麻見和史のレビュー一覧
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現場に落ちていた樹脂製のリング?
ポンペイ展のチラシ?
モルタルで固めた死体?
おいおい~~
面白そうじゃあないですか~。
どれどれ、この、エルキュール・フリテン様が直々に謎を解いてやんよ。
と、鼻息荒く読み始めたのですが、いや、面白かった。
上記のように、本格ミステリー的傾向があって“謎好きさん”も楽しめますが、“警察モノ愛好家”の方にも満足していただけるかと思います。キャラ立ちが良く、主人公もだけど脇のメンバーが個性的で◎。
また、伏線とその回収がキモチイイ。
テンポも良く、解りやすい展開でサクサク読める。
その割に満足度は高く、シリーズ第二弾を買ってしまった。
☆3だけど☆4に近い。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ話の流れ的には前作とほぼほぼ一緒。事件が起きて犯人からの接触があって…っていう。探偵役がいる訳ではなく、警察が主人公側の立ち位置だからどうしてもこうなるんかな?
クローズドサークルものみたいなハラハラドキドキ感はなく淡々と進んでいくけどこれはこれで良かった。
美術に関連してるとか最期の真相とか動機は面白かった。けど川久保に対する矢崎の心情を想うとちょっと切ないような気も…だから「蟻」かぁ…
病院の3階の描写2回くらい出てきたから関係あるかなと思ってたら案の定でしたね。ただ武器にわざわざ特殊警棒なんか使ってたのは何でだったんだろ?
あと窓がなく日光浴びれない状態の閉鎖空間に人間がいたら数週間で精 -
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シリーズ第7弾。
住宅街で発生した強盗殺人事件。
被害者の妻も負傷した状態で拉致されたと見られ、妻の消息を追う塔子達第十一係のメンバーたち。
そんな中、新聞社に犯行声明のメールが届く。
「クラスター16」と名乗る犯人は、第2の殺人として拉致した妻の遺体を公園に遺棄する。
犯行声明に振り回されながらも、捜査を進める塔子たちだったが、この事件の少し前から鷹野の様子がいつもと違い、捜査中に二人が口論となり、別行動したことから鷹野が何者かに襲撃され、重い怪我を負う。
捜査から外れてしまった鷹野の代わりに、塔子は今作で初めて尾留川とコンビを組むことに。
鷹野の鋭い筋読みが無い分、やはり面白さも半減。
尾 -
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ネタバレクローズドサークルものの話はよく読むけど、こういう調べ回って捜査して真相に近づいていく系の話は久しぶりで面白かった。
トレミー用意周到過ぎるし賢いなぁ…でも帰ったら家に殺人犯いるのは怖すぎる……!!
鷹野の閃きがなかったらどうなってたことやら…
カセットテープの話出た時点で、誘拐が八木沼によるものだとは容易に想像ついたけどトレミーの正体はわかんなかったな。
トレミーの過去を思うと犯人達許すまじ!って思うけど、それにしても復讐なんて更に負の連鎖を生むだけだよなぁ…世知辛い…
塔子のお母さん二度と巻き込まれないといいな。
(あと152㎝ってそんな小さいかな…?刑事としては小さいけど一般女性としち -
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シリーズ6作目。
古い洋館の火災現場から出て来たのは、隠し部屋と頭が男性、体が女性と言う奇妙な白骨死体だった。
古いもので、住人も行方も分からないことから、なかなか身元が判明しない。
そんな事件に挑む塔子達、十一係。
シリーズも重ねて、チームワークも良くなり、事件に派手さがない分、塔子の捜査能力のテストと言う名目で、事件の真実に着々と迫る様子を上手く描いていると感じた。
これまでの作品と違い、一つの事件を丁寧に描いているので失速感は否めないが、シリーズの途中でこういう作品を挟むのもありかも。
個人的には、鷹野を主人公にした別シリーズを買ってしまったので、いつ塔子が独り立ちをするのか、とても気に