前で2人殺されたのに警察に通報せずなんで納戸に入れて白骨かさせるねん って思ったけど、大好きな人を側に置いときたいって 怖い。
今回は塔子の成長を感じられた。
遺族の心を開かせる会話術
最後犯人に問いただすシーンもよかった。 -
Posted by ブクログ
シリーズ8作目。
何故か、この8作目だけが見つからず、前作から間が空いてしまった。
交番近くで発見された血で書かれたSOSのタオルと時計。
近くの建物で発見された被害者は拷問されていた。
監視カメラの映像からタオルを置いた少年を探す塔子と鷹野。
少年は見つかるが、一緒に潜伏していた犯人と思われる人物には逃げられてしまう。
唯一の関係者と思える少年は小学校2年生。しかも、過去のトラウマから多くのことを語らない。
彼が抱える悲しい過去と向き合いながら、捜査を進める塔子たち。
そんな前に現れたのは、公安の上條。
上條の言う通り、捜査をした塔子と鷹野は新たな遺体を発見してしまう。
拷問と公安から、テロ組織が関わっている可能性が高くなるが、犯人の目的がなかなか分からない。
今作は小学校2年生少年をメインに描かれており、少年に対する塔子に成長が見られる作品。
「分析班」としてお馴染みの「捜査会議」の場面が少ないのが、唯一寂しいところ。
鷹野と離れて、捜査に臨むことも増えて来て、そろそろシリーズの終わりも見えて来るところだが、今回のラストはちょっとこじつけが酷かったかも。
派手な展開はなかったものの、後半までは少年の微妙な心の変化でリードする展開が面白かっただけに、ラストが残念。