【感想・ネタバレ】水晶の鼓動 警視庁殺人分析班のレビュー

あらすじ

殺人現場は、部屋中真っ赤に染められた「赤い部屋」だった。東京を震撼させる連続爆破事件との関連はあるのか……。講談社文庫「警視庁殺人分析班」シリーズは、講談社ノベルス「警視庁捜査一課十一係」シリーズと同一シリーズです。この作品は、2012年5月に小社より『水晶の鼓動 警視庁捜査一課十一係』として刊行された作品を改題したものです。

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感情タグBEST3

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塔子の挫折と向き合いながら、一歩ずつ成長していく姿が心に残る。心理描写が丁寧で、内面の揺れや変化が自然に伝わってきた。

鷹野とのコンビにも少しずつ信頼感が生まれていて、やり取りの空気感が心地よい。殺人分析班の仲間たちとの関係性も、読み進めるうちにどんどん好きになっていく。

今回は公安も絡んで、捜査チームとはまた違う緊張感が加わり、物語に深みが増した印象。猟奇殺人と連続爆破事件という重い題材ながら、テンポは軽快で読みやすく、最後まで一気に引き込まれた。

事件シーンにも緊迫感があり、息をのむ展開が続く。真犯人に至る構成も巧みで、伏線が綺麗につながったときの爽快感が心地いい。

シリーズを追っている人にはもちろん、初めて読む人にもおすすめできる一冊。今後のシリーズも楽しみ。

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2025年07月16日

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出た〜!刑事もの名物、嫌な奴らの公安警察!!

11係の皆さんのキャラが判別できるようになってきて、だんだん面白くなってきた。
犯人から電話がかかってきて罵詈雑言浴びせかけられるのは読んでいてキツイので、本作ぐらいの犯人だと読みやすくて好き。

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2025年05月01日

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警視庁殺人分析班シリーズ第3作。
このシリーズは主人公、如月塔子の成長記録だ。
一見子供に見えるような駆け出しの小さな女性刑事が、警察官の憧れの部署である警視庁捜査一課で何とか認めてもらおうと奮闘する。本作では少しずつ刑事らしくなっていきながら、第1作での恐怖体験によるトラウマで大失態をおかしてしまう。捜査一課という厳しい環境の中でありながらも先輩や上司の思いやりに支えられ、その古傷を懸命に克服していく塔子が描かれている。
もう一つのこのシリーズの特徴は奇妙かつ残忍な殺害方法だが、本作では公安も絡んでくる複雑な構成のため前2作とは多少その辺のイメージは薄まっている感じがする。公安も含めた登場人物が増えたため、次回作以降での物語の広がりも匂わせる作品だ。
また次回作での塔子の成長を期待したい。

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2023年12月16日

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シリーズ3作目。
警察内部での部署によっての違いなども描かれていて勉強になる。
滅多に協力してやらないんだなぁ。
公安の情報が出てからどんどん事件が進んでいく。
如月にも試練が。
伏線などが繋がった時にはスッキリとした。
何か強大な組織が登場しそうな予感。

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2023年11月17日

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殺人事件と爆破事件。
地道な捜査と筋読み。
主人公の成長。

やっぱりこのシリーズは面白い。
ドラマもいいけど、
やっぱり、文字がなぁ

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2023年10月20日

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東京での連続殺人、一軒家、男性が首を刺され、部屋は赤のラッカーで塗りつぶされる。そして連続爆発事件。関連はあるのか?

面白い。シリーズ三作目。読みやすく、解決法も無理がない。まさか連続殺人と連続爆発を関連付けられるなんて。

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2023年10月04日

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ドラマを先に見てしまったので、登場人物のイメージが全てドラマ通りになるのは致し方ない。

ドラマもすごく良かったが、原作も面白かった。

両方良いっていうのは少ないので、感心した。

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2023年05月21日

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殺人事件が起こり、現場は赤いスプレーで真っ赤に塗りつぶされていた。残された遺留品などから如月塔子巡査部長は鷹野警部補とともに地道に聞き込み、足で活路を見出していく。連続爆破事件も起こり、捜査を行なっていく。スーパー刑事ではなく等身大の主人公が恐怖と闘いながら、父の形見の水晶式の腕時計に励まされながら真犯人を追い詰めていく。1人の活躍だけでなく警察の仲間と犯人を追い詰めていく。地道な捜査活動が面白いです。

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2023年03月11日

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筋読みを重視した探偵的側面もある警察小説の第3弾。今作で如月はかなり成長したのかなと思わせてくれた。また如月の後半のセリフや手代木のセリフに心を揺らされたりして、前の2作よりのめり込めたかな。ただ爆破処理のくだりは如月と鷹野に活躍させるためとはいえ、素直に爆発物処理班に任せた方がよかったと思う。処理班を最初から向かわせない理由も書かれていたが、賭けに出て羽田に向かったのだからどうしても薄く感じてしまう。
ASCは今後も出てくるのかな?

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2022年09月18日

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殺人分析班シリーズ3作目。
真っ赤に染められた殺害現場。そして、連動して起きる都内各所での爆破事件。
殺人事件の担当をする塔子達だったが、聞き込みをしている最中に爆破直後の現場に遭遇し、不運にも時差爆発に巻き込まれてしまう。
目の前で、同僚が負傷する様子を見てしまった塔子は、最初の事件でも同じように爆発に巻き込まれたことから、トラウマになって、捜査にならず、殺人未遂の現場で犯人を取り逃してしまう。
塔子の心の弱さにじれったさも感じるが、周りの人たちがいい人過ぎる…っていうか、甘すぎる。
それでも、後半に向けての手に汗握る展開は、2作目より断然面白い。
他の方のレビューにもあるが、ちょっと筋読みが甘いが、トリックが秀逸なので、ここは目を瞑ろう。

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2022年02月06日

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塔子をはじめて近くに感じた。塔子の恐怖とか葛藤とか想いとか全部ひっくるめて親近感湧いた。鷹野主任もあつい。鷹野と塔子のコンビもだんだん板に付いてきた!

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2021年08月07日

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このシリーズは登場人物や犯人の心理が丁寧に描写されていて感情移入しやすい。最初はなかなか覚えられなかったたくさんの警察関係者も回を追うごとにキャラクターが立ってきてとても面白く読める。重過ぎず、エンターテイメントとしても楽しく読める稀有な良作。

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2021年06月13日

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ネタバレ

連続殺人犯と爆破事件が見事にリンクし推理の過程も伏線も良かった。ディスクレシアを患う犯人OXの意味も納得できるものだった。
鷹野&塔子コンビと犯人との攻防は特に面白かった

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2020年07月18日

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このシリーズの3作目。殺人分析班の新人刑事・如月塔子に今回は犯人を取り逃がして左遷されたり
試練が襲い掛かる‼塔子の前向きな姿勢と優秀で個性ある殺人分析班メンバーが難事件を捜査。やや推理に難もあるがキャラも決まってきたような。いつもどおり派手な事件でドラマ向き。

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2020年05月13日

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2作目がイマイチだったけど これは面白かった。
なんだろ。2作目って ちょっと難しかったのかなぁ。
このシリーズは 塔子の魅力というより 脇を固めるチームのみんなのキャラクターだったり チームワークだったり また警察内部の人間関係だったり そういうのがいいんだよねぇ。それにしても こんな病気があるとは知らなかったなぁ。

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2019年01月19日

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ネタバレ

塔子さん、ちょっと「頑張る」言い過ぎて「・・・」となる所もありましたが、失敗して、きちんと積み重ねて、克服して、成長していくのがやっぱり好感が持てました。変な正義感出して来ないのが本当に読みやすい。鷹野主任は相変わらず鋭いし。途中までは「そんな身勝手な・・・」という動機だったけれど、真実を知ればちょっとだけ同情してしまう。塔子の言葉が届いたような雰囲気なのが良かった。続きも楽しみです。

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2018年11月21日

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2作目がびみょうたったが、3作目は良かった(^^)第3作目にして、鷹野主任のかっこよさにメロメロになりました。イケメンすぎて、女性のわたしだからなのかもう次の作品が楽しみです。真っ赤な部屋の異常殺人と爆発テロがどう関わっているのかと、如月の爆発への恐怖というのが絡み合い素晴らしい作品でした。まさかの1日で一気読み(꒪⌓︎꒪)次の作品も購入しているので明日以降に読みますが、ストーリーはもちろん、鷹野主任への期待が半端ない

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2018年08月21日

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猟奇殺人事件を追う女性刑事 如月 塔子が活躍する「殺人分析班」シリーズの第3弾。

殺人現場は、スプレーで真っ赤に染められた寝室であった。続く猟奇殺人、第2、第3の被害者が...

そして、時を同じくして、都内複数箇所で発生する連続爆破事件。

果たして、犯人は、誰なのか?
猟奇殺人と連続爆破事件の犯人は、同じ人物なのか?

物語の至る所に、伏線があり、振り返って、なるほどと頷けます。
主人公 如月塔子の挫折と成長の物語になっています。




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2017年12月06日

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2よりは面白かった。

塔子の良心に救われる部分が大いにある。

鷹野主任に胸キュンの我…。(絶対少数派)
塔子とくっいてほしい。

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2025年09月04日

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殺人現場は、スプレー塗料で赤く染められた寝室だった。如月塔子が猟奇的な事件の遺留品捜査を始めた矢先、東京各所で連続爆破事件が起きる。多くの捜査人員がテロ対策に割かれ、殺人事件を担当する塔子ら時有相本部は動揺を隠せない。殺人犯はどこまで計画していたのか・・・・まさか、緊迫の骨太捜査ミステリー

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2024年08月04日

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室内が真っ赤に塗られた殺人事件と、
頻発する爆破事件そのふたつを追う。
 
如月には試練の時。
失態を犯しても、現場から外されても
へこたれず、自分の出来ることを、
やるべき事を真っ直ぐにやり遂げる…
出来そうで出来ないこと…
私は絶対挫折するなぁって思いながら。笑
 
今作は公安も絡んできて
どうなるもんかと思ったけど今回もアッパレ。
 
面白くないわけがない。これからの如月にも期待。

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2024年03月26日

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ネタバレ

室内が真っ赤に塗られた連続殺人事件と、頻発する爆破事件の2つを追う回。警視庁だけでなく公安部も絡んできてハラハラしました。
如月さんの、爆破されたトラウマが再発してて一旦鷹野主任とのペアから外されてしまうけど、そんなに腐らず糸口掴んで現場に復帰してて良かった。突っ走るのはまだあるけどツンケンして身体に力が入ってるドラマのより、原作の如月さんのほうが好感持てるなぁ。
鷹野主任は頭が切れる。ここで公安部に目付けられたの?
門脇先輩が公安の管理官とバチバチバトルしててそれも良かった。公安に思ってること代弁してくれた。自分たちの捜査のために、刑事部を尾行するやら不信感持たれても仕方ない。
それにしても交換条件で殺人と爆破が行われてたなんて……この回はドラマで観たけど。どんな境遇でも犯罪に手を染めない人が偉いのは前作から一貫した姿勢です。
爆弾解除の顛末、「こういうことは二度としないでください」と如月さんが釘されててよい。大胆なやり方だ…鷹野主任もGO出してるので自由な班だ。続きも読みます。

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2023年07月18日

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ネタバレ

ある事故から殺し屋になった男とテロリスト組織が爆弾事件を起こす。
3作目で主人公刑事が成長を感じさせる。
シリーズ者で非常に読みやすい。

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2022年09月21日

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シリーズものだから、だんだん登場人物に愛着わいてきて楽しめるようになってきた!
塔子が外された時は、優しさからってもちろん分かったけど、塔子の焦りみたいのの描写が可哀想になるほどわかってちょっと辛くなったけど
すぐ戻れたから良かった〜笑

今回は最後の方まで犯人が分からない構造になってて、私的にはこちらの方が読みやすかった!

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2022年01月16日

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ネタバレ


面白かったです。
なんか全体的にまとまりがいいというか、モヤモヤする部分がなくすっきりと終われた印象。

警察組織には塔子のような人はもちろん必要だが、予備班の人や関根のような目立たない存在も大切だということが伝わってきた。

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2022年01月14日

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後半話が進んでいくと面白くなっていきました。やや結論に至るまでの思考が飛んでいる気もしましたが、捜査描写は丁寧でした。
チーム感は少し減っている印象です。塔子の考え方が甘いところが気になりますが、今後、成長していってもらいたいと思います。

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2020年12月26日

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殺人現場は、スプレー塗料で赤く染められた寝室だった。如月塔子が猟奇的な事件の遺留品捜査を始めた矢先、東京各所で連続爆破事件が起きる。多くの捜査人員がテロ対策に割かれ、殺人事件を担当する塔子ら特捜本部は動揺を隠せない。殺人犯はどこまで計画していたのかーまさか。

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2018年06月25日

Posted by ブクログ

捜一の女刑事、如月塔子が活躍する、殺人分析斑シリーズの3作目。
このシリーズは、塔子が主人公というより、捜一殺人犯捜査第十一係のチームワークが見どころか。
ストーリー展開は興味深いが、文体のせいか、
塔子自身に、今一つ、気持ちが入っていかないのは…。
女刑事として成長途上にあるということからなのか…

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2017年09月03日

Posted by ブクログ

警察ものとして及第点には達しているものの、特筆すべきポイントはあまり感じられない。
捜査の進展も都合が良すぎるし。。。

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2017年05月20日

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ネタバレ

シリーズ三作目となると、各キャラクターの性格や行動原理がおよそ把握できてきたかなーと思っていたので、何かしら意表をつく展開を期待しちゃっていました。

そこからすると、父親の形見が壊れるというのが何か象徴的なことのように思われ、ここから父親の存在を超えていくみたいな展開を期待したのですが、そこはあまり達成できず。

さらに微妙だったのは鷹野の行動。ネタが割れれば納得できなくはないのですが、さすがに100均ショップでコンパクトを手にする場面は突拍子も無さすぎて、ちょっと引いてしまいました。

そしてデザインジャパンを読んでいたからこその結末や、ディスレクシアが故の犯人の奇怪なモノローグなど、本格ミステリというにはやや飛躍し過ぎな印象がありました。

ただ、だからといってつまらなかった訳ではなく、むしろそうした「ちょっとありえなくない?」的なところを含めて楽しんで読んでいたのは事実としてあったように思います。なんだかんだで四作目も買ってしまうんだろうな…

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2017年04月17日

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