麻見和史のレビュー一覧

  • 雨色の仔羊 警視庁殺人分析班

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    今回は被害者が見付かったところではなく、被害者と思われる人を探すところから開始。惹きつけられました。
    事件に関わっている9歳少年に心を開いてもらうために、鷹野主任も早瀬係長も、如月さんも苦戦している……少年からも「あんなに小さいのに…」って言われるのは相当だけれど、結末には(これが俗に言うおねショタ…)と思いました。優太くんには警察官なる素質があると思う。
    河上さんも上げてから落とされていて気の毒。上條さんは何考えてるんだかまだよくわからない。
    俺のそばには如月が!?鷹野さん??

    9歳少年が中心で、事件自体は逆恨みみたいなものでいつもより小規模でした。事件に重いも軽いも思ってはいけないと思い

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    2023年09月17日
  • 凍結事案捜査班 時の呪縛

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    妻を亡くし捜査に消極的になった主人公が、未解決事件の特捜班に加わって、本来の刑事の魂を思い出していく物語。
    子供が被害者の事件なので、なかなかしんどかった。残された親の気持ちを思うと涙が出る。
    この作品もシリーズ化するのかな。続編を読みたいです。

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    2023年09月03日
  • 琥珀の闇 警視庁文書捜査官

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    千代田区の東京文学博物館の敷地内で、封筒に入った奇妙な文書と写真が発見された。それは拉致監禁を匂わせるような、事件性が高いものだった。そこで、警視庁捜査一課科学捜査係の文書解読班のメンバーである鳴海理沙と矢代たちは、神田署に招集されることになった。だが、そこに集められたのは、理沙たちだけではなく、新設された早峰優梨率いる情報分析班もだった。なぜ事件になっていない案件に、これだけの捜査体制が敷かれるのか? 疑問を感じる理沙たちをよそに、早峰はどちらが早く事件を解決できるか、理沙たちに勝負を持ち掛けるが──。

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    2023年08月27日
  • 蝶の力学 警視庁殺人分析班

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    シリーズ第7弾。今回は鷹野主任が負傷して離脱したので、如月さんはじめ11係の皆さんが今まで鷹野主任に頼りすぎていたかも…やるぞ!と気合の入り方がいつもと違いました。そこが面白かった。
    離脱直前の鷹野主任は動揺してたにしても言い過ぎな気がするので、殉職した後輩の沢木さんのことは随分と心残りなんだろうな。
    しかし!そのシーンでの如月さんの「鷹野さん」呼びを搬送中からずっと考えていたり、毎度おなじみの河上さんに気をもむところはやっぱりこう。。
    今回の事件は猟奇性ありの劇場型犯罪とはいえ、その全ては捜査を撹乱するためというのがう〜ん…でした。やりたいからやって欲しかった、というのを犯罪者に求めるのはフ

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    2023年08月22日
  • 凍結事案捜査班 時の呪縛

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     何かまだキレを感じない。設定、解決の過程に、新しさが薄い気がして。
     シリーズ化されると化ける場合がある。それを期待。
     今は、堂場作品の雰囲気が。

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    2023年08月18日
  • 偽神の審判 警視庁公安分析班

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    警視庁公安分析班シリーズ、2作目。
     
    前作からの後編。過去の鷹野の後輩の事件も含め、「鑑定士」と漸く決着。
    結局のところ、公安ミステリというよりは刑事ミステリの色も濃かったような。だからか、鷹野の筋読み捜査も奏功してたし、逆に公安捜査の方法に囚われたままだと一生事件の解決に向かっていかなさそう。実際は公安と刑事で捜査のやり方がそれぞれ一辺倒なのかよくわからないけど、上手く融合させて解決できるような事案だと読み手からすると面白くなりそうに思う。まだまだメンバーに愛着が湧いてない分、十一係が恋しくなるが、このシリーズも続きを読んでみたいかな。

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    2023年08月18日
  • 女神の骨格 警視庁殺人分析班

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    シリーズ6作目。如月さんのお誕生日付近…1年速いなぁ。ぐんぐん成長していくので良いです。
    今回の事件は劇場型じゃないけど、それにしては警察の捜査が全て後手後手でハラハラしました。毎回間に合わない。今回別件の捜査に携わってて別行動している神谷課長が重要だったのでは…手代木管理官とどちらが上なのかよくわからない、お互いに怒ったり怒られたりしている気がします。
    犯人側の人間関係はシリーズ一入り組んでいました。途中で、日記の書き手が理恵子さんに気持ち伝えるの躊躇する意味がわからない、ユミさんは妻でなくあくまでもパートナーっぽいし…日記の書き手が女性?いやでもユミさんと性別が異なっても云々とか書いてある

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    2023年08月11日
  • 鷹の砦 警視庁殺人分析班

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    いつもは事件の始まる前から始まる物語が、すでに事件に取り掛かっている所から始まる。
    これまでより少し成長したような印象を受ける如月。
    今回の話は標題の「鷹」から想像する通り鷹野さんの物語でした。

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    2023年08月03日
  • 邪神の天秤 警視庁公安分析班

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    警視庁公安分析班シリーズ、1作目。

    警視庁殺人分析班シリーズの鷹野が公安部に異動するところから始まる。このシリーズが始まると聞いて、鷹野が十一係から離脱するの!?って衝撃食らってたら、殺人分析班シリーズとは時系列が随分後とのこと。シリーズとしては、殺人分析班シリーズと並行して続けていくようなので、とりあえず一安心。というか、殉職した後輩の事件に決着をつけるためにこのシリーズが始まったのかな。

    読んでみて思ったのは、やっぱり私は公安モノより刑事モノのほうが好みだということ。公安の捜査の仕方とか、矜持とかも分かるんだけどね。捜査班内でのゴタゴタとか正直要らんのよ。十一係の面々が平和過ぎたのもあ

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    2023年07月27日
  • 水晶の鼓動 警視庁殺人分析班

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    ネタバレ

    室内が真っ赤に塗られた連続殺人事件と、頻発する爆破事件の2つを追う回。警視庁だけでなく公安部も絡んできてハラハラしました。
    如月さんの、爆破されたトラウマが再発してて一旦鷹野主任とのペアから外されてしまうけど、そんなに腐らず糸口掴んで現場に復帰してて良かった。突っ走るのはまだあるけどツンケンして身体に力が入ってるドラマのより、原作の如月さんのほうが好感持てるなぁ。
    鷹野主任は頭が切れる。ここで公安部に目付けられたの?
    門脇先輩が公安の管理官とバチバチバトルしててそれも良かった。公安に思ってること代弁してくれた。自分たちの捜査のために、刑事部を尾行するやら不信感持たれても仕方ない。
    それにしても

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    2023年07月18日
  • 蟻の階段 警視庁殺人分析班

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    ネタバレ

    殺人分析班シリーズ2作目。今回は美術関連。前作は占星術もあったし、こういう感じで毎回キーワードがあるのだろうか。面白かったです
    殺人分析班とはいえ、今回は如月さんと鷹野主任がかなり主でした。もうちょい、他5人の活躍も読みたかったなぁというのは次回以降に期待します。
    「これかも!」「これじゃなかったか……」「やっぱりこれだった!」みたいなのの繰り返しで捜査は大変だ、と思います。遺留品から捜査するにしても、犯行現場のもとになってる絵画があるけど犯人の解釈はもとの絵画に描かれたモチーフの意味と違うのでは?で行くとは。
    絵画の解釈は恣意的で良し。犯人の動機も無理は感じませんでした、神格化してる相手があ

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    2023年07月06日
  • 天空の鏡 警視庁殺人分析班

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    警視庁捜査一課十一係(警視庁殺人分析班)シリーズ、12作目。

    警察小説でありながら、ちゃんと推理小説になっていて、読者も一緒に事件を追いながら読めるのが良き、なこのシリーズ。結果、真犯人は一体誰なの、誰なの?とページを捲らされつつ、今回は名前が明かされるまで全く分からなかったー。そういえば、ちょっと怪しい仕草は確かにあったんだよねー。終盤、あれやこれやといろいろ繋がって、スッキリ事件解決。面白く読めた。

    ただ、シリーズ12作目にもなって、塔子ちゃんは相変わらず新人感抜けないなぁ、とは思っちゃう。今回、一人で潜入捜査まがいのことやってたけど、いや、ちょっとバレバレだし、、、。とは言え、解説読

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    2023年07月05日
  • 石の繭 警視庁殺人分析班

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    ポンペイの人型に強く影響を受けてしまうのはわかるし、巻き込まれた事件の事を思うと犯人に少し同情してしまう(誘拐事件の真相がひどい)
    でもここまで周到に準備して襲うなんて、執念深過ぎておそろしい
    まだまだ未熟な主人公、事件を経て成長していく過程を読めるのも面白い
    殺人分析班のメンバーも色々抱えているのかな?シリーズ読んでみよう

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    2023年06月11日
  • 虚空の糸 警視庁殺人分析班

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    この主人公の子、七味食べてた子だったと記憶してるけど……今回から全然七味食べてなかったな。
    都民を毎日ひとりずつ殺害していく、都民全員が人質です、と犯人に言われてこんなことを知られたら警察の失態だ、しかも犯人は元警官でもっと恥さらしだ、みたいな感覚で話が進んでいったけど、都民の安全を守りたいなら恥を偲んでも都民に警鐘したほうが賢明だったのでは?と思った。
    混乱はするだろうけど、一人ひとり自分で身を守ることも意識できただろうし。結局無差別ではなくて狙った犯行だったし。
    まったく罪のない人を殺して罪悪感がないのか、みたいなことを主人公が思っていたけど、思考が薄っぺらくてなんだかな、という印象だけ残

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    2023年06月04日
  • 女神の骨格 警視庁殺人分析班

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    前半から中盤にかけては頭部とそれ以外の骨が別人の白骨自体や連続殺人などインパクトのある展開で進んでいくが、意外とあっさりな印象。翻って後半は靖江の告白が淡々と続くのだがこってり濃厚な味わいで驚愕な真相に一気に引き込まれた。
    ミステリー要素の強いシリーズなのは良いんだけどやっぱり解き明かすのは鷹野なので塔子の色がどうしても薄くなってしまう。犯人等の内面をとてもよく理解しようとする塔子の姿勢は素晴らしいと思うのだけど主人公としては、、、
    それと門脇たちとの毎回の情報交換の会が事件解決に直接繋がったことがないのは残念。個人的には読者が事件を整理するためにこういう会を取り入れてるのだなと勝手に思ってい

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    2023年04月26日
  • 沈黙する女たち

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    内容(「BOOK」データベースより)
    廃屋に展示されるように残されていた女性の全裸死体。それを撮影したものが会員サイト「死体美術館」にアップされる。その頃、凶悪事件を取材するCS放送クライムチャンネルに、元警視庁捜査一課の久我が加わっていた……。廃屋で発見される女性の全裸死体。犯人の正体と目的とは?「重犯罪取材班・早乙女綾香」シリーズ第2弾。

    第1弾読んでないし・・・中味も印象薄すぎて忘れてしまった(トホホ)

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    2023年04月25日
  • 蟻の階段 警視庁殺人分析班

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    あっと驚くようなどんでん返しもなく、ハラハラさせるようなスリリングな展開もない。前作に比べてひどく凡庸な作品。
    殺人分析班のメンバーは個性的で面白いのでシリーズ次作も読もうと思う。

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    2023年04月24日
  • 蟻の階段 警視庁殺人分析班

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    タイトルと中身が強引かなっと思った。
    しかし、引退した加賀美さんと塔子の掛け合いはなんだか楽しく、だんだん心を開いていく加賀美さんににっこり。奥さんの名前をもじって付けた猫ちゃんにもにっこり。
    川久保さんと矢崎さんの事を思うと少し胸が痛みます。

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    2023年04月20日
  • 奈落の偶像 警視庁殺人分析班

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    ネタバレ

    シリーズ10作目。

    銀座の街が舞台。
    ブティックのショーウィンドーで吊るされた遺体が発見される。

    劇場方殺人事件
    被害者、加害者とも非がある

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    2023年04月18日
  • 警視庁文書捜査官

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    文書で捜査を進めていく、と言う斬新な切り口で読ませてくれた。警部補の女性上司の理沙とその下で働く巡査部長で年長の矢代とのコンビも面白い。都合良く着地した感はあるが、楽しめた。

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    2023年04月02日